JPH0583699U - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH0583699U
JPH0583699U JP2792892U JP2792892U JPH0583699U JP H0583699 U JPH0583699 U JP H0583699U JP 2792892 U JP2792892 U JP 2792892U JP 2792892 U JP2792892 U JP 2792892U JP H0583699 U JPH0583699 U JP H0583699U
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JP
Japan
Prior art keywords
door
inner door
wall
furnace
opening
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Pending
Application number
JP2792892U
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English (en)
Inventor
栄治 中務
一平 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 炉体の内壁2側面の開口を開閉する内扉6
は、この内扉6に対向すると共に外壁3側面の開口を開
閉する外扉7に対し独立して開閉可能である。その内扉
6と外扉7の対向間を上下に仕切る仕切部材31は、外
扉7に対し独立した内扉6の開閉を許容する。 【効果】 内扉と内壁との間の隙間を介する炉内ガスの
対流による熱損失を簡単な構成で低減でき、低コストで
炉の熱効率を向上できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内壁用内扉と外壁用外扉とを備える真空加圧炉や焼結用熱間静水圧 加圧炉(HIP炉)等の熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示す従来の熱処理炉100の炉体は、断熱材製の内壁102と、この内 壁102を覆い圧力容器を構成する外壁101とからなる。その内壁102の側 面に形成された開口102aは内扉103により開閉され、その内扉103に対 向する外扉104により外壁101の側面に形成された開口104aが開閉され る。その内扉103は外扉104にジンバル構造を介し吊下げ状に支持され、そ の外扉104の外側にエアシリンダ105のシリンダチューブが取り付けられ、 このエアシリンダ105の伸縮ロッド105aは内扉103に連結されている。 これにより、炉内の真空引きや冷却時にエアシリンダ105を伸縮することで、 内扉103を外扉104に対し独立して開閉することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような炉100にあっては、内扉103と外扉104の対向間には、内 扉103の外扉104に対する動きを許容するため空間107が設けられている 。しかし、そのような空間107があると、内壁102と内扉103との間の隙 間を介し、その空間107と内壁102の内部空間との間で炉内ガスの対流が生 じる。そうすると、その内扉103と外扉104の対向間において図中矢印で示 すように上方から下方に向かう炉内ガスの流れが生じ、この炉内ガスが低温の外 扉104に接するため熱損失が大きくなるという問題があった。
【0004】 また、上記従来の炉100にあっては、内扉103は閉鎖時にエアシリンダ1 05によって内壁102に押し付けられる。しかし、そのエアシリンダ105の シリンダチューブは炉体外部に取り付けられているため、炉内の加圧時に伸縮ロ ッド105aに炉内圧力が作用すると、内扉103を内壁102に押し付ける力 が小さくなる。そのため、内扉103と内壁102との間の隙間が大きくなり、 上記炉内ガスの対流による熱損失が大きくなってしまう。また、内扉103を内 壁102に押し付ける力が過大になると内扉103および内壁102が破損して しまう。そこで、炉内圧力を検知し、その炉内圧力に応じてアクチュエータの押 し付け力を制御することが提案されているが、構造が複雑化してコストが増大す る。また、アクチュエータの本体を炉内に配置しようとすれば、アクチュエータ を耐熱構造とする必要があり、構造が複雑化してコストが増大する。
【0005】 本考案は上記従来技術に鑑み、炉内ガスの対流による熱損失を簡単な構成で低 減できる熱処理炉を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本件第1考案の特徴とするところは、炉体の内壁側面の開口を開閉する内扉と 、この内扉に対向すると共に外壁側面の開口を開閉する外扉とを備え、その内扉 は外扉に対し独立して開閉可能とされている熱処理炉において、その内扉と外扉 の対向間を上下に仕切る仕切部材が設けられ、その仕切部材は外扉に対し独立し た内扉の開閉を許容するよう動き得る点にある。
