JPH0585308U - コンパクト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、開蓋とともに開放する中蓋付き
で、蓋裏面に取付けた鏡が汚れない、そして又、中蓋裏
面に凹面鏡等を取付ければ、２種の鏡の付いた、拡大し
て見られるコンパクトを提供する。 【構成】 一端を開閉自在に枢着した、鏡５を取付けた
蓋体１と、化粧料収納凹部４１を設けた本体２よりなる
コンパクトにおいて、蓋体１と本体２の間に、一端を本
体２の凹部４１際に回動自在に枢着し、絶えず蓋体１に
取付けられた鏡５を上方に押し上げるように付勢された
中蓋６からなっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は従来のコンパクトに、蓋体１を開けることによって自動的に開放する 中蓋６を取付け、蓋体１に取付けてある鏡５を汚れないようにしたコンパクトに 関し、更に、該中蓋６の、蓋体１に取付けてある鏡５に対する面の反対面に、凹 面鏡７を取付ければ、拡大した映像を見ることができるようにしたコンパクトに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来中蓋のあるコンパクトはあったが、自動で開放される物はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の物のように、蓋を開けてそれから中蓋を開けるのでは煩雑である事。

【０００４】 鏡５の汚れを防ぐだけに中蓋を付けるのはもったいないと思える事。

【０００５】 本考案は、以上のような従来の欠点に鑑み、蓋体１を開放すれば中蓋６も開放 し、しかも、パフ及び化粧料のごみが鏡５に付着しない、そして、該中蓋６に凹 面鏡７を取付ければ平面鏡５と凹面鏡７が同時に使用できるコンパクトを提供す ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は一端を開閉自在に枢着し鏡５を取付けた 蓋体１と、化粧料収納凹部４１を設けた本体２よりなるコンパクトにおいて、蓋 体１と本体２の間に、一端を本体２の凹部４１際に回動自在に枢着し、絶えず蓋 体１に取付けられた鏡５を上方に押し上げるように付勢された中蓋６で構成した 。又、要望によっては中蓋６の鏡５に対する面の反対面に凹面鏡７を取付ければ 、拡大映像も見ることができるようにした。

【０００７】

【作用】

上記のように構成されたコンパクトは、蓋体１を開けるに連れて、鏡５の面に 端部を当接させた中蓋６が鏡５の面上を滑りながら移動し開放される、又、蓋体 １を閉め始めると中蓋６もそれに連れて移動し所定の位置に安定する。更に又、 中蓋６に凹面鏡７を取付ければ平常の映像と、拡大した映像が得られる。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。 図１ないし図９の実施例において、１は金属材で形成された円形皿状態である 蓋体で、同じく金属材で形成された円形皿状態である本体２と、後端部で止め金 ９Ｃを補助具にして開閉自在に枢着され、蓋体１には金属材で形成された円形ド ーナッツ状の鏡枠３を不慮抜落なく嵌合させ、更に、該鏡枠３は平面鏡５を蓋体 １との間で挟み止め、又、本体２は、金属材で円形に形成され、更に、中央には 化粧料収納凹部４１を形成した中枠４を不慮抜落なく嵌合させている。

【０００９】 中枠４の中心より左５０°の凹部４１際を支点として、金属材で形成した円形 皿状の中蓋６が回動自在に枢着され、又、該枢着部６１には巻バネ８を組み込み 、絶えず開方向に付勢して中蓋６の端部が絶えず蓋体１の鏡５に当接するように している。更に又、中蓋６の内面には凹面鏡７が押え枠６２で不慮抜落なく取付 られている。

【００１０】 該枢着部６１を詳述すれば、中蓋６の枢着部６１の先端は筒状に巻設され、更 に、その部分は二股に別かれ、巻いた部分には芯金９Ａが挿入され、該二股の間 には芯金９Ａを被って巻バネ８が組み込まれ、巻バネ８の両端はそれぞれ中蓋６ と中枠４にひっかかり中蓋６を開き方向に付勢している。中枠４のその部分は、 中蓋６の枢着部６１が入る長四角の孔４２と、孔４２の長手の両端を上方に向け て突出させたひっかけ部４３，４３，とを設け、中蓋６の枢着部６１の両端から 突出した芯金９Ａの両端を上方に抜けないようにひっかけ、本体２から内側に向 けて突出した突片２１で芯金９Ａの両端を支え下方の抜け止めとしている。

【００１１】 なお、前記考案の実施例では、円形状の化粧品収納容器について説明したが、 本考案はこれに限らず、正方形状、長方形状、其他いかようの形状でも同様に実 施することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に列挙する効果が得られ る。

【００１３】 （１）図６，７，８，９，に示すように、中蓋６は化粧料１０Ｂパフ１０Ａを 被っているので鏡５を汚さない。

【００１４】 （２）中蓋６が絶えず上方に向かって付勢され鏡５に当接しているから、蓋体 １を開けることによって中蓋６も開放し、又、蓋体１、及び、本体２の中心軸よ り５０°左にずれた位置が支点であるから、鏡５の使用にはなんら支障のない位 置に中蓋６が位置し、従って凹面鏡７を中蓋６に取付ければ、凹面鏡７は鏡５と 隣り合わせの状態で使用できる。

【００１５】 （３）構造が簡単であるから容易に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す閉蓋状態の平面図。

【図２】図１の正面図。

【図３】図１の背面図。

【図４】図１の右側面図。

【図５】本考案の一実施例を示す開蓋状態の斜視図。

【図６】図１のＡ−Ａ’線に沿う拡大断面図。

【図７】図１のＢ−Ｂ’線に沿う拡大断面図。

【図８】図１のＣ−Ｃ’線に沿う拡大断面図。

【図９】本考案の他の実施例を示す、図８と同位置の拡
大断面図。

【符号の説明】

１ ：蓋体 ６ ：中蓋 ２ ：本体 ６１：中蓋 枢着
部 ２１：本体 突片 ７ ：凹面鏡 ３ ：鏡枠 ８ ：巻バネ ４ ：中枠 ９Ａ：中蓋６用芯
金 ４１：中枠 化粧料収納凹部 ９Ｂ：蓋体１用芯
金 ４２：中枠 長四角孔部 ９Ｃ：止め金 ４３：中枠 ひっかけ部 １０Ａ：パフ ５ ：平面鏡（鏡） １０Ｂ：化粧料

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端を開閉自在に枢着し、鏡５を取付け
   た蓋体１と、化粧料収納凹部４１を設けた本体２よりな
   るコンパクトにおいて、蓋体１と本体２の間に、一端を
   本体２の凹部４１際に回動自在に枢着し、絶えず蓋体１
   に取付けられた鏡５を上方に押し上げるように付勢され
   た中蓋６からなるコンパクト。
2. 【請求項２】 中蓋６の鏡５に対する面の反対面に凹面
   鏡７を取付けた、請求項１記載のコンパクト。