JPH1157280A - クリーニング方法およびクリーニング装置 - Google Patents

クリーニング方法およびクリーニング装置

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JPH1157280A
JPH1157280A JP9244585A JP24458597A JPH1157280A JP H1157280 A JPH1157280 A JP H1157280A JP 9244585 A JP9244585 A JP 9244585A JP 24458597 A JP24458597 A JP 24458597A JP H1157280 A JPH1157280 A JP H1157280A
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laundry
sheet
cleaning
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政夫 仁木
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進 山澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】羊毛等の洗濯物の機械的な変形だけでなく振動
をも押さえることで、収縮や型くずれを起こさず高い寸
法安定性を満足させ、衣類の絡み合いや摩擦による繊維
の損傷、劣化も無く、更に、水溶性の汚れも充分に洗浄
して汚垢種に依存しない洗浄性を奏して洗濯物をきれい
に洗い上げることができ、既存のドラム型洗濯機を有効
利用できるクリーニング方法を提供する。 【解決手段】弾性変形させた通液性を有するシート状部
材21により洗濯物22を挟み込む。そのシート状部材
21と洗濯物22とを通過する洗浄液の流れを生成でき
るように、その洗濯物22を挟み込むシート状部材21
を、横軸中心に回転駆動される回転部材4に取り付ける
ことで洗浄液内で進行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水により収縮を起
こしやすい羊毛等の衣類を水洗いするのに適したクリー
ニング方法およびクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】羊毛等においては、水分を吸収する事に
より繊維表面に存在するスケールが起き上がるため、繊
維が極めて絡み合い易くなる。そのため、クリーニング
時の洗浄機械力による僅かな変形により収縮や型くずれ
を起こすことが知られている。このため、羊毛等の衣類
は一般に有機溶剤洗浄(ドライクリーニング)が行われ
てきた。
【0003】しかし、近年、クリーニング溶剤として用
いられるハロゲン系溶剤は、オゾン層の破壊、温暖化現
象などの大気汚染、地下水の汚染、更に人体への影響等
の環境を破壊する化学物質である事から使用が制限され
る状況となってきている。また、非ハロゲン系溶剤であ
る石油系溶剤は引火性を有するため常に火災の危険性が
存在する。更に、溶剤クリーニングでは水溶性の汚れが
十分に洗浄できない事や、洗浄装置による機械的な衣類
の絡み合いや摩擦により繊維が損傷する等の問題があ
る。
【0004】そのため、羊毛等の衣類の水によるクリー
ニングが強く要望され、種々の水クリーニング装置が提
案されている。例えば、シャワー洗浄を行う洗濯機とし
て、回転駆動される人体形フレームに被せた衣類に洗浄
液を噴霧してシャワー洗浄するもの(特開平4‐343
892号公報)、回転駆動されるハンガーに掛けた衣類
に洗浄液を噴霧してシャワー洗浄するもの(特開平4‐
343885号公報)等が提案されている。また、ドラ
ム型洗濯機として、横軸中心に回転駆動されるドラム内
に多孔材や金網等で構成される籠状構造物を設け、その
ドラムと籠状構造物との間の空間に洗濯物を動かないよ
うに収納し、その空間の一部が洗浄液に漬かるようにド
ラム内に洗浄液を注入し、ドラムの回転により洗浄を行
なうもの(特開平5‐200187号公報)、横軸中心
に回転駆動されるドラム内を、多孔板や多孔の中空棒材
により軸方向に沿う複数の空間に分割し、各空間に洗濯
物を動かないように収納し、ドラムの中心に設けた管か
ら洗浄液を噴出しつつドラムを回転させることで洗浄を
行なうもの(特開平5‐317569号公報)がある。
また、通液性のバスケット内に、スペーサープレートに
より挟み込んだ洗濯物を収納し、そのバスケットを上下
揺動させることで洗濯槽内に出入りさせ、その洗濯槽内
において噴出される洗浄液を洗濯物に当てることで洗浄
を行ない、さらに、そのスペーサープレートと洗濯物と
の衝突による叩き洗い効果を奏するもの(特開平9‐1
