JPH0580919B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はメダル貸出器、更に詳しくは島に配置
された多数台のスロツトマシン、麻雀式パチンコ
機、組合せ式パチンコ機、加算式パチンコ機等の
隣接する機械の間に配置して使用するメダル貸出
器に関するものである。

［従来の技術］ 従来から、メダルを使用するゲーム機械には、
そのメダルを貸し出すためのメダル貸出器が必要
とされていた。

このようなメダル貸出器としては、大きく分け
て２種類の貸出器が提供されていた。

その第１種類のメダル貸出器としては、主とし
て麻雀式パチンコ機、組合せ式パチンコ機、加算
式パチンコ機等に使用されるものであつて、所定
枚数の100円硬貨を投入すると、あらかじめ設定
された枚数のメダルがソレノイドの作動等によつ
て貸し出されるものであつた。

このメダル貸出器は、島から独立して設置され
ている場合もあるし、貸し出すメダルの枚数が少
ないので、あらかじめストツクしておくメダル枚
数も少なくてすみ、かつソレノイドの厚さがあれ
ば足りるので、隣接するパチンコ機の間に設置さ
れることもあつた。

またもう１種類のメダル貸出器としては、札を
投入することによつて、多数枚のメダルをホツパ
ーによつて短時間で貸し出すものがあつた。

このようなホツパーを使用したメダル貸出器の
構造は、札を投入することによつて、所定時間だ
けホツパーが作動し、その結果メダルの取出口に
所定枚数のメダルを払い出すものであつた。

従つて、ホツパーを使用しており、かつ貸し出
すメダルの枚数も多いので、必然的にストツクし
ておくメダル枚数も多くなり、いきおい全体の構
造も大型化し、島とは別に独立したものとなつて
いた。

また最近のホツパーを用いたメダル貸出器は、
メダルの自動補給及び投入された札の自動回収が
行なえるものも提供されていた。

しかしながらこのような従来から用いられてい
たメダル貸出器の内で特にホツパーを使用したも
のは、装置全体が大きいために島とは独立して設
置することとなつていたために、遊技客はわざわ
ざ席を離れてメダルの貸し出しを受けに行つてい
た。

そこで従来からも、隣接するスロツトマシンの
間に設置することが可能なメダル貸出器であり、
かつメダルの貸出器への補給を容易とし、かつ投
入された札の回収をも容易としたメダル貸出器が
提供されるに至つている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら一般的にメダル貸出器が故障する
場合には、ホツパー部分におけるメダルの詰まり
か、あるいは電気回路の断線等であつたものの、
従来の隣接するスロツトマシンの間に設置するこ
とが可能なメダル貸出器のあつては、小型化を前
提としたために、このような故障の修理を行ない
難いものとなつていた。

そこで本発明は、メダル貸出器を基体に対して
着脱体を分割できるように形成し、着脱体を外す
ことによつて、メダル詰まり及び電気回路の断線
等の故障を容易に修理可能として、メインテナン
ス容易化を図つたものである。

［問題点を解決するための手段］ 前述した問題点を解決するために、本発明は、
札を投入口に投入することによつて所定枚数のメ
ダルをホツパーで計測して取出口に貸し出しを行
なうメダル貸出器において、全体を、基体と、こ
の基体に対して着脱自在な着脱体とから形成する
と共に、基体を、底部と、立設部と、上板とから
形成し、底部に紙幣の挿入口、紙幣の識別機、紙
幣の保管部を設け、立設部には回路基板を固定
し、着脱体に、メダルの貯留部、ホツパー及びメ
ダルの取出口を設けたことを特徴とする。

［作用］ 本発明では、貸出器全体を基体と着脱体とによ
つて形成したので、基体に対して着脱体を取り外
すことができることとなつている。

このように着脱体を取り外すと、分解等も容易
にために着脱体に設けたホツパー等の修理が容易
に行なえるものである。

また一般に、ホツパー等のメダル詰まりは、逆
方向にして振ることによつて詰まつたメダルの除
去が行なえるうにしたものである。本発明におい
ても、着脱体のみを逆にして振ることによつて詰
まつたメダルの除去が容易に行なえるものであ
る。

また更に、この着脱体を取り外すことによつ
て、基体に設けた回路基板が露出することとなる
ので、この回路の断線等の修理も容易に行なえる
ものである。

従つて、本発明に係るメダル貸出器は、この種
の貸し出し機の故障原因であるメダル詰まり及び
断線等に迅速に対処できるものである。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を、図示例と共に説明
する。

