JPH0583526U - 差動歯車装置 - Google Patents

差動歯車装置

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Publication number
JPH0583526U
JPH0583526U JP2478692U JP2478692U JPH0583526U JP H0583526 U JPH0583526 U JP H0583526U JP 2478692 U JP2478692 U JP 2478692U JP 2478692 U JP2478692 U JP 2478692U JP H0583526 U JPH0583526 U JP H0583526U
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JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
differential case
differential
casing
drive pinion
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Withdrawn
Application number
JP2478692U
Other languages
English (en)
Inventor
和彦 中根
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Publication date
Application filed by 三菱自動車工業株式会社 filed Critical 三菱自動車工業株式会社
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Publication of JPH0583526U publication Critical patent/JPH0583526U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デフケースが回転していてもデフケースの内
側に潤滑油を充分に供給できる差動歯車装置を提供する
ことにある。 【構成】 底部に潤滑油が貯溜されたケーシング1を設
け、このケーシング1の内部に回転自在にドライブピニ
オン2を設け、同じくケーシング1の内部で外側面に軸
受ボス22を有する円板状のデフケース20を回転自在
に設け、このデフケース20の内側面にドライブピニオ
ン2と噛合するとともに潤滑油を浸漬されたリングギア
3を設ける。さらに、デフケース20の外側面に軸受ボ
ス22を囲繞する周方向の潤滑油受止め用リブ23を突
設し、このリブ23の内側に位置するデフケース20に
設けられこの外側から内側へ潤滑油を供給する通油孔2
5を備えて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の動力伝達系に用いられる油浴式の差動歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の差動歯車装置を図4に示す。差動歯車装置本体のケーシング 1内にはドライブシャフトから動力が伝達されるドライブピニオン2およびこれ を噛合するかさ歯車等からなるリングギア3等を有している。このリングギア3 は車軸4と同軸に配し、この車軸4と共に回転するように支持されている。この リングギア3の下部はケーシング1の底部に貯留された潤滑油内に浸漬されてお り、リングギア3が回転駆動することにより潤滑油が掻き上げられてドライブピ ニオン2との噛み合い部分に潤滑油が供給される油浴式となっている。 前記ドライブピニオン2はケーシング1の内部に設けられ、テーパローラベア リング6等により回転自在に支持されている。
【0003】 また、ケーシング1の内部には前記車軸4に嵌合され回転自在に円板状のデフ ケース7が設けられている。このデフケース7は外側面には軸受ボス8及びこの 軸受ボス8から放射状に伸びる複数のリブ9が設けられている。また、このデフ ケース7のリブ9とリブ9の間で、その外周縁寄りには同心円状に配置されたボ ルト穴7aが穿設され、軸受ボス8寄りには同心円状に配置された潤滑油が流通 する貫通孔7bを有している。このデフケース7の内側面には前記リングギア3 が設けられている。このリングギア3は図3に示すように前記ボルト穴7aにボ ルト10を締結することにより取付け固定されている。
【0004】 このリングギア3の一部はケーシング1の底部に貯溜された潤滑油に漬かって いるため、リングギア3が前記ドライブピニオン2に回転駆動されることにより 、潤滑油が汲み上げられ、ドライブピニオン2やデフケース7に潤滑油が供給さ れる。
【0005】 また、前記テーパローラベアリング6のポンプ作用によってもドライブピニオ ン2やデフケース7に潤滑油が供給される。このデフケース7の外部の潤滑油は 前記貫通孔7bを通って当該デフケース7の内側に流れる。 なお、デフケース7の内側に入った潤滑油は車軸4に嵌合したサイドギア11 やピニオン12に供給される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の差動歯車装置では、デフケース7は回転するため 遠心力により潤滑油が吹き飛ばされるため、デフケース7の回転が止まった時に しか、デフケース7の内側に潤滑油が供給されない。また、潤滑油が前記貫通孔 7bを通ってデフケース7の内側に偶然に入ってくる潤滑油に期待していたので 、デフケース7の内部に潤滑油を十分に供給することができない不具合があった 。
【0007】 本考案は前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、デフ ケースが回転していてもデフケースの内側に潤滑油を充分に供給できる差動歯車 装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の差動歯車装置では、前記目的を達成するために、底部に潤滑油が貯 溜されたケーシングを設け、このケーシングの内部に回転自在にドライブピニオ ンを設け、同じくケーシングの内部に外側面に軸受ボスを有する円板状のデフケ ースを回転自在に設ける。さらに、このデフケースの内側面に前記ドライブピニ オンと噛合するとともに前記潤滑油に浸漬されたリングギアを設け、前記デフケ ースの外側面に前記軸受ボスを囲繞する周方向のリブを突設し、このリブの内側 に位置する前記デフケースにこの外側から内側へ潤滑油を供給する通油孔を設け たことにある。
