JPH0584345U - 空調ダクトの通気口の軸流送風機の逆転を利用した火災排煙システム - Google Patents

空調ダクトの通気口の軸流送風機の逆転を利用した火災排煙システム

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JPH0584345U
JPH0584345U JP2615292U JP2615292U JPH0584345U JP H0584345 U JPH0584345 U JP H0584345U JP 2615292 U JP2615292 U JP 2615292U JP 2615292 U JP2615292 U JP 2615292U JP H0584345 U JPH0584345 U JP H0584345U
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JP
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duct
fire
air conditioning
smoke exhaust
switching controller
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Application number
JP2615292U
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English (en)
Inventor
春 盛 謝
Original Assignee
春 盛 謝
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空調ダクトの通気口の軸流送風機の逆転を利
用した火災排煙システムを提供する。 【構成】 火災が発生し、火災警報感知器がそれを感知
したらただちにその信号を火災警報レシーバに伝送して
階層、エリア信号に警報を送らせ、並びに空調を止めて
発電機、電源切換コントローラ、逆相切換コントローラ
を起動する。空調ダクト9の通気口はいずれも吸気ダク
ト91、送気ダクト92、排煙ダクト10に分けられた
三方ダクトとされ、吸気ダクトと排煙ダクトの適当個所
には各々同方向に向く逆止めダンパ11,12が設けら
れ、送気ダクトの適当個所には、軸流送風機8が設置さ
れており、火災が発生した場合、その軸流送風機は逆相
切換コントローラによって逆転状態となり、煙は吸引さ
れて手洗いの排気ダクトから排出される構成とされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は特にビルの火災に適用される排煙システムに係る。それは主としてビ ルの既設の空調システムを利用し、それを多少手を加えて改良すれば火災時の濃 い煙を有効に排出する排煙システムになることができる。その目的は火災が発生 した初期のうち、現場にいる人達が濃い煙で窒息することなく、明るい視野と冷 静な判断力を維持することができ、消防施設を利用して鎮火し、または安全に現 場から逃げ出すことができる他、消防隊員の現場での救出をも手助けする。
【0002】
【従来の技術】
統計によれば、高層ビルの火災で尊い命が失われる事件の中で、その多数は火 災が発生した初期に於いて濃い煙が室内に充満しているため、被害者はその煙で 窒息され、または濃い煙に視線が阻害され、暗くなり混乱を起こし、鎮火する機 会を失い、或いは素早く現場から逃げ出せないからである。実際に火災の初期直 接火傷によって命を失ったものは極少ないので、火災が発生した初期に於いてそ の濃い煙を制御することがもっとも重要なことであり、且つ緊急なことでもある 。
【0003】 また、現在のビルのほとんどは鉄骨を基本的構造として採用し、鉄筋コンクリ ートを壁にしてアルミサッシまたはスチールサッシを使っているので、ビル自体 は既に防火性を持ち、燃焼には怖くないので火事の蔓延性が甚だ小さく、火災初 期の濃い煙の排出がいかに重要なのかは明らかである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
更に火災が発生した初期には濃い煙がかなり多く発生し、火災現場にいる人々 の脱出が妨げられるだけでなく、火災現場に入ろうとする消防隊員も濃い煙で視 界が妨げられ、救援や鎮火の速度と能率が低下される。 これらの欠点に鑑み、本考案の考案者は研究を重ね、遂にこの構造が簡単であ り、設置コストが易く、排煙機能が良好な「空調ダクトの通気口の軸流送風機の 逆転を利用した火災排煙システム」を考え出したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案の主な目的は既設の空調システムを改良するだけで排煙の目 的が達成され、更にそれを空調及び火災発生時の鎮火と脱出の方便の双方の機能 を持たせることである。それは主として空調システムのダクトのすべての出口を 三方型ダクトにし、各々順気ダクト、送気ダクト及び排煙ダクトに分けてやり、 且つ順気ダクトと排煙ダクトの適当個所には各々同方向に向く逆止めダンパが設 けられ、送気ダクトの出口に取り付けてある軸流送風気は火災が発生すれば逆相 コントローラの制御によって逆転し、煙を空調システムの送気ダクトの出口から 排出することが達成され、且つ逆止めダンパによって煙は順気ダクトから回流せ ず、確実に排煙の機能を達成させるのがその特徴である。
