JPH0584311B2 - - Google Patents

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JPH0584311B2
JPH0584311B2 JP19324985A JP19324985A JPH0584311B2 JP H0584311 B2 JPH0584311 B2 JP H0584311B2 JP 19324985 A JP19324985 A JP 19324985A JP 19324985 A JP19324985 A JP 19324985A JP H0584311 B2 JPH0584311 B2 JP H0584311B2
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thiocyanopyrimidine
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alkyl
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Katsutoshi Ishikawa
Yutaka Kubota
Junya Fujiwara
Hitoshi Shimotori
Shunichi Inami
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般式(I) 【式】 〔式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基及びXは
ハロゲン原子を表わす。〕で示される2−アルキ
ル−6−チオシアノピリミジン誘導体、その製造
法およびそれらの誘導体を有効成分として含有す
る農園芸用殺菌剤に関するものである。 従来の技術 従来からピリミジン誘導体に関しては非常に多
くの研究がなされており、膨大な数の化合物が合
成され、農医薬の分野で特徴ある生理活性を有す
る化合物が多数見い出されてきた。しかしなが
ら、ピリミジン核にチオシアノ基が導入された農
園芸用殺菌剤が実用に供された例は未だ知られて
いない。チオシアノ基を有するピリミジン誘導体
の合成例は非常に少く、それらの生物活性につい
ても殆ど知られていない。わずかに、薬学雑誌、
83、1086(1963)にチオシアノピリミジン誘導体
とそのin vitroに於る抗菌活性について記載され
ている程度である。この文献には15種のチオシア
ノピリミジ誘導体とその抗菌活性について記載さ
れており、最も高活性な化合物は2−(または4
−)クロロ−6−メチル−4−(または2−)チ
オシアノピリミジンであり、5位に置換基を有す
るものの抗菌力は一般に低い傾向にあると記載さ
れている。5位にメチルチオ基を有するものにつ
いては全く知られていない。 また植物病原菌が農園芸上、生産に及ぼす影響
は極めて大きいものがあり、近年では各種植物病
害に対して各種の殺菌剤が利用され、ある程度安
定的な生産が望めるようにはなつたが、また不十
分な点も数多く残されている。 例えば藻菌類による各種作物の疫病、あるいは
べと病に対しては現有の殺菌剤では極めて多量の
薬剤を防除に必要とし、その効果も施用時期、天
候等に左右され安定的であるとはいい難い。また
各種作の灰色かび病、菌核病等では薬剤耐性菌の
出現がベンズイミダゾール系、或はジカルボン酸
イミド系殺菌剤の防除効果をほとんど期待できな
いものにしている。 発明が解決しようとする問題点 本発明は農園芸用殺菌剤として有用な、中でも
経済的に打撃の大きい疫病、べと病、灰色かび病
等に効果を示し、既存薬剤に対する耐性菌にも効
果を有す可能性のある新しい活性構造を有する化
合物、組成物およびそれらの製造法を提供するこ
とを目的とする。 問題点を解決するための手段および作用 本発明者らは前記問題を解決するため、生体と
の相互作用において特殊な役割を演じていると考
えられるピリミジン核に着目し、ピリミジン誘導
体について鋭意検討した。 本発明者らは従来5位に置換基が導入されたチ
オシアノピリミジン類の殺菌活性は低下するとの
文献記載があるにもかかわらず、5位にメチルチ
オ基を有する2−アルキル−6−チオシアノピリ
ミジン類が疫病を初めとして多くの植物病原菌に
対して非常に優れた効果を有し、しかも5位のメ
チルチオ基が効果を強めていることを見い出し本
発明を完成した。 すなわち、本発明は一般式(I) 【式】 〔式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基及びXは
