JPH058348A - 積層安全ガラス - Google Patents
積層安全ガラスInfo
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- JPH058348A JPH058348A JP3161649A JP16164991A JPH058348A JP H058348 A JPH058348 A JP H058348A JP 3161649 A JP3161649 A JP 3161649A JP 16164991 A JP16164991 A JP 16164991A JP H058348 A JPH058348 A JP H058348A
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- glass
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光制御機能を有し、かつ耐貫通性を有するプ
ラスチックシートを用いた、上記の積層体よりも積層数
が少なくて済み、積層安全ガラスの厚みが小さく、製造
工程が簡単で安価である積層安全ガラスを提供する。 【構成】 a)特定の角度範囲の入射光を選択的に散乱
し他の光を透過する光制御機能を有する耐貫通性プラス
チックシート層、および b)無機ガラスあるいは有機ガラス層からなる積層安全
ガラスであって、該シート層はその表面にゲル硬化層を
有しており、該硬化層は該シートの表面に、炭素−炭素
二重結合を有しかつ該シートの屈折率とは異なる屈折率
を有する重合体を生成し得るモノマーおよび/またはオ
リゴマーを含む光重合性組成物を含浸させてなるゲル層
に線状光源からの光を所定の角度で照射して硬化させた
ものであることを特徴とする積層安全ガラスである。
ラスチックシートを用いた、上記の積層体よりも積層数
が少なくて済み、積層安全ガラスの厚みが小さく、製造
工程が簡単で安価である積層安全ガラスを提供する。 【構成】 a)特定の角度範囲の入射光を選択的に散乱
し他の光を透過する光制御機能を有する耐貫通性プラス
チックシート層、および b)無機ガラスあるいは有機ガラス層からなる積層安全
ガラスであって、該シート層はその表面にゲル硬化層を
有しており、該硬化層は該シートの表面に、炭素−炭素
二重結合を有しかつ該シートの屈折率とは異なる屈折率
を有する重合体を生成し得るモノマーおよび/またはオ
リゴマーを含む光重合性組成物を含浸させてなるゲル層
に線状光源からの光を所定の角度で照射して硬化させた
ものであることを特徴とする積層安全ガラスである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス板と所定の角度
範囲の入射光を選択的に散乱する光制御機能を有する耐
貫通性プラスチックシートを積層させた積層安全ガラス
に関するものである。
範囲の入射光を選択的に散乱する光制御機能を有する耐
貫通性プラスチックシートを積層させた積層安全ガラス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、積層安全ガラスとして、ポリビ
ニルブチラール膜を二枚のガラス板の間に挿入してガラ
ス板を相互に接着したものが用いられており、合わせガ
ラスと呼ばれている。これは人間がガラスに衝突してガ
ラスが割れた場合でもガラスが飛散しないという性質を
持っている。
ニルブチラール膜を二枚のガラス板の間に挿入してガラ
ス板を相互に接着したものが用いられており、合わせガ
ラスと呼ばれている。これは人間がガラスに衝突してガ
ラスが割れた場合でもガラスが飛散しないという性質を
持っている。
【0003】また、人間がガラスに衝突した場合に、割
れたガラスの角部により頭部、顔面などの裂傷を防止す
るために、ガラス単板または合わせガラスの表面に保護
用プラスチックフィルムまたはシートを積層し、人間と
ガラスが直接接することがないよう考慮した裂傷防止ガ
ラスが考案されている(特公昭57ー27050、特開
昭60−219053、特開昭60−219054、特
開昭62−277440など)。代表的な裂傷防止ガラ
スの構成としては、ガラスまたは合わせガラス/ポリビ
ニルブチラールあるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体
/ハードコート処理したポリエチレンテレフタレート
(ハードコート処理された面の反対面をポリビニルブチ
ラールあるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体面に接触
させる)やガラスまたは合わせガラス/熱可塑性ポリウ
レタンまたはポリビニルブチラール/熱硬化性ポリウレ
タンなどが挙げられる。
れたガラスの角部により頭部、顔面などの裂傷を防止す
るために、ガラス単板または合わせガラスの表面に保護
用プラスチックフィルムまたはシートを積層し、人間と
ガラスが直接接することがないよう考慮した裂傷防止ガ
ラスが考案されている(特公昭57ー27050、特開
昭60−219053、特開昭60−219054、特
開昭62−277440など)。代表的な裂傷防止ガラ
スの構成としては、ガラスまたは合わせガラス/ポリビ
ニルブチラールあるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体
/ハードコート処理したポリエチレンテレフタレート
(ハードコート処理された面の反対面をポリビニルブチ
ラールあるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体面に接触
させる)やガラスまたは合わせガラス/熱可塑性ポリウ
レタンまたはポリビニルブチラール/熱硬化性ポリウレ
タンなどが挙げられる。
【0004】さらに、盗難防止用の代表的な積層安全ガ
ラスの例としてはガラスとポリカーボネートシートとの
間に熱可塑性ポリウレタンを挿入してガラスとポリカー
ボネートを接着したものが用いられている。また、防弾
ガラス用の代表的な積層安全ガラスとしては、ガラスに
熱可塑性ポリウレタンとポリカーボネートシートを交互
に積層させ、最外層がガラスとポリカーボネートシート
になっているものが挙げられる。
ラスの例としてはガラスとポリカーボネートシートとの
間に熱可塑性ポリウレタンを挿入してガラスとポリカー
ボネートを接着したものが用いられている。また、防弾
ガラス用の代表的な積層安全ガラスとしては、ガラスに
熱可塑性ポリウレタンとポリカーボネートシートを交互
に積層させ、最外層がガラスとポリカーボネートシート
になっているものが挙げられる。
【0005】一方、従来、分子内に重合性炭素−炭素結
合を有する化合物を含有する光重合性組成物を用いて、
その光照射などの重合硬化条件を調整することによって
特定の角度範囲の入射光のみを選択的に散乱する光制御
板が得られることが、本発明者らによる提案により、知
られている。(例えば特開昭64−77001など)例
えば、重合性炭素−炭素二重結合を有し、かつそれぞれ
屈折率が異なる重合体を生成し得る少なくとも2種のモ
ノマー(またはオリゴマー)の混合物、例えばポリエー
テルウレタンアクリレート、トリブロモフェノキシエチ
ルアクリレ−ト、およびヒドロキシイソブチルフェノン
から成る液状物を均一に混合した光重合性組成物を膜状
体に維持し、その膜状体の面から垂直方向に間隔をあけ
