JPH065210A - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents
電子レンジ用マグネトロンInfo
- Publication number
- JPH065210A JPH065210A JP16301992A JP16301992A JPH065210A JP H065210 A JPH065210 A JP H065210A JP 16301992 A JP16301992 A JP 16301992A JP 16301992 A JP16301992 A JP 16301992A JP H065210 A JPH065210 A JP H065210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pole piece
- cathode
- output side
- permanent magnet
- choke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、陰極支持棒は最短寸法に構成出来
て高価なＭｏやＷの省資源化が図れ、磁界分布の均一性
に優れ、チョーク効果が著しく向上する電子レンジ用マ
ネトロンを提供することを目的とする。 【構成】この発明の電子レンジ用マグネトロンは、陽極
円筒１の両端にそれぞれ形状の異なるポールピース９，
１０が固着され、出力側のポールピースに筒状容器１２
が固着され、この筒状容器の外側にのみ永久磁石１５が
配設され、内側に複数のチョーク円筒１６，１７が設け
られ、更に入力側のポールピースに封着リング１１を介
して陰極を支持するステム８が固着されてなり、上記の
目的を達成することができる。
て高価なＭｏやＷの省資源化が図れ、磁界分布の均一性
に優れ、チョーク効果が著しく向上する電子レンジ用マ
ネトロンを提供することを目的とする。 【構成】この発明の電子レンジ用マグネトロンは、陽極
円筒１の両端にそれぞれ形状の異なるポールピース９，
１０が固着され、出力側のポールピースに筒状容器１２
が固着され、この筒状容器の外側にのみ永久磁石１５が
配設され、内側に複数のチョーク円筒１６，１７が設け
られ、更に入力側のポールピースに封着リング１１を介
して陰極を支持するステム８が固着されてなり、上記の
目的を達成することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電子レンジ用マグネ
トロンに関する。
トロンに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に電子レンジ用マグネトロンにおい
ては、永久磁石が使用されているが、陽極円筒の入力側
にのみ同軸的に筒状永久磁石が配設されたものとして、
例えば特公昭５２−４９３０６号に記載されたものがあ
る。又、陽極円筒の入力側と出力側の両方に同軸的に筒
状永久磁石が配設されたものとして、例えば特公昭５２
−４１６２５号に記載されたものがある。
ては、永久磁石が使用されているが、陽極円筒の入力側
にのみ同軸的に筒状永久磁石が配設されたものとして、
例えば特公昭５２−４９３０６号に記載されたものがあ
る。又、陽極円筒の入力側と出力側の両方に同軸的に筒
状永久磁石が配設されたものとして、例えば特公昭５２
−４１６２５号に記載されたものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】いずれの場合も、入力
側の筒状永久磁石の中央部に陰極を支持するステムが位
置し、且つステムの端子は永久磁石の外側に配設される
ヨークの面よりも外方に突出するのが一般的である。こ
れは、ステム端子やそれに接続されるチョークコイルを
覆うシールドボックスとステム端子との空間距離の確保
や、チョークコイルをステム端子に接続するときの組立
て性のためである。この結果、従来は陰極からステム端
子までが非常に長くなり、ＭｏやＷ等の高価な陰極支持
棒を多量に使うという経済的に好ましくない欠点を有し
ている。
側の筒状永久磁石の中央部に陰極を支持するステムが位
置し、且つステムの端子は永久磁石の外側に配設される
ヨークの面よりも外方に突出するのが一般的である。こ
れは、ステム端子やそれに接続されるチョークコイルを
覆うシールドボックスとステム端子との空間距離の確保
や、チョークコイルをステム端子に接続するときの組立
て性のためである。この結果、従来は陰極からステム端
子までが非常に長くなり、ＭｏやＷ等の高価な陰極支持
棒を多量に使うという経済的に好ましくない欠点を有し
ている。
【０００４】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、陰極支持棒は最短寸法に構成出来て高価なＭｏやＷ