ハロゲン原子を表わす。〕で示される2−アルキ
ル−6−チオシアノピリミジン誘導体を提供する
ものである。 本発明に係る一般式(I)で示される2−アル
キル−6−チオシアノピリミジン誘導体は新規化
合物であり、各種作物の疫病、べと病、うどんこ
病、灰色かび病等巾広い植物病害に対して優れた
防除効果を示す。しかも、作物に対しては全く安
全であり、例えばトマト、キユーリおよびジヤガ
イモ等に対して全く薬害を示さない。また動物に
対する毒性も低い。 さらに、本発明は前記一般式(I)で示される
2−アルキル−6−チオシアノピリミジン誘導体
の製造法をも提供する。すなわち、本発明に係る
一般式(I)で示される2−アルキル−6−チオ
シアノピリミジン誘導体の製造法は一般式() 【式】 〔式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基及びXは
ハロゲン原子を表わす。〕で示されるピリミジン
誘導体に一般式() MSCN () 〔式中、Mはアルカリ金属又はアンモニウムを表
わす。〕で示されるチオシア酸塩類を有機酸中で
反応させることを特徴とする。 本発明に係る一般式(I)で示される2−アル
キル−6−チオシアノピリミジン誘導体の製造法
を以下に説明する。 出発物質()はアミジン類(1)〜とメチルチオマ
ロン酸ジエチル(2)〜をアルコラートの存在下に反応
させて2−アルキル−4,6−ジヒドロキシ−5
−メチルチオピリミジン(3)〜とした後ジメチルアニ
リンの存在下にオキシ塩化リンで塩素化すること
によりジクロル体(4〜、X=Cl)、オキシ臭化リ
ンを用いてジブロム体(4〜、X=Br)またはジ
クロル体を濃ヨー水素酸で処理することによりジ
ヨード体(5〜、X=I)、フツ化カリで処理する
ことによりジブルオロ体(5〜、X=F)が得られ
る。 【化】 本発明に係る2−アルキル−6−チオシアノピ
リミジンは次式に従つて製造することができる。 【化】 本反応はジハロゲノ体()とチオシアン酸塩
()を溶媒中で反応させることより成る。チオ
シアン酸塩としはチオシアン酸カリ、チオシアン
酸ナトリウムおよびチオシアン酸アンモニウム等
があるがいずれを用いても良好な結果が得られ
る。本反応に最も大きく影響するのは溶媒の種類
である。メタノールやエタノール等のアルコール
中で反応させると還流下でも反応の進行は遅く、
しかも樹脂状の副生物が生成し収率は非常に低
い。またアセトン、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミドおよび1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性
溶媒中で反応させるとチオシアノ基が2個置換し
たものや、チオシアノ基が転移してイソチオシア
ネートになつたものが生成し、目的物(I)の収
率は低い。しかしながらこれら溶媒の場合とは異
り、ギ酸、酢酸およびプロピオン酸等の有機酸中
で反応すると驚くべきことに飛躍的に収率が向上
する。反応性はギ酸、酢酸、プロピオン酸の順に
良く、特にギ酸の効果が極だづている。例えば酢
酸中では反応を完結させるのに50℃で5時間以上
を要するのに対し、ギ酸中では同温度で1時間以
内で完結する。反応温度としては10℃から溶媒の
沸点まで可能であるが、副生成物の生成抑制およ
び適当な反応時間の観点から20−60℃の範囲で行
なうのが望しい。この様に反応の選択性および進
行のし易さの両面からギ酸は本反応に於て他の有
機溶媒またその中で比較的良好な他の有機酸とは
大きく異る非常に優れた性質を有しているといえ
る。 反応終了後、反応液を大量の水中へ排出し、析
出物が固体の場合はロ取、乾燥して目的物の粗結
晶を90%以上の収率で得ることができる。また析
出物は油状の場合は酢酸エチル、ベンゼンである
いはトルエン等の不活性溶媒で抽出し、水洗、脱
水後粗製油を得ることができる。粗製品そのもの
の純度はかなり良好であり、そのまま農薬として
使用可であるが必要ならばイソプロピルエーテ
ル、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エチル、エ
タノールおよびメタノール等通常使用される溶媒
から再結晶するか又はカラムクラマトグラフイー
により精製品を得ることが出来る。 さらに本発明は本発明に係る前記一般式(I)
で示されるピリミジン誘導体を有効成分として含
有することを特徴とする農園芸用殺菌剤を提供す
るものである。本発明化合物は各種作物の疫病、
