JPH0582033A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH0582033A
JPH0582033A JP23925491A JP23925491A JPH0582033A JP H0582033 A JPH0582033 A JP H0582033A JP 23925491 A JP23925491 A JP 23925491A JP 23925491 A JP23925491 A JP 23925491A JP H0582033 A JPH0582033 A JP H0582033A
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JP
Japan
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magnetic pole
anode
anode cylinder
magnetron
view
Prior art date
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Pending
Application number
JP23925491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Matsuda
健一 松田
Yuichi Ito
雄一 伊藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】陽極シリンダーと磁極の組み立て作業の作業性
を向上し、自動化に有利にし、製造コストを安価にす
る。 【構成】陽極シリンダー103と磁極105のはめ合い
を、それぞれに設けた凸部11と凹部12をはめ合せて
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジ等、高周波利
用機器に用いられるマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来のマグネトロンの陽極シリ
ンダーに磁極を取り付けた構造を示す図である。陽極シ
リンダー103の開口部に磁極105のフランジ部に形
成された段差部をはめ合せ、ろう付け等で固着されてい
た。このような構造は、たとえば特開平2−31214
0号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のはめ合い構造で
は、陽極シリンダー103と磁極105の同心度、およ
び陽極シリンダー103の軸方向の磁極105の位置を
確保するためには充分であるが、磁極105の回転につ
いては磨擦力の他特別な対策が採られていない。一般に
入力側の磁極105には問題ないが、出力側磁極105
では、マグネトロンの構造上アンテナリード107を捜
通させねばならず、またアンテナリード107と磁極1
05はマグネトロンの特性上接触してはならないので、
磁極105にはそのための逃げ穴13が設けられてい
る。このため磁極105を陽極シリンダー103に組み
込む時には、アンテナリード107が上記の逃げ穴13
の中央を捜通するように磁極105の回転位置を目視で
調整する必要があり、また組み込み後ろう付け等の手段
で固定するまでの取り扱い中に回転することがあるの
で、最終固定時に再度目視による検査、回転修正が必要
であり、これは組み立ての自動化を推進するための障害
でもあった。
【0004】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、組み立て作業の作業性を向上し自動化にも
有利な製造コストが安価なマグネトロンを提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、陽極シリンダーの端部、磁極の
フランジ部のどちらか一方に凸部を設け、上記陽極シリ
ンダーの端部、上記磁極のフランジ部の他方に凹部を設
け、上記陽極シリンダーに上記磁極を組み立てる場合、
上記凹部に上記凸部がはめ合わされるような構造とし
た。
【0006】
【作用】上記のようにすれば、陽極シリンダーへ磁極を
組み込む場合凹部と凸部をはめ合せることにより陽極シ
リンダーへの磁極の位置決めがなされるので作業が容易
となり、また組み込み後の取り扱いにより磁極の回転ず
れが生じないので最終固着時の修正作業が必要なくなり
作業の容易化が行なえる。
【0007】
【実施例】図4に従来のマグネトロンの断面構造を示
す。陰極フィラメント101の回りには、複数の陽極ベ
イン102が放射状に形成されている。この複数の陽極
ベイン102は、陽極シリンダー103とろう付等で固
着されているか、あるいは、陽極ベイン102は、押出
し成型等により、陽極シリンダ−103と一体に形成さ
れている。
【0008】陽極シリンダーの上下には円筒状の永久磁
石104が設置されている。磁石104からの磁束は、
磁極105を通って、陰極フィラメントと陽極ベイン間
に形成される作用空間に対し上下方向に必要な直流磁界
を発生させる。ヨーク106は、永久磁石の磁束を通す
ものである。
【0009】陰極フィラメントから放出された電子は、
直流磁界の影響を受けて円運動しながら、各陽極ベイン
に、高周波の電位を形成する。
【0010】(陽極部)図5に陽極部分のみの詳細平面
図を示す。図4と同一部品は、図4と同一番号を付す。
【0011】図5において、陽極ベイン102、10
2′は、シリンダー103の内壁から中心O方向に設け
られており、中心Oを通る軸線から見て、放射状に配置
される。
【0012】この陽極ベイン102、102′は、径の