て設けた線状光源(棒状の紫外線ランプ)を水平に設置
し、この光源から紫外線を照射して膜状体部分を硬化す
ると光制御フィルムが得られる。
合を有する化合物を含有する光重合性組成物を用いて、
その光照射などの重合硬化条件を調整することによって
特定の角度範囲の入射光のみを選択的に散乱する光制御
板が得られることが、本発明者らによる提案により、知
られている。(例えば特開昭64−77001など)例
えば、重合性炭素−炭素二重結合を有し、かつそれぞれ
屈折率が異なる重合体を生成し得る少なくとも2種のモ
ノマー(またはオリゴマー)の混合物、例えばポリエー
テルウレタンアクリレート、トリブロモフェノキシエチ
ルアクリレ−ト、およびヒドロキシイソブチルフェノン
から成る液状物を均一に混合した光重合性組成物を膜状
体に維持し、その膜状体の面から垂直方向に間隔をあけ
て設けた線状光源(棒状の紫外線ランプ)を水平に設置
し、この光源から紫外線を照射して膜状体部分を硬化す
ると光制御フィルムが得られる。
【0006】しかしながら、このような光制御フィルム
は耐光性が悪く、また、耐貫通性を満足するような機械
物性を有していない。したがって、実用的に積層安全ガ
ラスに光制御機能を付与するためには、例えば合わせガ
ラスの場合、紫外線吸収能ガラス/エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などの耐貫通性に優れ、かつガラスおよび光
制御フィルムの両者に対して接着性の良好な材料/光制
御フィルム/エチレンー酢酸ビニル共重合体などの耐貫
通性に優れ、かつガラスおよび光制御フィルムの両者に
対して接着性の良好な材料/ガラスの積層体のような構
成にする必要がある。このような構成にしておけば、耐
貫通性は得られる。また、エチレンー酢酸ビニル共重合
体などの耐貫通性材料に紫外線吸収剤を混合しておけ
ば、光制御フィルムに紫外線が照射されることがなく、
良好な耐光性を有する合わせガラスが得られる。
は耐光性が悪く、また、耐貫通性を満足するような機械
物性を有していない。したがって、実用的に積層安全ガ
ラスに光制御機能を付与するためには、例えば合わせガ
ラスの場合、紫外線吸収能ガラス/エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などの耐貫通性に優れ、かつガラスおよび光
制御フィルムの両者に対して接着性の良好な材料/光制
御フィルム/エチレンー酢酸ビニル共重合体などの耐貫
通性に優れ、かつガラスおよび光制御フィルムの両者に
対して接着性の良好な材料/ガラスの積層体のような構
成にする必要がある。このような構成にしておけば、耐
貫通性は得られる。また、エチレンー酢酸ビニル共重合
体などの耐貫通性材料に紫外線吸収剤を混合しておけ
ば、光制御フィルムに紫外線が照射されることがなく、
良好な耐光性を有する合わせガラスが得られる。
【0007】しかしながら、このような積層体は厚みが
大きく、また、熱膨張係数の異なる軟質のプラスチック
材料を数層重ね合わせるため、合わせガラスに光学的歪
が生じやすく、工程が複雑であるという問題点があっ
た。
大きく、また、熱膨張係数の異なる軟質のプラスチック
材料を数層重ね合わせるため、合わせガラスに光学的歪
が生じやすく、工程が複雑であるという問題点があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光制
御機能を有し、かつ耐貫通性を有するプラスチックシー
トを用いた、上記の積層体よりも積層数が少なくて済
み、積層安全ガラスの厚みが小さく、製造工程が簡単で
安価である積層安全ガラスを提供することである。
御機能を有し、かつ耐貫通性を有するプラスチックシー
トを用いた、上記の積層体よりも積層数が少なくて済
み、積層安全ガラスの厚みが小さく、製造工程が簡単で
安価である積層安全ガラスを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明者らは、
ポリビニルブチラール、ポリウレタン、エチレンー酢酸
ビニル共重合体などの従来の耐貫通性材料やゴムに光制
御機能を付加することにより、従来の光制御機能を有す
る積層安全ガラスよりも積層数が少なく、かつ厚みの小
さい積層安全ガラス、および製造工程が簡略化された低
コストの積層安全ガラスを提供することを目的として鋭
意研究した結果、本発明に至った。
ポリビニルブチラール、ポリウレタン、エチレンー酢酸
ビニル共重合体などの従来の耐貫通性材料やゴムに光制
御機能を付加することにより、従来の光制御機能を有す
る積層安全ガラスよりも積層数が少なく、かつ厚みの小
さい積層安全ガラス、および製造工程が簡略化された低
コストの積層安全ガラスを提供することを目的として鋭
意研究した結果、本発明に至った。
【0010】すなわち本発明は
a)特定の角度範囲の入射光を選択的に散乱し他の光を
透過する光制御機能を有する耐貫通性プラスチックシー
ト層、および b)無機ガラスあるいは有機ガラス層からなる積層安全
ガラスであって、該シート層はその表面にゲル硬化層を
有しており、該硬化層は該シートの表面に、炭素−炭素
二重結合を有しかつ該シートの屈折率とは異なる屈折率
を有する重合体を生成し得るモノマーおよび/またはオ
リゴマーを含む光重合性組成物を含浸させてなるゲル層
に線状光源からの光を所定の角度で照射して硬化させた
ものであることを特徴とする積層安全ガラスである。
透過する光制御機能を有する耐貫通性プラスチックシー
ト層、および b)無機ガラスあるいは有機ガラス層からなる積層安全
ガラスであって、該シート層はその表面にゲル硬化層を
有しており、該硬化層は該シートの表面に、炭素−炭素
二重結合を有しかつ該シートの屈折率とは異なる屈折率
を有する重合体を生成し得るモノマーおよび/またはオ
リゴマーを含む光重合性組成物を含浸させてなるゲル層
に線状光源からの光を所定の角度で照射して硬化させた
ものであることを特徴とする積層安全ガラスである。
【0011】以下、本発明について詳述する。
【0012】本発明の積層安全ガラスは光制御機能を有
する耐貫通性プラスチックシート層、および無機ガラス
層(または有機ガラス層)からなるが、この光制御機能
を有する耐貫通性プラスチックシート層は、その表面に
ゲル硬化層を有しており、該硬化層は該シートの表面
に、炭素−炭素二重結合を有しかつ該シートの屈折率と
は異なる屈折率を有する重合体を生成し得るモノマーお
よび/またはオリゴマーを含む光重合性組成物が含浸し
てなるゲル層に線状光源からの光を所定の角度で照射し
て硬化させたものである。
する耐貫通性プラスチックシート層、および無機ガラス
層(または有機ガラス層)からなるが、この光制御機能
を有する耐貫通性プラスチックシート層は、その表面に
ゲル硬化層を有しており、該硬化層は該シートの表面
に、炭素−炭素二重結合を有しかつ該シートの屈折率と
は異なる屈折率を有する重合体を生成し得るモノマーお
よび/またはオリゴマーを含む光重合性組成物が含浸し
てなるゲル層に線状光源からの光を所定の角度で照射し
て硬化させたものである。
【0013】ここで使用される光重合性組成物は、分子
内に少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有し、かつ
後述する耐貫通性プラスチックシートの屈折率とは少な
くとも0.01の屈折率差、好ましくは少なくとも0.
