JPH0580528B2 - - Google Patents

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JPH0580528B2
JPH0580528B2 JP60031745A JP3174585A JPH0580528B2 JP H0580528 B2 JPH0580528 B2 JP H0580528B2 JP 60031745 A JP60031745 A JP 60031745A JP 3174585 A JP3174585 A JP 3174585A JP H0580528 B2 JPH0580528 B2 JP H0580528B2
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JP
Japan
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hot
mild steel
less
rolled
steel sheet
Prior art date
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JP60031745A
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English (en)
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JPS61190024A (ja
Inventor
Ichiro Kokubo
Kazuhiko Gunda
Motoyuki Myahara
Yoichiro Okano
Satohiro Nakajima
Akira Hase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明なレベラー掛けによるたたみじわ状表面
欠陥(以下、単にたたみじわという。)のない連
続溶融亜鉛めつき軟鋼板の製造方法に関する。 (従来の技術) 一般に、連続溶融亜鉛めつき法による溶融亜鉛
めつき軟鋼板は、冷延鋼板を再結晶焼鈍し、亜鉛
浴に浸漬した後、平坦度の矯正、低降状点化によ
る加工性の向上、降状伸びの減少によつて加工時
に発生するストレツチヤーストレインの防止等を
目的として、スキンパス圧延又はレベラー掛け
(レベリング)が行なわれる。 上記した目的を達成する観点のみからすれば、
スキンパス圧延によるのが望ましいが、しかし、
これによれば、ロールに亜鉛が付着し、これが原
因となつて、押し傷と称される表面欠陥が多発す
ると共に、鋼板表面全体に均一に塑性歪が導入さ
れ、その結果、亜鉛めつき層が押しつぶされて、
表面光沢が劣化し、商品価値が低減する問題があ
る。これに対して、レベラー掛けによれば、スキ
ンパス圧延におけるような押し傷の発生や表面光
沢の低下はないが、レベラー掛けが鋼板の連続的
なロール曲げであるために、鋼板に導入される塑
性歪が不均一となり、所謂たたみじわが発生す
る。 (発明の目的) 本発明者らは、上記した連続溶融亜鉛めつき軟
鋼板の製造におけるたたみじわの発生の問題を解
決するために鋭意研究した結果、軟鋼板用鋼を用
いて連続溶融亜鉛めつき軟鋼板を製造するに際し
て、熱延板組織、冷間圧延の圧延率及び際結晶焼
鈍温度を適切に制御して、焼鈍後の軟鋼板の表面
組織を未再結晶組織とし、中心層を再結晶組織と
することにより、表面欠陥のない連続溶融亜鉛め
つき軟鋼板を得ることができることを見出して、
本発明に至つたものである。 (発明の構成) 本発明による連続溶融亜鉛めつき軟鋼板の製造
方法は、重量%で C 0.08%以下、 Si 0.05%以下、 Mn 0.4%以下、 P 0.05%以下、 Al 0.10%以下 を含有する軟鋼板用鋼を用いて連続溶融亜鉛めつ
き軟鋼板を製造する方法において、仕上温度をフ
エライト域として上記鋼を熱間圧延して、表面層
が粗大結晶粒からなり、中心層が細粒からなる熱
延鋼板とし、これを酸洗に引き続いて、圧延率30
〜75%の範囲で冷間圧延した後、700℃以下の温
度にて再結晶焼鈍して、軟鋼板の表面層に未再結
晶組織を形成させ、中心層には再結晶組織を形成
