JPH0582227B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0582227B2
JPH0582227B2 JP14199689A JP14199689A JPH0582227B2 JP H0582227 B2 JPH0582227 B2 JP H0582227B2 JP 14199689 A JP14199689 A JP 14199689A JP 14199689 A JP14199689 A JP 14199689A JP H0582227 B2 JPH0582227 B2 JP H0582227B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
resin
reinforcing fibers
coating layer
adhesion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14199689A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH037181A (ja
Inventor
Takaaki Yushima
Yutaka Kanatsuki
Koji Ogasaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP14199689A priority Critical patent/JPH037181A/ja
Publication of JPH037181A publication Critical patent/JPH037181A/ja
Publication of JPH0582227B2 publication Critical patent/JPH0582227B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、補強用繊維を樹脂で一体化してなる
補強用シート材を芯材に貼り合わせてなるスキー
板に関し、特に引張強度、弾性率、伸び、及び靭
性等の要求される特性の全てを満足できる補強用
繊維を採用するとともに、該補強用繊維と樹脂と
を一体化する際の密着性、接着性を向上して、該
繊維が樹脂内で抜けるのを確実に防止できるよう
にした構造に関する。 〔従来の技術〕 一般に、滑走競技に使用されるスキー板には、
高強度、高弾性、高反発力等の高い特性が要求さ
れている。この要求に応えるために、従来から、
補強用繊維と樹脂とを一体化してなる補強用シー
ト材を芯材に貼り合わせてなるスキー板が提案さ
れている。(例えば、実公昭52−52699号公報、実
公昭62−11665号公報参照)。 このようなスキー板の性能は、上記補強用シー
ト材を構成する補強用繊維自体の特性によつて大
きく左右されることから、上記補強用繊維として
各種のものが提案されている。従来、グラスフア
イバが一般的に使用されていたが、これは弾性率
が低く、滑走時の反発力に劣ることから上級層の
スキーヤーには物足らない等の指摘があつた。そ
こでカーボンフアイバ、アルミナセラミツクスフ
アイバ、アミラド繊維、シリコンカーバイト繊
維、ボロン繊維、ポリエチレンフアイバ、アモル
フアス鋼線あるいはピアノ線、ステンレス線等の
金属線が使用されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記従来の各補強用繊維は、い
ずれにおいても補強用繊維自体に要求される高強
度、高弾性かつ大きな伸び、及び高い靭性という
全ての特性を満足できるものではなく、例えば、
カーボン、アモルフアス線等は極端に靭性に劣
り、またカーボンフアンバ、アルミナセラミツク
スフアイバ等は伸びが低すぎるという問題点があ
り、これらに代わる新素材の開発が要望されてい
る。 また、上記補強用シート材は、各種補強用繊維
を樹脂で一体化する構造であるから、補強用繊維
自体の有する各種高特性を有効に作用させるため
には、この補強用繊維がこれをシート化している
樹脂と確実に密着している必要がある。即ち、滑
走時の曲げやねじりの応力が加わつた場合、補強
用繊維と樹脂との密着性、接着性の如何によつて
は該繊維が樹脂から抜けてしまうことが考えら
れ、これではいかに高特性の補強用繊維を採用し
てもスキー板の性能を改善することはできない。 本発明の目的は、補強用繊維自体の引張強度、
弾性率、伸び、及び靭性の全ての特性を向上で
き、かつ該繊維と樹脂との密着性、接着性を大幅
に向上して抜けを確実に防止できるとともに、そ
の結果高強度、高弾性、高反発力を有するスキー