02の屈折率差を有する重合体を生成し得るモノマー
(またはオリゴマー)またはこれを含むものであり、例
えば、分子内にアクリロイル基、メタクリロイル基、ビ
ニル基、アリル基などの重合可能な基を1個以上含有す
るモノマーまたはオリゴマーであり、光、例えば紫外線
により重合し得るものである。
内に少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有し、かつ
後述する耐貫通性プラスチックシートの屈折率とは少な
くとも0.01の屈折率差、好ましくは少なくとも0.
02の屈折率差を有する重合体を生成し得るモノマー
(またはオリゴマー)またはこれを含むものであり、例
えば、分子内にアクリロイル基、メタクリロイル基、ビ
ニル基、アリル基などの重合可能な基を1個以上含有す
るモノマーまたはオリゴマーであり、光、例えば紫外線
により重合し得るものである。
【0014】上記モノマーの具体例としては、分子内に
少なくとも1個のアクリロイル基、メタアクリロイル
基、ビニル基あるいはアリル基等を有するものが好適で
ある。例えば、メチルアクリレート、テトラヒドロフル
フリルアクリレート、エチルカルビトールアクリレー
ト、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イ
ソボルニルアクリレート、フェニルカルビトールアクリ
レート、ノニルフェノキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ω−
ヒドロキシヘキサノイルオキシエチルアクリレート、ア
クリロイルオキシエチルサクシネート、アクリロイルオ
キシエチルフタレート、フェニルアクリレート、トリブ
ロモフェニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート、トリブロモフェノキシエチルアクリレート、トリ
ブロモフェノキシポリエチレングリコールアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、p−ブロモベンジルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルア
クリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル
アクリレートならびにこれらの単官能性アクリレートに
対応するメタクリレ−ト類、またビスフェノールAジア
クリレート、2,2−ビス(4−アクリロキシエトキシ
−3,5−ジブロモフェニル)プロパンなどのなどの多
官能性アクリレートあるいはこれらのアクリレートに対
応するメタクリレ−ト類、または、安息香酸ビニル、ス
チレン、p−クロロスチレン、ジビニルベンゼン、ビニ
ルアセテート、アクリロニトリル、N−ビニルピロリド
ン、ビニルナフタレン等のビニル化合物、あるいは、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート、ジアリリ
デンペンタエリスリトール、トリアリルイソシアヌレー
ト、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート等の
アリル化合物などがあげられる。
少なくとも1個のアクリロイル基、メタアクリロイル
基、ビニル基あるいはアリル基等を有するものが好適で
ある。例えば、メチルアクリレート、テトラヒドロフル
フリルアクリレート、エチルカルビトールアクリレー
ト、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イ
ソボルニルアクリレート、フェニルカルビトールアクリ
レート、ノニルフェノキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ω−
ヒドロキシヘキサノイルオキシエチルアクリレート、ア
クリロイルオキシエチルサクシネート、アクリロイルオ
キシエチルフタレート、フェニルアクリレート、トリブ
ロモフェニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート、トリブロモフェノキシエチルアクリレート、トリ
ブロモフェノキシポリエチレングリコールアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、p−ブロモベンジルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルア
クリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル
アクリレートならびにこれらの単官能性アクリレートに
対応するメタクリレ−ト類、またビスフェノールAジア
クリレート、2,2−ビス(4−アクリロキシエトキシ
−3,5−ジブロモフェニル)プロパンなどのなどの多
官能性アクリレートあるいはこれらのアクリレートに対
応するメタクリレ−ト類、または、安息香酸ビニル、ス
チレン、p−クロロスチレン、ジビニルベンゼン、ビニ
ルアセテート、アクリロニトリル、N−ビニルピロリド
ン、ビニルナフタレン等のビニル化合物、あるいは、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート、ジアリリ
デンペンタエリスリトール、トリアリルイソシアヌレー
ト、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート等の
アリル化合物などがあげられる。
【0015】上記オリゴマーとしては例えばポリエステ
ルアクリレート、ポリオールポリアクリレート、変性ポ
リオールポリアクリレート、イソシアヌル酸骨格のポリ
アクリレート、メラミンアクリレート、ヒダントイン骨
格のポリアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等が挙げ
られる。
ルアクリレート、ポリオールポリアクリレート、変性ポ
リオールポリアクリレート、イソシアヌル酸骨格のポリ
アクリレート、メラミンアクリレート、ヒダントイン骨
格のポリアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等が挙げ
られる。
【0016】上記光重合性組成物として、これらのモノ
マーまたはオリゴマーは単独でも使用できるが、これら
モノマー(またはオリゴマー)の混合物、または、これ
らモノマー(またはオリゴマー)と溶剤の混合物等も使
用できる。溶剤の例としては、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサンメチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、アセトニトリル等の有機薬品などが挙げられ
る。このような溶剤との混合物を使用する場合、光重合
性組成物中に前記モノマーまたはオリゴマーは通常1〜
90重量%含まれる。
マーまたはオリゴマーは単独でも使用できるが、これら
モノマー(またはオリゴマー)の混合物、または、これ
らモノマー(またはオリゴマー)と溶剤の混合物等も使
用できる。溶剤の例としては、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサンメチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、アセトニトリル等の有機薬品などが挙げられ
る。このような溶剤との混合物を使用する場合、光重合
性組成物中に前記モノマーまたはオリゴマーは通常1〜
90重量%含まれる。
【0017】上記光重合性組成物には必要に応じて光重
合開始剤を添加することができる。用いられる光重合開
始剤としては例えば、ベンゾフェノン、ベンジル、ミヒ
ラーズケトン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジ
エチルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル、ジ
エトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、
ヒドロキシイソブチルフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトンなどが例示される。光重合開始
剤は光重合性組成物の種類によって異なるが、通常は光
重合性組成物に対して0.1〜10重量%添加される。
合開始剤を添加することができる。用いられる光重合開
始剤としては例えば、ベンゾフェノン、ベンジル、ミヒ
ラーズケトン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジ
エチルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル、ジ
エトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、
ヒドロキシイソブチルフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトンなどが例示される。光重合開始
剤は光重合性組成物の種類によって異なるが、通常は光
重合性組成物に対して0.1〜10重量%添加される。
【0018】本発明で使用される耐貫通性プラスチック
シートは、透明性(無色または着色)を有するものであ
り、熱可塑性樹脂または3次元架橋構造を有する樹脂で
あって、上記モノマー(またはオリゴマー)または溶剤
が表面から内部に浸入することができるものであればよ
い。実用的にはポリビニルブチラール、ポリウレタン、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリ塩
化ビニルなどの熱可塑性あるいは熱硬化性材料、あるい
はシリコンゴム、スチレン−イソプレンゴムなどのゴム
材料等が挙げられる。必要に応じてこれらの耐貫通性プ
ラスチックシートに安定剤または光吸収剤等が添加され
る。これらの耐貫通性プラスチックシートとしては0.
