JPH0583382U - エアコンプレッサのオイル放散防止装置 - Google Patents

エアコンプレッサのオイル放散防止装置

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JPH0583382U
JPH0583382U JP3129992U JP3129992U JPH0583382U JP H0583382 U JPH0583382 U JP H0583382U JP 3129992 U JP3129992 U JP 3129992U JP 3129992 U JP3129992 U JP 3129992U JP H0583382 U JPH0583382 U JP H0583382U
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air
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俊一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンロード時におけるデリバリ側へのオイル
の吐出を完全に防止し、車両まわりの汚損を防止する。 【構成】 デリバリバルブに係合すると共に、アンロー
ダラインに連通し、アンロード時においてデリバリバル
ブを閉鎖するデリバリバルブ閉止手段を設ける。 【効果】 アンロード時におけるデリバリ側のオイルの
放散が無くなり、車両自身,床面および歩行者等の汚損
が防止される。また、ロード時におけるコンプレッサ性
能に影響を与えず、かつ比較的容易に実施され、かつコ
ンパクトにまとめられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、中型,大型トラックのエアブレーキやエアサスペンション 等のエア源としてディーゼルエンジンで駆動されるインレットバルブおよびデリ バリバルブを有する油冷式のエアコンプレッサのオイル放散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、中型,大型トラックにはエアブレーキやエアサスペンション等にエア を供給するエアコンプレッサが補機として付設される。該エアコンプレッサはデ ィーゼルエンジンにより駆動される。図7および図8は前記の使用目的のための エアコンプレッサの全体構成図である。エアコンプレッサ本体13は、シリンダ ケース14と、ピストン15と、インレットポート16およびデリバリポート5 に開閉自在に係合するインレットバルブ17およびデリバリバルブ10と、後に 説明するインレット側アンローダバルブ18等から構成される。また、シリンダ ケース14内には潤滑,冷却のためのオイル19が蓄溜され、ピストン15の作 動に伴ってオイル19は各部に供給される。ピストン15を駆動する回転軸20 はディーゼルエンジン(図略)のクランク軸(図略)に連結する。また、シリン ダケース14のインレット側に連通するインレットパイプ21は前記ディーゼル エンジンのインテークマニホールド22側に連通する。一方、デリバリパイプ2 3はシリンダケース14のデリバリ側に連通して連結される。デリバリパイプ2 3はエア乾燥浄化手段の1つであるエアドライヤ24に連結する。エアドライヤ 24のパージタンク25内には逆止弁26を有する乾燥剤収納室27が収納され る。乾燥剤収納室27にはオリフィス29が設けられると共にエア等を乾燥する ための乾燥剤28が充填される。また、パージタンク25の下方にはパージバル ブ30を開閉自在に装着する放出管31が連結される。エアドライヤ24で乾燥 されたエアは吐出管32でエアタンク33内に導入される。なお、エアタンク3 3の入口側には逆止弁34が配置される。エアタンク33には使用側(例えば、 エアブレーキ,エアサスペンション等)にエアを供給する供給管35が連結され ると共に、図の下方側にはガバナライン36が連結される。ガバナライン36は エアガバナ37を介してアンローダライン38に連通する。また、エアガバナ3 7はパージライン39を介してパージバルブ30の装着される放出管31に連結 される。また、アンローダライン38はインレット側アンローダバルブ18に連 結される。
