JPH058358U - セル形製氷機の水皿取付構造 - Google Patents

セル形製氷機の水皿取付構造

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JPH058358U
JPH058358U JP6377691U JP6377691U JPH058358U JP H058358 U JPH058358 U JP H058358U JP 6377691 U JP6377691 U JP 6377691U JP 6377691 U JP6377691 U JP 6377691U JP H058358 U JPH058358 U JP H058358U
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喜久男 青木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水皿に取付板を取付固定する作業を確実かつ
容易なものとする。 【構成】 取付板8を水皿2に取付ける際には、水皿2
の後面に取付板8を重ね合わせ、水皿2に設けた切欠2
5に取付板8に設けた挿通孔31を嵌め合い係合する。
これにより取付板8は水皿2の後面の所定位置にセット
される。この状態で水皿2の後面に設けた取付孔26と
取付板8に設けた挿通孔31とが合致した状態となるの
で、孔合わせをすることなく容易に取付ネジ32により
取付固定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、セル形製氷機の水皿取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
セル形製氷機は、下向きに開口する多数の製氷小室を有する製氷室内で、この 開口された製氷室の下側から、水皿に設けた噴水孔より製氷用水を噴出させて、 製氷を行うようにされている。そして製氷工程が終了した際には、水皿を傾動し て製氷小室の下方を開放し、セル形氷を水皿上に落下させるとともに水皿の前方 から滑り落として貯氷庫内に貯蔵するようにしている。
【0003】 そして、水皿2は図6に示すように、取付板8を介して製氷機本体に固定され た支軸9に回動可能に取付けられている。この取付板8は略方形の板の中央に複 数の挿通孔31が設けられ、水皿の後壁に設けられた取付孔26とを合致させて 取付ネジ32により取付けるものである。このため、取付板8を後壁22に取付 ける際には、この挿通孔31を取付孔26と合致するように重ね合わせる必要が ある。従来の水皿2の取付構造では取付板8に2個の係合突起30が水平に設け られ、後壁の上縁にその係合突起30を引っかけることにより上下方向の位置合 わせを行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この係合突起30を後壁2の上縁に引っかけて行なう位置合わせでは 、左右方向の位置を決めることができないため、作業者がいちいち目視して孔の 位置を合わせる必要があり、取付作業に時間がかかるとともに、孔合わせが十分 でないままネジ止めした際には水皿がガタ付いたり、合成樹脂製の水皿の取付部 を傷めたりすることがあった。
【0005】 この考案の目的は、構造を複雑なものとすることなく確実かつ容易に水皿に取 付板を取付けることができる水皿の取付構造とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案では、水皿と取付板には係合凹部とこれに係合する係合突起のいずれ か一方が形成され、この係合凹部と係合突起とを係合することにより水皿に設け た取付孔に取付板に設けた挿通孔が重ね合わせられ、この取付孔に係着部材を係 着可能としている。
【0007】
【作用】
取付板を水皿に取付ける際には、水皿に取付板を重ね合わせ、水皿と取付板と のいずれか一方に設けられた係合凹部と係合突起とを係合する。これにより、取 付板は水皿の所定の取付位置にセットされる。この状態で水皿に設けた取付孔と 取付板に設けた挿通孔との孔合わせがなされるので、係着部材を容易に挿通孔か ら挿入係着して、取付板を水皿に固定できる。
【0008】
【考案の効果】