異なる2つの環状体からなる第1のストラップリング1
61と、第2のストラップリング162によって、1つ
おきに結ばれている。
【0013】図6に、径の大きいストラップリングと、
径の小さなストラップリングの斜視図を示す。図7に、
1枚の陽極ベインの部分的断面図を示す。この陽極ベイ
ンには、小径のストラップリング161が接触し、大径
のストラップリング162は接触しない。このようにス
トラップリング161、162は、陽極ベインに対し交
互に接合している。
【0014】図4の陽極ベイン102のうちの1枚に
は、高周波を導くためのアンテナリード107が銀ろう
付等により付設されている。
【0015】(出力部)ベイン102に植設されたアン
テナリ−ド107は、陽極シリンダ−103の一方の開
口側に内封された磁極105を挿通し、封止金属141
のほぼ中央を通る。封止金属141の端部には、気密封
着する円筒状絶縁体111があり、円筒状絶縁体111
の一方の端部に排気管109の外周とろう付けされたカ
ップ状の排気管サポ−ト112が、ろう付けされてい
る。
【0016】排気管108は、マグネトロン管内を真空
排気したあと、アンテナリ−ド107と共に封止切り、
アンテナカバ−110を排気管サポ−ト112に圧入固
定して、その先端を保護する。ここで、排気管108と
アンテナリ−ド107を封止切ることによって形成され
た凹部は、不要輻射を阻止するためのチョ−ク部109
となっている。
【0017】(陰極部)電子を発生させる陰極フィラメ
ント101は、一般には酸化トリウム(ThO2)を微量
含むタングステンが用いられる。電子放射特性を向上さ
せるため、陰極フィラメント表面には、炭化層(W
2C)が形成されている。陰極フィラメント101は上
側エンドシールド121および、下側エンドシールド1
22との高融点ろう材、例えばルテニウム・モリブデン
共晶合金等によって係合し、支持されている。
【0018】上側エンドシールド121および下側エン
ドシールド122は、各々、陰極リード123および1
24によって支持されている。これらのエンドシール
ド、および陰極リードは、耐熱性、加工性の観点から、
一般にはMoが用いられている。
【0019】2本の陰極リードは、入力側セラミック1
25によって支持されている。陰極リード123及び1
24は、陰極端子126とともに入力側セラミックに真
空気密を保つように銀ろう付けされている。
【0020】マグネトロンに振動、衝撃等が加わると陰
極リード123及び124が振動し、しかも、その振動
の仕方が陰極リード123、124で異なるために、陰
極フィラメント101に機械的なストレスを生じさせ、
陰極フィラメント1の断線をひきおこすことがある。こ
れを防止するためにスペーサ127が用いられる。この
スペーサの効果によって、陰極リードが振動しても、そ
の振動による陰極リード123と124の動きはほとん
ど同一になるため、陰極フィラメントに加わるストレス
を小さくすることができる。スリーブ128は、スペー
サ127を所定の位置に支持するためのものである。
【0021】(フィルタ−ケ−ス部)陰極端子126は
チョークコイル131と接続し、チョークコイル131
は、入力部のケース133を取り付ける貫通コンデンサ
132と接続され、貫通コンデンサは電源と接続する。
陰極端子126とチョークコイル131とは一般には溶
接によって接続され、又、チョークコイル131と貫通
コンデンサ132も一般には溶接によって接続される。
ここで、チョークコイル131と、貫通コンデンサ13
2とは、マグネトロン内部から、電源側を見た場合の、
ローパスフィルターを形成する。陰極フィラメントと陽
極との間の作用空間に発生したマイクロ波が、陰極フィ
ラメントおよび陰極リードを通して、外部に放射される
のを防止するためである。
【0022】図8は、図4における入力部を下面より見
た図である。図8において、図4と同一部品について
は、同一の番号を付す。
【0023】図9は、貫通コンデンサの構造を示す。図
9において、151は絶縁カバー、152は誘電体で、
電極153および電極156とともにコンデンサを形成
する。電極156は、貫通コンデンサ132をケース1
33に取付ける役割ももっている。電極153は図9で
は、分離しているように見えるが、別な断面では、一体
となっており、端子154と接続している。155は、
端子154を覆うシリコンチューブであり、樹脂157
と誘電体152との密着性を損なわないように作用する
ダンパ−となる。151aは、樹脂内に生ずるストレス
を分断するものである。端子154はチョークコイル1
31と接続される。
【0024】各々の陰極リードはチョークコイルと直列
に接続され、チョークコイルの他端はコンデンサを介し
てアースと対向する。
【0025】入力部のケース133は、蓋体134によ
って密閉され、マイクロ波が外部に放射されるのを防止
する。
【0026】(外枠部)入力側セラミック125は、シ
ール部品142を介して、陽極シリンダー103と真空
気密を保って係合し、出力側セラミック111は、シー
ル部品104を介して、陽極シリンダー103と、真空
気密を保って係合している。
【0027】ヨーク144は、金属ガスケット143を
介して、シール部品141と電気的に接続され、シール
部品141は、陽極シリンダーと同電位となっており、
したがって、ヨーク144は、陽極シリンダーと同電位
となっている。図10に、マグネトロンの上面図を示
す。図4と同じ部品には同じ番号を付す。
【0028】ヨーク144とヨーク106は、一般には
かしめによって接続されている。図11に、マグネトロ
