JPH0582811U - 包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 つけ汁、たれなどの液体を固体と共に収納で
きる包装容器を提供することである。 【構成】 容器本体１と蓋２０より成る包装容器におい
て、容器本体１に複数の収納室３、４を設け、収納室３
の外周に、一段と高くなった凸条８を設け、蓋２０に、
前記凸条８と対応する凹条２２を設けて、凸条８と凹条
２２を嵌合可能としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、包装容器、特に食品包装用の容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

つけ汁、たれなどの液体に浸すか、液体と共に食する食品を包装する場合、普 通は液体を別の容器に収納するか、或は液体を入れた密封袋を食品と共に容器に 収納し、使用時に袋を開封して食品にかけるか、又は容器の隔離された区画に移 し換えて、食品を浸して食するようにしている。

【０００３】

【考案の課題】

しかしながら、別の容器に液体を収納するのは、コスト高になり、嵩も大きく 、食する場合にも不便なことが多い。

【０００４】 一方、密封袋に収納するのもコスト高になり、開封の手間を要する。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、同一容器に液体をそのまま収納できるようにする ことである。

【０００６】

【課題の解決手段】

上記の課題を解決するため、この考案は、複数の収納室を有し、開口部外周に 第１のフランジとこのフランジから垂下する第１のスカートを設けた容器本体と 、前記第１のフランジに接する第２のフランジと前記第１のスカートの外側に嵌 合する第２のスカートを有する蓋より成る包装容器において、容器本体の少くと も一つの収納室の開口部外周に、前記第１のフランジよりも高い逆テーパ状凸条 を設け、この凸条に対応して嵌合する逆テーパ状凹条を前記蓋に設けたことを特 徴とする。

【０００７】

【作用】

液体の収納室の外周に一段と高い凸条を設けたので、蓋の対応する凹条を嵌合 することによって、第１のスカートと第２のスカートが自然に嵌め合され、容器 本体が蓋によって閉じられる。

【０００８】 そして、凸条と凹条の嵌合によって、高い密閉性が保たれ、液体類が遺漏する ことはない。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１及び図２に示すように、この考案の包装容器は、比較的薄い合成樹脂シー トを成形した容器本体１と、蓋２０より成る。

【００１１】 容器本体１は、図１、図３及び図４に示すように、開口部外周に第１のフラン ジ２を有し、このフランジ２の外周から第１のスカート２ａが垂下している。

【００１２】 前記容器本体１の内部は、隔壁６、７によって複数の収納室３、４、５（図で は三室）に区画され、収納室３の開口部外周には、フランジ２よりも高さの高い 逆テーパ状凸条８が設けられている。勿論凸条８のテーパ面は少なくとも一方に あればよい。

【００１３】 なお、隔壁６の一端部に、補強の目的で略半円形の窪み９が形成され、また収 納室３、４、５の側壁３ａ、４ａ、５ａから底壁３ｂ、４ｂ、５ｂにまたがって 補強リブ３ｃ、４ｃ、５ｃが設けられている。

【００１４】 前記蓋２０は、図２、図３、図４に示すように、その外周に第２のフランジ２ １を有し、このフランジ２１の外周から第２のスカート２１ａが垂下している。 第２のフランジ２１及びスカート２１ａは、前記第１のフランジ２及びスカート ２ａにそれぞれ対応し、係合可能になっている。

【００１５】 そして、蓋２０の前記収納室３の凸条８に対応する部分に、逆テーパ状の凹条 ２２が設けられ、凸条８に嵌合できるようになっている。この嵌合は、締り嵌め が好ましい。前記凹条２２も凸条８と同様に少なくとも一面がテーパ面になって おればよい。

【００１６】 また、蓋２０の側縁に沿って、はしやスプーンなどの収納凹所２３を設けてお くことができる。

【００１７】 さらに、蓋２０の取り外しを容易にするため、容器本体１と蓋２０の一コーナ 、好ましくは収納室３の一コーナに、タブ１０とこれに重なり合うタブ２４を設 けておくのがよい（図５、図１、図２）。

【００１８】

【効果】

この考案によれば、以上のように、容器本体に複数の収納室を設け、その一室 の外周に、一段高くした凸条を設け、この凸条に対応する凹条を蓋に設けて、互 に嵌合できるようにしたので、この収納室に液体を収納しても遺漏が生じず、ま た、上記凸条と凹条を嵌合する動作によって同時に容器本体と蓋のフランジ外周 に設けたスカートも嵌り合うので、一挙動で蓋を閉じることができ、また液体収 納室が片手で覆うことのできる大きさであれば片手で蓋を閉じることもできるの で非常に便利である。

【００１９】 さらに、液体収納室の周囲に凸条が設けられているので、液体をそのまま注入 しても、容器外や他の収納室に飛散することがなく、食する場合にも液体の飛散 を防止することができる。

【００２０】 さらにまた、液体収納室が密閉されているので、他の収納食品などへ臭いが移 るのも防止することができる。

【００２１】 勿論、液体用に別の収納容器を用意するのに比較してコスト削減になり、スペ ースの節約、持ち運びや取り扱いの便利さが向上することなどは言うまでもない 。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る容器本体の一側を示す平面図

【図２】この考案に係る蓋の一例を示す平面図

【図３】容器本体に蓋を被せた状態を示す図１のＡ−Ａ
線に沿った断面図

【図４】同上のＢ−Ｂ線に沿った断面図

【図５】タブの部分を示す縦断面図

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 第１のフランジ ２ａ 第１のスカート ３、４、５ 収納室 ６、７ 隔壁 ８ 凸条 ２０ 蓋 ２１ 第２のフランジ ２１ａ 第２のスカート ２２ 凹条

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の収納室を有し、開口部外周に第１
   のフランジとこのフランジから垂下する第１のスカート
   を設けた容器本体と、前記第１のフランジに接する第２
   のフランジと前記第１のスカートの外側に嵌合する第２
   のスカートを有する蓋より成る容器において、容器本体
   の少くとも一つの収納室の開口部外周に、前記第１のフ
   ランジよりも高い逆テーパ状凸条を設け、この凸条に対
   応して嵌合する逆テーパ状凹条を前記蓋に設けたことを
   特徴とする包装容器。