させることを特徴とする。 レベラー掛けにおいて発生するたたみじわは、
元来、レベラー掛けを施す材料に可動転位が存在
しないことに起因する。即ち、再結晶焼鈍後に存
在する転位をCやN等の侵入型元素が固着するこ
とにより、可動転位が存在しなくなるので、引張
試験において降伏伸びが現われ、この降伏伸びの
潜在する材料をレベラー掛けするとき、ロールに
よる曲げ、曲げ戻し過程で不均一な歪が導入され
るため、不均一な腰折れ現象、即ち、たたみじわ
が生じるのである。 上記から明らかなように、鋼へのTi、Nb等の
強炭窒化物形成元素の添加は、C及びNを固定す
ることになるので、再結晶焼鈍後、転位を固着す
る固溶C及びNが存在しない。その結果、可動転
位が残留し、基本的に降伏伸びが潜在しないの
で、レベラー掛けにおいてたたみじわが発生しな
い。従つて、本発明においては、Ti及びNb等の
強炭窒化物形成元素を添加しない一般的な連続溶
融亜鉛めつき軟鋼板用鋼を用いる連続溶融亜鉛め
つき軟鋼板の製造を目的とし、従つて、かかる軟
鋼板用鋼の化学成分組成は、 C 0.08%以下、 Si 0.05%以下、 Mn 0.4%以下、 P 0.05%以下、 Al 0.10%以下、及び 残部鉄及び不可避的不純物よりなるものとする。 本発明の方法は、先ず、このような連続溶融亜
鉛めつき軟鋼板用の鋼を熱間圧延するに際して、
表面層がフエライト域となる温度、即ち、830〜
890℃で仕上げ、中温乃至高温、即ち、600〜740
℃で巻取ることによつて、熱延板の表面層の組織
を粒度番号が7.0よりも小さい粗粒組織とし、中
心層を細粒組織とする。 次いで、このような熱延板を酸洗し、これに引
き続いて、圧延率30〜75%の範囲で冷間圧延し、
焼鈍温度を700℃以下、好ましくは650℃以上と
し、均熱時間を30〜90秒とすることによつて、細
結晶焼鈍後の軟鋼板の表面層を未再結晶組織、中
心層を再結晶組織とする。即ち、表面層が粗粒組
織である熱延板を所定の低冷延率にて冷延すると
き、再結晶温度が上昇することを利用して、冷延
軟鋼板の組織を上記したように制御することがで
きる。 上記冷延率が30%よりも小さいときは、熱延板
の仕上板厚を小さくする必要があるが、この場合
は、熱延板の組織が幅方向に不均一になる傾向が
あるので好ましくない。一方、75%を越えるとき
は、熱延板の表面層を粗粒組織としても、再結晶
温度が低下するので、表面層が所望の未再結晶組
織を有する軟鋼板を得ることができない。尚、冷
延率が30〜40%の範囲にあるときは、未再結晶組
織の厚さが大きくなり、材質が劣化することがあ
るため、冷延率は好ましくは40%以上である。 次に、焼鈍温度が700℃を越えるときは、冷間
圧延における圧延率が前述した範囲では、再結晶
焼鈍後の軟鋼板の表面層を未再結晶組織とするこ
とができない。また、650℃よりも低温の場合は、
板厚中心までも未再結晶組織が残留するので、材
質が劣化する。 このようにして製造した連続溶融亜鉛めつき軟
鋼板は、レベラー掛けにおいて、従来の方法では
発生するたたみじわが発生しない。これは表面層
の未再結晶組織中に可動転位が存在し、冷間圧
延、再結晶焼鈍した鋼板にスキンパス圧延を施し
たと同様の効果が発揮されるので、レベラー掛け
によるロール曲げ等によつてたたみじわが発生し
ないからである。 上記冷延軟鋼板の再結晶焼鈍後の表面層の未再
結晶組織の厚さは、好ましくは片側0.05〜0.10mm
である。0.05mmよりも小さいときは、表面層に均
一な未再結晶組織を得ることができず、たたみじ
わを完全に防止することができない。0.10mmをこ
越えるときは、材質が劣化する。 (発明の効果) 以上のように、本発明の方法によれば、所定の
化学成分組成を有する軟鋼板用鋼を所定の条件下
に熱間圧延すると共に、冷間圧延の圧延率及び再
結晶焼鈍の条件を制御することにより、冷延軟鋼
板の表面層に未再結晶組織を形成したので、溶融
亜鉛浴浸漬後のレベラー掛けにおいてたたみじわ
が発生せず、このようにして材質のすぐれた連続
溶融亜鉛めつき軟鋼板を得ることができる。 (実施例) 以下に本発明の実施例を挙げる。 実施例 重量%で C 0.04%、 Si 0.03%、 Mn 0.23%、 P 0.013%、 S 0.012%及び Al 0.035% 残部鉄及び不可避的不純物よりなる軟鋼板用鋼