第１図は全体の概略図であり、第２図は分解斜
視図である。

各図において、この実施例に関わるメダル貸出
器は、投入媒体として紙幣１０を用いたものであ
り、かつ島のスロツトマシンあるいは麻雀式パチ
ンコ機、組合せ式パチンコ機、加算式パチンコ機
等の間に設置するものであり、比較的薄型に形成
されている。

更に全体が、基体３０と、この基体３０に対し
て着脱自在な着脱体４０とから形成から形成され
ている。

基体３０は、底部３１と、立設部３２と、上板
３３とから形成され、全体が略コ字状となつてい
る。

底部３１には札装置３４が設けられている。こ
の札装置３４は、前面に設けた紙幣１０の挿入口
３５、挿入口３５に挿入された紙幣１０の移送部
３６、移送部３６によつて移送された紙幣１０の
正偽を識別する識別部３７、正しい紙幣１０を保
管しておくための保管部３８が設けてあると共
に、この保管部３８に対応する底部３１前面には
紙幣１０を取り出すための取り出し蓋３９が設け
てある。更に詳細な図示は省略したが、この底部
３１上面には、着脱体４０を基体３０の固定する
際の着脱体４０のガイドが設けてある。

立設部３２には、回路基板の固定部が設けてあ
り、この固定部に基板５０が固定してある。また
この立設部３２の下部に設けてあるのは、基体３
０と着脱体４０とを電気的に接続するためのコネ
クター５１であり、図示は省略するが同様なもの
が着脱体４０にも設けてある。

上板３３には、着脱体４０を装着したときに、
この着脱体４０を分離不能に固定するための鍵５
２が設けてある。

着脱体４０は、メダル装置４１が設けてある。
このメダル装置４１は、上部から順次、貸し出す
べきメダル２０をあらかじめ収納しておくタンク
部４２と、所定枚数のメダル２０をあらかじめ貯
留部４４に貯留しておくためのホツパー４３と、
ホツパー４３からのメダル２０をあらかじめ貯留
しておく貯留部４４と、貯留部４４のメダル２０
を取出口４７に貸し出すための貯留部４４の開閉
部４５と、開閉部４５の開放によつてメダル２０
を取出口４７に案内するための通路部４６と、メ
ダル２０の取出口４７とから形成されている。な
おタンク部４２の上部は、このタンク部４２にメ
ダル２０を入れるために開口部４８となつてい
る。

次に、この実施例に関わるメダル貸出器の操作
及び作動について説明する。

まず最初に、着脱体４０の開口部４８からタン
ク部４２内に適数枚のメダル２０を投入してお
く。

その後図示しないスタートスイツチを押して作
動可能な状態とする。

するとホツパー４３が作動して、投入される紙
幣１０に相当する枚数のメダル２０をあらかじめ
貯留部４４に貯留し、メダル２０の貸し出し待機
状態となる。

このようにして使用可能な状態となつたところ
で、遊技者が基体３０の挿入口３５に紙幣１０を
投入する。

するとこの投入された紙幣１０は、移送部３６
によつて貸出器内部に引き込まれ、識別部３７に
よつて札の正偽が識別されることとなる。

識別部３７による識別の結果、偽札であると識
別されたり、折れていて識別できなかつたり、あ
るいは裏にして投入されたために識別できなかつ
たりした時には、その投入された札は、移送部３
６の逆作動によつて、挿入口３５に戻されること
となる。

識別器による識別の結果、正しい札であると識
別された時には、その札が保管部３８にストツク
されると共に、開閉部４５が開放作動を行なつ
て、貯留部４４に貯留されているメダル２０を、
通路部４６を介して取出口４７に送り出すことと
なる。また同時に、次の札の投入が出来ない状態
となる。具体的には、挿入口３５に札を投入しよ
うとしても、移送部３６が作動しない状態になつ
ているので、新たな札の投入ができないものとな
つている。

このように開閉部４５が開放して、メダル２０
を取出口４７に送り出している時には、ホツパー
４３の作動は行なわれないこととなる。

この貯留部４４に貯留されている全メダル２０
の取出口４７への送り出しの終了は、所定時間の
開閉部４５の開放によつてメダル２０が送り出さ
れたと判断して行なつても良いし、貯留部４４に
残存メダル２０が有るか否かを判断するセンサー
を設けて行なつても良い。