【0007】 本件第2考案の特徴とするところは、炉体の内壁側面の開口を開閉する内扉と 、この内扉に対向すると共に外壁側面の開口を開閉する外扉と、その内扉を外扉 に対し独立して開閉するアクチュエータとを備え、そのアクチュエータの本体は 炉体外部に取り付けられている熱処理炉において、前記アクチュエータの作動部 と内扉の間に介在するバネが炉体内部に設けられ、そのバネの弾性力により内扉 は閉鎖時に内壁に押し付けられ、そのバネの弾性力よりもアクチュエータが内扉 の閉じ方向に発生する力は大きくされている点にある。
【0008】
【作用】
本件第1考案の構成によれば、内扉と外扉の対向間を上下に仕切る仕切部材に より、その対向間における炉内ガスの上方から下方に向かう流れを阻止できるの で、内扉と内壁との間の隙間を介する炉内ガスの対流による熱損失を低減できる 。また、その仕切部材が外扉に対する内扉の独立した開閉を阻害することはない 。
【0009】 本件第2考案の構成によれば、アクチュエータの作動部と内扉の間に介在する バネは炉体内に設けられ、そのバネの弾性力よりもアクチュエータが内壁の閉じ 方向に発生する力は大きいので、内扉を閉鎖時に内壁に押し付けるバネの弾性力 は、炉内圧力に拘らず、また、アクチュエータの発生力に拘らず一定の大きさに できる。よって、炉内の加圧時に内扉と内壁との間の隙間が大きくなるのを、内 扉や内壁を破損することなく防止できる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1、図2に示す熱処理炉1は、例えば真空加圧炉や焼結用熱間静水圧加圧炉 として用いられるもので、その炉体は断熱材製の内壁2と、この内壁2を覆う圧 力容器を構成する外壁3とからなる。その内壁2の内部に加熱対象を収納するタ イトボックス4とヒータ5とが内蔵されている。
【0012】 その内壁2の側面に開口2aが形成され、この開口2aは内扉6により開閉さ れる。その内扉6は裁頭円錐形の断熱材製第1部材6aと円柱形の断熱材製第2 部材6bとを一体化することで形成され、図示するように閉鎖時に第1部材6a は開口2aに嵌まり込み、その第2部材6bは内壁2の外側面に押し付けられる 。また、その第1部材6aに前記タイトボックス4の蓋4aが取り付けられ、そ の第2部材6bはカバー6cにより覆われている。
【0013】 その内扉6に対向する外扉7により、外壁3の側面に形成された開口3aが開 閉される。この外扉7の外面に冷却水通路8が形成され、冷却水が下端の入口8 aから供給されると共に上端の出口8bから排出される。
【0014】 その内扉6は外扉7にジンバル構造を介し連結されている。すなわち、外扉7 の内面にブラケット9が取り付けられ、このブラケット9に支持ロッド10が揺 動可能に連結され、その支持ロッド10により内扉6が短円筒形部材11を介し 相対揺動可能に吊り下げ状に支持されている。
【0015】 その外扉7を開閉駆動装置(図示省略)により作動させることで、外扉7は外 壁3の開口3aを開閉すると共に、内扉6は外扉7と共に作動して内壁2の開口 2aを開閉する。
【0016】 その内扉6を外扉7に対し独立して開閉するため、炉体外部にアクチュエータ としてエアシリンダ12が取り付けられている。すなわち、外扉7と冷却水通路 8を貫通する筒部材14の炉外側端部に、エアシリンダ12の本体であるシリン ダチューブ12aがシール13を介し連結され、エアシリンダ12の作動部材で ある伸縮ロッド12bがロードリミッタ15を介し内扉6の下端に連結されてい る。これにより、エアシリンダ12が縮小すると内扉6は前記ジンバル構造部ま わりに揺動して内壁2の開口2aを開き、エアシリンダ12が伸長すると内扉6 は内壁2に押し付けられて内壁2の開口2aを閉鎖する。
【0017】 そのエアシリンダ12の伸縮ロッド12bと内扉6との間に介在するバネが設 けられている。すなわち、前記ロードリミッタ15は、図4に示すように、伸縮 ロッド12aに一体化された筒体16と、この筒体16に内蔵される一対のリン グ17、18と、両リング17、18の間に挟み込まれるプリロードが負荷され た圧縮コイルバネ19と、両リング17、18を貫通するプッシュロッド20と を備えている。各リング17、18は筒体16の内端面に対向し、そのプッシュ ロッド20には一対のフランジ20a、20bが形成され、両フランジ20a、 20bの間に両リング17、18とバネ19が位置され、そのプッシュロッド2 0の先端は内扉6の下端に相対揺動可能に連結されている。
【0018】 そのエアシリンダ12の伸長によりプッシュロッド20は内扉6を内壁2に押 し付け、その押し付け反力によりバネ19は僅かに弾性的に収縮するものとされ ている。これにより、そのバネ19の弾性力により内扉6は内壁2に押し付けら れ、その押し付け力はバネ19に負荷されたプリロードに略等しくなる。この押 し付け力の大きさは、内扉6と内壁2aとの間の隙間が大きくなることなく、か つ、内扉6および内壁2aが破損することがないように設定される。そのエアシ リンダ12が内扉6の閉じ方向に発生する力の大きさは、そのバネ19による押 し付け力が炉内の加圧時においても小さくならないように、バネ19の弾性力よ りも充分大きくされている。これにより、その押し付け力は炉内圧力に拘らず、 また、エアシリンダ12の発生力に拘らず一定の大きさになる。よって、炉内の 加圧時に内扉6と内壁2との間の隙間が大きくなるのを、内扉6や内壁2を破損 することなく防止できる。
【0019】 なお、本実施例では、バネ19を前記冷却水通路8を貫通する筒部材14の内 部に配置することで熱劣化を防止している。