2〜3mmの厚みのものが好適に使用できる。
シートは、透明性(無色または着色)を有するものであ
り、熱可塑性樹脂または3次元架橋構造を有する樹脂で
あって、上記モノマー(またはオリゴマー)または溶剤
が表面から内部に浸入することができるものであればよ
い。実用的にはポリビニルブチラール、ポリウレタン、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリ塩
化ビニルなどの熱可塑性あるいは熱硬化性材料、あるい
はシリコンゴム、スチレン−イソプレンゴムなどのゴム
材料等が挙げられる。必要に応じてこれらの耐貫通性プ
ラスチックシートに安定剤または光吸収剤等が添加され
る。これらの耐貫通性プラスチックシートとしては0.
2〜3mmの厚みのものが好適に使用できる。
【0019】本発明において、前記耐貫通性プラスチッ
クシートの表面に、前記光重合性組成物を含浸させてゲ
ル層を形成させる。すなわち、上記光重合性組成物の液
中に上記耐貫通性プラスチックシートを浸漬し、または
上記耐貫通性プラスチックシートの表面に上記光重合性
組成物を塗布するなどの方法により、光重合性組成物を
耐貫通性プラスチックシートに接触含浸させて、その表
面を膨潤させてゲル層を形成させる。この接触の際に必
要に応じて40〜60℃に加温することにより、ゲル層
の形成を早めることができる。ゲル層の厚みは、少なく
とも25μm、好ましくは100μm以上であって上記
プラスチックフィルムまたはシートの厚みの50%以下
である。この接触時間は通常数秒〜数分である。
クシートの表面に、前記光重合性組成物を含浸させてゲ
ル層を形成させる。すなわち、上記光重合性組成物の液
中に上記耐貫通性プラスチックシートを浸漬し、または
上記耐貫通性プラスチックシートの表面に上記光重合性
組成物を塗布するなどの方法により、光重合性組成物を
耐貫通性プラスチックシートに接触含浸させて、その表
面を膨潤させてゲル層を形成させる。この接触の際に必
要に応じて40〜60℃に加温することにより、ゲル層
の形成を早めることができる。ゲル層の厚みは、少なく
とも25μm、好ましくは100μm以上であって上記
プラスチックフィルムまたはシートの厚みの50%以下
である。この接触時間は通常数秒〜数分である。
【0020】このゲル層は耐貫通性プラスチックシート
を構成する樹脂の重合体の構造の隙間に上記光重合性組
成物のモノマーまたはオリゴマーが入り込んだ状態にな
っていると思われる。
を構成する樹脂の重合体の構造の隙間に上記光重合性組
成物のモノマーまたはオリゴマーが入り込んだ状態にな
っていると思われる。
【0021】次に上記ゲル層に線状光源からの光を所定
の角度で照射してゲル硬化層とする。使用される線状光
源は、光重合性組成物の光重合に寄与する紫外線また
は、その他の活性光線を発するものであって、被照射位
置(ゲル層)からみて光源が線状の形状をなしているも
のである。被照射位置からみた光源の大きさは、光源の
長軸方向の視角Aが少なくとも8°、好ましくは少なく
とも12°であり、光源の短軸方向の視角Bが多くとも
A/4、より好ましくは多くともA/10以下であるよ
うなものが好ましい。棒状の紫外線ランプは本発明にお
ける好適な線状光源である。このような線状光源の他
に、被照射位置から見て、光源が見かけ上線状になる様
なもの、例えば点光源を多数個連続して並べて、見かけ
上線状に並べた光源、またはレーザー光等からの光を回
転鏡及び凹面鏡を用いて走査(被照射位置の1点につい
て異なる多数の角度から照射)するようにした装置も線
状光源として使用することができる。照射光が紫外線の
場合、棒状紫外線ランプとしては、例えば、水銀ランプ
あるいはメタルハライドランプなどが取扱の容易さを考
慮した場合、好適である。
の角度で照射してゲル硬化層とする。使用される線状光
源は、光重合性組成物の光重合に寄与する紫外線また
は、その他の活性光線を発するものであって、被照射位
置(ゲル層)からみて光源が線状の形状をなしているも
のである。被照射位置からみた光源の大きさは、光源の
長軸方向の視角Aが少なくとも8°、好ましくは少なく
とも12°であり、光源の短軸方向の視角Bが多くとも
A/4、より好ましくは多くともA/10以下であるよ
うなものが好ましい。棒状の紫外線ランプは本発明にお
ける好適な線状光源である。このような線状光源の他
に、被照射位置から見て、光源が見かけ上線状になる様
なもの、例えば点光源を多数個連続して並べて、見かけ
上線状に並べた光源、またはレーザー光等からの光を回
転鏡及び凹面鏡を用いて走査(被照射位置の1点につい
て異なる多数の角度から照射)するようにした装置も線
状光源として使用することができる。照射光が紫外線の
場合、棒状紫外線ランプとしては、例えば、水銀ランプ
あるいはメタルハライドランプなどが取扱の容易さを考
慮した場合、好適である。
【0022】線状光源を用いて所定の角度から、ゲル層
を表に向けるかまたはゲル層を裏側に向けた耐貫通性プ
ラスチックシートに、光を照射することにより、耐貫通
性プラスチックシートのゲル層は重合して、線状光源の
長軸と短軸方向に対して異方性を示し、光源長軸方向を
軸として回転させた場合にのみ、特定角度の光を散乱す
る光制御機能を有する耐貫通性プラスチックシートが得
られる。
を表に向けるかまたはゲル層を裏側に向けた耐貫通性プ
ラスチックシートに、光を照射することにより、耐貫通
性プラスチックシートのゲル層は重合して、線状光源の
長軸と短軸方向に対して異方性を示し、光源長軸方向を
軸として回転させた場合にのみ、特定角度の光を散乱す
る光制御機能を有する耐貫通性プラスチックシートが得
られる。
【0023】本発明において、上記耐貫通性プラスチッ
クシートと積層させる無機ガラスあるいは有機ガラス層
としては、厚みが1〜5mmの通常の無機ガラス板(徐
冷ガラス、強化ガラス)、ポリカーボネートシート、ポ
リメチルメタクリレートシートなどが挙げられ、これら
は1層あるいは2層以上の積層構造を有していても良
い。また、2層以上の無機あるいは有機ガラスからなる
場合は、2層の無機ガラスの間、2層の有機ガラスの間
あるいは無機ー有機ガラス間は、ポリビニルブチラール
などの軟質材料を用いて接着されていることが好まし
い。
クシートと積層させる無機ガラスあるいは有機ガラス層
としては、厚みが1〜5mmの通常の無機ガラス板(徐
冷ガラス、強化ガラス)、ポリカーボネートシート、ポ
リメチルメタクリレートシートなどが挙げられ、これら
は1層あるいは2層以上の積層構造を有していても良
い。また、2層以上の無機あるいは有機ガラスからなる
場合は、2層の無機ガラスの間、2層の有機ガラスの間
あるいは無機ー有機ガラス間は、ポリビニルブチラール
などの軟質材料を用いて接着されていることが好まし
い。
【0024】本発明の積層安全ガラスは、その耐貫通性
プラスチックシート層の外側に透明なプラスチックフィ
ルム層、好ましくは5ー500μm厚みの、例えばポリ
エステル、ポリアクリレート、ポリカーボネートまたは
架橋構造を有するポリウレタンからなるフィルム層を表