の省資源化が図れ、磁界分布の均一性に優れ、チョーク
効果が著しく向上する電子レンジ用マグネトロンを提供
することを目的とする。
で、陰極支持棒は最短寸法に構成出来て高価なＭｏやＷ
の省資源化が図れ、磁界分布の均一性に優れ、チョーク
効果が著しく向上する電子レンジ用マグネトロンを提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、陽極円筒の
両端にそれぞれ形状の異なるポールピースが固着され、
出力側のポールピースに筒状容器が固着され、この筒状
容器の外側にのみ永久磁石が配設され、内側に複数のチ
ョーク円筒が設けられ、更に入力側のポールピースに封
着リングを介して陰極を支持するステムが固着されてな
る電子レンジ用マグネトロンである。
両端にそれぞれ形状の異なるポールピースが固着され、
出力側のポールピースに筒状容器が固着され、この筒状
容器の外側にのみ永久磁石が配設され、内側に複数のチ
ョーク円筒が設けられ、更に入力側のポールピースに封
着リングを介して陰極を支持するステムが固着されてな
る電子レンジ用マグネトロンである。
【０００６】
【作用】この発明によれば、陽極円筒の出力側にのみ永
久磁石が設けられているので、陰極支持棒は最短寸法に
構成出来、高価なＭｏやＷの省資源設計が可能となる。
又、この発明では陽極円筒の両端にそれぞれ形状の異な
るポールピースを固着しているので、磁気回路を入力側
と出力側とでその磁気抵抗に差が出る結果、磁界分布の
均一性に優れ、発振の安定性に問題は生じない。更に、
出力側の筒状容器の円筒部を長く出来るため、その内部
に複数のλ／４チョーク円筒が配置可能となりチョーク
効果が著しく向上する。
久磁石が設けられているので、陰極支持棒は最短寸法に
構成出来、高価なＭｏやＷの省資源設計が可能となる。
又、この発明では陽極円筒の両端にそれぞれ形状の異な
るポールピースを固着しているので、磁気回路を入力側
と出力側とでその磁気抵抗に差が出る結果、磁界分布の
均一性に優れ、発振の安定性に問題は生じない。更に、
出力側の筒状容器の円筒部を長く出来るため、その内部
に複数のλ／４チョーク円筒が配置可能となりチョーク
効果が著しく向上する。
【０００７】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【０００８】この発明による電子レンジ用マグネトロン
は図１に示すように構成され、陽極円筒１の内側には複
数のベイン２が放射状に配設され、ストラップリング
（図示せず）により１つおきに連結されている。各ベイ
ン２の遊端に囲まれた作用空間には、陽極円筒１の軸心
に沿って螺旋状陰極３が配設され、両端はそれぞれシー
ルドエンド４，５に固着されている。このシールドエン
ド４，５はそれぞれＭｏやＷからなる陰極支持棒６，７
に固着されており、これらの陰極支持棒６，７は封止板
２０，２１によりセラミックス製ステム８に保持されて
いる。各陰極支持棒６，７は、ステム８を貫通する鉄系
の外部リード６ａ，７ａに接続されている。陽極円筒１
の両端には、それぞれ形状の異なるポールピース９，１
０が固着されている。入力側のポールピース９には、封
着リング１１を介して上記のステム８が保持され、出力
側のポールピース１０には筒状容器１２が固着され、こ
の筒状容器１２には出力部１３が突設されている。この
出力部１３内には、ベイン２の１つから導出され出力側
のポールピース１０を貫通して延びるアンテナリード１
４が位置している。更に、筒状容器１２の外側には環状
のフェライト製永久磁石１５が配設され、内側には複数
のλ／４チョーク円筒１６，１７が設けられている。そ
して、永久磁石１５および陽極円筒１を取囲むように、
枠状のヨーク１８，１９が配設され、それぞれポールピ
ース９と永久磁石１５に磁気的に結合固定されている。
は図１に示すように構成され、陽極円筒１の内側には複
数のベイン２が放射状に配設され、ストラップリング
（図示せず）により１つおきに連結されている。各ベイ
ン２の遊端に囲まれた作用空間には、陽極円筒１の軸心
に沿って螺旋状陰極３が配設され、両端はそれぞれシー
ルドエンド４，５に固着されている。このシールドエン
ド４，５はそれぞれＭｏやＷからなる陰極支持棒６，７
に固着されており、これらの陰極支持棒６，７は封止板
２０，２１によりセラミックス製ステム８に保持されて
いる。各陰極支持棒６，７は、ステム８を貫通する鉄系
の外部リード６ａ，７ａに接続されている。陽極円筒１
の両端には、それぞれ形状の異なるポールピース９，１
０が固着されている。入力側のポールピース９には、封
着リング１１を介して上記のステム８が保持され、出力
側のポールピース１０には筒状容器１２が固着され、こ
の筒状容器１２には出力部１３が突設されている。この
