JP3098177B2 - 防火防煙設備 - Google Patents

防火防煙設備

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JP3098177B2
JP3098177B2 JP07199790A JP19979095A JP3098177B2 JP 3098177 B2 JP3098177 B2 JP 3098177B2 JP 07199790 A JP07199790 A JP 07199790A JP 19979095 A JP19979095 A JP 19979095A JP 3098177 B2 JP3098177 B2 JP 3098177B2
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和男 安達
行隆 河津
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高層ビルなどに
設置されたエレベータホールへの火炎や煙の流入を防止
するための防火防煙設備に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル平面計画においては、ビル入居者お
よび来館者が最もよく利用する日常動線であるエレベー
タホールを避難動線とすることは避難安全上有利であ
り、また避難動線を別に設ける必要がない点から、有利
で経済的である。
【0003】ところで、エレベータ扉の遮煙性能は防火
扉の規定である0.2m3 /secより大幅に下回る5乃至
6m3 /secであり、下階で発生した煙がエレベータシャ
フトを通じて上階の各エレベータホールに拡散する惧れ
がある。
【0004】該種拡散現象を防止し、避難動線を確保す
るために従来では次の方法が採用されていた。
【0005】(1)エレベータシャフト内を加圧し、煙
がエレベータシャフトそのものに侵入することを防止す
る。
【0006】(2)エレベータ扉の前に防火シャッター
を配置することで煙のエレベータシャフト内への煙の流
入を防止する。
【0007】その他、内部廊下を加圧することが知られ
ているが、これは避難路としてエレベータホールを使用
しないことを前提とするため、避難者が日常習慣に従っ
てエレベータホールへの扉を開けたときに加圧力が低下
し、加圧の効果が薄れる欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(1)の方法では、例
えば超高層ビル等では一つのエレベータシャフトにエレ
ベータ扉が多数存在する。それゆえ扉の隙間やシャフト
壁のジョイント部からの空気の漏れを補ってシャフト内
を加圧するためには、非常に大規模な加圧装置を必要と
し、また漏れなどを防止するために日常のメンテナンス
を頻繁に必要とする。
【0009】(2)の方法ではエレベータホールの幅が
せばまり、待避時の障害になるとともに、シャッターの
ガイドレール等が日常動線の邪魔となる。
【0010】この発明は、各階のエレベータホール内を
加圧手段により加圧し、空気の流れをエレベータホール
側から各部に配向させることで、エレベータホールを避
難路として使用しながら、延焼を防止し、遮煙できるよ
うにした防火防煙設備を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、各階のエレベータホールに隣接して設けられる避難
階段用の付室と、該付室に隣接して設けられ各階を上下
に貫く加圧シャフトと、該加圧シャフト内に配置された
加圧ダクトと、火災発生時に前記加圧ダクトを加圧する
加圧手段と、前記加圧ダクトと各階の付室との間に配置
された吹出口のうち当該火災発生階における吹出口のみ
を開放する開放手段と、該開放手段の開放により付室が
加圧されたときに前記エレベータホールを加圧するため
該エレベータホールと付室との間に配置されて両者の間
を通気可能に連通するリリーフダンパとを備えたことに
より、火災発生時に、付室とエレベータホールとの間に
差圧が生じ、この差圧によってリリーフダンパが開き、
空気をエレベータホール側に一方向流通させる。このた
め、エレベータホールを避難路として使用し、かつ、エ
レベータシャフトを通じての煙の拡散を防ぐ。
【0012】請求項2にかかる発明は、前記エレベータ
の扉の遮煙性能を、0.5〜1m3/(sec・m)としたこ
とにより、エレベータの扉の遮煙性能を向上することが
でき、エレベータホール内の圧力低下を防ぐ。
【0013】
【発明の実施の形態】図1、図2はこの発明によるエレ
ベータホールと加圧シャフトとの関係を示す配置図であ
る。図における建物は、多数のエレベータシャフト1の
エレベータ扉1aが並列して対向配置された各階のエレ
ベータホールP2 と、エレベータホールP2 の背面側に
配置され扉3を介して連通する各部屋R,Rと、エレベ
ーターホールP2 と隣接する拡張ホールP1 の一端側に
対面し、扉4の開放によって通行可能な付室5を介して
配置された避難用の階段室6を備えている。
【0014】階段室6は階段6bを備えているととも
