JPH0580769B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0580769B2
JPH0580769B2 JP16634385A JP16634385A JPH0580769B2 JP H0580769 B2 JPH0580769 B2 JP H0580769B2 JP 16634385 A JP16634385 A JP 16634385A JP 16634385 A JP16634385 A JP 16634385A JP H0580769 B2 JPH0580769 B2 JP H0580769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lightning arrester
power transmission
transmission line
insulator
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16634385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6226711A (ja
Inventor
Tetsuya Nakayama
Takao Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP16634385A priority Critical patent/JPS6226711A/ja
Publication of JPS6226711A publication Critical patent/JPS6226711A/ja
Publication of JPH0580769B2 publication Critical patent/JPH0580769B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造
に関し、さらに詳しくは左右両側に送電吊下用の
吊架碍子を備え、両吊架碍子間にガス放圧機能を
有する避雷碍子を装設した架空送電線用避雷碍子
装置の装柱構造に関するものである。
(従来の技術) 一般に、鉄塔上には落雷に起因する異常高電圧
を避雷碍子により速やかに大地へ放電し、地絡事
故の発生を防止し、系統の信頼度向上を目的とす
る架空送電線用避雷碍子装置が使用されている。
この従来例として、第8図に示すように、鉄塔1
に碍子取付金具85を介して碍子連86を吊下す
るとともに、同碍子連86の下端部にクランプ8
7を介して電線30を支持し、又、上部のキヤツ
プ金具88には支持金具89を介して避雷碍子9
0を斜状に片持ち支持し、同避雷碍子90の下端
に止着したアーキングホーン91と、前記碍子連
86の下端部のキヤツプ金具92に止着したアー
キングホーン93とを対向させたものであつた。
一方、従来第9図に示すように、鉄塔1の先端
部に碍子連86を吊下し、同碍子連86の下端部
に支持した電線30と鉄塔1との間には直接電碍
子94を斜状に架設し、気中間隙無の方式、つま
り発変電所の避雷器に似た方式のものがあつた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、第8図に示す前者の従来装置は、避
雷碍子が吊架碍子に対して偏位して装着されてい
るので同碍子中心軸に対して対称とならず、この
ため架設時に安定した形状を保ち難く取付作業に
手間を要していた。
このような構成でなる避雷碍子装置において
は、避雷要素の放電耐量が小さく、耐汚損度レベ
ルが低く避雷碍子が吊架碍子に比べ相対的に小型
軽量である場合は、吊架碍子に直接取付けされた
避雷碍子単体が碍子装置全体の挙動に及ぼす影響
は無視し得るものであつた。しかしながら、適用
範囲が拡大するにつれて放電耐量の増加、安全対
策の実施や耐汚損特性の向上要求などから避雷碍
子が大型化するにつれ、この装柱方法の欠点が無
視し得なくなつた。
すなわち、無風時の静的なバランス、あるいは
強風下における線路方向や同直角方向横振れ時の
異常な振動によるクリアランス不足、吊架碍子の
端部金具に避雷碍子の自重分と振動による慣性力
による曲げ荷重が加わることによる強度不足、避
雷碍子の絶縁強度と気中間隙長を確保する上で避
雷碍子を水平に近い状態で取付けることによる線
下幅の拡大等である。
第9図に示す後者の従来装置は、無風時、無振
動時には避雷碍子の分担荷重は自重のみである
が、電線が強風あるいは着氷雪落下その他で振動
するような場合、電線に発生する水平方向荷重が
避雷碍子が大半を負担する形となつてしまい避雷