【0003】 図9はインレット側アンローダバルブ18の詳細構造およびインレットポート 16およびデリバリポート5まわりの詳細構造を示す拡大軸断面図である。シリ ンダケース14の上方側に固定されるアンローダバルブケース3にはインレット ポート16とデリバリポート5がシリンダケース14内に連通して開口形成され ると共にインレットポート16およびデリバリポート5に連通する吸入口41お よび排気口40が形成される。吸入口41には図7,図8に示したインレットパ イプ21が連結し、排気口40にはデリバリパイプ23が連結する。アンローダ バルブケース3の図の上方側にはインレット側アンローダバルブケース42が螺 着され、その内部には押圧ロッド44を下方側に形成する押圧用ピストン43が 上下動可能に収納される。また、押圧ロッド44はスプリング45により図の上 方側に常時押圧される。押圧用ピストン43の押圧ロッド44の下方にはインレ ットバルブ17が配置される。インレットバルブ17はスプリング46により常 時上方側に押圧され、インレットポート16を閉止する。一方、デリバリポート 5にはデリバリバルブ10が当接係合し、デリバリバルブ10はデリバリバルブ 10の上方側に配置されるスプリング11aにより常時デリバリポート5を閉止 する方向に押圧される。
【0004】 次に、従来のコンプレッサのロード時およびアンロード時の動作原理を図7, 図8により説明する。図7はロード時を示す。ロード時においてエアタンク33 のエアの圧力が例えば7kg/cm2になるとガバナライン36のエアガバナ3 7が前記圧力を感知してエアタンク33側からアンローダライン38およびパー ジライン39へのエアの供給を遮断すべく動作する。そのため、アンローダライ ン38に連通するインレット側アンローダバルブ18内にエアが供給されず押圧 用ピストン43が上方に移動し、押圧ロッド44とインレットバルブ17との係 合状態が解放される。また、パージバルブ30も閉止される。一方、ピストン1 5が下降し、シリンダケース14内が負圧になると、インレットバルブ17がス プリング46に打ち勝ってインレットポート16を開口しインレットパイプ21 側からエアを吸い込む。次に、ピストン15が上昇するとインレットバルブ17 は上方に押されインレットポート16を閉止する。この時、デリバリバルブ10 はスプリング11aのばね力に打ち勝って上昇しデリバリポート5を開口する。 排気口40からデリバリパイプ23側に吐出されたエアはエアドライヤ24に入 り、乾燥剤28で乾燥され逆止弁26を開口し吐出管32内に導入され、逆止弁 34を開いてエアタンク33内に導入される。エアタンク33内のエアは図略の オイルフィルタ等によりオイルを分離除去され、供給管35側に送られ使用側に 供給される。次に、アンロード時の動作を図8に示す。エアタンク33の内圧が 7kg/cm2より上昇し、例えば、8kg/cm2に到達すると(9kg/cm 2 の場合もある)、ガバナライン36を介してエアガバナ37側に送られたエア 圧によりエアガバナ37が作動し、アンローダライン38およびパージライン3 9側が開口されエア圧8kg/cm2のエアが導入される。図9に示すようにア ンローダライン38に導入されたエア圧により押圧用ピストン43がスプリング 45のばね力に打ち勝って下方に押され、押圧ロッド44がインレットバルブ1 7に当り、スプリング46のばね力に打ち勝ってインレットバルブ17を下方に 押圧する。それにより、インレットポート16が常時開放状態になる。一方、パ ージライン39内に導入されたエア圧によりパージバルブ30が常時開口状態に なる。以上によりピストン15の下降により吸入口41およびインレットポート 16から吸引されたエアはピストン15の上昇時において常時開口状態にあるイ ンレットポート16側に吹き返される。そのため、デリバリバルブ10はほとん ど閉止状態に保持され圧縮エアがデリバリされないアンロードの状態になる。ま た、この場合、エアタンク33内の8kg/cm2のエア圧により逆止弁26, 34が閉止される。吐出管32内のエアはオリフィス29から乾燥剤収納室27 に入り、乾燥剤28を乾燥させて再生した後パージバルブ30から放出される。
【0005】 ロード時において、圧縮エア内にはオイルが混入してデリバリされるが、エア ドライヤ24の乾燥剤28により吸収される。しかし、アンロード時にはパージ バルブ30が開口するためオイルは圧縮エアと共にパージバルブ30から車両の 外に排出される。一方、アンロード時にはロード時に較べてシリンダケース14 内の筒内負圧が高くいわゆるオイル上り量が多い。そのため多量のオイルが吸入 口41側に送られる。