出力部１３内には、ベイン２の１つから導出され出力側
のポールピース１０を貫通して延びるアンテナリード１
４が位置している。更に、筒状容器１２の外側には環状
のフェライト製永久磁石１５が配設され、内側には複数
のλ／４チョーク円筒１６，１７が設けられている。そ
して、永久磁石１５および陽極円筒１を取囲むように、
枠状のヨーク１８，１９が配設され、それぞれポールピ
ース９と永久磁石１５に磁気的に結合固定されている。
【０００９】上記から明らかなように、この発明では陽
極円筒１の出力側にのみ永久磁石１５が設けられてい
る。即ち、入力側のポールピース９とヨーク１８とは直
接磁気結合しており、この部分に永久磁石は存在しな
い。このため、封着リング１１は従来の入力側の永久磁
石の厚さに当る部分が不要となり、又、陰極支持棒６，
７も最短寸法に構成出来る。陰極支持棒６，７を固定す
る封止板２０，２１の熱的信頼性を保持するには、陰極
支持棒６，７を細くして陰極３からの熱伝導を抑え、ス
テム８→封着リング１１への熱放散を大きくすることで
可能となる。尚、陰極３のフィラメント断線等の機械的
強度を維持するにも陰極支持棒６，７の太さを最適にす
る。結果的に、高価なＭｏやＷの陰極支持棒６，７の省
資源設計が可能となった。
極円筒１の出力側にのみ永久磁石１５が設けられてい
る。即ち、入力側のポールピース９とヨーク１８とは直
接磁気結合しており、この部分に永久磁石は存在しな
い。このため、封着リング１１は従来の入力側の永久磁
石の厚さに当る部分が不要となり、又、陰極支持棒６，
７も最短寸法に構成出来る。陰極支持棒６，７を固定す
る封止板２０，２１の熱的信頼性を保持するには、陰極
支持棒６，７を細くして陰極３からの熱伝導を抑え、ス
テム８→封着リング１１への熱放散を大きくすることで
可能となる。尚、陰極３のフィラメント断線等の機械的
強度を維持するにも陰極支持棒６，７の太さを最適にす
る。結果的に、高価なＭｏやＷの陰極支持棒６，７の省
資源設計が可能となった。
【００１０】さて、出力側のみの片側磁石の磁気回路と
した場合、ポールピース１０で挾まれる作用空間の磁束
が入力側と出力側とで非対称となり、作用空間内の磁界
分布が不均一となって、モーディング等の不安定発振が
起き易くなる。このため、この実施例では磁気回路を入
力側と出力側とでその磁気抵抗に差が出るように構成さ
れている。従って、磁界分布の均一性に優れ、発振の安
定性に問題は生じない。磁気抵抗に差を生じさせるに
は、入力側のポールピース９と出力側のポールピース１
０との形状を異ならしめる、つまり肉厚，テーパ度，中
心径を図示のように設定することで達成出来る。又、図
示のように、ヨーク１８，１９も入力側と出力側とに分
割して、その肉厚に差を付けることも可能となる。
した場合、ポールピース１０で挾まれる作用空間の磁束
が入力側と出力側とで非対称となり、作用空間内の磁界
分布が不均一となって、モーディング等の不安定発振が
起き易くなる。このため、この実施例では磁気回路を入
力側と出力側とでその磁気抵抗に差が出るように構成さ
れている。従って、磁界分布の均一性に優れ、発振の安
定性に問題は生じない。磁気抵抗に差を生じさせるに
は、入力側のポールピース９と出力側のポールピース１
０との形状を異ならしめる、つまり肉厚，テーパ度，中
心径を図示のように設定することで達成出来る。又、図
示のように、ヨーク１８，１９も入力側と出力側とに分
割して、その肉厚に差を付けることも可能となる。
【００１１】尚、副次効果として、出力側の筒状容器１
２は永久磁石１５が厚くなるため、円筒部を長く出来
る。従って、アンテナリード１４との同軸性が増すの
で、この筒状容器１２内部に複数のλ／４チョーク円筒
１６，１７を配置した場合、そのチョーク効果が著しく
向上する。
２は永久磁石１５が厚くなるため、円筒部を長く出来
る。従って、アンテナリード１４との同軸性が増すの
で、この筒状容器１２内部に複数のλ／４チョーク円筒
１６，１７を配置した場合、そのチョーク効果が著しく
向上する。
【００１２】
【発明の効果】この発明によれば、陽極円筒の出力側に
のみ永久磁石が設けられ、入力側には存在しないので、
陰極支持棒は最短寸法に構成出来、高価なＭｏやＷの省
資源設計が可能となる。又、この発明では陽極円筒の両
端にそれぞれ形状の異なるポールピースを固着している
ので、磁気回路は入力側と出力側とでその磁気抵抗に差
が出る結果、磁界分布の均一性に優れ、発振の安定性に
問題は生じない。更に、出力側の筒状容器の円筒部を長
く出来るため、その内部に複数のλ／４チョーク円筒が
配置可能となり、チョーク効果が著しく向上する。
のみ永久磁石が設けられ、入力側には存在しないので、
陰極支持棒は最短寸法に構成出来、高価なＭｏやＷの省