碍子に吊架碍子並みの強度と信頼性が要求され、
このため大型化し重量が格段に増加するという問
題があつた。
また、鉄塔アームもこの荷重に耐えるため特殊
な構造とする必要があつた。更に、電線を吊架碍
子と避雷碍子と2点で支持し、しかも垂直方向荷
重を水平方向荷重を分担して負担する構造である
ことから特殊なクランプを必要とし構造が複雑で
信頼性、価格面で問題があつた。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決するため、鉄塔の支
持アームに対し、吊下金具を介して連結ヨークを
線路方向及びそれと直交する方向への回動可能に
連結するとともに、同連結ヨークの両端部に左右
一対の吊架碍子の上端部をそれぞれ回動可能に連
結し、両吊架碍子の下端部間には間隔保持部材を
架設し、前記両吊架碍子の下端部には送電線を支
持し、前記連結ヨーク又は前記間隔保持部材の中
央部には避雷碍子の上部又は下部の少なくとも一
方を取着し、同避雷碍子を左右方向の移動不能に
なし、前記連結ヨーク、前記左右一対の吊架碍
子、間隔保持部材及び避雷碍子を、前記連結ヨー
クの回動中心を通る垂線に関して左右対称状に配
置し、さらに同避雷碍子の放圧口を、左右方向、
つまり前記送電線の張設方向とほぼ直交する方向
に、かつ前記支持アームの先端方向と同方向へ指
向するという手段を採つている。
(作用) 本発明は避雷碍子装置全体が連結ヨークの回動
中心を通る垂線に関して左右対称であるため、装
置全体が安定化するばかりでなく、離断した吊架
碍子が正常の吊架碍子に激突することもなく、従
つて正常の吊架碍子の離断が防止され、送電線の
地上落下による二次災害を確実に防止できる。さ
らに雷サージにより避雷碍子に異常電流が流れて
放圧口からアークが放出されても、吊架碍子や鉄
塔の支持アームにアークが作用することはなく、
従つて、鉄塔や吊架碍子の損傷を防止され、送電
線の信頼性が向上する。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図〜
第4図に基づいて説明する。
第2図に示すように、鉄塔1の支持アーム1a
には正面ほぼU字状をなす吊下金具2がボルト3
により固定され、同吊下金具2には側面ほぼ逆U
字状をなす別の吊下金具4が左右(線路)方向及
び前後(線路方向と直交する)方向の回動可能に
掛止され、同吊下金具4の下端部間には連結ピン
5により連結ヨーク6が左右方向の回動可能に吊
下されている。
この実施例の架空送電線用避雷碍子装置は概略
的にみて、前記連結ヨーク6の左右両端に支持さ
れ、かつ同一構造に形成した吊架碍子としての一
対の懸垂碍子連7,7と、同懸垂碍子連7,7の
下端部間に架設された間隔保持部材としての間隔
保持ロツド22と、前記連結ヨーク6の中心部に
吊下固定された避雷碍子33と、前記間隔保持ロ
ツド22の両端部において送電線30を二点で支
持するための左右一対のクランプ28,28とに
より構成されている。
そこで、次に前記両懸垂碍子連7,7について
説明すると、前記連結ヨーク6の左右両端部には
連結ピン8により第1連結リンク9が左右方向の
回動可能に連結され、同リンク9には連結ピン1
0により第2連結リンク11が前後方向の回動可
能に連結されている。又、同第2連結リンク11
には連結ピン12により第3連結リンク13が左
右方向の回動可能に連結されている。さらに、同
第3連結リンク13の下端部には連結ピン14を
介して、懸垂碍子を多数直列に連結して構成した
懸垂碍子連15の上端部が左右方向の回動可能に
連結されている。前記碍子連15の下端部には第
4連結リンク16が左右方向の回動可能に連結さ
れ、同リンク16には連結ピン17により連結プ
レート18が左右方向の回動可能に連結され、同
連結プレート18と前記第3連結リンク13には
課電側及び接地側のアーキングホーン19,20
がボルト21により片持固定されている。
前記両懸垂碍子連7,7の下端部に位置する一
対の連結プレート18,18の間には間隔保持ロ
ツド22が連結ピン23により架設され、同間隔
保持ロツド22の中央部には、ほぼ逆U字状の課
電側放電電極24が上方に向けてナツト25によ
り上下位置調節可能に取着されている。
前記両懸垂碍子連7,7は第2図から明らかな
ように全体として略逆V字状に装着されている。
又、前記連結ヨーク6、両懸垂碍子連7,7及び
間隔保持ロツド22は、前記連結ピン5を通る垂
線H−Hに関して左右対称に、かつ全体として略
台形状に形成されている。
前記一対の連結プレート18,18には第5連