【0006】 アンロード時における多量のオイルのエンジン側への導入を防止する公知技術 として実開昭58−163340号公報および実開昭58−163342号公報 に開示するものがある。実開昭58−163340号公報に開示する車両等の空 気供給装置は、圧縮機から吐出された空気を貯留する空気貯留槽内の槽内圧が設 定圧を超えた場合に吸入弁を開放する吸入弁制動手段と、吸入弁の上流側の空気 供給系に設けられ吸入弁側から戻される空気の内燃機関側への逆流を防止する逆 止弁と、前記空気供給系から分岐して設けられ吸入弁側から逆流する圧気を系外 に排出する排圧系から構成される。該排圧系を設けることによりアンロード時に 吸入弁から逆流する圧気およびそれに混入するオイルが排圧系から大気側に放出 されるため内燃機関側へはオイルが導入されない。実開昭58−163342号 公報に開示する車両等の空気供給装置は、内燃機関の吸気系から分岐されて圧縮 機側に連結された空気供給系内にアンロード時に吸入側に吹き返される空気中の 油分を捕集する油分離器を備えた構造に特徴を有するものである。前記油分離器 により内燃機関側に油が導入されることが防止される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
図7乃至図9により説明した従来技術では、前記したようにアンロード時にお いて多量のオイルがエンジン側に戻入される。また、実開昭58−163340 号公報および実開昭58−163342号公報に開示する技術では同じくアンロ ード時において吸入側に多量のオイルが吐出されるが前記排圧系および油分離器 等を設置することにより内燃機関側へのオイルの導入は防止される。しかしなが ら、前記のものはいずれもコンプレッサ本体側からデリバリ側に吐出される圧縮 エア内のオイルについては問題にしていない。それは、前記したようにアンロー ド時において、デリバリバルブ10が常時閉止されエアが吐出されないとしてい るためである。しかしながら、図8に示すように、アンロード時においては前記 したようにパージバルブ30が開放状態になるためデリバリパイプ23内のエア は乾燥剤28内に吸収されていたオイルと共にパージバルブ30から大気側に放 出され、デリバリパイプ23内はほぼ大気圧に近い状態になる。そのため、デリ バリバルブ10に作用する背圧が8kg/cm2から大気圧まで減少する。更に 、デリバリバルブ10をデリバリポート5側に押圧しているスプリング11a( 図9)のばね力は一般に極めて弱く、アンロード時においてインレットポート1 6が開放状態にあってもデリバリバルブ10は若干開口する。そのため、オイル を含んだエアがデリバリポート5から排気口40を介してデリバリパイプ23側 に吐出される。勿論、以上のことは実開昭58−163340号公報および実開 昭58−163342号公報の場合にも同様である。図8に示すように、アンロ ード時においてはパージバルブ30は開口状態にあるためデリバリパイプ23内 に吐出されたエアはパージバルブ30から外へ排出される。前記したように、ア ンロード時においてはエア内に多量のオイルが混入しているためパージバルブ3 0から吐出されたオイルにより車両自身,床面および歩行者等が汚損される問題 点がある。この問題点を解決するためにパージバルブ30の下方側にジャマ板( 図略)を設けたり、ホース(図略)をパージバルブ30に繋いでオイルの放散方 向を変えたり、デリバリバルブ10のスプリング11aのばね力を強くしてアン ロード時におけるデリバリバルブ10の開放を防止する等の手段が提案されて来 た。しかしながら、これ等のうちジャマ板やホースを装着する手段はそれ等の取 り付け保持構造が煩雑で、かつ走行抵抗を受け易く、耐久性等にも問題がある。 また、デリバリバルブ10のスプリング11aのばね力を強くする手段はロード 時のコンプレッサ性能を低下させる原因となり好ましくない。
【0008】 本考案は、以上の問題点を解決するもので、アンロード時に吸引されたエアを ほとんどすべて吸入口側に吹き返し、オイルを混入したエアがデリバリ側から吐 出するのを無くし、外部へのオイルの放散等を防止するエアコンプレッサのオイ ル放散防止装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、インレットバルブおよびデリバリバ ルブを備えるエアコンプレッサ本体と、圧縮エアを蓄溜すると共にパージバルブ を介して前記エアコンプレッサ本体と連結するエアタンクと、アンロード時に前 記インレットバルブを開放すべく前記エアタンク側と前記エアコンプレッサ本体 間に架設されるアンローダラインを備えるエアコンプレッサのオイル放散防止装 置において、アンロード時に、前記アンローダラインのエア圧により前記デリバ リバルブを閉止方向に移動させるデリバリバルブ閉止手段を設けてなるエアコン プレッサのオイル放散防止装置を構成し、具体的には前記デリバリバルブ閉止手 段としてデリバリバルブに係合するデリバリ側アンローダバルブ又はエアコンプ レッサ本体のデリバリ側とパージバルブ側間のパイプ系に配設される開閉弁と、 該開閉弁により封止されて形成される前記パイプ系内のエア通路等からなるデリ バリバルブ閉止手段を採用してアンロード時におけるデリバリ側へのエアの吐出 を防止するようにしたエアコンプレッサのオイル放散防止装置を構成するもので ある。