この考案は、水皿と取付板には係合凹部とこれに係合する係合突起のいずれか 一方が形成され、この係合凹部と係合突起とを係合すると取付孔に挿通孔が重ね 合わせられて係着部材を直ちに係着できるので、水皿に取付板を取付ける作業を 確実かつ容易なものとすることができ、組立作業の効率化を図ることができる実 用的な効果を有する。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1はセル形製氷機の概略を示し、1は製氷室であって、この製氷室1の下方 に樹脂製の水皿2が傾動可能に配置されている。水皿2の下方には製氷を貯蔵す る貯氷庫3が配置されている。また、水皿2と貯氷庫3との間には、水皿2上を 流下する散水を受け入れる排水皿4が介装されている。製氷室1は隔壁5により 下方に開口された多数の製氷小室6に区画されるとともに、上側に冷媒を流して 製氷室1を冷却する蒸発管7が配設されて製氷小室6内で各セル形氷を製氷でき るようにされている。
【0011】 水皿2の後面側では取付板8が取付固定されている。この取付板8は図示しな い製氷機本体に固定された固定板10に取付けられた支軸9に傾動可能に支持さ れている。また、水皿2の前面側では切換スイッチ11の切換により回動するカ ム腕12により支持されている。そして製氷工程では水皿2を略水平状態に維持 し、除氷工程では図1に示されるように切換スイッチ11が切換られることによ りカム腕12が回動して、水皿2が全体として支軸9を中心として傾動するよう にされている。これにより、製氷小室6の下方部が大きく開放されて除氷できる ようにされている。
【0012】 図1,図2に示されるように水皿2は方形の平滑な皿板13から形成され、こ の皿板13の下側には製氷用水を貯溜する水タンク14が一体的に設けられてい る。この水タンク14内に貯溜された製氷用水はポンプ15によりホース16か ら連結管17aを経て皿板13の下面側に配設された複数の製氷用水供給管18 に分岐して圧送されるようにされている(図4参照)。そして、各製氷小室6に 対応してそれぞれ皿板13に形成された噴水孔19から製氷小室6内に製氷用水 を噴出するようにされている。
【0013】 また皿板13には、噴出した製氷用水のうち製氷小室6内で氷結しなかった残 水を排出する戻り孔20が形成されている。この戻り孔20から排出される残水 は水タンク14内に還流され、再度ポンプ15によりポンプアップされて製氷小 室6内へ噴出される。
【0014】 水皿2の前側では開放された落下口21とされ、製氷室6から落下した氷が滑 走して貯氷庫3内に落下するようにされている。
【0015】 水皿2の後側(図4において左側)では皿板13から一体形成されて立ち上が る後壁22が形成されている。この後壁22は従来例に示したものより高く形成 されていて、後述する散水孔34から噴出する散水が飛び散ってポンプ15のモ ータなどの内部機器を濡らさないようにしている。また、この後壁22には横に 長い方形の開口23が設けられていて、密閉板17により密閉されている。この 密閉板17の一側にはホース16を連結する連結管17aが設けられて、製氷用 水供給管18へ製氷用水を供給可能としている。また、後壁22の左右両側の背 側には上縁から中間部にかけて係合凹部としての切欠25がほぼ同形で2個の形 成されている。また、密閉板17の上下には左右にそれぞれ3個づつの雌ネジを 設けた取付孔26が等間隔で設けられ取付板8をネジ止め可能とされている。
【0016】 皿板13の左右両側には後壁22から延長された側壁24が設けられている。 この側壁24は中間部で段差27により前方へ低く形成されて、製氷室1の温度 を検知するサーミスタを取付けるための図示しないサーミスタホルダに接触しな いようにされている。また、段差27のさらに前側では段差28が設けられてさ らに低くされている。
【0017】 図3に示されるように、取付板8は両側が折曲げられた略方形状とされ、折曲 げられた両側の上部には支持孔29が設けられて、支軸9を挿通して回動可能に 支持されようにされている。また、取付板8の左右中央部には、水皿2側に突出 する2個の係合突起30が打ち出し成形され、対応する2個の切欠25にそれぞ れ嵌合するようにされている。また、取付板8には上下2列に3個づつの挿通孔 31が設けられている。そして取付板8の係合突起30を後壁22の切欠25に 嵌合させた際に、水皿2に設けた取付孔26と取付板8に設けた挿通孔31とが ぴったり一致する位置となるようにされている。そしてこの水皿2に重ね合わさ れた取付板8は係着部材としての取付ネジ32が取付孔26に螺合して取付固定 されている。