【0006】 上記により、本考案は実用性のあるものと分かるが、それは少なくとも次の利 点を有する。 (1)ビルの既設の空調システムを少々改良するだけで排煙機能を持つように なり、低い設置費用で最大の安全と鎮火及び脱出の方便の功能を得ることができ る。
【0007】 (2)本考案の排煙システムはビルに既設されている空調システム(及び手洗 いの排気システム)を利用するので、場所を取らなく、室内景観とインテリアの 美観を破壊しない効能が達成される。 (3)排気ダクトを経てビルの手洗いの排気システムに繋ぎ、それに集中して 排出されるので煙は随所に蔓延せず、火災初期、ビル各階層の居住者は明るい視 界が得られ、鎮火及び脱出の方便を得ることができる。
【0008】 (4)然しながら、もっとも重要なことは本考案の排煙システムにより、火災 発生初期、現場にいる人々は煙に窒息される恐れがなく、はっきりした意識と明 るい視界を持つことができ、既設の消防施設を使って鎮火し、または難なく現場 から脱出することができる。更に消防隊員の火災現場への進入の方便を与え、鎮 火、脱出、救援を更に有効にすることができる。
【0009】
【実施例】
図2を参照するに、本考案は主としてビル既設の火災警報感知器1、火災警報 レシーバ2、発電機3、電源切換コントローラ4、階層、エリア信号6、空調シ ステム7及び本系統のために増設した逆相切換コントローラ5が含まれる。図1 に示す如く、火災が発生した場合、火災警報感知器1は火災を感知してその信号 を火災警報レシーバ2に伝送し、それから別々に階層、エリア信号6を発信して 居住者に知らせ、並びに空調システム7を止める。火災警報感知器1が火災を感 知した同時、発電機3はただちに起動して電源切換コントローラ4及び逆相切換 コントローラ5の電源を提供し、既設空調システムの送風口に取り付けてある軸 流送風気8(図3,4に示す如く)を発電機3から電源が供給される状態に切り 換えられ、並びに逆転して排煙できるようにし、煙を吸い上げて排出する目的が 達成される。
【0010】 図3,4に示す如く、本考案の空調ダクト9は三方型とされ、各々順気ダクト 91、送気ダクト92及び排煙ダクト10(排煙ダクト10はビルの排気システ ムに繋がれている)に構成され、送気ダクト92には軸流送風機8が設置されて おり、それによって空調システム7が起動されれば送機ダクト91から冷風が送 り出され、軸流送風機8の回転により、送気ダクト92を経て出口93から各階 層、エリアに送り出し、空調の目的が達成される。
【0011】 又、順気ダクト91及び排煙ダクト10の適当個所には各々同方向の逆止めダ ンパ11,12が設けられ、火災が発生した場合(図3を参照)、軸流送風機8 は逆相コントローラ5の制御を受けて逆転し、いままでの送気機能は吸気機能と なり、火災の初期に発生した煙は送気ダクト92の軸流送風機8に吸引される。 送気ダクト91には逆止めダンパ11が設けられているので、煙は送気ダクト9 1から空調システム7流れ戻る恐れはなく、完全に排煙ダクト10から排出され 、且つビルの手洗いに設置されている排気システムA(図示せず)に集中されて 排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の火災排煙システムのフローダイヤグラ
ムである。
【図2】本考案の火災排煙システムを示す図である。
【図3】本考案の三方型空調ダクトが正常状況に於いて
使用されている状態の断面図である。
【図4】本考案の三方型空調ダクトが火災時に於ける排
煙動作にいる状態の断面図である。
【符号の説明】
1 火災警報感知器 2 火災警報レシーバ 3 発電機 4 電源切換コントローラ 5 逆相切換コントローラ 6 エリア信号 7 空調システム 8 軸流送風機 9 空調ダクト 10 排煙ダクト 11,12 逆止めダンパ 91 吸気ダクト 92 送気ダクト 93 出口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクトの通気口の軸流送風機の逆転
    を利用した火災排煙システムの一種であり、それは主と
    して火災警報感知器、火災警報レシーバ、発電機、電源
    切換コントローラ、逆相切換コントローラ、階層、エリ
    ア信号、空調システム、軸流送風機、空調ダクト等から
    なり、火災が発生し、火災警報感知器がそれを感知した
    ら直ちにその信号を火災警報レシーバに伝送して階層、
    エリア信号に警報を送り、並びに空調を止めて発電機、
    電源切換コントローラ、逆相切換コントローラを起動
    し、その特徴はその空調ダクトの通気口はいずれも順気
    ダクト、送気ダクト及び排煙ダクトに分けられた三方ダ
    クトとされ、順気ダクトと排煙ダクトの適当個所に各々
    同方向に向く逆止めダンパが設けれ、送気ダクトの適当
    個所には軸流送風機が配置されており、火災が発生した
    場合、その軸流送風機は逆相切換コントローラによって
    逆転状態となり、煙は吸引されて手洗いの排気ダクトか
    ら排出されるよう構成した火災排煙システム。
JP2615292U 1992-04-22 1992-04-22 空調ダクトの通気口の軸流送風機の逆転を利用した火災排煙システム Pending JPH0584345U (ja)

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