【0010】
【作用】
アンロード時において、アンローダライン側のエアがエアデリバリバルブ閉止 手段に導入され、デリバリバルブは閉止方向に押圧される。そのため、デリバリ バルブ側のスプリングのばね力が弱くてもデリバリバルブが閉止されデリバリ側 にはエアがほとんど吐出されない。一方、ロード時にはエアタンクからアンロー ダライン側にエアが導入されないため、前記デリバリバルブ閉止手段が作動せず 、デリバリバルブは通常の状態で作用する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。図1および図2はデリバリ バルブ閉止手段としてデリバリ側アンローダバルブ1を採用した場合の実施例を 示し、図3乃至図6はデリバリバルブ閉止手段として開閉弁48等を採用した場 合の実施例を示す。
【0012】 図1において、エアコンプレッサ本体13のピストン15を摺動自在に支持す るシリンダケース14の図の上方側にはアンローダバルブケース3が固定される 。アンローダバルブケース3にはインレット側アンローダバルブ18とデリバリ 側アンローダバルブ1が配置される。また、アンローダバルブケース3にはイン レットバルブ17およびデリバリバルブ10が配置され、これ等はインレットポ ート16およびデリバリポート5に開閉自在に係合する。インレットポート16 およびデリバリポート5はアンローダバルブケース3に形成される吸入口41お よび排気口4にそれぞれ連通する。また、吸入口41は図略のエンジンのインテ ークマニホールド22側に連通するインレットパイプ21に連通し、排気口4は デリバリパイプ23に連通する。アンローダライン38はその一端側をエアガバ ナ37およびガバナライン36を介してエアタンク33に連結すると共に他端側 はインレット側アンローダ分岐管47およびデリバリ側アンローダ分岐管2に分 けられインレット側アンローダバルブ18およびデリバリ側アンローダバルブ1 に連結される。デリバリパイプ23はエアドライヤ24のパージタンク25に連 結する。パージタンク25内には逆止弁26およびオリフィス29を有する乾燥 剤収納室27が収納されると共に放出管31が連結される。放出管31の図の下 端側にはパージバルブ30が配置されると共に放出管31はパージライン39を 介してエアガバナ37に連結される。なお、乾燥剤収納室27には乾燥剤28が 充填される。また、パージタンク25には吐出管32の一端側が連結し、吐出管 32の他端側は逆止弁34を介してエアタンク33に連結する。エアタンク33 には使用側にエアを送る供給管35が連結される。
【0013】 次に、図2により主にデリバリ側アンローダバルブ1まわりの構造を説明する 。なお、インレット側アンローダバルブ18は図9に示したものと同一であり、 その説明を省略する。シリンダケース14の上方側に固定されるアンローダバル ブケース3には排気口4および吸入口41が形成され、それ等はデリバリポート 5とインレットポート16にそれぞれ連通する。デリバリ側アンローダバルブ1 はアンローダバルブケース3の上方側に配置され、そのデリバリ側アンローダバ ルブケース6はアンローダバルブケース3に螺着される。デリバリ側アンローダ バルブケース6内に押圧用ピストン7が図の上下方向に沿って摺動自在に支持さ れ、スプリング8により常時上方側に押圧される。なお、押圧用ピストン7の下 方側には押圧ロッド9が一体的に形成される。押圧ロッド9の下方にはデリバリ バルブ10が配置され、デリバリポート5の上方側に当接係合して配置される。 また、スプリング11はデリバリバルブ10をデリバリポート5側に常時押圧す べく付勢する。また、デリバリ側アンローダバルブケース6の図の上方端にはデ リバリ側アンローダ分岐管2がユニオン12等を介して連結される。
