JPH0584494U - 空缶圧潰機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本案は人力による空缶圧潰に際し空缶ｃを１
缶宛自動供給すると同時に１缶宛圧潰可能であり、かつ
異物の選別容易な空缶圧潰機を得ることを目的とする。 【構成】 機枠１に摺動案内板２、２’を上下段に設
け、上部摺動案内板２の後端に圧潰受板３を垂設し、下
部摺動案内板２’の前端と上記受板３との間に圧潰缶落
下間隙ｔを介在させ、上部摺動案内板２上に前後方向摺
動自在の空缶供給枠４を配置し、該枠４の後端に係合す
る圧潰具５を下部摺動案内板２’上に前後方向摺動自在
に配置し、該圧潰具５の前端面５’を上記受板３に対向
させてなり、上部摺動案内板２の上方に空缶供給枠４へ
の１缶毎空缶供給樋６を設け、かつ該樋６の前部に空缶
供給容器７を支持するように形成してなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は人力による空缶圧潰機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の足踏式空缶圧潰機は空缶を１個宛手で供給し、足踏力でこれを偏平に圧 潰したものである。

【０００３】 そのため空缶収容容器から１個宛自動的に供給し難く、かつ瓶と缶との選別を 行うことも困難であったため空缶の選別圧潰能率を向上することができないとい う問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本案は空缶圧潰機上においてガラス瓶の選別を手で行い、１缶毎に圧潰部に空 缶を自動供給可能で手と足の力で容易に圧潰し得る空缶圧潰機を得ることを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は 機枠に摺動案内板を上下段に設け、上部摺動案内板の後端に圧潰受板を垂設し 、下部摺動案内板の前端と上記受板との間に圧潰缶落下間隙を介在させ、上部摺 動案内板上に前後方向摺動自在の空缶供給枠を配置し、該枠の後端に係合する圧 潰具を下部摺動案内板上に前後方向摺動自在に配置し、該圧潰具の前端面を上記 受板に対向させてなり、上部摺動案内板の上方に空缶供給枠への１缶毎空缶供給 樋を設け、かつ該樋の前部に空缶供給容器を支持するように形成した空缶圧潰機 空缶供給容器が下部に１缶幅排出口及びその開閉ゲートを設けた上記考案記載 の空缶圧潰機 機枠の後部に後向足踏杆を枢支し、該足踏杆の基部に手動ハンドルを上向に設 け、上記足踏杆の基部に設けた下向突起の下端と上記圧潰具の後端とを連杆で接 続した上記第１又は第２考案記載の空缶圧潰機 によって構成される。

【０００６】

【作用】

本案では手動ハンドル１１を把持し、矢印ａ方向（後方）に回動させると下向 突起１２及び連杆１３を介して圧潰具５が下部摺動案内板２’上を前方に摺動し 、該圧潰具５に係合する空缶供給枠４を上部摺動案内板２に沿って図２に示す位 置に前進させる。

【０００７】 この状態において空缶供給容器７内の空缶ｃが１缶毎空缶供給樋６内に転出す るが、空缶ｃであるかガラス瓶であるか目で見て判別しガラス瓶が転出するとこ れを手で把持して取出し廃棄することによってこれを選別することができる。

【０００８】 上記転出空缶ｃは上記供給樋６の後端の１缶毎排出口６’から１缶宛上記供給 枠４内に収容される（図２参照）。その状態で上記手動ハンドル１１を矢印ａと 反対（前方）に回動させると供給枠４及び圧潰具５は図１に示す位置に後方に摺 動し、供給枠４内の１個の空缶ｃも後方に転動して受板３と圧潰具５の前端面５ ’との間の空間ｓに落下する。

【０００９】 その状態において足踏杆１０を足で下方に踏むと同時に手で手動ハンドル１１ を矢印ａ（手前）に回動させると圧潰具５が上記空間ｓ内の空缶ｃを受板３と前 端面５’との間に偏平に圧潰すると同時に上記供給枠４が上記供給樋６の後端の 上記排出口６’の直下に移動し該樋６上の空缶ｃが１缶だけ該枠４内に供給され る（図２にその状態を示す）。そして手動ハンドル１１を矢印ａと反対（前方） に回動させると圧潰空缶ｃ’は下方の容器１４内に落下し上記枠４内の空缶ｃが 空間ｓ内に落下する動作が繰返される。