【0009】
【作用】
このように構成された差動歯車装置によれば、リングギアにより汲み上げら れた潤滑油は、デフケースの回転により生じる遠心力によって外側へ吹き飛ばさ れようとするが、デフケースの周方向のリブにより受け止める。この受け止めら れた潤滑油は通油孔を通ってデフケースの内側に供給される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の差動歯車装置の一実施例を図1及び図2に示し説明する。なお 、前述した従来と同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0011】 図1に差動歯車装置のデフケース20を示す。このデフケース20は円板形状 で中央には外側に突設される軸受ボス22が突設され、この軸受ボス22には車 軸4に嵌合する嵌合穴21が設けられている。
【0012】 また、このデフケース20の外側面には軸受ボス22から放射状に伸びる複数 の補強用リブ23が設けられている。この補強用リブ23は図2に示すようにデ フケース20の外周縁に向って徐々に突出高さが小さくなるように形成されてい る。
【0013】 また、このデフケース20の補強用リブ23と補強用リブ23との間で、外周 縁寄りには同心円状に配置されたボルト穴20aが穿設され、軸受ボス22寄り には同心円状に配置された潤滑油が流通する貫通孔20bを備えている。
【0014】 デフケース20の外側には前記軸受ボス22を囲繞する周方向の潤滑油受止め 用リブ24が突設されている。この潤滑油受止め用リブ24は前記補強用リブ2 3と一体成形されている。
【0015】 この潤滑油受止め用リブ24の内側に位置すると共に前記補強用リブ23と補 強用リブ23との間で、前記デフケース20には複数の通油孔25が設けられて いる。これらの通油孔25はデフケース20の外側から内側に貫通して設けられ 、デフケース20の内側に潤滑油を供給するように構成されている。
【0016】 このように構成された差動歯車装置によれば、リングギア3により汲み上げら れた潤滑油は、デフケース20が回転中でもデフケース20の回転により生じる 遠心力によって外側へ吹き飛ばされようとするが、潤滑油受止め用リブ24によ り受け止められる。この受け止められた潤滑油はデフケース20の通油孔25を 通ってデフケース20の内側に供給される。したがって、潤滑油が貫通孔20b を通ってデフケース20の内部に偶然に入ってくる潤滑油とともにドライブピニ オン2とリングギア3との噛み合い部分やサイドギア11とピニオン12との噛 み合い部分に十分に潤滑油が供給される。
【0017】
【考案の効果】
本考案の差動歯車装置は、前述の如く構成したから、デフケースが回転してい ても潤滑油受止め用リブにより潤滑油を受け止めることができ、この受止められ た潤滑油は通油孔によりデフケースの内側に流通する。したがってデフケースの 内側に充分に潤滑油を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す差動歯車装置のデフケ
ースの正面図。
【図2】図1のA−O−A線に沿う断面図。
【図3】従来の差動歯車装置のデフケースの断面図。
【図4】従来の差動歯車装置の断面図。
【符号の説明】
1…ケーシング、2…ドライブピニオン、3…リングギ
ア、20…デフケース、22…軸受ボス、24…潤滑油
受止め用リブ、25…通油孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に潤滑油が貯溜されたケーシング
    と、このケーシングの内部に回転自在に設けられたドラ
    イブピニオンと、同じくケーシングの内部に回転自在に
    設けられ外側面に軸受ボスを有する円板状のデフケース
    と、このデフケースの内側面に固定され前記ドライブピ
    ニオンと噛合するとともに前記潤滑油に浸漬されたリン
    グギアとから構成された油浴式の差動歯車装置におい
    て、前記デフケースの外側面に突設され前記軸受ボスを
    囲繞する周方向のリブと、このリブの内側に位置する前
    記デフケースに設けられこの外側から内側へ潤滑油を供
    給する通油孔を具備したことを特徴とする差動歯車装
    置。
JP2478692U 1992-04-17 1992-04-17 差動歯車装置 Withdrawn JPH0583526U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2478692U JPH0583526U (ja) 1992-04-17 1992-04-17 差動歯車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2478692U JPH0583526U (ja) 1992-04-17 1992-04-17 差動歯車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583526U true JPH0583526U (ja) 1993-11-12

Family

ID=12147873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2478692U Withdrawn JPH0583526U (ja) 1992-04-17 1992-04-17 差動歯車装置

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JP (1) JPH0583526U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021137279A1 (ja) * 2019-12-30 2021-07-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960801