【0014】 次に、本実施例の作用を説明する。ロード時においてはエアタンク33内のエ ア圧が約7kg/cm2に保持され、エアガバナ37はアンローダライン38お よびパージライン39へのエアの導入を遮断する。そのため、インレット側アン ローダ分岐管47内にエアが導入されずインレット側アンローダバルブ18の押 圧用ピストン43はスプリング45により上方側に押され、押圧ロッド44はイ ンレットバルブ17から離れた位置に保持される。そのため、ピストン15の下 降によりインレットバルブ17が普通状態で開口し、インレットパイプ21およ び吸入口41からエアをシリンダケース14内に導入する。一方、デリバリ側ア ンローダ分岐管2内にもエアが導入されないため、デリバリ側アンローダバルブ 1の押圧用ピストン7はスプリング8により上方に押され、押圧ロッド9はデリ バリバルブ10から離れた位置に保持される。そのため、ピストン15が上昇す るとデリバリバルブ10がスプリング11のばね力に打ち勝って上昇し、デリバ リポート5が開口される。シリンダケース14内の圧縮エアはデリバリポート5 ,排気口4を通りデリバリパイプ23側に導入される。エアはエアドライヤ24 で乾燥され、エアタンク33側に導入されて供給管35を介して使用される。一 方、アンロード時には、エアタンク33内のエア内圧が約8kg/cm2に上昇 し、エアガバナ37がガバナライン36とアンローダライン38およびパージラ イン39とを連通させる。そのため、エアタンク33内の高圧のエアがデリバリ 側アンローダ分岐管2およびインレット側アンローダ分岐管47内に導入される 。デリバリ側アンローダ分岐管2からデリバリ側アンローダバルブ1内に導入さ れたエアにより押圧用ピストン7が図の下方に押され、押圧ロッド9がデリバリ バルブ10に当接し、デリバリバルブ10をデリバリポート5側に押圧し、デリ バリポート5を強制的に閉鎖する。一方、インレット側アンローダ分岐管47か らインレット側アンローダバルブ18内に導入されたエアにより押圧用ピストン 43が下降し、押圧ロッド44でインレットバルブ17を下方に押圧する。その ため、インレットポート16が常時開口状態に保持される。以上により、常時開 口されているインレットポート16からシリンダケース14内に入ったエアはデ リバリバルブ10が閉鎖されているためピストン15の上昇移動に拘らず全部イ ンレットポート16から吸入口41側に吹き返される。そのため、デリバリパイ プ23側にはエアおよびそれに混入したオイル19が全く吐出されない。一方、 パージライン39内に導入されたエアによりパージバルブ30は開口される。吐 出管32およびパージタンク25内のエアはオリフィス29から乾燥剤収納室2 7内に入り乾燥剤28を乾燥,再生した後、放出管31およびパージバルブ30 から放出される。但し、この放出エアは少量であり、かつオイル19を少ししか 混入していないためオイル19が放散されても特に問題がない。
【0015】 次に、デリバリバルブ閉止手段として開閉弁48等を採用した場合の一実施例 を図3により説明する。図3において図1と同一符号のものは同一物又は同一機 能のものを示し、その説明を省略する。エアコンプレッサ本体13の排気口4と エアドライヤ24の入口とを連結するデリバリパイプ23aのエアドライヤ24 寄りには分岐管49の一端側が連結し、分岐管49の他端側はアンローダライン 38に連結する。開閉弁48は分岐管49内に配設され、デリバリパイプ23a のエア通路を開閉すべく作用する。すなわち、開閉弁48はデリバリパイプ23 a内に出入するバルブ50と、バルブ50を常時アンローダライン38側に押圧 してデリバリパイプ23aの前記エア通路を開放する方向に付勢するスプリング 51等から構成される。一方、アンロード時には分岐管49内にエアが導入され るためバルブ50は図の上方に押圧されデリバリパイプ23aの前記エア通路を 閉止する。
【0016】 次に、図3の実施例の作用を説明する。図4は図3に示したエアコンプレッサ のロード時の状態を示し、図5はアンロード時の状態を示す。前記したように、 ロード時にはアンローダライン38およびパージライン39にはエアの導入がな く、分岐管49にもエアは導入されない。そのため、インレット側アンローダバ ルブ18はインレットバルブ17から離隔し、パージバルブ30は放出管31を 閉止する。開閉弁48のバルブ50はスプリング51により下方に押圧され、デ リバリパイプ23aの前記エア通路は開放される。以上により、エアコンプレッ サ本体13からの圧縮エアは通常のエア吸排出動作に基づきデリバリパイプ23 a内に吐出され、エアドライヤ24等を通ってエアタンク33(図3)側に導入 される。