結リンク26が連結ピン27により左右方向の回
動可能に連結され、両リンク26,26にはそれ
ぞれクランプ28,28が連結ピン29,29に
より回動可能に連結され、両クランプ28,28
により送電線30が二箇所において把持されてい
る。なお、送電線30にはアーマーロツド31,
31が被覆され、クランプ28と送電線30はナ
ツト32により相対移動不能に締着されている。
次に、前記連結ヨーク6に装着された避雷碍子
33について説明する。
連結ヨーク6の左右両側部には、それぞれ固定
取付板34,34がボルト35により垂下固定さ
れ、両固定取付板34,34の下端部間には避雷
碍子33が具備する吊耳41がボルト36により
締付固定されている。この避雷碍子33は前記連
結ピン5を通る垂線H−H上に位置している。
次に、第3,4図により前記避雷碍子33の構
成を説明する。
磁器製の碍管37の上端外周面及び下端外周面
には円筒状のフランジ金具38,39がセメンチ
ング40により嵌合固定されている。上部のフラ
ンジ金具38の外周面には前記固定取付板34,
34に対してボルト36により取り付けられる吊
耳41,41が互いに180度をおいて一体に形成
されている。
前記碍管37及びフランジ金具38,39の端
面には、端子板42,43が複数(この実施例で
は8本であるが、一本のみ図示する)のボルト4
4により固定されている。碍管37の端面と端子
板42,43との間にはそれぞれシール部材4
5,45が介装されている。
前記端子板42,43には碍管37内の空間と
大気側とを連通する放圧通路42a,43aが透
設されている。そして、端子板42,43の端面
には前記放圧通路42a,43aを覆うように破
裂板46,46が当接され、同破裂板46,46
の表面には押圧リング47,47が当接され、前
記ボルト44により固定されている。端子板4
2,43の端面と破裂板46,46との間には、
それぞれシール部材48,49が同心状に2箇所
に介在され、こうして碍管37内の空間は密閉状
態に保持されている。
前記端子板42,43の端面には前記押圧リン
グ47,47の外周近傍を囲繞するようにそれぞ
れ放圧路形成カバー50,50の開口縁が当接さ
れ、同カバー50,50は複数のボルト51によ
り端子板42,43に固定されている。同カバー
50,50の外側には互いに接近する方向へ傾斜
して対応するように、放圧口50a,50aが形
成されている。又、この両放圧口50aは前記送
電線30の張設方向(第2図において左右方向)
と直交するように、しかも支持アーム1aの先端
方向と同方向に指向している。
前記下部の放圧路形成カバー50の下面中央に
は、前記課電側の放電電極24と一定の間隙をも
つて対向する接地側の放電電極52が下方に突設
されている。
ところで、第2図に示す実施例において懸垂碍
子連15の絶縁強度は避雷碍子33を正常に動作
させるために、これより高いことが必要である。
具体的には避雷碍子課電側アーキングリング53
と塔体側懸垂碍子キヤツプ金具の絶縁間隙L1と
アーキングホーン19,20間の絶縁間隙L2
を、放電電極52,24間の絶縁間隙Gに比べ30
%以上大きく設定することが重要である。このよ
うな協調をとることによつて高峻度の電圧が印加
されても異常な内絡発生による動作の失敗を防止
することが出来る。
また、第2図に示す気中間隙を有するものにお
いては放圧路形成カバー50と連結リンク16間
の絶縁間隙L3が気中間隙Gより30%以上大きく
放電が確実に間隙Gで発生するように電極配置を
決定することが必要である。
さらに、保管管理の面で避雷素子に流れる電流
を引出し監視したい場合は、この実施例では取付
板34と上部連結ヨーク6を絶縁することによ
り、避雷碍子を接地側より絶縁する方法がある。
監視用装置は碍子装置の線路方向あるいは同直角
方向の振れに容易に対応するための塔体側ヨーク
6の側面に取付ける方がよい。
一方、前記フランジ金具38,39の外周面に
は第3,4図に示すようにアーキングリング腕部
53a,53aが取り付けられ、その端部には碍
管37を余裕をもつて取り巻くように略円環状の
アーキングリング53,53が水平に片持支持さ
れ、その一部は第2図に示すように前記放圧口5
0a,50aと対応する位置において切欠かれて
いる。
次に、碍管37の内部避雷構造について説明す
ると、碍管37内には機械的強度に優れた強化プ
ラスチツク(FRP)等の材料よりなる耐張絶縁
筒54が収容され、同絶縁筒54の上下両端外周
部には内側のフランジ金具55,55が接着剤5
6により気密性をもつて嵌合固定されている。
