JPH0341667Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、洗濯機によりネクタイを洗濯する
際使用するネクタイ収納器に関するものである。

〔従来の技術及びその課題〕

従来、汚れたネクタイは、クリーニング店に依
頼する場合と、家庭で行なう場合とがある。

前者の場合、かなりの出費となる問題があつ
た。

後者の場合、洗濯機で洗濯すると、他の洗濯物
にからみついて縫糸が切れると共に、作用する強
い緊張力により形くずれする問題があつた。

また、刷子等を用いて行なうと、斑が発生する
問題があつた。

そこで、この考案は洗濯時にネクタイが他の洗
濯物にからみついたり或いは形くずれしないよう
にした洗濯用ネクタイ収納器を提供することを目
的とする。

〔課題を解決するための手段〕 上記の課題を解決するために、この考案は多孔
性の器体と、この器体の周壁に軸線方向に沿わせ
て設けた開口と、ー端の操作部が器体外に位置し
て上記器体内の軸線上に設けた巻取り軸と、開口
に通過させると共に、上記巻取り軸に末端を固着
した可撓性の帯状ネツトと、このネツトに設けた
ネクタイの支持部材と、上記ネツトの先端に設け
たストツパ兼用撮み部とで構成したものである。

〔作 用〕

撮みを把持してネツトを引き出したのち、この
ネツトの片面に裏面が重なり合う二つ折りのネク
タイを重ねると共に、支持部材を介しネツトにネ
クタイを保持させる。

然るのち、操作部により巻取り軸を回動させな
がら、上記巻取り軸にネツトと共にネクタイを巻
取る。

しかして、洗濯機内に器体を投入して洗濯す
る。

〔実施例〕

図において、１は多孔性の器体で、この器体１
の周壁には、軸線方向に沿う長孔の開口２が設け
られている。

また、器体１内の軸線上には、上記器体１外に
回動操作部３を位置させた巻取り軸４が設けられ
ている。

さらに、上記の巻取り軸４には、開口２に通過
させた可撓性の帯状ネツト５の末端縁が固着さ
れ、操作部３により巻取り軸４を巻取り方向に回
動させると、上記巻取り軸４にネツト５が巻取ら
れる。

上記の巻取り軸４は、図示の場合パイプを用い
ると共に、器体１の両端壁６に巻取り軸４の両端
をフリー回転するよう軸承し、また片方の端壁６
表面に操作部３の末端面を重ね、さらに操作部３
の表面中心から裏面に貫通する貫孔７に円板８を
嵌装すると共に、この円板８の裏面中心から突出
する軸材９の先端に設けてある円錐体１０を巻取
り軸４の端部内側に嵌挿し、かつ上記軸材９の外
側に嵌装したコイルスプリング１１の両端を巻取
り軸４の端面と操作部３の裏面とに当接させて巻
取り軸４の内周面に設けてあるテーパー部１２に
上記円錐体１０を押し付け、押し付け状態（円板
８をプツシユしない状態）にあつては、操作部３
の回動操作により巻取り軸４も共に回動し、円板
８をプツシユしてテーパー部１２に対する円錐体
１０の押し付けを解除すると、操作部３に対し巻
取り軸４がフリー回転するよう構成したが、上記
以外の方法で巻取り軸を回動させるようにしても
よい。

また、ネツト５には、ネクタイＡの支持部材１
３が設けてある。

上記の支持部材１３は、図示の場合ネツト５の
引き出し修了時器体１外に位置するよう上記ネツ
ト５の末端部両側縁に両端を取付けてある第１ベ
ルトに二つ折りネクタイＡの折り曲がり部分を通
し、そしてネツト５の片面に裏面が重なり合うネ
クタイＡを重ね、ネツト５の両側縁に両端を取付
けたゴム性の並列多数本の第２ベルトによりネツ
ト５にネクタイＡを支持させるようになつてい
る。

１４はネツト５の先端に設けたストツパ兼用の
撮み、１５は洗濯機の槽内で器体１に回転を与え
るよう操作部３に設けた翼、１６は器体１の他端
即ち操作部３の反対側に設けたフロートである。

なお、器体１は、合成樹脂等で成形されてい
る。

上記のように構成された収納器は、ネクタイの
巻込み修了後洗濯機の槽内に投入し、通常の方法
で洗濯、水すすぎ後ネツト５を引き出し、そして
ネツト５から取り外したネクタイＡを乾燥する。

〔効 果〕

以上のように、この考案に係るネクタイ収納器
を使用することにより、洗濯機を用いてネクタイ
を洗濯することができると共に、ネクタイは、ネ
ツトの片面に重ねて支持部材により上記ネツトに
保持させ、そして巻取り軸にネツトと共にネクタ
イを巻取つてあるので、洗濯途中に於けるネクタ
イの形くずれを防止することができる。

また、多孔性の器体及びネツトを使用している
ので、ネクタイに石鹸液がふれて汚れを落とすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るネクタイ収納器の正面
図、第２図は同上の要部を示す縦断側面図であ
る。 Ａ……ネクタイ、１……器体、２……開口、３
……操作部、４……巻取り軸、５……ネツト、１
３……支持部材、１４……撮み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多孔性の器体と、この器体の周壁に軸線方向に
   沿わせて設けた開口と、ー端の操作部が器体外に
   位置して上記器体内の軸線上に設けた巻取り軸
   と、開口に通過させると共に、上記巻取り軸に末
   端を固着した可撓性の帯状ネツトと、このネツト
   に設けたネクタイの支持部材と、上記ネツトの先
   端に設けたストツパ兼用撮み部とから成る洗濯用
   ネクタイ収納器。