JPH0584785U - 断熱扉のガラスパネルの嵌め殺し組付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】屋内外間の熱伝導を遮断するようにした断熱扉
において、内外の化粧額縁を用いてガラスパネルを嵌め
殺し組付けるようにし、かつ、内外の化粧額縁間に熱伝
導が生じないようにしたガラスパネルの組付け装置を提
供する。 【構成】内部にハニカムコア等を充填して断熱扉主体１
を構成する。扉主体１には開口部２２を設け、該開口部
２２に屋外側から屋外側化粧額縁８を挿入する。屋外側
化粧額縁８にはガラスパネルを取り囲む部片９を設け、
該部片９には屋内端開口の接続溝１２を設ける。屋内側
化粧額縁１５には屋外端開口の取付溝１４を設け、これ
に接続材１７を取付け、該接続材１７の先端を前記接続
溝１２に係止させて屋内外の化粧額縁１５，８を互いに
組付け、この化粧額縁１５，８間にガラス溝２０を形成
する。屋内側化粧額縁１５には周端部片８を設け、該周
端部片８の扉主体１の接触によって前記溝１２，１４の
構成片１３，１６は互いに離開して熱伝導は遮断され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は断熱扉のガラスパネルの嵌め殺し組付け装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

玄関扉等に断熱扉を用い、該断熱扉に明り取り或いは意匠的効果を意図してガ ラスパネルを嵌め殺しにして組付けることは一般に行われているが、従来例は、 ガラスパネルのための開口部を扉主体を構成する部材（扉の表面板を張設するた めの骨枠等）で形成し、該部材にガラスパネルを組付け、しかる後、ガラスパネ ルの離脱防止のために前記部材に押縁を直接組付けて構成している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来例は扉主体にガラスパネルを組付けるという本来の目的を達成する点にお いては実用上の難点はないが、断熱扉としての断熱性を勘案すると、屋外側の冷 気がガラスパネルを取り囲む前記部材を通じて押縁に伝導し、該押縁に結露が生 じる場合があり、結露を防ぐという断熱扉としての一の機能が損なわれる。

【０００４】 本考案は斯様な従来例の欠点を除去することを目的として案出したものである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

内部にハニカムコア等を充填して屋内外の熱伝導を遮断するようにした扉主体 より成る断熱扉において、扉主体に形成した開口部に、屋外側より屋外側化粧額 縁を係合して前記扉主体に組付け、該屋外側化粧額縁に前記開口部内に収めたガ ラスパネルを取り囲む部片を設け、この部片の屋内端に、前記開口部の縁部に沿 う屋内面側開口の接続溝を設け、この接続溝に対応する取付溝を、屋内側化粧額 縁の屋外側面に突設し、該取付溝に基部を取付けた断熱素材製の接続材の先端を 前記接続溝に係止させて内外の化粧額縁を互いに接続して前記ガラスパネルを挾 持させると共に、屋内側化粧額縁の周端部片を前記扉主体の屋内面に接触させて 前記接続溝および取付溝の各構成片を互いに離開させた構成としたものである。

【０００６】

【実施例】

図面は本考案に係る断熱扉のガラスパネルの嵌め殺し組付け装置の一実施例を 示し、図１は縦断面図、図２は横断面図、図３は図１の一部拡大図である。

【０００７】 図示１は扉主体で、扉主体１はアルミ押出し形材で成る外側骨枠２と木材で成 る内側骨枠３間の屋内外に、金属板より成る屋内表面板４と屋外表面板５を張設 して構成し、内外の表面板４，５内にはハニカムコア６を充填させると共に、外 側骨枠２と内外の表面板４，５間には塩化ビニール製の断熱シート７を介在させ て構成したものである。

【０００８】 ２２はこの扉主体１に形成し、前記内側骨枠３で構成した開口部で、該開口部 ２２に屋外側より屋外側化粧額縁８を係合し、該化粧額縁８の前記内側骨枠３の 内側に配した枠状の部片９を内側骨枠３に螺子１０で止着して、屋外側化粧額縁 ８を前記扉主体１に組付けてある。

【０００９】 また、１１は二重のガラスパネルで、ガラスパネル１１は開口部２２に納めら れ、このガラスパネル１１を取り囲む前記部片９の屋内端に開口部２２の縁部に 沿う接続溝１２を設け、接続溝１２は、Ｌ字形の一対の構成片１３，１３を相対 向させて屋内面側開口としたものである。

【００１０】 １４は、この接続溝１２に対応させて屋内側化粧額縁１５の屋外面に突設した 取付溝で、該取付溝１４は接続溝１２とほぼ同様に一対のＬ字形の構成片１６， １６で構成し、該取付溝１４には塩化ビニール或いはゴム等の断熱素材製の接続 材１７の基部を嵌着して取付けてある。

【００１１】 屋内側化粧額縁１５は、取付溝１４に取付けた接続材１７の先端を前記接続溝 １２に係止させて屋外側化粧額縁８に接続したもので、前記のガラスパネル１１ は内外の化粧額縁１５，８によって挾持され扉主体１に組付けてある。

【００１２】 １８は屋内側化粧額縁１５の周端部片で、該周端部片１８は扉主体１の屋内表 面板４に接触し、この接触によって接続溝１２を構成する構成片１３と、取付溝 １４を構成する構成片１６は互いに接触することなく離開されている。

【００１３】 しかして、扉主体１の開口部２２に屋外側化粧額縁８を係合して組付け、次い で、ガラスパネル１１を組込んだ後、屋内側化粧額縁１５を扉主体１方向に押圧 すると接続材１７が接続溝１２に係止して屋内側化粧額縁１５も扉主体１に組付 けられ、屋内外の化粧額縁１５，８で構成されるガラス溝２０にシール材２１を 充填することによってガラスパネルの嵌め殺し組付け作業を終える。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は前記の通りの構成であるから、屋内側化粧額縁に屋外側の冷気が伝導 されることがなく、従って、結露することのない断熱扉を得られる。

【００１５】 また、屋内外の化粧額縁を扉主体と別材で構成するものであるから、需要者の 要求に応じて種々の化粧額縁を用いることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦断面図。

【図２】横断面図。

【図３】図１の一部拡大図

【符号の説明】

１ 扉主体 ６ ハニカムコア ８ 屋外側化粧額縁 ９ 部片 １１ ガラスパネル １２ 接続溝 １３ 接続溝の構成片 １４ 取付溝 １５ 屋内側化粧額縁 １６ 取付溝の構成片 １７ 接続材 １８ 周端部片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部にハニカムコア等を充填して屋内外
   の熱伝導を遮断するようにした扉主体より成る断熱扉に
   おいて、扉主体に形成した開口部に、屋外側より屋外側
   化粧額縁を係合して前記扉主体に組付け、該屋外側化粧
   額縁に前記開口部内に収めたガラスパネルを取り囲む部
   片を設け、この部片の屋内端に、前記開口部の縁部に沿
   う屋内面側開口の接続溝を設け、この接続溝に対応する
   取付溝を、屋内側化粧額縁の屋外側面に突設し、該取付
   溝に基部を取付けた断熱素材製の接続材の先端を前記接
   続溝に係止させて内外の化粧額縁を互いに接続して前記
   ガラスパネルを挾持させると共に、屋内側化粧額縁の周
   端部片を前記扉主体の屋内面に接触させて前記接続溝お
   よび取付溝の各構成片を互いに離開させた、断熱扉のガ
   ラスパネルの嵌め殺し組付け装置。