JPH0581547A - 自動販売機のカツプ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】カップ供給装置の動作でカップ列から切出した
カップを、湿気，静電気などに阻害されることなくカッ
プ列から確実に分離させて落下搬出できるようにする。 【構成】複数個のカップ７を上下に積層したカップ列を
カップドロップリング２で支持し、カップ供給指令によ
るカップドロップリングのカム３による切出し動作でカ
ップ列の最下位から順にカップを１個ずつ切出して落下
搬出させる自動販売機のカップ供給装置１に対し、送風
機８の吐出口に通じる導風管９をカップドロップリング
のケース４の周面上に開口接続し、カップ供給時に送風
機８から送風されて来た風をカップ列から切出した最下
位のカップ７内に吹き込み、その風圧によりカップ７を
強制的に落下搬出させる。また、送風機８は制御部１０
によりカップドロップリングの駆動モータと同調して運
転制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カップ式飲料自動販売
機に搭載して使用するカップ供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】カップ式飲料自動販売機は、販売時に機
内に装備したカップ供給装置からカップを１個ずつ取出
してベンドステージに搬出し、このカップに飲料を注入
して販売に供するようにしている。ここで、カップ供給
装置は、カップ収納筒とカップドロップリングを組合わ
せて複数個のカップを上下に積層したカップ列を支持
し、飲料販売時にはカップドロップリングに組み込んだ
切出しカムの動作でカップ列の最下位から順にカップを
１個ずつ切出し、ベンドステージに向けて落下搬出させ
るように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、自動販売機
で使用するカップの素材は紙，あるいはプラスチックで
あり、複数個のカップを上下に積層したカップ列に湿気
が加わったり、静電気を帯びたりすると、カップ同士が
付着し合って切り離し難くなる。このために、前記した
カップ供給装置では、カップ切出し時にカップドロップ
リングの切出しカムで最下位のカップを切出しても、カ
ップの自重だけではカップ列から離脱せず、ベンドステ
ージに搬出されないといった販売のトラブルの生じるこ
とがしばしば経験されている。

【０００４】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、カップ供給装置から切出したカップをカップ列
から確実に引き離して落下搬出できるようにしたカップ
供給装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のカップ供給装置は、カップ供給時に送風機
から送風されて来た風をカップ列から切出した最下位の
カップ内に吹き込み、その風圧によりカップの落下搬出
を助勢するよう構成するものとする。ここで、前記構成
の具体的な実施態様として、送風機の吐出口に通じる導
風管をカップドロップリングのケースの周面上に開口さ
せて構成することができる。また、送風機はカップドロ
ップリングの駆動モータと同調して運転制御するのがよ
い。

【０００６】

【作用】前記構成において、カップ供給時にカップドロ
ップリングと同時に送風機を作動させることにより、送
風機から導風管を通じて送風されて来た風がカップドロ
ップリングのケース内に送り込まれ、その風圧がカップ
列から切り出された最下位のカップ内に作用するように
なる。これにより、カップ列から切り出されたカップは
自重と前記の風圧とにより強制的にカップ列から分離し
て確実にカップドロップリングから落下搬出される。

【０００７】

【実施例】以下本発明の実施例の構成，動作を図１で説
明する。図において、１はカップ供給装置、２はそのカ
ップ搬出路に設置したカップドロップリング、３はカッ
プ通路の周上に並べてカップドロップリングのケース４
内に組み込まれたカップ切出しカム、５はカップドロッ
プリングの駆動モータ、６はカム３を連動させる歯車で
あり、該カップドロップリング２の切出しカム３上に複
数個のカップ７を上下に積層したカップ列が支持されて
いる。なお、図示されてないがカップ供給装置１の上部
にはカップ列を収容しておくカップ収納筒を備えてい
る。一方、カップドロップリング２に対してケース４の
周面上には送風機８から引出した導風管９が開口接続さ
れている。また、１０は制御部であり、カップ供給指令
に基づいてカップドロップリング２の駆動モータ５，お
よび送風機８に動作指令を与える。

【０００８】かかる構成で、販売時にカップ供給指令が
与えられると、制御部１０からの信号により駆動モータ
５が始動してカップドロップリング２を作動させるとと
もに、同時に送風機８が送風を開始する。そして、カッ
プドロップリング２のカム３が１回転する間にカップ列
の最下位に並ぶカップ７がカップ列から切り出され、そ
の上位に並ぶカップとの間に隙間ができる状態になる
と、送風機８より導風管９を通じてカップドロップリン
グのケース４に送り込まれた風が切り出されたカップ７
の中に吹き込まれ、その風圧を受けたカップ７が強制的
にカップ列から分離して下方へ落下搬出される。この場
合に、カップ同士が湿気，静電気を帯びてくっつき合っ
ていても、前記のように風圧を加えることによりカップ
列から切り出された最下位のカップ７は、湿気，静電気
の影響でカップ供給動作が阻害されることがない。そし
て、１回のカップ供給動作が終了すると、これに連繋し
て送風機８も停止制御されて再び待機状態に戻る。な
お、送風機８の運転制御はカップドロップリング２の駆
動モータ５の運転と同調させずに、例えば、販売ボタン
が押された時点で直ちに送風を開始し、送風停止は駆動
モータ５の停止に合わせるか、あるいは販売動作終了に
合わせるようにするなど、少なくともカップが搬出され
るタイミングに合わせて任意に運転制御すればよい。

【０００９】

【発明の効果】本発明のカップ供給装置は、以上説明し
たように構成されているので、湿気，静電気などにより
カップ列のカップ同士がくっつき合った状態にあって
も、送風機から送られて来た風の風圧作用により、カッ
プ列から切出したカップを確実に分離してベンドステー
ジへ落下搬出させることができる。しかも、風圧源に送
風機を用いたので運転制御が容易であるほか、例えば風
圧源としてガスボンベなどを使用したものと比べて保守
管理が簡便になるなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例によるカップ供給装置の構成配
置図

【符号の説明】

１ カップ供給装置 ２ カップドロップリング ３ 切出しカム ４ ケース ５ 駆動モータ ７ カップ ８ 送風機 ９ 導風管 １０ 制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数個のカップを上下に積層したカップ列
   をカップドロップリングで支持し、カップ供給指令によ
   るカップドロップリングの動作でカップ列の最下位から
   順にカップを１個ずつ切出して落下搬出させる自動販売
   機のカップ供給装置において、カップ供給時に送風機か
   ら送風されて来た風をカップ列から切出した最下位のカ
   ップ内に吹き込み、その風圧によりカップの落下搬出を
   助勢することを特徴とする自動販売機のカップ供給装
   置。
2. 【請求項２】請求項１に記載のカップ供給装置におい
   て、送風機の吐出口に通じる導風管をカップドロップリ
   ングのケースの周面上に開口させたことを特徴とする自
   動販売機のカップ供給装置。
3. 【請求項３】請求項１に記載のカップ供給装置におい
   て、送風機がカップドロップリングの駆動モータと同調
   して運転制御されることを特徴とする自動販売機のカッ
   プ供給装置。