JPH058304A - チユーブのシヨルダー部検査方法および装置 - Google Patents

チユーブのシヨルダー部検査方法および装置

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JPH058304A
JPH058304A JP4441491A JP4441491A JPH058304A JP H058304 A JPH058304 A JP H058304A JP 4441491 A JP4441491 A JP 4441491A JP 4441491 A JP4441491 A JP 4441491A JP H058304 A JPH058304 A JP H058304A
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Tsutomu Maruyama
勉 丸山
Masao Suzuki
雅夫 鈴木
Takeo Sakaguchi
武夫 坂口
Susumu Yoshida
晋 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】チューブ本体とショルダー部との接合部位の良
否を自動的に且つ確実に検出する。 【構成】チューブ本体1とショルダー部3との接合部位
8が完全に接合されていれば、発振器18からこの接合
部位8に向かって導出された超音波は、このチューブ本
体1の外部に導出されないか、あるいは減衰した、音圧
レベルの低い形でしか導出されず、前記接合部位8が良
好であると判定される。一方、接合部位8に隙間が生じ
ていれば、超音波は、この隙間を通ってチューブTの外
部で受信器22により検出され、この接合部位8が不良
であると判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば可撓性のチュー
ブ本体とショルダー部との接合状態を検査するためのチ
ューブのショルダー部検査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、練り歯磨き等を収容する容器に
使用されるチューブとして、可撓性を有するラミネート
チューブが広く用いられている。この種のラミネートチ
ューブは、通常、図4に示すように、合成樹脂製薄膜や
アルミニウム箔等を積層したラミネートフイルムを筒状
に形成したチューブ本体1を備え、このチューブ本体1
の開口する一端2に合成樹脂製のショルダー部3が接合
されるとともに、このショルダー部3にキャップ4が取
り付けられている。そして、チューブ本体1の開口する
他端6側から練り歯磨き等の充填物が充填され、この他
端6が閉塞されて所望の製品が得られている。
【0003】この場合、チューブ本体1にピンホールが
発生していると、充填物が洩れる等の不都合が生じてし
まう。このため、例えば、チューブを回転させながらこ
のチューブの全周に光を照射して前記チューブ内に洩れ
る光を検出することにより、ピンホールを確実に且つ自
動的に検出しようとする装置が提案されている(特公平
2−19899号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、チューブ本
体1とショルダー部3との接合部位8における接合状態
が不十分であれば、この接合部位8から充填物が洩れる
等の不都合が生じてしまい、特に前記充填物の充填作業
後に接合部位8の不良が検出されると、この充填作業が
著しく非効率的なものとなってしまう。従って、チュー
ブの製造過程で接合部位8の良否を確実に検出すること
が望まれているが、未だ実現されていないという問題が
ある。
【0005】本発明は、この種の問題に鑑みなされたも
のであり、チューブ本体とショルダー部との接合部位の
良否を自動的に且つ確実に検出することが可能なチュー
ブのショルダー部検査方法および装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、チューブ本体とショルダー部との接合
部位に向かって超音波を導出させ、前記超音波が前記接
合部位を通過して検出器により検出される際に、前記接
合部位が不良と判定されることを特徴とする。また、本
発明は、チューブ本体とショルダー部との接合部位に向
かって超音波を導出させ、音圧レベルの変化を検出器に
より検出して、前記接合部位の接合良否を判定すること
を特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、一端にショルダー部が
接合されたチューブ本体の他端側から前記チューブ本体
内に挿入されるマンドレルと、前記マンドレルに内装さ
れる発振器と、前記マンドレルに形成され、前記発振器
から導出される超音波を前記チューブ本体とショルダー