べと病、うどんこ病、灰色かび病等巾広い植物病
害に対して優れた防除効果を示す。 本発明化合物の施用方法としては種子消毒、茎
葉散布、土壌処理等が挙げられるが、通常当業者
が利用するどのような施用方法にても十分な効力
を発揮する。施用量および施用濃度は対象作物、
対象病害、病害の発生程度、化合物の剤型、施用
方法および各種環境条件等によつて変動するが、
散布する場合にはアール当り5〜200gが適当で
あり、望ましくはアール当り10〜100gである。
散布濃度としては100〜1000ppmが適当であり、
望ましくは200〜500ppmである。 本発明の農園芸用殺菌剤は他の殺菌剤や殺虫
剤、除草剤、植物成長調節剤等の農薬、土壌改良
剤または肥効性物質との混合使用は勿論のこと、
これらとの混合製剤も可能である。 本発明の化合物は、そのまま施用してもよいが
固体または液体の希釈剤を包含する担体と混合し
た組成物の形で施用するのが好ましい。ここでい
う担体とは、処理すべき部位へ有効成分の到達を
助け、また有効成分化合物の貯蔵、輸送、取扱い
を容易にするために配合される合成または天然の
無機または有機物質を意味する。 適当な固体担体としてはモンモリロナイト、カ
オリナイトなどの粘土類、ケイソウ土、白土、タ
ルク、バーミキユライト、石膏、炭酸カルシウ
ム、シリカゲル、硫安などの無機物質、大豆粉、
鋸屑、小麦粉などの植物性有機物質および尿素な
どがあげられる。 適当な液体担体としてはトルエン、キシレン、
クメンなどの芳香族炭化水素、ケロシン、鉱油な
どのパラフイン系炭化水素、四塩化炭素、クロロ
ホルム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水
素、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン
類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、などのエ
ーテル類、メタノール、プロパノール、エチレン
グリコールなどのアルコール類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、水などがあげら
れる。 さらに本発明化合物の効力を増強するために、
製剤の剤型、適用場面等を考慮して目的に応じて
それぞれ単独に、または組合わせて以下のような
補助剤を使用することもできる。 乳化、分散、拡展、湿潤、結合、安定化等の目
的ではリグニンスルホン酸塩などの水溶性塩基、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エ
ステル等の非イオン性界面活性剤、ステアリン酸
カルシウム、ワツクス等の滑剤、イソプロピルヒ
ドロジエンホスフエート等の安定剤、その他メチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カ
ゼイン、アラビアゴム等があげられる。しかし、
これらの成分は以上のものに限定されるもではな
い。 本発明化合物の組成物の有効成分量は、通常粉
剤では0.5〜20重量%、乳剤では5〜30重量%、
水和剤では10〜90重量%、粒剤では0.1〜20重量
%、フロワブル剤では10〜90重量%である。 実施例 次に本発明に係る一般式(I)で示される2−
アルキル−6−チオシアノピリミジン誘導体の具
体例を挙げると4−クロロ−2−メチル−5−メ
チルチオ−6−チオシアノピリミジン、4−クロ
ロ−2−エチル−5−メチルチオ−6−チオシア
ノピリミジン、4−クロロ−2−イソプロピル−
5−メチルチオ−6−チオシアノピリミジン、4
−ヨード−2−メチル−5−メチルチオ−6−チ
オシアノピリミジンなどが挙げられる。 次に合成例を挙げて本発明の化合物の製造法を
具体的に説明する。 合成例 1 4−クロロ−2−メチル−5−メチルチオ−6
−チオシアノピリミジン(化合物番号1)の合
成 温度計、還流冷却器および撹拌機を付した四ツ
口フラスコに4,6−ジクロロ−2−メチル−5
−メチルチオピリミジン0.95g(4.5ミリモル)、
チオシアン酸カリ0.58g(6.0ミリモル)および
ギ酸8mmを装入し室温で30分間撹拌した。反応液
を水中に排出し、析出物を酢酸エチルで抽出し
た。水洗、脱水後溶媒を留去して粗結晶を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶
媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製