【0020】 そして、内扉6と外扉7の対向間30を上下に仕切る仕切部材31が設けられ ている。この仕切部材31は、図3にも示すように、長方形板状の本体31aと 、この本体31aの下面から内扉6に向かって突出する一対の突起31bとを有 する。図3の(1)に示す内扉6の閉鎖時においては、その本体31の下端は外 扉7の内面に取り付けられた支持ブラケット32に載置され、上端は内扉6の外 面により支持されている。これにより、仕切部材31は内扉6の閉鎖時に内扉6 と外扉7の対向間30における炉内ガスの上方から下方に向かう流れを阻止する ので、内扉6と内壁2との間の隙間を介する炉内ガスの対流による熱損失が低減 される。
【0021】 その内扉6の閉鎖状態からエアシリンダ12を収縮させ、内扉6を外扉7に対 して独立して開くと、図3の(2)に示すように、仕切部材31の本体31aは 下端を支点として揺動することから内扉6の動きを許容する。これにより、仕切 部材31は外扉7に対する内扉6の独立した開閉を阻害することはない。
【0022】 また、本実施例では前記突起31bは内扉6の開度が大きくなると内扉6の外 面に当接し、その本体31aの上端と内扉6の外面との間に隙間33を生じさせ る。これにより、内扉6の開き時には前記対向間30における炉内ガスの流れを 許容し、その炉内ガスが低温の外扉7に接することで炉内の冷却時間を短縮でき る。
【0023】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではない。例えば、内扉の閉鎖時 においては仕切部材の下端を内扉の外面に取り付けられた支持ブラケットに載置 し、上端を外扉の内面により支持し、内扉を外扉に対して独立して開く際に、仕 切部材を内扉側の下端を支点として揺動させることで、内扉の動きを許容するよ うにしてもよい。また、内扉の開き時に炉内の冷却時間を短縮する必要がない場 合は、外扉と内扉の対向間を開く必要はなく、上記のような突起31bは不要と され、また、例えば一端が内扉に連結され他端が外扉に連結される蛇腹状部材に より仕切部材を構成してもよい。また、内扉の開閉用アクチュエータはエアシリ ンダに限定されず、例えば油圧アクチュエータや電動アクチュエータを用いても よい。
【0024】
【考案の効果】
本件各考案の熱処理炉によれば、内扉と内壁との間の隙間を介する炉内ガスの 対流による熱損失を簡単な構成で低減でき、低コストで炉の熱効率を向上できる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の熱処理炉の側断面図
【図2】本考案の実施例の熱処理炉の平断面図
【図3】本考案の実施例の熱処理炉の作用説明図
【図4】本考案の実施例のロードリミッタの構成説明図
【図5】従来の熱処理炉の側断面図
【符号の説明】
2 内壁 3 外壁 6 内扉 7 外扉 12 エアシリンダ 19 バネ 31 仕切部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体の内壁側面の開口を開閉する内扉
    と、この内扉に対向すると共に外壁側面の開口を開閉す
    る外扉とを備え、その内扉は外扉に対し独立して開閉可
    能とされている熱処理炉において、その内扉と外扉の対
    向間を上下に仕切る仕切部材が設けられ、その仕切部材
    は外扉に対し独立した内扉の開閉を許容するよう動き得
    ることを特徴とする熱処理炉。
  2. 【請求項2】 炉体の内壁側面の開口を開閉する内扉
    と、この内扉に対向すると共に外壁側面の開口を開閉す
    る外扉と、その内扉を外扉に対し独立して開閉するアク
    チュエータとを備え、そのアクチュエータの本体は炉体
    外部に取り付けられている熱処理炉において、前記アク
    チュエータの作動部と内扉の間に介在するバネが炉体内
    部に設けられ、そのバネの弾性力により内扉は閉鎖時に
    内壁に押し付けられ、そのバネの弾性力よりもアクチュ
    エータが内扉の閉じ方向に発生する力は大きくされてい
    ることを特徴とする熱処理炉。
JP2792892U 1992-03-31 1992-03-31 熱処理炉 Pending JPH0583699U (ja)

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JP2792892U JPH0583699U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 熱処理炉

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258399A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Nippon Steel Corp 溶解炉包囲体用の開閉扉

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258399A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Nippon Steel Corp 溶解炉包囲体用の開閉扉
JP4685481B2 (ja) * 2005-03-18 2011-05-18 新日本製鐵株式会社 溶解炉包囲体用の開閉扉

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