板を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本願第1項の発明は、補強用繊維同士
を互いに平行にかつ平面状に配置した状態で樹脂
により一体化してなる補強用シート材を、芯材の
外表面に、該芯材の長手方向と上記補強用繊維の
長手方向とが略平行になるよう貼り合わせてなる
スキー板であつて、上記補強用繊維が低炭素二相
組織鋼フイラメントであり、かつ外表面に、Ni
めつき被覆層が形成されていることを特徴として
いる。また本願第2項の発明は、上記Niめつき
被覆層に塑性加工による加工歪を形成したことを
特徴としており、さらに第3項の発明は、上記補
強用繊維が、低炭素二相組織鋼フイラメントを複
数本合わせてサイジング処理を施してなることを
特徴としている。 以下、本発明において上記構成を採用した理由
を詳細に説明する。 I スキー板の補強用繊維として低炭素二相組織
鋼フイラメントを採用した理由 まず、上記低炭素二相組織鋼フイラメント
は、本件発明者らが上記目的を達成するため
に、補強用繊維自体について、これの引張強
度、弾性率、伸び、及び靭性を大幅に向上でき
る金属組織について鋭意研究を続け、以下の点
を見出して完成したものである。即ち、Fe−
C−Si−Mn系鉄基合金で、かつ針状マルテン
サイト、ベンナイト又はこれらの混合組織から
なる低温変態生成相がフエライト相中に均一に
分散されてなる複合金属組織を有する鋼線材が
強加工性に優れており、このような金属組織を
有する線材を用いれば冷間伸線により線径
100μm以下の極細線を容易確実に得ることが
できる。そしてこのような鋼線材を冷間伸線に
より加工歪み4以上に強加工すれば、上記フエ
ライト相と低温変態生成相とが複合してなる複
合組織(二相組織)が一方向に延びる均一な繊
維状微細金属組織が形成され、このような金属
組織を有する極細線は引張強度が300Kgf/mm2
以上、伸びが3.9〜4.5%、弾性率が20000Kg
f/mm2以上と飛躍的に向上し、かつ靭性は従来
のピアノ線、ステンレス線程度であることを見
出した。 このような繊維状微細金属線は、従来知られ
ていない全く新規な組織である。本件発明者ら
は、上記金属組織が引張強度を向上させる主因
になつているとの観点から、その強化メカニズ
ムについてさらに研究を重ねた結果、上述の如
き超高強度を有する金属組織では、上記繊維の
間隔が50〜1000Åであり、かつ該繊維状をなす
上記複合組織が5〜100Åの超微細セルから構
成されていることを見出した。 次に本発明の低炭素二相組織鋼フイラメント
の製造方法について説明する。 まず、重量%でC:0.01〜0.5%、Si:3.0%
以下、Mn:5.0%以下、残部Fe及び不可避的不
純物よりなる線径3.5mm以下の線材を700〜1100
℃の範囲の温度に加熱した後、冷却して(この
加熱、冷却は複数回にわたつて行つてもよい)、
一部残留オーステナイトを含有してもよいマル
テンサイト、ベイナイト又はこれらの混合組織
からなる低温変態生成相がフエライト相中に体
積率で15〜75%の範囲にて均一に分散されてな
る複合組織を有する線材を製造する。なお、上
記かかる製造方法は、特開昭62−20824号公報
に記載されている。 次に、このようにして得られた複合組織線材
を冷間伸線加工により、加工歪み4以上、好ま
しくは5以上に強加工し、上記フエライト相と
低温変態生成相とを複合化し、金属組織として
一方向に連続して延びる微細な繊維状組織を形
成させる。このように加工度を高めることによ
り、上記繊維状組織はさらに微細化し、繊維間
隔は狭くなり、ついには上述のとおり加工にて
生じたセルの大きさ、繊維間隔がそれぞれ5〜
100Å、50〜1000Åである繊維状微細金属組織
となる。なお、加工歪みが4以上よりも小さい
伸線加工によつて得られた細線では、繊維状組
織の発達の途中にあつてその組織が不完全であ
り、従つて強度も低い。 補強用繊維の外表面にNiめつき被覆層を形
成した理由 上記Niめつき被覆層を形成するのは、耐食
性等の通常の特性付与は当然として、特に樹脂
との密着性、接着性を改善するためである。即
ち、本発明者らの実験研究によつて他の被覆金
属に比してNiは樹脂とのなじみが非常に良く、
樹脂との密着性を向上できることが判明したか
らである。第3表に被覆金属の特性を比較した
ものを示す。第3表から明らかな通り、総合的
にも、そして特に密着性、接着性改善のために
Niが優れていることが分かる。従つて、Niを
被覆した補強用繊維を樹脂でシート化した場
合、スキー板に曲げやねじリ等が作用した際
の、補強用繊維の樹脂からの抜けを確実に防止