面保護のために有することが好ましい。このフィルムと
して、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートのような延伸された透明ポリアルキレンテレ
フタレート類、ポリアリレート、ポリカーボネート、ま
たは熱、紫外線あるいは電子線等による硬化工程を経て
作製される架橋構造を有しかつ傷の自己治癒性に優れた
ポリウレタンなどが好適である。フィルム厚みについて
はそれぞれの種類により適当な範囲がある。例えばポリ
エチレンテレフタレートであれば50ー300μm、よ
り好ましくは100ー200μmである。ポリエチレン
テレフタレートのフィルム厚みが50μmより小さけれ
ば鋭利なもので表面を傷つけられたときに永久歪として
傷が残り、またフィルム厚みが300μm以上になると
透明性が不良になる。また、架橋構造を有するポリウレ
タンの場合は5μm以上、好ましくは10μm以上であ
る。架橋構造を有する自己治癒性ポリウレタンのフィル
ム厚みが5μm以下の場合は耐薬品性が悪くなり、すな
わちガラスクリーナーなどで表面を洗浄した場合に、ガ
ラスクリーナー中の成分が架橋ポリウレタン層を浸透し
て耐貫通性プラスチック層にまで浸透し永久歪を生じ
る。
プラスチックシート層の外側に透明なプラスチックフィ
ルム層、好ましくは5ー500μm厚みの、例えばポリ
エステル、ポリアクリレート、ポリカーボネートまたは
架橋構造を有するポリウレタンからなるフィルム層を表
面保護のために有することが好ましい。このフィルムと
して、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートのような延伸された透明ポリアルキレンテレ
フタレート類、ポリアリレート、ポリカーボネート、ま
たは熱、紫外線あるいは電子線等による硬化工程を経て
作製される架橋構造を有しかつ傷の自己治癒性に優れた
ポリウレタンなどが好適である。フィルム厚みについて
はそれぞれの種類により適当な範囲がある。例えばポリ
エチレンテレフタレートであれば50ー300μm、よ
り好ましくは100ー200μmである。ポリエチレン
テレフタレートのフィルム厚みが50μmより小さけれ
ば鋭利なもので表面を傷つけられたときに永久歪として
傷が残り、またフィルム厚みが300μm以上になると
透明性が不良になる。また、架橋構造を有するポリウレ
タンの場合は5μm以上、好ましくは10μm以上であ
る。架橋構造を有する自己治癒性ポリウレタンのフィル
ム厚みが5μm以下の場合は耐薬品性が悪くなり、すな
わちガラスクリーナーなどで表面を洗浄した場合に、ガ
ラスクリーナー中の成分が架橋ポリウレタン層を浸透し
て耐貫通性プラスチック層にまで浸透し永久歪を生じ
る。
【0025】また、自己治癒性を有していない、例えば
ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィル
ムを使用する場合は、耐貫通性プラスチックシートと接
触していない表面に、擦り傷を防止する目的でハードコ
ート処理を施すことが望ましい。ハードコートとしては
シリコン系の熱硬化ハードコートやシリコン系、アクリ
ル系あるいはエポキシ系の紫外線あるいは電子線硬化ハ
ードコートなどが適している。
ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィル
ムを使用する場合は、耐貫通性プラスチックシートと接
触していない表面に、擦り傷を防止する目的でハードコ
ート処理を施すことが望ましい。ハードコートとしては
シリコン系の熱硬化ハードコートやシリコン系、アクリ
ル系あるいはエポキシ系の紫外線あるいは電子線硬化ハ
ードコートなどが適している。
【0026】本発明において、光制御機能を有する耐貫
通性プラスチックシート層と無機ガラスあるいは有機ガ
ラス層との積層の方法としては、例えば、無機ガラス板
(あるいは有機ガラス板)と耐貫通性プラスチックシー
トとを重ね合わせ、これらを真空バッグを用いて脱気し
ながら、オートクレーブ中で加圧、加熱処理を行い、積
層安全ガラスを作製する。またポリウレタン組成物の溶
液あるいは溶融物をロールコーターやドクターブレード
を用いて無機ガラス板(あるいは有機ガラス板)の表面
にコーティングし、その後ポリウレタン組成物の層の表
面を処理して光制御機能を有せしめてもよい。また光制
御機能を有する耐貫通性プラスチックシート層の外側に
透明なプラスチックフィルム層を形成せしめる場合に
は、無機ガラス板(あるいは有機ガラス板)、耐貫通性
プラスチックシートおよびプラスチックフィルム層をこ
の順に重ね合わせて上記処理することができる。
通性プラスチックシート層と無機ガラスあるいは有機ガ
ラス層との積層の方法としては、例えば、無機ガラス板
(あるいは有機ガラス板)と耐貫通性プラスチックシー
トとを重ね合わせ、これらを真空バッグを用いて脱気し
ながら、オートクレーブ中で加圧、加熱処理を行い、積
層安全ガラスを作製する。またポリウレタン組成物の溶
液あるいは溶融物をロールコーターやドクターブレード
を用いて無機ガラス板(あるいは有機ガラス板)の表面
にコーティングし、その後ポリウレタン組成物の層の表
面を処理して光制御機能を有せしめてもよい。また光制
御機能を有する耐貫通性プラスチックシート層の外側に
透明なプラスチックフィルム層を形成せしめる場合に
は、無機ガラス板(あるいは有機ガラス板)、耐貫通性
プラスチックシートおよびプラスチックフィルム層をこ
の順に重ね合わせて上記処理することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、光制御機能を付与した
耐貫通性プラスチックシートを用いることにより、従来
の積層数が少なくてよく、安価でかつ耐光性の良好な、
実用的な積層安全ガラスが得られる。
耐貫通性プラスチックシートを用いることにより、従来
の積層数が少なくてよく、安価でかつ耐光性の良好な、
実用的な積層安全ガラスが得られる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例における“部”は“重量部”を意味
する。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例における“部”は“重量部”を意味
する。
【0029】また、耐光性試験はサンシャイン・ウェザ
ー・オ・メーター(SWO)を用いて、ガラス面から光
を照射し、1000時間後の積層安全ガラスの外観を観
察した。SWOの条件は63℃で水シャワーは使用しな
かった。
ー・オ・メーター(SWO)を用いて、ガラス面から光
を照射し、1000時間後の積層安全ガラスの外観を観
察した。SWOの条件は63℃で水シャワーは使用しな
かった。
【0030】実施例1
合わせガラス用ポリビニルブチラールシート(積水化学
(株)製、760μm、屈折率約1.49)の片面に、
フェノキシエチルアクリレートモノマー50部(重合物
の屈折率 約1.557)、ヒドロキシイソブチルフェ
ノン3部およびメチルエチルケトン50部の溶液を0.