03594号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ャワー洗浄を行う洗濯機では、洗浄液が衣類へ衝突する
際の衣類振動は収縮に対して無視することができず、衣
類に対する機械力の影響を完全に取り除いたとはいえな
い。また、上記従来のドラム型洗濯機では、洗濯物が動
かないようするためにドラム内の構造が複雑化し、ま
た、洗濯物のセッテッィングや取り出しが面倒で作業効
率が著しく低下する。また、スペーサープレートにより
挟み込んだ洗濯物を収納したバスケットを上下揺動させ
る場合は装置が大型化する。
【0006】すなわち、一般的なクリーニングは、洗浄
剤の界面化学的効果と洗浄機械力の組み合わせにより達
成されるのに対して、羊毛等の極めて収縮しやすい衣類
に対しては、機械力により衣類を変形させずに如何に高
い洗浄効果を得るかが課題となる。さらに、作業効率の
低下防止と装置の小型化が要望される。
【0007】本発明は、上記課題を解決することのでき
るクリーニング方法およびクリーニング装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のクリーニング方
法は、弾性変形させた通液性を有するシート状部材によ
り洗濯物を挟み込み、そのシート状部材と洗濯物とを通
過する洗浄液の流れを生成できるように、その洗濯物を
挟み込むシート状部材を、横軸中心に回転駆動される回
転部材に取り付けて洗浄液内で進行させることを特徴と
する。本発明のクリーニング装置は、洗浄液の貯留部材
と、その貯留された洗浄液を内部に導入可能、且つ、横
軸中心に回転駆動される回転部材と、その回転部材内に
取り外し可能に固定されるホルダーと、通液性および弾
性を有すると共に、そのホルダーにより圧縮されるよう
に保持されるシート状部材とを備え、その圧縮により弾
性変形したシート状部材により洗濯物を挟み込み可能と
され、その洗濯物を挟み込むシート状部材は、その回転
部材の回転により洗濯物と共に洗浄液内を進行可能とさ
れ、その進行によりシート状部材と洗濯物とを通過する
洗浄液の流れを生成可能なことを特徴とする。本発明方
法によれば、シート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液
の流れを生成することで、洗濯物の内部および表面の洗
浄を行なうことができる。この際、洗濯物をシート状部
材により弾力を作用させることで挟み込むことにより、
洗濯物の変形や振動をシート状部材により吸収して抑制
できる。これにより、洗濯物の型崩れを防止し、繊維間
の摩擦を著しく軽減して羊毛繊維等の収縮を防止でき
る。また、回転部材として横軸中心に回転駆動されるド
ラムを用いること既存のクリーニング装置の利用が可能
になる。本発明装置によれば本発明方法を実施できる。
【0009】本発明方法において、その回転部材の回転
方向前方側と後方側とにおいて開口するパイプ内におい
て、その洗濯物をシート状部材により挟み込むのが好ま
しい。そのため、本発明装置において、そのホルダー
は、その回転部材の回転方向前方側と後方側とにおいて
開口するパイプを構成し、そのパイプ内において洗濯物
がシート状部材により挟み込まれるのが好ましい。これ
により、そのパイプが洗浄液中を進行することで、その
パイプ内部に沿う強い液流が生じる。よって、洗浄液の
液流が抵抗の大きな洗濯物を迂回するのを防止し、洗濯
物を通過する洗浄液の液流が弱くなるのを防止できる。
これにより、洗濯物およびシート状部材を通過する洗浄
液の流れを促進し、洗浄効果を向上できる。
【0010】本発明方法において、洗濯物を凸部を介し
てシート状部材により挟み込み、その凸部の周囲に洗浄
液の流動用空隙を形成するのが好ましい。そのため、本
発明装置において、そのシート状部材は凸部を有し、そ
の凸部を介して洗濯物はシート状部材により挟み込み可
能とされ、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙が形成
されるのが好ましい。洗濯物を凸部を介して保持するこ
とで、より確実に保持でき、その凸部の周囲において空
隙が形成されることで、洗濯物の表面における洗浄液の
流動抵抗を著しく低減し、洗浄効果を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0012】図1、図2に示すように、クリーニング装
置1は、筐体2と、この筐体2に内蔵される横軸心の円
筒形外側ドラム(貯留部材)3と、この外側ドラム3に
内蔵される横軸心の円筒形内側ドラム(回転部材)4と
を備える。その外側ドラム3は筐体2に固定され、その
内側ドラム4は横軸心の回転シャフト4aを介して外側
ドラム3により回転可能に支持されている。その内側ド
ラム4を回転駆動するため、その内側ドラム4の回転シ
ャフト4aに取り付けられたプーリ5と、外側ドラム3
に固定されたモータ6の出力シャフトに取り付けられた