できる。なお、上記Niの被覆方法は、電気め
つき、溶融めつき等の湿式めつき法、PCD、
CVD、スパツタリング等の乾式めつき法等の
一般に用いられている手段が採用できる。勿
論、ここで言うNiめつきとは、純粋なNiのみ
でなく、必要特性を阻害しない範囲での第3表
例示あるいはその他の金属との合金化が可能で
ある。 また、極細線に対応する金属の被覆量につい
ては、極細線1Kg当たり1g未満では防錆効果
等の被覆効果を発揮させるのが難しく、また
100gを越えても被覆効果の向上は望めず、逆
に厚目付による加工時のパウダリング等の副次
的なデメリツトが生じるため好ましくない。従
つて、極細線1Kg当たり1〜100gが適当であ
る。 Niめつき被覆層に塑性加工による加工歪を
付与した理由 本件発明者らが上記Niめつき被覆層につい
てさらに検討したところ、このNiを単にめつ
きしただけの状態では十分満足できる密着性、
接着性が得られない場合があることが判明し
た。この理由は明確ではないが以下の点が考え
られる。即ち、めつき処理しただけのNiめつ
き被覆層は、無数のピンホールを有するポーラ
ス状になつており、そのためめつき処理工程時
に発生する水素が上記Ni被覆層内に吸蔵され、
あるいは上記ポーラス内に空気が残留すること
となる。そしてこの吸蔵された水素、残留空気
が樹脂コーテイングする際の熱で放出され、あ
るいは膨張して樹脂層とNi被覆層との境界に
溜まり、その結果両者の密着性、接着性に悪影
響を与えているものと考えられる。 一方、上記Niめつき被覆層に加工歪を付与
すると、該被覆層内のピンホールが潰されてな
くなる点、及び例えば伸線時の加工熱によつて
上記水素及び残留空気が放出される点から水
素、残留空気をほとんど含まないNiめつき被
覆層が得られることになる。その結果、上記補
強用繊維と樹脂とを一体化した場合の、該樹脂
と補強用繊維との密着性、接着性をさらに向上
できる。なお、上記加工歪を形成するには、例
えば上記補強用繊維の製造過程において、冷間
伸線加工する前の素線に予めNiめつき処理を
施し、これを伸線加工することにより実現でき
る。 低炭素二相組織鋼フイラメントを複数本合わ
せてサイジング処理を施したのは、上述したス
キー板に要求される各特性を満足させるには単
線より複数本合糸させたものを使用する方がよ
り好ましいからである。また、多数のフイラメ
ントを合糸する場合、集束性を向上させるため
サイジング処理を施すのが有効であり、この処
理によつて樹脂との接着力をより向上できる。 〔作用〕 本願第1項の発明のスキー板によれば、補強用
繊維として採用した低炭素二相組織鋼フイラメン
トは、冷間加工性に優れており、線材の線径及び
加工度を適宜選択することにより、10〜100μm
のものを容易に得ることができる。しかもこの鋼
線は冷間伸線の強加工により生じた5〜100Åの
加工セルが一方向に繊維状に配列され、かつ該繊
維間隔が50〜100Åの繊維状微細金属組織を形成
しており、上述の強化メカニズムで説明したよう
に、引張強度300〜600Kgf/mm2、伸び2.5〜5.5
%、弾性率17000Kgf/mm2を有する。しかも上記
補強用繊維の外表面にNiめつき被覆層を形成し
たので、該補強用繊維と樹脂との密着性、接着性
を向上でき、滑走時の応力による抜けを確実に防
止でき、従つて補強用繊維自体の有する高特性を
有効率に作用させることができる。その結果、ス
キー板自体の引張強度、弾性及び反発力のいずれ
も向上でき、理想に近い滑走競技用スキー板が得
られる。 また、本願第2項の発明では、上記Niめつき
被覆層に加工歪を形成したので、該被覆層と樹脂
層との間に水素、残留空気が溜まることがなく、
密着性、接着性をさらに向上できる。 さらに、本願第3項の発明によれば、複数本の
低炭素二相組織鋼フイラメントを合わせてサイジ
ング処理したので、集束性を向上できるととも
に、樹脂との接着力を向上できる。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図について説明する。 第1図ないし第3図は本発明の一実施例による
スキー板を説明するための図である。 図において、1は本実施例のスキー板であり、
これは単板又は合板の芯材2の上、下両面に薄板
状の補強用シート材3,3を接着し、該補強用シ
ート材3の下面に滑走面板4、上面に化粧板5を
それぞれ接着するとともに、上記芯材2の左、右
側面に側板6,6を貼着して構成されている。ま
た、上記滑走面板4の左、右縁にはスチールエツ
ジ7が、化粧板5の下面左、右端にはトツプエツ
ジ8が貼着されている。 上記補強用シート材3は、補強用繊維である複