部との接合部位に向かって案内するための孔部と、前記
接合部位を通過してチューブの外部に導出される超音波
を検出するための検出器とを備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の本発明に係るチューブの第1のショルダ
ー部検査方法では、チューブ本体とショルダー部との接
合部位が完全に接合されていれば、この接合部位に向か
って導出された超音波は、前記接合部位に阻止されて検
出器により検出されず、前記接合部位が良好であると判
定される。一方、接合部位に隙間が生じていればこの接
合部位に向かって導出された超音波は、前記隙間を通っ
て検出器により検出され、この接合部位が不良であると
判定される。
【0009】また、第2のショルダー部検査方法では、
チューブ本体とショルダー部との接合部位が完全に接合
されていれば、導出された超音波は、前記接合部位に阻
止されて音圧レベルが低下し、この音圧レベルの低下が
検出器により検出され、前記接合部位が良好と判定され
る。一方、接合部位に隙間が生じていれば、この接合部
位に向かって導出された超音波は前記隙間を通って抜け
出し、音圧レベルの低下はほとんどなく、これが検出器
により検出され、この接合部位が不良であると判定され
る。すなわち、通過して検出される音圧レベルの大小を
信号処理回路で適宜のしきい値をもって比較判別して接
合良否を検査するものである。
【0010】さらにまた、本発明に係るチューブのショ
ルダー部検査装置では、一端にショルダー部が接合され
たチューブ本体内にマンドレルが挿入された状態で、発
振器から導出された超音波が、このマンドレルの孔部の
案内作用下に前記チューブ本体とショルダー部との接合
部位に向かう。ここで、接合部位が完全に接合されてい
れば、超音波は、チューブの外部に導出することができ
ず、このチューブの外部に配置されている検出器により
検出されないためにこの接合部位が良好であると判定さ
れる。一方、接合部位に隙間が生じていれば、前記超音
波が、この隙間を通ってチューブ外部の検出器により検
出され、この接合部位が不良であると判定される。
【0011】また、このショルダー部検査装置を用いて
上記と同様にして音圧レベルの変化を検出することによ
り接合良否を検査し得るものであることは明らかであ
る。
【0012】
【実施例】本発明に係るチューブのショルダー部検査方
法および装置について実施例を挙げ、添付の図面を参照
して以下に説明する。
【0013】図2において、参照符号10は、チューブ
本体1とショルダー部3とキャップ4とを備えたチュー
ブTを順次搬送するパーツフィーダを示し、このパーツ
フィーダ10に近接して回転台12が配置されている。
この回転台12の周囲には、種々の検査装置(図示せ
ず)と共に本実施例に係るショルダー部検査装置14が
配置されている。
【0014】図1に示すように、このショルダー部検査
装置14は、チューブ本体1の開口する他端6側からこ
のチューブ本体1内に挿入されるマンドレル16と、こ
のマンドレル16に内装される発振器18と、前記マン
ドレル16に形成され、前記発振器18から導出される
超音波を前記チューブ本体2とショルダー部3との接合
部位8に向かって案内するための複数の孔部20と、前
記接合部位8を通過してチューブTの外部に導出される
超音波を検出するための複数の受信器(検出器)22と
を備える。
【0015】回転台12の支持部が基台24が固定され
るとともに、この回転台12にマンドレル16が回転自
在に支持される。このマンドレル16内には、図示しな
い圧縮空気供給源に連通する第1流体路26が形成さ
れ、この第1流体路26に発振器18の直径よりも大径
な第2流体路28が連通し、さらにこの第2流体路28
に通路30a乃至30cが連通する。この通路30a乃
至30cは、マンドレル16の先端部に等角度間隔ずつ
離間し且つ軸線方向から外方向に傾斜して形成されてお
り、前記通路30a乃至30cの外方に複数、例えば2
4個の孔部20が等角度間隔ずつ離間して形成される。
この孔部20は、軸線方向から外方向に傾斜するととも
に、接合部位8に向かって拡開するテーパ部位32を有
する。マンドレル16の外周には、このマンドレル16
を回転させるためのリング34が同軸的に固定されてい
る。
【0016】受信器22は、保持部材36を介して各孔
部20の延長線上に対応して選択的に配置されており、
この保持部材36は、図示しないアクチュエータを介し
て移動自在である。
【0017】次に、このように構成されるショルダー部
検査装置14の動作について説明する。
【0018】まずチューブTが、パーツフィーダ10を
介して順次回転台12側に搬送されてくると、このチュ
ーブTは、前記回転台12に設けられている一のマンド
レル16に保持される。具体的には、チューブTが、図
