JPH0580487U - 洗濯ネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗濯物を出し入れしやすく、出し入れの際、
傷つけてしまうような危惧を生じさせない洗濯ネットを
提供すること。 【構成】 本考案は、側面９が柔軟な網目構造を成し、
上方が開口する洗濯ネット６であって、前記側面の上端
部を周回する止め紐１３と、前記上端部に配設され、前
記止め紐を貫通させて、止め紐の円周方向への移動を案
内するガイド部１０とを備えたことを特徴とするもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗濯の際に回転翼に直接触れると損傷しやすい毛布等の洗濯物を収 納する洗濯ネットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来例から、図４に示すように、網目構造を成す上面部１０１の円周近傍に、 これに沿ってファスナー１０２を設け、これにより上面部を開閉させて洗濯物を 出し入れするようにした洗濯ネットがあり、特開昭６２−１２０８９６号公報（ Ｄ０６Ｆ３５／００）に示されている。

【０００３】 また、この洗濯ネットでは、洗濯中、浮き上がらないように、その径が槽の洗 濯物投入口より大きくなっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来例の洗濯ネットにあっては、洗濯物をネット内に収納する際、上面部１０ １が邪魔になるため、これをよけながら入れなければならず洗濯物が収納しにく いという問題があった。

【０００５】 また、洗濯物を収納した後ファスナー１０２にて投入口を閉じる際、洗濯物が ファスナー１０２に挟まってしまうことがあった。そして、この状態のまま、洗 濯中、洗濯物がネット内で動くと、挾まった部分が傷ついたり、そこから裂けて しまったりするという虞れがあった。

【０００６】 更に、洗濯ネットの径が洗濯物投入口よりも大きく、且つファスナー１０２が ネット上面部１０１の円周近傍に位置するので、洗濯終了後、洗濯槽内でネット 内から洗濯物を取り出す際、ファスナー１０２の摘みが見つけにくく、開けにく いという問題があった。

【０００７】 本考案は、洗濯ネットの改良に関し、斯かる問題点を解消するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、側面が柔軟な網目構造を成し、上方が開口する洗濯ネットであって 、前記側面の上端部を周回する止め紐と、前記上端部に配設され、前記止め紐を 貫通させて、止め紐の円周方向への移動を案内するガイド部とを備えたことを特 徴とするものである。

【０００９】

【作用】

上方の開口部より洗濯物を洗濯ネット内へ収納し、側面上端部の止め紐の両端 を前方へ引っ張ると、上端部が絞られて開口部分の面積が小さくなる。こうして 、ネットの開口部が閉じられる。これにより、洗濯中に洗濯物が上方から飛び出 すことはない。

【００１０】 洗濯が終了した後、ネットの上部中央の絞られて小さくなった開口部を押し広 げると、止め紐が緩むと共にネットが開口する。これによって、洗濯物を取り出 すことができる状態となる。

【００１１】

【実施例】

本考案の実施例を各図面に基づいて説明する。

【００１２】 図２において、１は全自動洗濯機であり、外槽２内に支承された脱水兼洗濯槽 ３及びこの洗濯槽３の底部に配設された回転翼４を有し、駆動モータ５により低 速で前記回転翼４を正逆回転させて洗い・すすぎを行い、前記洗濯槽３及び回転 翼４共に高速で一方向回転させて脱水を行う。

【００１３】 ６は前記洗濯槽３内に配置され、前記回転翼４に直接触れると損傷しやすい毛 布等の洗濯物が収納された洗濯ネットで、その径は洗濯槽３の内径よりも若干小 さく、高さは、槽内に設置されたとき、その上部に設けられたバランスリング７ の底部の位置よりも低くなるようにする。

【００１４】 ここで、前記洗濯ネット６の構造を図１に従って詳細に説明する。 この洗濯ネット６は、上方が開口する円筒形状で、底面８はアクリル製の厚手 の布で作られ、回転翼４の接触によって破れたりしないように成されている。ま た、側面９はナイロン製で、柔軟な網目構造を成している。

【００１５】 １０は前記側面９の上端部、即ち開口端に設けられたガイド部となるりング形 状の管部で、前面に近接して２ケ所の貫通孔１１が穿設されている。この管部１ ０は、ナイロン製の薄い布でできており、柔軟である。１２は前記貫通孔１１の 周りを補強するために設けられた補強リングである。

【００１６】 １３は止め紐で、前記管部１０内を通されて前記上端部を周回しており、前記 貫通孔１１より両端部が外に出されている。そして、この止め紐１３は、前記管 部１０内を円周方向には移動自在である。

【００１７】 １４は前記止め紐１３の両先端に取り付けられた球形の抜け止め部で、その径 は前記補強リング１２の内径より大きくしている。これによって、止め紐１３の 一端が引っ張られるようなことがあっても、他端が管部１０内に引き込まれてし まうとか、更に止め紐１３が管部１０から完全に抜けてしまうとかということが 起こらない。

【００１８】 さて、上記構成の洗濯ネット６を使用する場合、まず、使用者は、洗濯ネット ６を洗濯槽３に配置し、上方の開口部よりこのネット内へ毛布等の洗濯物を収納 する。

【００１９】 次に、使用者は、ネット６の側面９の上端部に設けられた止め紐１３の両端部 を前方へ引っ張る。すると、図３に示すように、管部１０、即ち上端部が絞られ て開口部の開口面積が減少していく。こうして、洗濯物が飛び出てしまうことが ない程度に開口部を閉じた後、止め紐１３の両端部を結んで、開口部が広がらな いように固定する。

【００２０】 この後、使用者は、洗濯機を運転させる。そして、回転翼４が左右回転すると 、洗濯ネット６も左右回転し、その中の洗濯物が洗濯される。

【００２１】 洗濯が終了し、洗濯物を取り出すとき、使用者は、止め紐１３を解いてネット ６の上部中央の小さくなっている開口部を押し広げる。すると、止め紐１３が緩 むと共にネット６の上方が大きく開口する。使用者は、上方より洗濯物を取り出 した後、洗濯ネット６を洗濯槽３内より回収する。

【００２２】

【考案の効果】

本考案の洗濯ネットの構成によれば、洗濯物を収納する際には、上面部がなく 上方が完全に開口しているため、容易に洗濯物を収納することができる。

【００２３】 また、洗濯物を収納した後は、止め紐によって側面の上端部を絞るようにして 開口部を閉じるように成されているため、ファスナーのように、洗濯物を挟んで しまって傷つけるようなことなく、安全に洗濯物をネット内に収納することがで きる。

【００２４】 更に、洗濯物を取り出す際には 洗濯ネットの上部中央の小さくなった開口部 を押し広げるだけで、容易にネットを開口させることができるため、洗濯物を簡 単に取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の洗濯ネットの構造を示す斜視図であ
る。

【図２】同じく洗濯ネットの使用の際の配置状態を示す
全自動洗濯機の側面断面図である。

【図３】同じく洗濯ネットの開口部が閉られた状態を示
す平面図である。

【図４】従来の洗濯ネットの構造を示す斜視図である。

【符号の説明】

６ 洗濯ネット ９ 側面 １０ 管部（ガイド部） １３ 止め紐

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 側面が柔軟な網目構造を成し、上方が開
   口する洗濯ネットであって、前記側面の上端部を周回す
   る止め紐と、前記上端部に配設され、前記止め紐を貫通
   させて、止め紐の円周方向への移動を案内するガイド部
   とを備えたことを特徴とする洗濯ネット。