一方、アンロード時には約8kg/cm2の圧力のエアがエアタンク3 3(図3)からアンローダライン38,パージライン39および分岐管49内に 送られる。そのため、前記したようにインレット側アンローダバルブ18が作動 すると共に、パージバルブ30が開放される。同時に開閉弁48のバルブ50が デリバリパイプ23aの前記エア通路を遮断する。デリバリパイプ23a内には 約8kg/cm2のエアが介在しているため、開閉弁48の閉止作用により図5 に示すようにデリバリポート5側と開閉弁48間(A〜B間)のエア通路内に8 kg/cm2のエアが封じ込まれる。一方、開閉弁48とエアドライヤ24間の デリバリパイプ23a内のエアは開口しているパージバルブ30から大気側に放 出される。以上により、デリバリバルブ10にはA〜B間の前記エア通路間のエ アのエア圧が作用し、デリバリバルブ10をデリバリポート5側に押圧する。そ のためデリバリバルブ10はアンロード時においてもほとんど開放されない。以 上により、アンロード時にはデリバリ側へのエアの吐出が無くなり、オイル放散 が防止される。本実施例において、開閉弁48をエアドライヤ24側に近接する 位置に設けたのはA〜B間の前記エア通路のボリュームを極力大きくし、デリバ リバルブ10への押圧力を大にするためである。なお、開閉弁48まわりからの エア洩れを皆無にすることは困難なためデリバリバルブ10に付加する押圧力を 常時一定に保持することは難しい。そのため、最長のアンロード時間を予め実測 し、その時間内には押圧力が不足しないようにA〜B間の前記エア通路のボリュ ームを設定することが実際上必要である。
【0017】 図6は開閉弁48等を採用した場合の安全手段を示す実施例である。開閉弁4 8が正常に開閉動作している場合には問題ないが何等かの原因で開閉弁48が常 時閉止状態に保持され、そのままの状態でロード運転されるとA〜B間の前記エ ア通路内のエア圧力が異常に上昇し、最悪の場合エアコンプレッサの破損,エア コンプレッサの筒内の温度の異常上昇によるオイルのカーボン化等の問題点が生 ずる。その防止のために図6に示すように安全手段が配設される。該安全手段は 圧力検出手段52およびその表示手段53からなる検出表示手段とセフティバル ブ54等から構成される。圧力検出手段52はデリバリパイプ23aのA〜B間 の前記エア通路に連通し、該エア通路内のエア圧を検出し、設定圧力以上の場合 に表示手段53に警告信号を送ると共にセフティバルブ54に開口指令を発する ように構成される。表示手段53は表示ランプやブザー等からなり、異常圧力上 昇時に警告を発する。なお、自動車の場合には表示手段53は自動車のキャブ内 に設置されることが望ましい。セフティバルブ54は本実施例ではエアタンク3 3側に設置されたものを利用するもので、前記エア通路内のエア圧が設定圧力を 越えた場合にエアを大気側に放出するように形成される。以上により開閉弁48 使用時における安全性が確保される。
【0018】 本実施例においてデリバリバルブ閉止手段としてデリバリ側アンローダバルブ 1又は開閉弁48等を採用したが、アンロード時におけるエア圧によりデリバリ バルブを閉鎖する構造のものであればよく、以上のものに限定されない。また、 本実施例は図1に示したような構造のエアコンプレッサラインに適用されたが、 エア乾燥浄化手段としてはエアドライヤ24に限定するものでなくパージバルブ を備えたその他の手段に対しても当然適用される。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。 (1)アンロード時においてデリバリバルブが強制的に閉鎖されるため、ピスト ンが上下動してもデリバリ側にはエアがほとんど吐出されない。そのため、デリ バリ側からのオイルの放散が皆無になる。 (2)多量のオイル上りが発生するアンロード時において、デリバリ側へのオイ ルの吐き出しがないため、車両の汚損等の不具合が激減する。 (3)インレット側アンローダバルブは従来より設置され、その取り付け用の既 設のアンローダバルブケースを利用してデリバリ側アンローダバルブを設置する ため特別の取り付け用のケース等を必要とせず、比較的容易に、かつコンパクト に装着することが出来る。また、開閉弁等を採用する場合もその取り付けは容易 でありコンパクトに、かつ安価に実施出来る。 (4)従来技術のようにデリバリバルブに係合するスプリングのばね力を強くす る必要がないためロード時におけるコンプレッサ性能の低下が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を設置したエアコンプレッサ