して目的の4−クロロ−2−メチル−5−メチル
チオ−6−チオシマノピリミジン0.71g(収率68
%)を得た。mp108−110℃。 NMR;δCDCl3 TMS(ppm);2.46(3H、s);2.77−
(3H、s) 尚、副生成物として少量の2−メチル−4,6
−ビス(チオシアノ)−6−メチルチオピリミジ
ン、mp183−6℃を得た。 合成例 2 4−クロロ−2−イソプロピル−5−メチルチ
オ−6−チオシアノピリミジン(化合物番号
2)の合成 4,6−ジクロロ−2−イソプロピル−5−メ
チルチオピリミジン1.3g(5.5ミリモル)、ギ酸
9mlおよびチオシアン酸カリ0.80g(8.2ミリモ
ル)を用いて合成例1と同様にして4−クロロ−
2−イソプロピル−5−メチルチオ−6−チオシ
アノピリミジンを油状物として0.93g(収率65
%)得た。 NMR;δCDCl3 TMS(ppm);1.38(6H、d、J=8
Hz);2.44(3H、s);3.20(1H、q、J=8Hz) 次に本発明に係る農園芸用殺菌剤の製造法を製
剤例により説明する。有効成分化合物は前記合成
例中の化合物番号で示す。「部」は「重量部」を
あらわす。 製剤例 1 水和剤 化合物(1):30部、ケイソウ土:44部、白土:20
部、リグニンスルホン酸ナトリウム:1部および
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2部を
均一に粉砕混合して水和剤100部を得た。 製剤例 2 乳 剤 化合物(2):20部、シクロヘキサノン:10部、キ
シレン:50部およびソルポール(東邦化学製界面
活性剤)20部を均一に溶解混合し、乳剤100部を
得た。 製剤例 3 粒 剤 化合物(1):7部、ポリエチレングリコールノニ
フエニルエーテル:1部、ポリビニルアルコー
ル:3部およびクレー:89部を均一混合し、加水
造粒後、乾燥し粒剤100部を得た。 製剤例 4 粉 剤 化合物(1):2部、炭酸カルシウム:40部および
クレー:58部を均一に混合し、粉剤100部を得た。 製剤例 5 水和剤 化合物(1):50部、タルク:40部、ラウリル酸ナ
トリウム:5部、アルキルナフタレンスルホン酸
ナトリウム:5部を混合し、水和剤100部を得た。 製剤例 6 フロワブル剤 化合物(3):40部、カルボキシメチルセルロー
ス:3部、リグニンスルホン酸ナトリウム:2
部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム
塩:1部および水54部をサンドグラインダーで湿
式粉砕し、フルワブル剤100部を得た。 次に本発明化合の農園芸用殺菌剤としての効力
を試験例によつて説明する。なお試験例において
以下の化合物を対照として用いた。 A:2−クロロ−6−メチル−4−チオシアノピ
リミジン B:テトラクロロイソフタロニトリル(ダコニー
ル) C:1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミ
ダゾールカルバミド酸メチル(ベンレート) 対照化合物Aは前述の“薬学雑誌”、83巻、
1086ペーシ(1963)に記載の化合物、Bはジヤカ
イモ疫病、キユウリベト病等の防除剤として市販
の薬剤、Cは灰色かび病等の防除剤として市販の
薬剤である。 試験例 1 ジヤガイモ疫病防除試験 室温内でポツトに育生したジヤガイモ(品種:
男爵、草丈25cm程度)に所定濃度の薬剤(供試化
合物を前記製剤例8の方法にて水和剤を調製し、
これを水で所定濃度に希釈したもの)をスプレー
ガン(1.0Kg/cm)を使用して3鉢当り50ml散布
し風乾した。あらかじめジヤガイモ切片上にて7
日間培養したジヤガイモ疫病菌より遊走子浮遊液
を調製した。この浮遊液を薬剤散布したジヤガイ
モ植物体上に噴霧接種し、被検植物を17〜19℃、
湿度95%以上で6日間保つた後、病斑の形勢程度
を調査した。 各葉ごとに病斑面積割合を観察評価し発病度指
数を求め、それぞれの区について次式によりり病
度を求めた。 り病度=4N4+3n3+2n2+1n1+0n0/N なお、評価基準は次のとうりである。 発病程度指数 0:病斑面積割合 0% 〃 1: 〃 1〜5% 〃 2: 〃 6〜25% 〃 3: 〃 26〜50% 〃 4: 〃 51%以上 n0:発病程度指数0の葉数 n1: 〃 1 〃 n2: 〃 2 〃 n3: 〃 3 〃 n4: 〃 4 〃 N=n0+n1+n2+n3+n4 【表】 試験例 2 キユウリべと病防除試験 室温内でポツトに育生したキユウリ(品種:相