数の合糸10を互いに平行となるよう所定間隔を
あけて、かつ平面をなすよう配置し、これを樹脂
11により一体化してなるものであり、上記合糸
10の長手方向が上記芯材2の長手方向と略平行
となるように配設されている。また、上記合糸1
0は、線径40μmの高強度鋼線9を約30本束ねて
サイジング処理を施したものであり、これの外表
面には樹脂層10aが被覆形成されている。 また、上記各高強度鋼線9は低炭素二相組織鋼
フイラメントからなり、これは重量%でC:0.01
〜0.50%、Si:3.0%以下、Mn:5.0%以下、残部
Fe及び不可避的不純物からなる線径3.0〜6.0mmの
線材を一次熱処理及び一次冷間伸線、二次熱処理
及び二次冷間伸線により線径15〜100μmに強加
工して製造されたものである。この各鋼線9は上
記強加工により生じた加工セルが一方向に繊維状
に配列された繊維状微細金属組織を形成してお
り、かつ上記加工セルの大きさ、繊維間隔がそれ
ぞれ5〜100Å、50〜1000Åである。 そして、本実施例の各高強度鋼線9の外表面に
はNiめつき被覆層12が形成されている。この
Niめつき被覆層12は、上記線材にめつき処理
を行い、しかる後冷間伸線加工する際に同時に塑
性加工されたもので、これにより加工歪を有して
いる。即ち、上記Niめつき被覆層12は、伸線
加工の前工程において線材にめつき処理を施して
4μm程度の被覆層を形成し、これを一次、二次
冷間伸線することにより、1μm程度の厚さに引
き延ばしてなるものである。これにより、めつき
処理時に生じていたピンホールが上記伸線時に潰
されて、欠陥のない良好な被覆層となつている。 このように本実施例のスキー材1によれば、補
強用繊維として採用した高強度鋼線9は、線径
100μm以下、引張強度300〜600Kgf/mm2、伸び
約4%、弾性率20000Kgf/mm2以上を有する低炭
素二相組織鋼フイラメントからなるので、スキー
板用補強用繊維に要求される特性の全てを満足で
きる。しかも高強度鋼線9にNiめつき被覆層1
2を形成するとともに、これに加工歪を生じさせ
たので、樹脂との密着性、接着性を大幅に向上で
きる。つまり、上記Niめつき被覆層12は、元
来樹脂とのなじみが良く、高い密着性が得られる
が、さらに加工歪によつてピンホール等のない構
造となつていることからほとんど水素、残留空気
を含有していないので、水素等による密着性への
悪影響がなく、上述の通り密着性をさらに改善で
き、滑走時の曲げ、ねじり等の応力が作用しても
抜けることはない。その結果、補強用繊維自体の
有する高特性を有効に作用させることができ、ス
キー板の引張強度、弾性及び反発力を大幅に向上
できる。しかも補強用繊維を極細化でき、かつ少
量で十分な特性が得られることからスキー板全体
の軽量化に貢献できる。 なお、上記実施例ではNiめつき被覆層12に
加工歪を形成したが、本発明ではこの加工歪は必
ずしも形成しなくてもよく、加工歪のない場合で
も、従来に比べて樹脂との密着性を向上できる。 また、上記実施例では、芯材2の上、下両面に
補強用シート材3を貼着したが、本発明ではどち
らか一方のみ配設してもよく、あるいは上記低炭
素二相組織鋼フイラメントを使用したシート材
と、従来の各補強用繊維を使用したシート材とを
併用してもよい。 ここで、本実施例のスキー板における効果を確
認するために行つた実験について説明する。 この実験は、まず、線径40μmの低炭素二相組
織鋼フイラメントを30本合糸し、これを5本採用
して0.75mmtの補強用シート材(FRP)を作成
し、該シート材を芯材の下面に2層貼着して、第
1表に示す板厚、板幅の実施例板を4種類作成し
た。そして、各実施例板の最大荷重、たわみ量、
曲げ強度及び曲げ弾性率を測定し、それぞれの平
均値を求めた。また、比較するために、従来のケ
プラーフアイバ(登録商標)を採用してなる補強
用シート材を上記芯材に貼着してなる比較例板を
これも4種類作成し、同様の測定を行つた。 第1表はその結果を示す。同表からも明らかな
ように、比較例板の場合は、最大荷重、たわみ
量、曲げ強度及び曲げ弾性率のそれぞれの平均値
が、237Kg、44.4mm、62.5Kgf/mm2、3182Kgf/
mm2であつた。これに対して本実施例板の場合は、
それぞれの平均値が、246Kg、46.0mm、65.0Kg
f/mm2、3253Kgf/mm2と、いずれも向上している
ことがわかる。 次に、本実施例の低炭素二相組織鋼フイラメン
トにNiめつき被覆層を形成したことによる樹脂
との接着力向上効果を確認するための実験につい
て説明する。 この実験は、第4図に示すように、本実施例の