両フランジ金具55,55の端面と前記端子板
42,43との間には取付筒57,58が介在さ
れ、複数のボルト59,60により固定されてい
る。そして、上部の取付筒57を前記ボルト59
により前記端子板42に締付固定し、前記耐張絶
縁筒54を所定位置に吊下保持している。
一方、前記フランジ金具55,55の蓋部には
放圧通路55a,55aが透設され、同通路55
a,55aを密閉するように、同フランジ金具5
5,55と取付筒57,58との間には、破裂板
61,61が介在されている。フランジ金具5
5,55と破裂板61,61の間及び破裂板6
1,61と取付筒57,58の間には、シール部
材62,62がそれぞれ介在されている。又、端
子板42と取付筒筒57との間にもシール部材6
3が介在されている。
前記下部の取付筒58の下端面には係合凹所5
8aが形成され、ここに端子板43の上面に突設
した係合突部43bが上下方向の相対移動可能に
嵌入され、碍管37と耐張絶縁筒54の熱膨脹の
違いによる上下方向の相対移動を吸収して、耐張
絶縁筒54の破損を防止するようにしている。
又、前記係合凹所58aと係合突部43bとの間
にはシール部材64が介在されている。さらに、
前記端子板43は脱落防止ボルト65が前記取付
筒58を貫通してフランジ金具55に螺合され、
碍管37と耐張絶縁筒54の相対移動を許容する
とともに、碍管37が破壊されたとき同碍管の落
下を防止するようにしている。
また、前記端子板43の上面には凹所43cが
形成され、同凹所43にシヤント72を有するバ
ネ73が収容され、その上端が取付筒58の下面
に押圧され、電気的な導通が図られている。
前記耐張絶縁筒54内には酸化亜鉛を主体とし
た電圧電流特性が非直線性の材料よりなる避雷素
子67が収容されている。同避雷素子67は上下
両端に当接された接触金具68,68に円環状の
締付部材69,69を係合させ、この締付部材に
FRPにより形成された締付棒70を挿通してナ
ツト71により複数個積層されている。
前記フランジ金具55の凹所55bと接触金具
68との間には、第3図に示すように素子67を
押圧し、素子相互の接触を良好ならしめ、又、外
的衝撃によつて素子相互の変位を防止するための
シヤント74を有するバネ75が収容されてい
る。
次に、前記のように構成した架空送電線用避雷
碍子装置について、その作用を説明する。
今、架空送電線に予期しない大規模雷撃による
異常電圧が襲来すると、この電圧はクランプ2
8、第5連結リンク26、連結プレート18、間
隔保持ロツド22及び課電側の放電電極24を径
て、避雷碍子の放電電極52へ放電される。そし
て、避雷碍子33内を通過した後、フランジ金具
38の吊耳41、固定取付板34、連結ヨーク
6、吊下金具4,2及び支持アーム1aを経て鉄
塔1へ流れ接地される。
前記異常電圧が前記避雷碍子33の避雷素子6
7に流れて、同素子67が破壊された電気的導通
状態においては、続流によつて超高温のアークが
発生する。このため、耐張絶縁筒54内の圧力が
上昇し、このため破裂板61,46が順次破裂し
て端子板42,43の放圧通路42a,43aか
ら超高温のアークが放任路形成カバー50,50
内に流れ、さらに放圧口50a,50aから外部
へ放出され、このアークは上下一対のアーキング
リング53,53間に移行する。
さて、本発明実施例においては、支持アーム1
aに回動可能に吊下された連結ヨーク6に対し
て、懸垂碍子連7,7を取着するとともに、同懸
垂碍子連7,7の下端部間に間隔保持ロツド22
を架設固定し、同ロツド22の両端部にて送電線
30を二箇所で把持し、さらに前記連結ヨーク6
の中央部には避雷碍子33の上端部を固定し、連
結ヨーク6の回動中心、つまり連結ピン5を通る
垂線H−Hに関して、前記各部材を左右対称状に
構成したので、風等により送電線30に線路方向
の揺れが作用しても碍子連荷重のアンバランスの
助長が抑制されるとともに、碍子連の衝突を生じ
難くなる。また、線路方向と直交する方向に揺れ
ようとしても避雷碍子装置の重量が作用し、その
揺れ量が抑制され、異常な動きが防止されること
から課電側一塔体間のクリアランスが縮小できる
とともに電気的、機械的信頼性が向上する。
また、一対の懸垂碍子連7,7のいずれか一方
が万一離断したときには、一方のクランプ28が
送電線30の自重により下方へ移動されるが、そ
の量はそれほど大きくなく、しかも他方のクラン
プ28も元位置から余り偏位しないので、離断し
た方の懸垂碍子連7はその自重のみによる作用で
連結ピン8を中心に避雷碍子33側へ回動され
る。しかし、この回動力は弱いため避雷碍子33