模半白、本葉2枚展開)に所定濃度の薬剤(供試
化合物を前記製剤例8の方法に準じて水和剤を調
製し、これを水で所定濃度に希釈したもの)をス
プレーガン(1.0Kg/cm)を使用して3鉢当り30
ml散布し風乾した。べと病にり病したキユウリ葉
病斑部よりべと病菌を採取し、脱塩水で胞子浮遊
液を調製し、それを噴霧接種した。接種したポツ
トは直に18〜20℃、湿度95%以上の状態に24時間
保つたのち、温室(室温18〜27℃)に移し、7日
後、病斑の形成程度を調査した。 評価基準およびり病度表示方法は試験例1に示
したとうりである。 結果を表−2に示した。 【表】 試験例 3 灰色カビ病(インゲン葉試験) 所定濃度(500ppm)の薬剤(各供試化合物を
前記製剤例1の方法に準じて水和剤を調製し、水
で希釈したもの)に展開したインゲンの子葉(ト
ツプクロツプ)を約30秒間浸漬し、風乾した。予
めPSA培地上にて平板培養した灰色カビ病菌菌
そう円板(直径5mm)を葉面上に接種し、湿室に
入れ22℃暗黒下におき、4日後に病斑の直径を調
べ、次式より防除率を算出した。 結果を表−3に示す。 防除率(%)=(1−処理区の
平均病斑直径/無処理区の平均病斑直径)×100 【表】 試験例 4 灰色カビ病(キユウリ果実試験) キユウリ果実(市販)を良く洗い、4〜5cmに
切り、500ppmの薬剤(各供試化合物を前記製剤
例1に準じて水和剤と水で希釈したもの)に約30
秒間浸漬し風乾した。予めPSA培地上にて平板
培養した灰色カビ病菌(5〜7日間)の菌そう上
に風乾したキユウリ果実を立てる。その後22℃湿
室状態に4日間保ち、キユウリの表面の菌そうの
生育長を調べ、次式より防除率を算出した。結果
を表−4に示す。 防除率(%)=(1−処理区の
菌そう生育長/無処理区の菌そう生育長)×100 【表】 試験例1〜4の結果より本発明化合物群はジヤ
ガイモ疫病、キユウリべと病、さらには灰色かび
病といつた全く異なる植物病害に対して従来より
広く使用されてきている市販の殺菌剤に比べ極め
て高い防除効果を示していることは明らかであ
る。また化学構造が比較的近似である前出文献に
記載の2−クロロ−6−メチル−4−チオシアノ
ピリミジンでは病害防除効果はほとんど認められ
ず、本発明化合物はこれまでのいかなる知見から
も予想することのできない優れた特性を有するこ
とは明らかである。 発明の効果 以上の説明より明らかなように本発明に係る2
−アルキル−6−チオシアノピリミジン誘導体は
農園芸用殺菌剤として全く種類の異なるジヤガイ
モ疫病、キユウリべと病、灰色かび病といつた巾
広い植物病害に対し、市販薬剤に比べ優れた防除
効果を有していることは明らかである。 また 本発明に係る2−アルキル−6−チオシアノピ
リミジン誘導体の製造法においてチオシアノ基の
導入法で反応溶媒として有機酸、特に蟻酸を用い
る方法は容易に、かつ高収率で目的物を得ること
ができ極めて画期的である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(I) 【化】 〔式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基及びXは
    ハロゲ原子を表わす。〕で示される2−アルキル
    −6−チオシアノピリミジン誘導体。 2 一般式() 【化】 〔式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基及びXは
    ハロゲ原子を表わす。〕で示されるピリミジン誘
    導体に 一般式() MSCN () 〔式中、Mはアルカリ金属又はアンモニウムを表
    わす。〕で示されるチオシアン塩基類を有機酸中
    で反応させることを特徴とする一般式(I) 【式】 〔式中、R及びXは前記の意味を表わす。〕で示
    される2−アルキル−6−チオシアノピリミジン
    誘導体の製造法。 3 一般式(I) 【式】 〔式中Rは炭素数1〜3のアルキル基及びXはハ
    ロゲン原子を表わす。〕で示される2−アルキル
    −6−チオシアノピリミジン誘導体を含有するこ
    とを特徴とする農園芸用殺菌剤。
JP19324985A 1985-09-03 1985-09-03 2−アルキル−6−チオシアノピリミジン誘導体、その製造法および農園芸用殺菌剤 Granted JPS6253974A (ja)

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