このようにして貯留部４４に貯留されている全
メダル２０の取出口４７への送り出しが終了する
と、開閉部４５が閉塞作動を行なうこととなる。

この開閉部４５の閉塞作動が終了した後に、ホ
ツパー４３が作動して、貯留部４４に次の貸し出
しのための所定枚数のメダル２０の貯留作業が開
始される。

なおこの貯留作業が終了するまでは、移送部３
６が作動せず、次の札の投入が行なえないように
なつている。

このようにして、札が挿入口３５に投入され、
所定枚数のメダル２０が取出口４７に貸し出さ
れ、かつ次の貸し出しのためのメダル２０が貯留
部４４に貯留されるまでは、次の札の投入が行な
えないこととなる。

換言すると、札の投入によつて開始する所定枚
数のメダル２０の貸し出しが終了した後に、次の
貸し出しのためのメダル２０がホツパー４３によ
る貯留部４４への貯留が終了して初めて、メダル
２０の貸し出しの待機状態となる。

また多数枚の紙幣１０が保管部３８にたまつた
時には、取り出し蓋３９を手前に開放することに
よつて、メダル貸出器の前面から取り出せるので
便利なものである。

また実際の使用中にタンク部４２のメダル２０
が不足した時には、着脱体４０を手前に引き出し
て、着脱体４０の上部にある開口部４３から新た
なメダル２０の投入が行えるので便利である。

このようなメダル２０の貸し出し行なつている
途中でこのメダル貸出器が故障することがある。

この故障原因として、例えばメダル２０がホツ
パー４３に詰まつた場合を考えると、本発明に係
るメダル貸出器にあつては、着脱体４０を基体３
０から取り外す。

次いでこの外して着脱体４０を分解して詰まつ
たメダル２０を取り除くことによつて修理を行な
うものである。この分解にしても、着脱体４０を
基体３０から取り外して行なえるので、極めて作
業性に優れたものである。

また場合によつては、取り外した着脱体４０を
逆にして振つたりすることによつて、詰まつたメ
ダル２０が外れる場合もある。このような作業
も、着脱体４０を外すことができるから可能なも
のである。

更に他の大きな故障原因となつている電気回路
の断線等のついても、本発明にあつては、着脱体
４０を基体３０から取り外すことによつて、基体
３０の立設部３２に回路基板５０が露出すること
となるので、故障個所の検査及び修理等が極めて
容易に行なえるものである。

なお以上の説明において、メダル装置４１には
貯留部４４を設けたものとして説明したが、この
貯留部４４を設けずに、ホツパー４３から直接メ
ダル２０を取出口４７に貸し出すように形成する
こともできる。

また基体３０の上板３３は、固定されたものと
して説明したが、この上板３３を途中で上方に折
曲可能に形成すると、着脱体４０を基体３０から
外さなくても、この上板３３の一部を上方に折曲
するだけでメダル２０の投入が行なえることとな
る。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明は、メダル貸出器
を基体に対して着脱体を分割できるように形成
し、着脱体を外すことによつて、メダル詰まり及
び電気回路の断線等の故障を容易に修理可能とし
て、メインテナンス容易化を図つたものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであつて、
第１図は概略図、第２図は分解斜視図である。 １０……紙幣、２０……メダル、３０……基
体、３１……底部、３２……立設部、３３……上
板、３４……札装置、３５……挿入口、３６……
移送部、３７……識別部、３８……保管部、３９
……取り出し蓋、４０……着脱体、４１……メダ
ル装置、４２……タンク部、４３……ホツパー、
４４……貯留部、４５……開閉部、４６……通路
部、４７……取出口、４８……開口部、５０……
基板、５１……コネクター、５２……鍵。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 札を投入口に投入することによつて所定枚数
   のメダルをホツパーで計測して取出口に貸し出し
   を行なうメダル貸出器において、 全体を、基体と、この基体に対して着脱自在な
   着脱体とから形成すると共に、 基体を、底部と、立設部と、上板とから形成
   し、底部に紙幣の挿入口、紙幣の識別機、紙幣の
   保管部を設け、立設部には回路基板を固定し、 着脱体に、メダルの貯留部、ホツパー及びメダ
   ルの取出口を設けたことを特徴とするメダル貸出
   器。