【0018】 なお、固定板10間には図2に示すように丸パイプ状の散水供給管33が配置 され、周面に横一列に配設された複数個の散水孔34から、皿板13の面上に均 等に散水するようにされている。
【0019】 次にこの実施例の作用について説明する。
【0020】 水皿2に取付板8を取付けるには、後壁22の開口23に連結板17を嵌め込 んで密封した後、取付板8を後壁22に当接する。この際、下側へスライドさせ ると係合突起30が後壁22の上縁に衝合する。次に左右にスライドさせると切 欠25の位置を検知できる。そして、係合突起30を切欠25の上部からスライ ドさせて嵌め込むと、切欠25の底に係合突起30が当接した位置に係止される 。この係止された位置で挿通孔31が取付孔26とにぴたりと合致して重ね合わ される。これにより、この状態を維持して取付ネジ32を取付孔26に螺合固定 すれば取付板8を水皿2に正しく簡単に取付けることができる。
【0021】 次に、この取付板8を固定した水皿2を支軸9に取付け、水皿2を製氷機本体 に回動可能に取付けるとともに、順次他の部品を本体に組み付けて、製氷機を組 み立てる。
【0022】 この実施例では、係合凹部としての切欠25を後壁22の上縁から設けている ので、係合突起30を上方からスライドすれば係合させることができ、取付板8 の位置合わせを極めて容易に行うことができる。
【0023】 なお、この実施例では、水皿2に係合凹部としての切欠25を設け、取付板8 に係合突起30を設けた例を示したが、係合凹部を取付板8に、係合突起30を 水皿2に設けてもよい。
【0024】 なお、この実施例では、係合凹部としての切欠25を後壁22の上縁から形成 した例を示したが、係合凹部は必ずしも上縁から設ける必要はなく、丸孔の係合 凹部25aとしたり(図5(a)参照)、縦方向に延びる長孔の係合凹部25b とする(図5(b)参照)など適宜選択して実施することができる。また、さら には、図5(c)に示すように後壁22の背面に係合突起30をガイドする筋状 のガイド凹部35を設け、このガイド凹部35に連続して係合凹部25cを設け たものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】製氷機の概略図である。
【図2】水皿の斜視図である。
【図3】取付板と水皿の分解斜視図である。
【図4】水皿の取付状態を示す一部の断面図である。
【図5】図5(a),図5(b)、図5(c)は他の実
施例を示す水皿の一部の背面図である。
【図6】従来の水皿の取付状態を示す一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
2…水皿 8…取付板 22…後壁 25…切欠(係合凹部) 26…取付孔 30…係合突起 31…挿通孔 32…取付ネジ(係着部材)

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】取付板を介して水皿を製氷機本体に回動可
    能に取付けるセル形製氷機の水皿取付構造において、 前記水皿と前記取付板には係合凹部とこれに係合する係
    合突起のいずれか一方が形成され、この係合凹部と係合
    突起とを係合することにより前記水皿に設けた取付孔に
    前記取付板に設けた挿通孔が重ね合わせられ、この取付
    孔に係着部材を係着可能としたことを特徴とするセル形
    製氷機の水皿取付構造。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634016A (ja) * 1986-06-24 1988-01-09 Nippon Steel Corp 延性の優れた超高張力鋼線の製造方法
JPS6338805A (ja) * 1986-07-31 1988-02-19 関西電力株式会社 ボイラ−のスプレ−水注入制御装置
JPS6357174A (ja) * 1986-08-27 1988-03-11 Nobuo Shirai ダイヤモンドと二酸化ケイ素を使つた丸ノコ用石材切削チツプ
JPH024185A (ja) * 1988-06-22 1990-01-09 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機の製氷促進方法

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