への衝突によるシヨツクは少なく、避雷碍子33
が破壊されることがない。この結果離断された懸
垂碍子連7が避雷碍子33に衝突して同避雷碍子
を多少損傷することはあつても、正常の懸垂碍子
連7の破壊を確実に防止して、送電線30の地上
落下を防止することができる。
特に、本発明実施例においては、前記避雷碍子
33の放圧口50aを線路(第2図の左右)方向
と直交する方向に指向させるとともに、支持アー
ム1aの先端方向と同方向に指向させたので、避
雷碍子33の避雷素子67が予想しない電撃や劣
化等によつて導通状態となり続流が流れて、前記
放出口50aから高温、高圧のアークが放出され
ても、そのアークが懸垂碍子連7及び支持アーム
1aにあたることなく、懸垂碍子連及び支持アー
ムの損傷を防止することができる。
さらに、放圧口が塔体吊架点に対して左右対称
となつていることから、放圧による吹出力によつ
て異常な回転をすることもなく、碍子装置に局部
的な応力集中の発生を防止できる。
なお、本発明は次のような実施例で具体化する
こともできる。
(1) 第5図に示すように、前記避雷碍子33の下
端部を間隔保持ロツド22に対して、左右及び
前後方向の回動可能に連結するとともに、避雷
碍子33の下端部と間隔保持ロツド22を電気
的に接続すること。この実施例は間隔保持ロツ
ド22の中央と連結ヨーク6とが避雷碍子33
により連結されているので、避雷碍子装置全体
がより安定化するのみならず、懸垂碍子連7,
7のいずれか一方が離断されとき、クランプ2
8の偏位量を前記実施例よりも減少して正常な
懸垂碍子連へのシヨツクをより緩和することが
できるとともに、離断した懸垂碍子連7の回動
をより少なくして避雷電碍子33への影響を可
及的に小さくすることができる。その他の構
成、作用及び効果は前記実施例と同様である。
(2) 第6図に示すように、上下一対の連結ヨーク
6,6の間に一対の懸垂碍子連7,7を垂直
に、かつ互いに平行に連結した懸垂碍子連装置
において、上部の連結ヨーク6に前記避雷碍子
33の上端部を左右方向の回動不能に吊下固定
し、第避雷碍子33の課電側放電電極52を、
間隔保持部材としての下部の連結ヨーク6に取
着した課電側放電電極24と一定の放電間隙を
もつて対向し、放圧口50aを前記実施例と同
じ方向に指向させること。
この実施例は懸垂碍子達7の離断時に破壊さ
れた懸垂碍子連7が避雷碍子33によつて受け
止められ、従つて正常な懸垂碍子連7が保護さ
れ送電線の地上落下が防止されるとともに、避
雷碍子装置全体が左右対称であるため安定性が
あり、避雷碍子33の放圧口50aから噴射さ
れるアークによる懸垂碍子連7,7及び支持ア
ーム1aの損傷が防止されることはいうまでも
ない。
(3) 第7図に示すように、第6図で述べた実施例
において、避雷碍子33の下端部を下部の連結
ヨーク6の中央部に左右方向の回動不能に連結
するとともに、同連結ヨーク6と避雷碍子33
を電気的に接続すること。
この実施例は懸垂碍子連7が離断したとき、
上下両連結ヨーク6,6が中央部において互い
に連結されているので、離断により連結ヨーク
6がほとんど偏位せず、従つて安定性が向上す
る。その他の構成、作用及び効果は第6図に示
す実施例と同様である。
(4) 前記各実施例において、避雷碍子33を左右
方向の回動不能に、かつ前後方向に回動可能に
装着すること。このとき、放圧路形成カバー5
0の放電電極52を側面円弧状に形成すること
により、避雷碍子33が風により前後方向に揺
れても放電間隙Gを常に一定に保持するように
するのが望ましい。
(5) 例えば破砕板61を省略したタイプの避雷碍
子等、任意の避雷碍子を使用すること。
(6) 前記懸垂碍子連15に代えて、長幹碍子(図
示略)を一又は複数個使用すること。
発明の効果 以上詳述したように、本発明は送電線吊下用避
雷碍子装置全体を安定化することができるととも
に、吊架碍子が万一離断しても、正常の吊架碍子
の破壊を防止して、送電線の地上落下を防止する
ことができ、さらに避雷碍子の放圧口から高温の
アークが放出されてもその吹出力によつて、異常
な応力集中を生じることなく、鉄塔や吊架碍子の
損傷を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す送電線用避雷
碍子装置の装柱状態の略体斜視図、第2図は避雷
碍子装置を拡大して示す正面図、第3図は第2図
のA−A線拡大半断面図、第4図は第2図のB−
B線拡大半断面図、第5図〜第7図はそれぞれ本
発明の別の実施例を示す略体正面図、第8,9図