片を第1表に示す熱延条件1又は2にて板厚4.5
mmに熱間圧延し、引き続いて片面から平面研削す
ることにより、板厚をそれぞれ4.0mm、2.5mm、2.0
mm、1.7mm及び1.4mmに調整した後、これらの熱延
板素材をそれぞれ第1表に示す冷延率にて1.0mm
板厚に冷間圧延し、次いで、第1表に示す温度に
て均熱時間40秒間として焼鈍を施した。 熱延条件1によつて得た熱延板は、その光学顕
微鏡写真を第1図aに示すように、表面層に粗粒
組織が形成されている。これに対して、第1図b
に示すように、熱延条件2によれば、熱延板の表
面層には粗粒組織が形成されない。 次に、第1表に○印で示す条件の組み合わせで
熱延板を冷延し、再結晶焼鈍して得た冷延軟鋼板
について、その表面層組織及びレベラー掛けの結
果を第2表に示す。この第2表において、記号
A、a、B及びbはそれぞれ次を意味する。 A:表面層が未再結晶組織である。 B:表面層が未再結晶組織でない。 a:レベラー掛けによつてたたみじわが発生しな
い。 b:レベラー掛けによつてたたみじわが発生す
る。 また、第2表に示す鋼板の代表的な一部につい
て、再結晶焼鈍後の断面の顕微鏡写真を第2図に
示す。 以上の結果から、熱延条件1において、冷延率
を30〜75%とし、再結晶焼鈍温度を650〜700℃と
して、焼鈍後の軟鋼板の表面層に未再結晶組織を
形成させることによつて、レベラー掛けにてたた
みじわが発生しないことが理解される。焼鈍温度
が750℃のときは、冷延率が30%であつても、表
面未再結晶組織を得ることができな
【表】
【表】 い。しかし、熱延条件2によれば、得られる熱延
板の表面層が粗粒組織でないので、冷延率30%、
焼鈍温度650℃としても、軟鋼板の表面層を未再
結晶組織とすることができないので、レベラー掛
けにてたたみじわが発生する。
【図面の簡単な説明】
第1図aは、第1表に示す熱延条件1によつて
得た熱延板の断面の光学顕微鏡写真(100倍)、b
は熱延条件2によつて得た熱延板の断面の光学顕
微鏡写真(100倍)、第2図は、第2表による処理
を施して得た冷延鋼板の代表的な一部についての
再結晶焼鈍後の断面の光学顕微鏡写真(100倍)
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で C 0.08%以下、 Si 0.05%以下、 Mn 0.4%以下、 P 0.05%以下、 Al 0.10%以下 を含有する軟鋼板用鋼を用いて連続溶融亜鉛めつ
    き軟鋼板を製造する方法において、仕上温度をフ
    エライト域として上記鋼を熱間圧延して、表面層
    が粗大結晶粒からなり、中心層が細粒からなる熱
    延鋼板とし、これを酸洗に引き続いて、圧延率30
    〜75%の範囲で冷間圧延した後、700℃以下の温
    度にて再結晶焼鈍して、軟鋼板の表面層に未再結
    晶組織を形成させ、中心層には再結晶組織を形成
    させることを特徴とする連続溶融亜鉛めつき軟鋼
    板の製造方法。
JP3174585A 1985-02-19 1985-02-19 連続溶融亜鉛めつき軟鋼板の製造方法 Granted JPS61190024A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107190205A (zh) * 2017-06-29 2017-09-22 唐山钢铁集团有限责任公司 一种晶粒粗化、高延伸率的冷轧镀锌钢带及其生产方法

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JP5320990B2 (ja) * 2008-02-29 2013-10-23 Jfeスチール株式会社 冷延鋼板およびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59126725A (ja) * 1982-11-24 1984-07-21 Nippon Steel Corp 深絞り性のすぐれた溶融メツキ鋼板の製造法

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