示しない受渡し装置の駆動作用下にマンドレル16と同
軸的に移動され、このチューブTを構成するチューブ本
体1の他端6にマンドレル16が挿入される。そして、
回転台12が回転されてチューブTを保持しているマン
ドレル16が、ショルダー部検査装置14に対応して配
置されるとともに、このチューブTの前方に保持部材3
6を介して受信器22が配置される。
【0019】ここで、図示しない電源が駆動されて発振
器18から超音波が導出される。この超音波は、受信器
22が各種装置の機械的振動と混同しないように、例え
ば可聴域でない40kHZ(キロヘルツ)以上の高周波に
選択されている。そして、この超音波は、マンドレル1
6の先端側に形成されている複数の孔部20の案内作用
下にチューブ本体1とショルダー部3との接合部位8に
向かう。その際に、各孔部20が、接合部位8に向かっ
て拡開するテーパ部位32を有するとともに、この孔部
20が所定角度間隔ずつ離間して複数(具体的には、2
4個)設けられているため、発振器18から導出される
超音波は、接合部位8の全面に確実に行き渡ることがで
き、この接合部位8の検査作業を高精度に遂行すること
が可能になる。
【0020】この場合、接合部位8全体が、完全に接合
されていれば、チューブTの外部に超音波が導出される
ことがない。このため、チューブTの外部に配置されて
いる受信器22に超音波が導入されず、接合部位8が良
好に接合されていると判定される。一方、接合部位8の
いずれかの部位に接合不良により隙間が形成されていれ
ば、超音波は、その隙間を通ってチューブTの外部に導
出される。従って、各孔部20に対応してチューブTの
外部に配置されているいずれかの受信器22に、前記超
音波が導入されて接合部位8が不良であると判定され
る。
【0021】このように、本実施例では、充填物が充填
される前のチューブTにおいて、チューブ本体1とショ
ルダー部3の接合部位8の良否が自動的に且つ確実に判
定されるため、このチューブTの製造工程並びに充填工
程を、一挙に効率的に遂行することが可能になるという
効果が得られる。さらに、発振器18から導出される超
音波の周波数を選択することにより、機械的振動等に影
響されることがなく、しかも接合部位8の微細な隙間を
確実に検出することができ、これにより前記接合部位8
の検査作業をより一層高精度に行うことができる。
【0022】種々の検査工程を終了したチューブTは、
回転台12の回転作用下にマンドレル16と一体的に排
出ステーションに配置される。そして、図示しない圧縮
空気供給源からマンドレル16の第1流体路26に圧縮
空気が供給され、この圧縮空気は、第2流体路28の発
振器18との間隙を通って通路30a乃至30cからチ
ューブTに噴射される。このため、チューブTは、マン
ドレル16の先端側から吹き飛ばされて、所定の収容部
位に排出される。
【0023】ところで、本実施例では、各孔部20に対
応して複数の受信器22が配置されている場合について
説明したが、単一の受信器22を用いることもできる。
【0024】すなわち、図3に示すように、一の孔部2
0の延長線上に一の受信器22が配置されており、発振
器18から超音波が導出されるとともに、マンドレル1
6に固定されているリング34が回転駆動される。従っ
て、各孔部20が、順次受信器22と同一線上に配置さ
れるため、チューブTの接合部位8のいずれかの部位に
隙間が存在していれば、その隙間を通ってチューブTの
外部に導出される超音波は、マンドレル16が回転する
ことによって前記一の受信器22により必ず検出され
る。これによって、接合部位8の全体に沿ってその接合
状態の良否が正確に検査されるという効果が得られる。
【0025】なお、本実施例では、チューブTの内方か
ら超音波を導出させてこのチューブTの外部に配置され
ている受信器22により検出する場合について説明した
が、逆にチューブTの外部から接合部位8に超音波を導
出させ、このチューブTの内部でこの超音波を検出する
ことも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るチューブのショルダー部検
査方法および装置によれば、以下の効果が得られる。
【0027】チューブ本体とショルダー部との接合部位
が完全に接合されていれば、この接合部位に向かって導
出された超音波は、検出器により検出されないかあるい
は所定のしきい値以下になっていることが検出され、前
記接合部位が良好であると判定される。一方、接合部位
に隙間が生じていれば、この接合部位に向かって導出さ
れた超音波は、前記隙間を通って検出器で検出され、こ
の接合部位が不良であると判定される。従って、チュー
ブ本体とショルダー部との接合状態を自動的に且つ正確
に検査することができる。しかも、充填物を充填する前