2mmギャップのブレードを用いて塗布し、50℃で5
分間乾燥した。その結果、塗布溶液中のフェノキシエチ
ルアクリレートモノマーおよびヒドロキシイソブチルフ
ェノンがシート内部に拡散し、メチルエチルケトンは気
化した。そしてシートの表面に深さ約100μmのゲル
層が作製された。
(株)製、760μm、屈折率約1.49)の片面に、
フェノキシエチルアクリレートモノマー50部(重合物
の屈折率 約1.557)、ヒドロキシイソブチルフェ
ノン3部およびメチルエチルケトン50部の溶液を0.
2mmギャップのブレードを用いて塗布し、50℃で5
分間乾燥した。その結果、塗布溶液中のフェノキシエチ
ルアクリレートモノマーおよびヒドロキシイソブチルフ
ェノンがシート内部に拡散し、メチルエチルケトンは気
化した。そしてシートの表面に深さ約100μmのゲル
層が作製された。
【0031】図1に示すように、このゲル層が作製され
たポリビニルブチラールシート3を水平に置き、80W
/cm、ランプ長25cmの棒状の高圧水銀ランプ1を
シートの真上50cmの位置にシートの辺ABに平行に
なるように水平に配置し、紫外光をシート3の表面のゲ
ル層2に約5分照射し光硬化させた。このようにして光
制御機能を有する耐貫通性プラスチックシートを作製し
た。
たポリビニルブチラールシート3を水平に置き、80W
/cm、ランプ長25cmの棒状の高圧水銀ランプ1を
シートの真上50cmの位置にシートの辺ABに平行に
なるように水平に配置し、紫外光をシート3の表面のゲ
ル層2に約5分照射し光硬化させた。このようにして光
制御機能を有する耐貫通性プラスチックシートを作製し
た。
【0032】次に、2.1mm厚みのガラス2枚の間に
上記で作成した光制御フィルムを挟み込み、このように
して得られたものを真空バッグに入れて10mmHg以
下の真空中で30分間処理した。その後、真空状態のま
ま、真空バッグごと、オートクレーブに入れ130℃、
25分および圧力10kg/cm2の条件で処理した。
このようにして、図2に示すような、無機ガラス層
4、表面に硬化ゲル層6を有するポリビニルブチラール
シート5、無機ガラス層7の順に積層された合わせガラ
スが得られ、そのヘーズ率の入射角度依存性は図3に示
す通りであり、また物性を評価したところ、良好な耐貫
通性を有しており、耐光性試験後の外観も初期状態と変
化なく良好であった。
上記で作成した光制御フィルムを挟み込み、このように
して得られたものを真空バッグに入れて10mmHg以
下の真空中で30分間処理した。その後、真空状態のま
ま、真空バッグごと、オートクレーブに入れ130℃、
25分および圧力10kg/cm2の条件で処理した。
このようにして、図2に示すような、無機ガラス層
4、表面に硬化ゲル層6を有するポリビニルブチラール
シート5、無機ガラス層7の順に積層された合わせガラ
スが得られ、そのヘーズ率の入射角度依存性は図3に示
す通りであり、また物性を評価したところ、良好な耐貫
通性を有しており、耐光性試験後の外観も初期状態と変
化なく良好であった。
【0033】実施例.2
実施例.1と同様にして光制御フィルムを作成した。
【0034】次に、厚み3.5mmの無機ガラス板の上
に上記で作製した光制御機能を有するポリビニルブチラ
ールシートを光制御層の反対面をガラスに接するように
置いた。別に175μm厚みのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの表面に、コロイダルシリカ30%水溶
液、メチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランおよびシリコン界面活性剤とを
混合し、氷酢酸で部分加水分解縮合をしたものを塗布、
焼付け硬化してシリコン系のハードコート処理を行なっ
た。(特開昭60ー219054の実施例2)そして、
ポリエチレンテレフタレートのハードコート処理された
面の反対面がポリビニルブチラールシート表面と接触す
るようにして積み重ねた。さらにその上に厚み3mmの
無機ガラス板を置いた。このようにして得られたものを
真空バッグに入れて10mmHg以下の真空中で30分
間処理した。その後、真空状態のまま、真空バッグご
と、オートクレーブに入れ130℃、25分および圧力
10kg/cm2の条件で処理した。上記オートクレー
ブ処理の終了後、ポリエチレンテレフタレート上の厚み
3mmのガラス板を取り除き、図4に示すように、無機
ガラス層8/表面に硬化ゲル層9を有し光制御機能を有
するポリビニルブチラールシート10/ポリエチレンテ
レフタレート11/ハードコート層12からなる裂傷防
止ガラスを作製した。
に上記で作製した光制御機能を有するポリビニルブチラ
ールシートを光制御層の反対面をガラスに接するように
置いた。別に175μm厚みのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの表面に、コロイダルシリカ30%水溶
液、メチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランおよびシリコン界面活性剤とを
混合し、氷酢酸で部分加水分解縮合をしたものを塗布、
焼付け硬化してシリコン系のハードコート処理を行なっ
た。(特開昭60ー219054の実施例2)そして、
ポリエチレンテレフタレートのハードコート処理された
面の反対面がポリビニルブチラールシート表面と接触す
るようにして積み重ねた。さらにその上に厚み3mmの
無機ガラス板を置いた。このようにして得られたものを
真空バッグに入れて10mmHg以下の真空中で30分
間処理した。その後、真空状態のまま、真空バッグご
と、オートクレーブに入れ130℃、25分および圧力
10kg/cm2の条件で処理した。上記オートクレー
ブ処理の終了後、ポリエチレンテレフタレート上の厚み
3mmのガラス板を取り除き、図4に示すように、無機
ガラス層8/表面に硬化ゲル層9を有し光制御機能を有
するポリビニルブチラールシート10/ポリエチレンテ
レフタレート11/ハードコート層12からなる裂傷防
止ガラスを作製した。
【0035】このようにして得られた裂傷防止ガラスの
物性を評価したところ、図3に示すヘーズ率の入射角度
依存性を示し、100℃の沸騰水に2時間浸漬した後で
も良好な耐貫通性を有しており、外観も初期状態と変化
なく良好であった。耐光性試験後の外観も初期とほぼ同
様であった。
物性を評価したところ、図3に示すヘーズ率の入射角度
依存性を示し、100℃の沸騰水に2時間浸漬した後で
も良好な耐貫通性を有しており、外観も初期状態と変化
なく良好であった。耐光性試験後の外観も初期とほぼ同
様であった。
【0036】実施例3
実施例1のポリビニルブチラールシートを熱可塑性ポリ
ウレタンシート(MORTON社製PE−192、厚み
760μm、屈折率約1.5程度)に変えた以外は実施
例1と同様にして光制御フィルムを作製した。
ウレタンシート(MORTON社製PE−192、厚み
760μm、屈折率約1.5程度)に変えた以外は実施
例1と同様にして光制御フィルムを作製した。
【0037】次に、厚み5.0mmの無機ガラス板の上
に上記で作製した光制御機能を有するポリウレタンシー
トを置き、さらにその上に特開昭64−7582の実施
例1にしたがって片面をハードコート処理した、5.0
mm厚みのポリカーボネートシートをハードコート面の
反対面をポリウレタンシートに接するように積み重ね
た。このようにして得られたものを真空バッグに入れて
10mmHg以下の真空中で30分間処理した。その
後、真空状態のまま、真空バッグごと、オートクレーブ
に入れ130℃、30分および圧力10kg/cm2の
条件で処理した。上記オートクレーブ処理の終了後、ポ
リエチレンテレフタレート上のガラス板を取り除き、無
機板ガラス/光制御機能を有するポリウレタンシート/