【００１０】 空缶供給容器７は上記樋６の前部で開閉ゲート９を開くことによって内部空缶 ｃ又はガラス瓶等が上記樋６内に転動排出されるものである。

【００１１】

【実施例】

床面１５に載置した機台１６に機枠１を設け、該機枠１の上部前部に上部摺動 案内板２を水平に設け、後端に圧潰受板３を垂設する。この受板３の下端水準後 部には下部摺動案内板２’を水平に設け、その前端と上記受板３の下端との間に 圧潰缶落下間隙ｔを介在させる。

【００１２】 上記上部摺動案内板２上面には前後方向摺動自在の空缶供給枠４を配置するも ので該枠４の上下面は開口している。そして該枠４の後端には係合立溝４’を形 成し、該立溝４’に挿入係合する上向板５”を圧潰具５の前端部の上面に設け、 該圧潰具５を下部摺動案内板２’上を前後方向に摺動させることにより、上記枠 ４と連動摺動させることができる。

【００１３】 上記圧潰具５の前端面５’は上記受板３に対向し、上部摺動案内板２の上方に 上記空缶供給枠４への１缶毎空缶供給樋６を設け、該樋６の後端ストッパ板６” の直前に１缶毎排出口６’を開口し、該排出口６’から直下に摺動した上記枠４ 内に空缶ｃを１缶宛供給するようになっている。

【００１４】 上記樋６の前部には空缶供給容器７を支持するようになっていて、該容器７の 下部には１缶幅排出口８及びその開閉ゲート９を設けるものである。

【００１５】 上記機枠１の後部には後向足踏杆１０をピン１７で枢支し、該足踏杆１０の基 部（前部）に手動ハンドル１１を上向に設ける。そして該足踏杆１０の基部に下 向突起１２を設け、その下端と上記圧潰具５の後端とを連杆１３で接続すること によって手動ハンドル１１を前後に足踏杆１０を上下にピン１７を中心として回 動さることにより、上記枠４及び圧潰具５を前後に摺動させることができるよう 形成する。

【００１６】 尚図中１８で示すものは上記樋６の後端位置固定用押え杆、１９は足踏杆１０ の後端に設けた足踏板である。

【００１７】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので上記枠４及び圧潰具５の往復摺動に伴い、圧 潰具５の前端面５’と受板３との間に空缶ｃを１缶圧潰する毎に上記枠４内に１ 缶宛自動的に供給し得て１缶圧潰と１缶供給とを同時に行い圧潰能率を向上させ ることができるばかりでなく上記空缶供給樋６内の空缶ｃを目で見て異物を容易 に選別し得る効果がある。 又空缶供給容器７の開閉ゲート９を開口し上記樋６の前部に乗せるだけで容易 に空缶ｃを該樋６内に供給し得る。 さらに手動ハンドル１１及び後向足踏杆１０を手と足の力で同時に動作し得て 圧潰力を強化し空缶圧潰を容易に行い得る便益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の空缶圧潰機を示す側面図である。

【図２】図１の動作状態の一部拡大図である。

【図３】空缶供給樋の装着状態の側面図である。

【符号の説明】

１ 機枠 ２、２’ 摺動案内板 ３ 圧潰受板 ｔ 圧潰缶落下間隙 ４ 空缶供給枠 ５ 圧潰具 ５’ 前端面 ６ １缶毎空缶供給樋 ７ 空缶供給容器 ８ １缶幅排出口 ９ 開閉ゲート １０ 後向足踏杆 １１ 手動ハンドル １２ 下向突起 １３ 連杆

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機枠に摺動案内板を上下段に設け、上部
   摺動案内板の後端に圧潰受板を垂設し、下部摺動案内板
   の前端と上記受板との間に圧潰缶落下間隙を介在させ、
   上部摺動案内板上に前後方向摺動自在の空缶供給枠を配
   置し、該枠の後端に係合する圧潰具を下部摺動案内板上
   に前後方向摺動自在に配置し、該圧潰具の前端面を上記
   受板に対向させてなり、上部摺動案内板の上方に空缶供
   給枠への１缶毎空缶供給樋を設け、かつ該樋の前部に空
   缶供給容器を支持するように形成した空缶圧潰機。
2. 【請求項２】 空缶供給容器が下部に１缶幅排出口及び
   その開閉ゲートを設けた請求項(1) 記載の空缶圧潰機。
3. 【請求項３】 機枠の後部に後向足踏杆を枢支し、該足
   踏杆の基部に手動ハンドルを上向に設け、上記足踏杆の
   基部に設けた下向突起の下端と上記圧潰具の後端とを連
   杆で接続した請求項(1) 又は(2) 記載の空缶圧潰機。