プーリ7とに伝動ベルト8が巻き掛けられている。
【0013】その外側ドラム3内に、給液パイプ11、
開閉バルブ12を介して供給される洗浄液を貯留するこ
とが可能とされている。その内側ドラム4の外周に、そ
の外側ドラム3内に貯留された洗浄液を内側ドラム4内
に導くための多数の開口4aが形成されている。その洗
浄液の液面Lの高さは、内側ドラム4に取り付けられる
後述のホルダー20が、内側ドラム4の回転により洗浄
液内を進行できるように設定され、例えば、設定値にな
ったことをセンサにより検知し、その検知により給液パ
イプ11からの洗浄液の供給を遮断することで液面Lの
高さを制御できる。本実施形態では、その液面Lの高さ
は内側ドラム4の回転中心の高さよりも僅かに低い程度
とされる。その外側ドラム3に貯留された洗浄液は、開
閉バルブ13、廃液パイプ14を介して排出可能とされ
ている。
【0014】その内側ドラム4内に、2つのホルダー2
0が、適宜手段を介して取り外し可能に固定される。図
3に示すように、各ホルダー20は、偏平な直方体形の
箱によって構成され、上下壁20a、20bと左右壁2
0c、20dと前後壁20e、20fとを有する。その
上壁20aは、前壁20eにヒンジ(図示省略)を介し
て左右軸中心に揺動可能に取り付けられる部材20a′
と、後壁20fに左右軸中心に揺動可能に取り付けられ
る部材20a″とから構成され、図において2点鎖線で
示すように上壁20aは開放可能な蓋として機能する。
なお、その上壁20aの閉じ状態を維持できるように、
両部材20a′、20a″を解除可能に連結する手段が
適宜設けられる。また、その前壁20eと後壁20fに
は開口20e′、20f′が形成されている。そのホル
ダー20の材質としては、後述のシート状部材21と洗
濯物22を保持できる剛性を有するものであれば特に限
定されないが、錆びにくく軽量であるものが好ましく、
例えば、ステンレススチール、アルミニウム及びその合
金等の金属や、硬質塩化ビニール、ABS、ポリカーボ
ネート等の合成樹脂の単独材あるいは複合材を用いるこ
とができる。
【0015】上記内側ドラム4に固定された状態での各
ホルダー20は、その前後方向が内側ドラム4の回転方
向(図2において矢印A方向)に沿い、左右方向が内側
ドラム4の回転軸方向に沿うものとされ、これにより各
ホルダー20は、その内側ドラム4の回転方向前方側と
後方側とが開口20e′、20f′とされている角パイ
プを構成する。また、両ホルダー20は、内側ドラム4
の回転軸を挟んで対向するように配置される。
【0016】図4に示すように、上記各ホルダー20内
に、複数の通液性および弾性を有するシート状部材21
と複数の洗濯物22とが、上壁20aを開いた部分から
取り出し可能に挿入される。そのシート状部材21と洗
濯物22とは交互に並列する。前記上壁20aを閉じる
ことで、各シート状部材21と各洗濯物22とは上壁2
0aと下壁20bとで圧縮される。その圧縮によりシー
ト状部材21は弾性変形し、その弾性変形したシート状
部材21により挟み込まれることで各洗濯物22は保持
される。各シート状部材21は、本実施形態では矩形と
され、前後壁20e、20fにより上記開口20e′2
0f′からの抜けが阻止されるように寸法が設定されて
いる。各洗濯物22は、シート状部材21により挟み込
まれることで開口20e′20f′からの抜け出しが防
止される。そのシート状部材21の材質は、ホルダー2
0により圧縮されることで弾性変形し、洗濯物22を挟
み込んだ状態で通液性を維持するものであれば特に限定
されないが、スケルトン状のウレタンフォームが特に好
適である。さらにシート状部材21は、圧縮状態で通液
性が阻害されることなく洗濯物22を挟み込んで保持す
る上で、その厚さは5mm以上が好ましく、より好まし
くは10mm以上である。
【0017】図5に示すように、各シート状部材21の
表裏面に、複数のスポット状凸部21aが形成され、各
凸部21aを介して洗濯物22はシート状部材21によ
り挟み込まれる。これにより、ホルダー20に保持され
たシート状部材21と洗濯物22との間に、各スポット
状凸部21aの周囲において洗浄液の流動用空隙23が
形成される。
【0018】上記構成において、内側ドラム4に固定さ
れたホルダー20に、複数のシート状部材21と複数の
洗濯物22とを交互に並列する状態で、上壁20aを開
いた部分から挿入し、その上壁20aを閉じることで、
ホルダー20内にシート状部材21により挟み込まれた
洗濯物22を内蔵する。また、洗剤を含む洗浄液を内側
ドラム4に貯留する。しかる後に内側ドラム4を回転さ
せると、ホルダー20は洗浄液内を進行する。上記実施
形態では、洗浄液の液面Lは内側ドラム4の回転中心よ
りも僅かに低い位置とされているので、ホルダー20は
洗浄液内を進行した後は液面L上に抜け、大気中を進行