ポリカーボネート/ハードコート層からなる裂傷防止ガ
ラスを作製した。
に上記で作製した光制御機能を有するポリウレタンシー
トを置き、さらにその上に特開昭64−7582の実施
例1にしたがって片面をハードコート処理した、5.0
mm厚みのポリカーボネートシートをハードコート面の
反対面をポリウレタンシートに接するように積み重ね
た。このようにして得られたものを真空バッグに入れて
10mmHg以下の真空中で30分間処理した。その
後、真空状態のまま、真空バッグごと、オートクレーブ
に入れ130℃、30分および圧力10kg/cm2の
条件で処理した。上記オートクレーブ処理の終了後、ポ
リエチレンテレフタレート上のガラス板を取り除き、無
機板ガラス/光制御機能を有するポリウレタンシート/
ポリカーボネート/ハードコート層からなる裂傷防止ガ
ラスを作製した。
【0038】このようにして得られた裂傷防止ガラスの
物性を評価したところ、100℃の沸騰水に2時間浸漬
した後でも良好な外観を有しており、耐光性試験後の外
観も良好であった。
物性を評価したところ、100℃の沸騰水に2時間浸漬
した後でも良好な外観を有しており、耐光性試験後の外
観も良好であった。
【0039】実施例.4
熱可塑性ポリウレタンシート(MORTON社製PN0
3、厚み760μm、屈折率約1.50〜1.52)の
片面に、ベンジルアクリレートモノマー50部(重合物
の屈折率 約1.58)、ヒドロキシイソブチルフェノ
ン3部およびメチルエチルケトン50部の溶液を0.2
mmギャップのブレードを用いて塗布し、50℃で5分
間乾燥した。その結果シート表面にゲル層が作製され
た。
3、厚み760μm、屈折率約1.50〜1.52)の
片面に、ベンジルアクリレートモノマー50部(重合物
の屈折率 約1.58)、ヒドロキシイソブチルフェノ
ン3部およびメチルエチルケトン50部の溶液を0.2
mmギャップのブレードを用いて塗布し、50℃で5分
間乾燥した。その結果シート表面にゲル層が作製され
た。
【0040】その後、実施例1と同様にして光制御機能
を有する耐貫通性プラスチックシート、すなわち光制御
機能を有する熱可塑性ポリウレタンを作製した。
を有する耐貫通性プラスチックシート、すなわち光制御
機能を有する熱可塑性ポリウレタンを作製した。
【0041】次に、熱硬化ポリウレタンフィルムを作製
した。まず、約9.3ー9.4%のOH基含有量を有す
るポリカプロラクトン系トリオール94.2gと1,6
ヘキサメチレンジイソシアネートに基ずくポリイソシア
ヌレート100gとを混合して脱気した。なお、NCO
/OH比は1である。
した。まず、約9.3ー9.4%のOH基含有量を有す
るポリカプロラクトン系トリオール94.2gと1,6
ヘキサメチレンジイソシアネートに基ずくポリイソシア
ヌレート100gとを混合して脱気した。なお、NCO
/OH比は1である。
【0042】次にジブチルチンジラウレート0.031
gおよびシリコン系フローコントロール剤0.21gを
混合し泡が生じないように約5℃で混合した。その後、
予めジメチルシロキサンを塗布することにより離型処理
された30cmX30cmで3mm厚みの無機板ガラス
の離型処理表面にアプリケーターを用いて上記混合液を
コーティングし、120℃で30分間重合させて約20
0μm厚みの熱硬化ポリウレタン層を得た。
gおよびシリコン系フローコントロール剤0.21gを
混合し泡が生じないように約5℃で混合した。その後、
予めジメチルシロキサンを塗布することにより離型処理
された30cmX30cmで3mm厚みの無機板ガラス
の離型処理表面にアプリケーターを用いて上記混合液を
コーティングし、120℃で30分間重合させて約20
0μm厚みの熱硬化ポリウレタン層を得た。
【0043】次に、離型処理されたガラス/熱硬化ポリ
ウレタン層の積層体の熱硬化ポリウレタン層の上にエン
ボス加工を施した上記光制御機能を有する熱可塑性ポリ
ウレタンシートを置く。予めポリウレタンシートとの接
着性を高めるためにシランカップリング剤(KBM40
3;信越化学(株)製)処理された30cmX30cm
で3.5mm厚みの第2のガラス板をその上にさらに置
いた。このようにして得られたものを真空バッグに入れ
て10mmHg以下の真空中で30分間処理した。その
後、真空状態のまま、真空バッグごと、オートクレーブ
に入れ145℃、25分および圧力10kg/cm2の
条件で処理した。上記オートクレーブ処理の終了後、離
型処理された無機板ガラスを熱硬化ポリウレタン表面か
ら取り除き、無機板ガラス/光制御機能を有する熱可塑
性ポリウレタンシート/熱硬化ポリウレタン層からなる
積層体を作製した。
ウレタン層の積層体の熱硬化ポリウレタン層の上にエン
ボス加工を施した上記光制御機能を有する熱可塑性ポリ
ウレタンシートを置く。予めポリウレタンシートとの接
着性を高めるためにシランカップリング剤(KBM40
3;信越化学(株)製)処理された30cmX30cm
で3.5mm厚みの第2のガラス板をその上にさらに置
いた。このようにして得られたものを真空バッグに入れ
て10mmHg以下の真空中で30分間処理した。その
後、真空状態のまま、真空バッグごと、オートクレーブ
に入れ145℃、25分および圧力10kg/cm2の
条件で処理した。上記オートクレーブ処理の終了後、離
型処理された無機板ガラスを熱硬化ポリウレタン表面か
ら取り除き、無機板ガラス/光制御機能を有する熱可塑
性ポリウレタンシート/熱硬化ポリウレタン層からなる
積層体を作製した。
【0044】このようにして得られた積層安全ガラスの
物性を評価したところ、沸騰水中に2時間浸漬させる耐
熱水性試験後の外観は少し白濁していたが実用上問題な
く、耐貫通性も良好であった。CS−10Fホイール、
500g加重、100回転の条件でテーバー摩耗性を評
価したところ濁度の増加率が0.9と良好であった。
物性を評価したところ、沸騰水中に2時間浸漬させる耐
熱水性試験後の外観は少し白濁していたが実用上問題な
く、耐貫通性も良好であった。CS−10Fホイール、
500g加重、100回転の条件でテーバー摩耗性を評
価したところ濁度の増加率が0.9と良好であった。
【0045】実施例5
実施例4と同様にして光制御機能を有する熱可塑性ポリ
ウレタンシートを作製した。
ウレタンシートを作製した。
【0046】次に、予めポリウレタンシートとの接着性
を高めるためにシランカップリング剤(KBM403:
信越化学(株)製)で処理された30×30cmで、厚
み3.5mmの無機ガラス板の上に上記で作製した光制
御機能を有する熱可塑性ポリウレタンシートを置き、そ
の上に特開昭62ー277440に従って片面をハード
コート処理された180μm厚みのポリカーボネートフ
ィルムをポリカーボネートのハードコート処理された面
の反対面が熱可塑性ポリウレタンシート表面と接触する
ようにして積み重ねた。さらにその上に厚み3mmの無
機板ガラスを置いた。このようにして得られたものを真
空バッグに入れて10mmHg以下の真空中で30分間
処理した。その後、真空状態のまま、真空バッグごと、
オートクレーブに入れ130℃、25分および圧力10
kg/cm2の条件で処理した。上記オートクレーブ処
理の終了後、ポリカーボネート上のガラス板を取り除
き、無機板ガラス/光制御機能を有する熱可塑性ポリウ
レタンシート/ポリカーボネート/ハードコート層から
なる積層安全ガラスを作製した。
を高めるためにシランカップリング剤(KBM403:
信越化学(株)製)で処理された30×30cmで、厚
み3.5mmの無機ガラス板の上に上記で作製した光制
御機能を有する熱可塑性ポリウレタンシートを置き、そ
の上に特開昭62ー277440に従って片面をハード
コート処理された180μm厚みのポリカーボネートフ
ィルムをポリカーボネートのハードコート処理された面
の反対面が熱可塑性ポリウレタンシート表面と接触する