に、前記接合部位の検査が行われるため、チューブの製
造作業や充填作業を効率的に遂行することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るショルダー部検査装置の
要部縦断説明図である。
【図2】前記ショルダー部検査装置の配置状態説明図で
ある。
【図3】前記ショルダー部検査装置の他の実施例の要部
縦断説明図である。
【図4】チューブの縦断説明図である。
【符号の説明】
1 チューブ本体 3 ショルダー部 8 接合部位 12 回転台 14 ショルダー部検査装置 16 マンドレル 18 発振器 20 孔部 22 受信器 26、28 流体路 30 通路 32 テーパ部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 晋 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブ本体とショルダー部との接合部位
    に向かって超音波を導出させ、前記超音波が前記接合部
    位を通過して検出器により検出される際に、前記接合部
    位が不良と判定されることを特徴とするチューブのショ
    ルダー部検査方法。
  2. 【請求項2】チューブ本体とショルダー部との接合部位
    に向かって超音波を導出させ、音圧レベルの変化を検出
    器により検出して、前記接合部位の接合良否を判定する
    ことを特徴とするチューブのショルダー部検査方法。
  3. 【請求項3】一端にショルダー部が接合されたチューブ
    本体の他端側から前記チューブ本体内に挿入されるマン
    ドレルと、 前記マンドレルに内装される発振器と、 前記マンドレルに形成され、前記発振器から導出される
    超音波を前記チューブ本体とショルダー部との接合部位
    に向かって案内するための孔部と、 前記接合部位を通過してチューブの外部に導出される超
    音波を検出するための検出器とを備えることを特徴とす
    るチューブのショルダー部検査装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のショルダー部検査装置にお
    いて、前記孔部は、マンドレルの端部に所定角度間隔ず
    つ離間して複数形成されることを特徴とするチューブの
    ショルダー部検査装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載のショルダー部検査
    装置において、前記孔部は、チューブ本体とショルダー
    部との接合部位に向かって拡開するテーパ部位を有する
    ことを特徴とするチューブのショルダー部検査装置。
  6. 【請求項6】請求項2または4記載のショルダー部検査
    装置において、前記マンドレルは、空気流によりチュー
    ブを押し出すための通路を有することを特徴とするチュ
    ーブのショルダー部検査装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003139644A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Shimadzu Corp ヘリウムリークテスト方法及びヘリウムリークテスト装置
US6604330B2 (en) 2000-05-25 2003-08-12 John Repasky Ballast block deck system and pedestal assembly therefor
RU2641613C2 (ru) * 2014-05-27 2018-01-18 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Удмуртский государственный университет" Способ контроля качества посадок с натягом
CN109506847A (zh) * 2017-09-15 2019-03-22 国网安徽省电力公司濉溪县供电公司 变压器箱体超声波自动检漏装置
RU2719276C1 (ru) * 2018-11-24 2020-04-17 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Удмуртский государственный университет" Способ исследования соединений с натягом с применением ультразвуковой томографии

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