資源設計が可能となる。又、この発明では陽極円筒の両
端にそれぞれ形状の異なるポールピースを固着している
ので、磁気回路は入力側と出力側とでその磁気抵抗に差
が出る結果、磁界分布の均一性に優れ、発振の安定性に
問題は生じない。更に、出力側の筒状容器の円筒部を長
く出来るため、その内部に複数のλ／４チョーク円筒が
配置可能となり、チョーク効果が著しく向上する。
【図１】この発明の一実施例に係る電子レンジ用マグネ
トロンを示す断面図。
トロンを示す断面図。
１…陽極円筒、２…ベイン、３…陰極、６，７…陰極支
持棒、８…ステム、９…入力側のポールピース、１０…
出力側のポールピース、１１…封着リング、１２…筒状
容器、１３…出力部、１４…アンテナリード、１５…永
久磁石、１６，１７…チョーク円筒、１８，１９…ヨー
ク。
持棒、８…ステム、９…入力側のポールピース、１０…
出力側のポールピース、１１…封着リング、１２…筒状
容器、１３…出力部、１４…アンテナリード、１５…永
久磁石、１６，１７…チョーク円筒、１８，１９…ヨー
ク。
Claims (1)
- 【請求項１】 陽極円筒の両端にそれぞれ形状の異なる
ポールピースが固着され、出力側のポールピースに筒状
容器が接続され、該出力側筒状容器の外周にのみリング
状永久磁石が配設され、内側に複数のチョーク円筒が設
けられ、更に入力側のポールピースに封着リングを介し
て陰極を支持するステムが固着されてなることを特徴と
する電子レンジ用マグネトロン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16301992A JPH065210A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 電子レンジ用マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16301992A JPH065210A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 電子レンジ用マグネトロン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH065210A true JPH065210A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15765651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16301992A Pending JPH065210A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 電子レンジ用マグネトロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH065210A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1302507C (zh) * | 2002-12-06 | 2007-02-28 | 三星电子株式会社 | 磁控管及分别装有该磁控管的微波炉和高频加热装置 |
| WO2011129445A1 (ja) | 2010-04-16 | 2011-10-20 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ポリアセタール樹脂組成物、その製造方法及び成形体 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16301992A patent/JPH065210A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1302507C (zh) * | 2002-12-06 | 2007-02-28 | 三星电子株式会社 | 磁控管及分别装有该磁控管的微波炉和高频加热装置 |
| EP1426996A3 (en) * | 2002-12-06 | 2008-02-27 | SAMSUNG ELECTRONICS Co. Ltd. | Magnetron and microwave oven and high frequency heating apparatus each equipped with the same |
| WO2011129445A1 (ja) | 2010-04-16 | 2011-10-20 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ポリアセタール樹脂組成物、その製造方法及び成形体 |
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