ようにして積み重ねた。さらにその上に厚み3mmの無
機板ガラスを置いた。このようにして得られたものを真
空バッグに入れて10mmHg以下の真空中で30分間
処理した。その後、真空状態のまま、真空バッグごと、
オートクレーブに入れ130℃、25分および圧力10
kg/cm2の条件で処理した。上記オートクレーブ処
理の終了後、ポリカーボネート上のガラス板を取り除
き、無機板ガラス/光制御機能を有する熱可塑性ポリウ
レタンシート/ポリカーボネート/ハードコート層から
なる積層安全ガラスを作製した。
【0047】このようにして得られた積層安全ガラスの
物性を評価したところ、100℃の沸騰水に2時間浸漬
した後でも良好な耐貫通性を有しており、外観も初期状
態と変化なく良好であった。また、耐光性試験後の外観
も良好であった。
物性を評価したところ、100℃の沸騰水に2時間浸漬
した後でも良好な耐貫通性を有しており、外観も初期状
態と変化なく良好であった。また、耐光性試験後の外観
も良好であった。
【図1】 本発明の積層安全ガラスの製造方法を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】 本発明の積層安全ガラスの構造を示す断面図
である。
である。
【図3】 本発明の光制御性能を示すグラフである。
【図4】 本発明の他の積層安全ガラスの構造を示す断
面図である。
面図である。
1 棒状の高圧水銀ランプ
2 ゲル化したプラスチック表面層
3 プラスチックシート
4、7、8 無機ガラス層
5、10 プラスチックシート層
6、9 ゲル硬化層
11 プラスチックフィルム層
12 ハードコート層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
// C03C 27/12 A 7821−4G
(72)発明者 前田 浩一
大阪市中央区道修町3丁目5番11号日本板
硝子株式会社内
(72)発明者 石塚 聡
大阪市中央区道修町3丁目5番11号日本板
硝子株式会社内
(72)発明者 滝川 章雄
大阪市中央区道修町3丁目5番11号日本板
硝子株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 a)特定の角度範囲の入射光を選択的に
散乱し他の光を透過する光制御機能を有する耐貫通性プ
ラスチックシート層、および b)無機ガラスあるいは有機ガラス層 からなる積層安全ガラスであって、該シート層はその表
面にゲル硬化層を有しており、該硬化層は該シートの表
面に、炭素−炭素二重結合を有しかつ該シートの屈折率
とは異なる屈折率を有する重合体を生成し得るモノマー
および/またはオリゴマーを含む光重合性組成物を含浸
させてなるゲル層に線状光源からの光を所定の角度で照
射して硬化させたものであることを特徴とする積層安全
ガラス。 - 【請求項2】 前記耐貫通性プラスチックシート層がポ
リビニルブチラール、ポリウレタン、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、または
シリコンゴムからなる請求項1項記載の積層安全ガラ
ス。 - 【請求項3】 c)5ー500μm厚みの透明なプラス
チックフィルム層を前記耐貫通性プラスチックシート層
の上に積層してなる請求項1記載の積層安全ガラス。 - 【請求項4】 前記プラスチックフィルム層がポリエス
テル、ポリアリレート、ポリカーボネートまたは架橋構
造を有するポリウレタンからなるものである請求項3記
載の積層安全ガラス。
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---|---|---|---|
JP3161649A JP3034996B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 積層安全ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3161649A JP3034996B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 積層安全ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058348A true JPH058348A (ja) | 1993-01-19 |
JP3034996B2 JP3034996B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=15739204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3161649A Expired - Fee Related JP3034996B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 積層安全ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034996B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0989174A1 (en) * | 1998-09-24 | 2000-03-29 | Nitto Denko Corporation | Adhesive composition |
EP0989175A1 (en) * | 1998-09-24 | 2000-03-29 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive |
WO2012157617A1 (ja) * | 2011-05-16 | 2012-11-22 | 旭硝子株式会社 | 複層ガラスおよび車両用のルーフ部材 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP3161649A patent/JP3034996B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0989174A1 (en) * | 1998-09-24 | 2000-03-29 | Nitto Denko Corporation | Adhesive composition |
EP0989175A1 (en) * | 1998-09-24 | 2000-03-29 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive |
SG80649A1 (en) * | 1998-09-24 | 2001-05-22 | Nitto Denko Corp | Thermosetting adhesive and adhesive sheet thereof |
US6261685B1 (en) | 1998-09-24 | 2001-07-17 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive and adhesive sheet thereof |
SG82641A1 (en) * | 1998-09-24 | 2001-08-21 | Nitto Denko Corp | Thermal adhesive composition and adhesive sheet thereof |
WO2012157617A1 (ja) * | 2011-05-16 | 2012-11-22 | 旭硝子株式会社 | 複層ガラスおよび車両用のルーフ部材 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3034996B2 (ja) | 2000-04-17 |
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