はそれぞれ従来例を示す正面図である。 6……連結ヨーク、7……懸垂碍子連、22…
…間隔保持ロツド、26……第4連結リンク、3
3……避雷碍子、50……放圧路形成カバー、5
0a……放圧路、H−H……垂線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄塔の支持アームに対し、吊下金具を介して
    連結ヨークを線路方向及びそれと直交する方向へ
    回動可能に連結するとともに、同連結ヨークの両
    端部に左右一対の吊架碍子の上端部をそれぞれ回
    動可能に連結し、両吊架碍子の下端部間には間隔
    保持部材を架設し、前記両吊架碍子の下端部には
    送電線を支持し、前記連結ヨーク又は前記間隔保
    持部材の中央部には避雷碍子の上部又は下部の少
    なくとも一方を取着し、同避雷碍子を左右方向の
    移動不能になし、前記連結ヨーク、前記左右一対
    の吊架碍子、間隔保持部材及び避雷碍子を、前記
    連結ヨークの回動中心を通る垂線に関して左右対
    称状に配置し、さらに同避雷碍子の放圧口を、左
    右方向、つまり前記送電線の張設方向とほぼ直交
    する方向に、かつ前記支持アームの先端方向と同
    方向へ指向したことを特徴とする架空送電線用避
    雷碍子装置の装柱構造。
JP16634385A 1985-07-26 1985-07-26 架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造 Granted JPS6226711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16634385A JPS6226711A (ja) 1985-07-26 1985-07-26 架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16634385A JPS6226711A (ja) 1985-07-26 1985-07-26 架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6226711A JPS6226711A (ja) 1987-02-04
JPH0580769B2 true JPH0580769B2 (ja) 1993-11-10

Family

ID=15829611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16634385A Granted JPS6226711A (ja) 1985-07-26 1985-07-26 架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6226711A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6226711A (ja) 1987-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0432114A (ja) 避雷碍子装置
JPH0580769B2 (ja)
JPS61240514A (ja) 架空送電線用避雷碍子装置
JPS6226713A (ja) 架空送電線用避雷碍子装置
JPH0724168B2 (ja) 架空送電線用避雷碍子装置
JPH0576725B2 (ja)
JPH0577125B2 (ja)
JP2564324B2 (ja) 耐雷ホーン碍子装置
JPS6226714A (ja) 架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造
JP2607611B2 (ja) 耐雷ホーン碍子装置用の碍子取付アダプタ
JPH0326890B2 (ja)
JPH03101015A (ja) 耐張型避雷碍子装置
JP2535364B2 (ja) 耐雷ホ―ン碍子装置
JP2564347B2 (ja) 避雷碍子装置
JPH0319646B2 (ja)
JP2566092B2 (ja) 送電線用懸垂型避雷碍子装置
JPS6398922A (ja) 送電線用避雷碍子装置
JPH0326889B2 (ja)
JPH07249335A (ja) 碍子装置の放電電極
JPH02126522A (ja) 避雷碍子装置
JPH0326886B2 (ja)
JPH0250570B2 (ja)
JPH04242023A (ja) 送電線用避雷碍子装置
JPH03156813A (ja) 避雷碍子装置
JPH0350369B2 (ja)