ラインの全体構成図である。
【図2】同実施例のデリバリ側アンローダバルブおよび
インレット側アンローダバルブまわりの詳細構造を示す
軸断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を設置したコンプレッサラ
インの全体構成図である。
【図4】図3の実施例のロード時の作用を説明するため
の部分構成図である。
【図5】図3の実施例のアンロード時の作用を説明する
ための部分構成図である。
【図6】図3に示した実施例に安全手段の一実施例を設
置したエアコンプレッサの全体構成図である。
【図7】従来のコンプレッサラインのロード時における
各部の動作を説明するための全体構成図である。
【図8】従来のコンプレッサラインのアンロード時おけ
る各部の動作を説明するための全体構成図である。
【図9】従来のインレット側アンローダバルブまわりの
詳細構造を示す軸断面図である。
【符号の説明】
1 デリバリ側アンローダバルブ 2 デリバリ側アンローダ分岐管 3 アンローダバルブケース 4 排気口 5 デリバリポート 6 デリバリ側アンローダバルブケース 7 押圧用ピストン 8 スプリング 9 押圧ロッド 10 デリバリバルブ 11 スプリング 12 ユニオン 13 エアコンプレッサ本体 14 シリンダケース 15 ピストン 16 インレットポート 17 インレットバルブ 18 インレット側アンローダバルブ 19 オイル 20 回転軸 21 インレットパイプ 22 インテークマニホールド 23 デリバリパイプ 23a デリバリパイプ 24 エアドライヤ 25 パージタンク 26 逆止弁 27 乾燥剤収納室 28 乾燥剤 29 オリフィス 30 パージバルブ 31 放出管 32 吐出管 33 エアタンク 34 逆止弁 35 供給管 36 ガバナライン 37 エアガバナ 38 アンローダライン 39 パージライン 40 排気口 41 吸入口 42 インレット側アンローダバルブケース 43 押圧用ピストン 44 押圧ロッド 45 スプリング 46 スプリング 47 インレット側アンローダ分岐管 48 開閉弁 49 分岐管 50 バルブ 51 スプリング 52 圧力検出手段 53 表示手段 54 セフティバルブ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インレットバルブおよびデリバリバルブ
    を備えるエアコンプレッサ本体と、圧縮エアを蓄溜する
    と共にパージバルブを介して前記エアコンプレッサ本体
    と連結するエアタンクと、アンロード時に前記インレッ
    トバルブを開放すべく前記エアタンク側と前記エアコン
    プレッサ本体間に架設されるアンローダラインを備える
    エアコンプレッサのオイル放散防止装置において、アン
    ロード時に、前記アンローダラインのエア圧により前記
    デリバリバルブを閉止方向に移動させるデリバリバルブ
    閉止手段を設けることを特徴とするエアコンプレッサの
    オイル放散防止装置。
  2. 【請求項2】 前記デリバリバルブ閉止手段が、前記デ
    リバリバルブに着脱可能に係合するデリバリ側アンロー
    ダバルブである請求項1に記載のエアコンプレッサのオ
    イル放散防止装置。
  3. 【請求項3】 前記デリバリバルブ閉止手段が、前記エ
    アコンプレッサ本体のデリバリ側と前記パージバルブ側
    間のパイプ系に配設される開閉弁と、該開閉弁で封止さ
    れて形成される前記パイプ系内のエア通路からなる請求
    項1に記載のエアコンプレッサのオイル放散防止装置。
  4. 【請求項4】 前記エアコンプレッサ本体と前記開閉弁
    間のパイプ系のエア通路内の圧力を検出し、その検出圧
    力値が設定圧力以上の場合に警告する検出表示手段を設
    けてなる請求項3に記載のエアコンプレッサのオイル放
    散防止装置。
  5. 【請求項5】 前記エアコンプレッサ本体と前記開閉弁
    間のパイプ系のエア通路内のエア圧が設定圧力以上の場
    合に前記エア通路内のエアを大気側に放出するセフティ
    バルブを設けてなる請求項3又は4に記載のエアコンプ
    レッサのオイル放散防止装置。
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