ンをヨ−ク106の側から見た側面図を示す。図4と同
じ部品には同じ番号を付す。
【0029】マグネトロンの陽極は、陰極フィラメント
101からの熱輻射、電子が陽極ベイン102に衝突す
ることによる発熱等により、高温になる。陽極が高温に
なると、磁石の磁気特性を変化させたり、マグネトロン
の周辺機器に悪影響を及ぼす等の弊害を生ずる。冷却フ
ィン145は、この問題を対策するために設けられてい
る。図12にマグネトロンの正面図を示す。図13に図
12で用いられるフィンの形状を示す。図13におい
て、円筒部145aは、図12における陽極シリンダ−
103と嵌合する。図12においては、図13に示すフ
ィンが5ケ用いられている。一般には、マグネトロン動
作時は、電子レンジ等に設置されたファンによって、冷
却フィンに冷却風が送られる。
【0030】図1は本発明によるマグネトロンの陽極部
に磁極を組み込む途中状態の斜視図、図2は図1に示し
たマグネトロンの組立後の構造を示す図、図3は図2の
B部拡大図である。図1と同一部品は図1と同一番号を
付す。磁極105のフランジ部の陽極シリンダー103
へ対抗する面には1個または複数個の高さ2mm程度の
凸部11が設けられて居る。陽極シリンダー103の開
口部端面には上記の凸部11にはめ合う凹部12が凸部
11の数と同数設けられている。磁極105のフランジ
部における凸部11の位置および陽極シリンダー103
における凹部12の位置は、予めそれ等をはめ合せた場
合、磁極105と陽極シリンダー103が同心となり、
かつアンテナリード107が磁極105のアンテナリー
ド捜通用の逃げ穴13の中心を通り得るように設定して
ある。このため組み立て以降の製造工程においてアンテ
ナリード107が磁極105と接触することはない。
【0031】以上のようにすることによって磁極105
を陽極シリンダー103に組み込む際、アンテナリード
107を磁極105の捜通用逃げ穴13の中心部を通す
ための磁極105の陽極シリンダー103およびアンテ
ナリード107に対する目視による位置決めが容易とな
り、また最終固着時までに位置ずれが生じないので目視
による最終確認、修正が不要となり作業性が向上し、マ
グネトロンの製造原価の低減が出来、また組み立ての自
動化の点で有利である。
【0032】本実施例においては陽極シリンダー103
の開口部端面に凹部12を形成し、磁極105のフラン
ジ部にそれに見合う凸部11を形成したが、逆に陽極シ
リンダー103の開口部端面に凸部を形成し、磁極10
5のフランジ部にそれに見合う凹部を形成しても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
組み立て時のアンテナリードに対する磁極の位置を容易
に設定出来、かつその後の取り扱いによって位置ずれが
発生することがないので作業性が向上し製造コストが低
減する。また、この構造は組み立て自動化の点でも有利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の陽極部に磁極を組み込む
途中状態の斜視図。
【図2】本発明による実施例の陽極部の磁極の取り付け
構造を示す図。
【図3】図2におけるB部の拡大図。
【図4】マグネトロンの縦断面図。
【図5】陽極部の平面図。
【図6】ストラップリングの斜視図。
【図7】1枚の陽極ベイン付近の陽極の断面図。
【図8】図5におけるA−A断面図。
【図9】貫通コンデンサの断面図。
【図10】マグネトロンの上面図。
【図11】マグネトロンの側面図。
【図12】マグネトロンの正面図。
【図13】(a)はフィンの平面図、(b)はフィンの
断面図。
【図14】従来のマグネトロンの陽極部の磁極の取付構
造を示す図。
【符号の説明】
11 凸部 12 凹部 13 アンテナリードの逃げ穴 103 陽極シリンダー 105 磁極 107 アンテナリード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極シリンダーの開口部に内封したフラン
    ジ部を有する磁極を用いた陽極構造のマグネトロンにお
    いて、上記陽極シリンダーの端部、上記磁極のフランジ
    部のどちらか一方に凸部を設け、上記陽極シリンダーの
    端部、上記磁極のフランジ部の他方に凹部を設け、上記
    陽極シリンダーと上記磁極を組み立てる場合、上記凸部
    と上記凹部をはめ合せることにより、上記磁極と上記陽
    極シリンダーの位置決めを行うことを特徴とするマグネ
    トロン。
JP23925491A 1991-09-19 1991-09-19 マグネトロン Pending JPH0582033A (ja)

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JP23925491A JPH0582033A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 マグネトロン

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JP (1) JPH0582033A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6650057B2 (en) * 2001-05-22 2003-11-18 Sanyo Electric Co., Ltd. Magnetron and microwave heating device

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