低炭素二相組織鋼フイラメントaの一部分を、エ
ポキシ系樹脂をベースとしてこれに炭素繊維、ガ
ラス繊維を混合してなる複合試料片bに埋め込
み、この複合試料片bを固定した状態で上記低炭
素二相組織鋼フイラメントaの上部をこれが抜け
るか又は断線するまで引張つて、両者の密着性、
接着性を調べた。なお、上記複合試料片bの埋め
込み長さLは、フイラメントaの線径d(mm)×50
となるようにした。 そして、第2表に示すように、線径50μmの低
炭素二相組織鋼フイラメントを4本採用し、この
各フイラメントにNiめつきを形成しない場合
(No.1)、Niめつき被覆層を形成した後伸線加工
により加工歪を付与した場合(No.2)、さらにこ
れの表面に樹脂コーテイングした場合(No.3)、
Niめつきを被覆しただけの場合(No.4)につい
て引抜試験を行つた。また、線径100μmの低炭
素二相組織鋼フイラメントにNiめつきを被覆し
ただけの場合(No.5)、さらにこれに伸線加工に
より加工歪を付与した場合(No.6)についても同
様の引抜試験を行つた。表中、×印は低炭素二相
組織鋼フイラメントaが複合試料片bから抜けた
場合を示し、○印はフイラメントaが断線した場
合を示す。 第2表からも明らかなように、線径50μmでNi
めつきを被覆しない場合(No.1)は抜けており、
両者の接着力は上記フイラメントaの破断力未満
であつた。これに対して、Niめつきを被覆し
(No.4)、さらにこれに加工歪を付与し(No.2)、
さらにまたこれに樹脂コーテイングした(No.3)
場合は、いずれも抜ける前に断線しており、両者
の接着力はフイラメントの破断力以上であること
がわかる。 一方、線径100μmでNiめつき被覆層を形成し
ただけの場合(No.5)は、断線する前に抜けてい
る。これは線径が大きい分引張力も高いことか
ら、接着力がこの高い引張力には及ばなかつたも
のと考えられる。しかしこれに加工歪を付与した
場合(No.6)は断線しており、これにより加工歪
により接着力が向上することが理解できるととも
に、比較的太い線径の場合は補強用繊維自体の引
張力が大きくなつているから、加工歪を付与する
ことによりこの大きな引張力に対応できる接着力
が得られ、その効果はより大きいことがわかる。 〔発明の効果〕 以上のように本発明に係るスキー板によれば、
補強用繊維として、低炭素二相組織鋼フイラメン
トを採用し、これの表面にNiめつき被覆層を形
成したので、補強用繊維自体に要求される各特性
を満足できるとともに、該補強用繊維と樹脂との
密着性を大幅に向上でき、その結果スキー板に要
求される高引張強度、高弾性及び高反発力の全て
の特性を満足できる効果がある。また第2項の発
明では、上記Niめつき被覆層に加工歪を形成し
たので、さらに樹脂との密着性を向上できる効果
があり、第3項の発明では、低炭素二相組織鋼フ
イラメントを複数本合わせてサイジング処理を施
したので、集束性、接着力を向上できる効果があ
る。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例による
スキー板を説明するための図であり、第1図はそ
の断面斜視図、第2図はその補強用シート材を示
す一部断面斜視図、第3図はその合糸化した高強
度鋼線の断面図、第4図は本実施例の効果を確認
するために行つた実験方法を示す図である。 図において、1はスキー板、2は芯材、3は補
強用シート材、9は高強度鋼線(補強用繊維)、
11は樹脂、12はNiめつき被覆層である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 補強用繊維同士を互いに平行に、かつ平面状
    に配置した状態で樹脂により一体化してなる補強
    用シート材を、芯材の表面に、該芯材の長手方向
    と上記補強用繊維の長手方向とが略平行となるよ
    う貼着してなるスキー板であつて、上記補強用繊
    維が、引張強度300Kgf/mm2以上、伸び2.5〜5.5
    %、弾性率17000Kgf/mm2以上の低炭素二相組織
    鋼フイラメントであり、かつ外表面にNiめつき
    被覆層が形成されていることを特徴とするスキー
    板。 2 上記Niめつき被覆層が、塑性加工による加
    工歪を有していることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のスキー板。 3 上記補強用繊維が、上記低炭素二相組織鋼フ
    イラメントを複数本合わせてサイジング処理を施
    してなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載のスキー板。
JP14199689A 1989-06-02 1989-06-02 スキー板 Granted JPH037181A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14199689A JPH037181A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 スキー板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14199689A JPH037181A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 スキー板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH037181A JPH037181A (ja) 1991-01-14
JPH0582227B2 true JPH0582227B2 (ja) 1993-11-18

Family

ID=15304968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14199689A Granted JPH037181A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 スキー板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH037181A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW508877B (en) 1999-03-31 2002-11-01 Seiko Epson Corp Method of connecting electrode, narrow pitch connector, pitch changing device, micro-machine, piezoelectric actuator, electrostatic actuator, ink-injecting head, ink-injecting printer, LCD device, and electronic machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH037181A (ja) 1991-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5344689A (en) Carbon fiber prepreg and carbon fiber reinforced resin composite
JPH02210078A (ja) 釣糸
JP4964855B2 (ja) 板状複合材料および長繊維編物シート
JPH04363215A (ja) 炭素繊維プリプレグ及び炭素繊維強化樹脂
JPH0582227B2 (ja)
JPH0365328A (ja) 中空材
JPS6152348A (ja) 高性能炭素鋼線
JPH0359138A (ja) 織布
JPH02145881A (ja) 補強材
RU2182605C1 (ru) Композиционный материал
JPS5926563A (ja) 繊維強化複合材成型用繊維基材
JPS5996246A (ja) 超高強度冷間成形ばね用鋼線およびその製造方法
Anderson Fatigue behaviour of ribbon-reinforced composites
JPH032224A (ja) ハイブリッドプリプレグ
JPH01221550A (ja) 織布
JPH0359183A (ja) タイヤ
JPS6354241A (ja) アモルフアス金属強化複合線材
JPH0351537A (ja) 微細ばね
JPH0352754A (ja) 繊維強化部材
JPH037182A (ja) スキー板
US3632455A (en) Ductile ultrahigh strength steel mainly consisting of quenched and tempered steel and a method of manufacturing the same
JPH036241A (ja) 高強度、高弾性率ハイブリッドプリプレグ
JPH0351057A (ja) 医療用極細チューブ
JPH01224540A (ja) 微細ばね
JPH01222030A (ja) 繊維強化部材