に、付室の正面には各階を上下に貫く加圧シャフト7が
配置されている。加圧シャフト7内には加圧ダクト9が
配置され、加圧ダクト9と各階の付室5との間には吹出
口11が設けられている。そして、各階の吹出口11,
11には、図示しない駆動手段により回転駆動されて該
吹出口11を各別に開閉する開閉弁13が配置されてい
る。
【0015】加圧ダクト9には、いずれかの階で火災が
発生したとき、この火災を検知して該ダクト9全体を加
圧する送風ファン(図示しない)が設けられている。一
方、開閉弁13開閉用の駆動手段は、いずれかの階にて
火災が発生したとき、当該階における開閉弁13のみを
開放するよう構成されている。
【0016】また、扉4の側方にはリリーフダンパ15
が設けられている。このダンパ15は、多数のスラット
9aを揺動可能に配置し、かつエレベータホールP1 ,
P2側に向けて開放するように構成したシャッター形式
であり、付室5とエレベータホールP1 ,P2 との差圧
(5>P1 ,P2 ) が生ずると自動的に開放して空気を
エレベータホールP1 ,P2 側に流す。
【0017】以上の構成において、特定階における各部
屋Rのうちの一つから火災が発生した場合に、火災感知
システムの起動により、加圧ダクト9の送風機が駆動さ
れて加圧ダクト9が加圧され、吹出口11を通じて付室
5内に空気が吹き込こまれる。付室5に対する空気の吹
き込みにより付室5内の圧力はエレベータホールP1,
P2 内の圧力より高くなり、リリーフダンパ15を通じ
てエレベータホール側に図中矢印に示すごとく空気の流
れが生じ、さらにエレベータホールP1 ,P2からエレ
ベータシャフト1および各部屋R側に向けて空気の流れ
が生ずることになり、これによって火災によるエレベー
タホール2への火炎の吹き込みや煙の流れが遮断され、
各部屋R側からエレベータホールを通じて階段室6まで
に至る避難動線として確保することができることにな
る。
【0018】また、初期消火などの遅れによって万が一
火災圧力が強くなり空気流が逆になったとしてもリリー
フダンパ15は閉じられるため、避難階段側の安全性は
確保される。
【0019】なお、以上の実施形態ではリリーフダンパ
15は差圧によって開く構成としたが、自動開閉方式と
し、火災検知システムと連動させて火災発生階のみ開く
構成としてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、火災発生時に、付室とエレベータホールとの間
に差圧が生じ、この差圧によってリリーフダンパが開
き、空気をエレベータホール側に一方向流通させるた
め、エレベータホールを避難路として使用し、かつ、エ
レベータシャフトを通じての煙の拡散を防ぐことができ
る。請求項2によれば、エレベータの扉の遮煙性能を既
存技術で可能な範囲で向上させ、エレベータホール内の
圧力低下を防ぐので、請求項1にかかる発明の作用を確
実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した建物におけるエレベータホ
ールと加圧シャフトとの関係を示す配置図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】エレベータホール側から見た防火戸の姿図であ
る。
【符号の説明】
1 エレベータシャフト P1 ,P2 エレベータホール 5 付室 6 階段室 7 加圧シャフト 9 加圧ダクト 11 吹出し口 13 開閉弁 15 リリーフダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−132570(JP,A) 特開 平7−88204(JP,A) 特開 昭62−254774(JP,A) 特開 平7−80092(JP,A) 実公 昭46−27358(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 13/00 A62C 2/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各階のエレベータホールに隣接して設け
    られる避難階段用の付室と、該付室に隣接して設けられ
    各階を上下に貫く加圧シャフトと、該加圧シャフト内に
    配置された加圧ダクトと、火災発生時に前記加圧ダクト
    を加圧する加圧手段と、前記加圧ダクトと各階の付室と
    の間に配置された吹出口のうち当該火災発生階における
    吹出口のみを開放する開放手段と、該開放手段の開放に
    より付室が加圧されたときに前記エレベータホールを加
    圧するため該エレベータホールと付室との間に配置され
    て両者の間を通気可能に連通するリリーフダンパとを備
    えたことを特徴とする防火防煙設備。
  2. 【請求項2】 前記エレベータの扉の遮煙性能を、0.
    5〜1m3 /(sec・m)としたことを特徴とする請求項1
    に記載の防火防煙設備。
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