した後に再び液面L下に潜って洗浄液内を進行する。こ
これにより、その洗濯物22を挟み込むシート状部材2
1は、内側ドラム4の回転により洗濯物22と共に洗浄
液内を進行可能とされ、図2において矢印Bで示すよう
に、ホルダー20の開口20e′20f′の一方から他
方に向かう洗浄液の流れ、すなわち、シート状部材21
と洗濯物22とを通過する洗浄液の流れが生成され、洗
濯物22の内部に洗浄液が浸透して進行すると共に洗濯
物22の表面を洗浄液が進行するので、洗濯物22の洗
浄を行なうことができる。その洗浄終了後に内側ドラム
4の回転を停止させ、洗浄液を排出したならば、再び内
側ドラム4を回転させて脱液を行う。次に、内側ドラム
4の回転を停止させ、洗浄液として濯ぎ水を内側ドラム
4に貯留し、再び内側ドラム4を回転させることで濯ぎ
を行なう。次に、内側ドラム4の回転を停止させ、洗浄
液を排出したならば、再び内側ドラム4を回転させて脱
液を行う。しかる後に内側ドラム4の回転を停止させ、
内側ドラム4に固定されたホルダー20の上壁20aを
開き、シート状部材21と洗濯物22とを取り出し、そ
の取り出した洗濯物22を乾燥させる。
【0019】上記構成によれば、洗濯物22をシート状
部材21により弾力を作用させることで挟み込むことに
より保持、固定し、洗濯物22の変形や振動をシート状
部材21により吸収して抑制できる。これにより、洗濯
物22の型崩れを防止し、繊維間の摩擦を著しく軽減し
て羊毛繊維等の収縮を防止できる。また、ホルダー20
は両端に開口20e′20f′を有する角型パイプを構
成することから、内側ドラム4の回転により洗浄液中を
進行することで、そのパイプ内部に沿う洗浄液の強い液
流が生じる。すなわち、洗浄液の液流が抵抗の大きな洗
濯物22を迂回するのを防止し、洗濯物22を通過する
洗浄液の液流が弱くなるのを防止できる。これにより、
洗濯物22およびシート状部材21を通過する洗浄液の
流れを促進し、洗浄効果を向上できる。さらに、洗濯物
22を凸部21aを介して保持することで、より確実に
保持でき、その凸部21aの周囲に洗浄液の流動用空隙
23が形成されることで、洗濯物22の表面における洗
浄液の流動抵抗を著しく低減し、洗浄効果を向上でき
る。
【0020】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、図6に示すように、各シート状部材21の
表裏面に、上記実施形態のスポット状凸部21aに代え
て、複数のライン状凸部21a′を矩形のシート状部材
21の対角線方向に沿って形成することができる。複数
のシート状部材21は、洗濯物22の一方側に接するラ
イン状凸部21a′が沿う方向と他方側に接するライン
状凸部21a′が沿う方向とが交差するように配置さ
れ、これにより、その交差位置において各凸部21a′
を介して洗濯物22をシート状部材21により挟み込む
ことができる。この場合も、ホルダー20に保持された
シート状部材21と洗濯物22との間に、各ライン状凸
部21a′の周囲において洗浄液の流動用空隙が形成さ
れる。また、そのような凸部21a、21a′を設ける
ことなく洗濯物をシート状部材により挟み込んでもよ
い。洗濯物を折り畳んだ状態で洗濯する場合、その洗濯
物の互いに重なる部分の間にもシート状部材を入れるよ
うにしてもよい。これにより、洗濯物の変形や振動をよ
り確実に抑制できる。
【0021】
【発明の効果】本発明のクリーニング方法によれば、羊
毛等の洗濯物の機械的な変形だけでなく振動をも押さえ
ることで、収縮や型くずれを起こさず高い寸法安定性を
満足させ、衣類の絡み合いや摩擦による繊維の損傷、劣
化も無く、更に、水溶性の汚れも充分に洗浄して汚垢種
に依存しない洗浄性を奏して洗濯物をきれいに洗い上げ
ることができ、また、既存のドラム型洗濯機を有効利用
でき、本発明のクリーニング装置によれば本発明のクリ
ーニング方法を実施することができる。
【0022】
【実施例および比較例】日本工業規格(JIS L10
42)に基づき、IWS(国際羊毛事務局)SM‐12
羊毛試験布に200mmの間隔で印を付けた。その間隔
の測定は、標準環境(20℃、65%RH)で正確に行
なった。その羊毛試験布を洗濯物として、以下の比較例
および実施例に示す洗浄試験を行った。また、以下の参
考例に示す収縮試験を行なった。その洗浄試験において
は、非イオン界面活性剤エマルゲン108(花王(株)
製)の0.05%水溶液を洗浄液として用いた。
【0023】実施例においては、上記実施形態のクリー
ニング装置1を用い、洗浄3分、水道水濯ぎ2分、脱水
30秒した後、羊毛試験布をカゴに平置きして自然乾燥
させた。なお、そのクリーニング装置1の各部の寸法、
内側ドラム4の回転数は、28rpmである。クリーニ
ング装置1の寸法は、外側ドラム3が直径880mm、
軸方向長さ520mm、内側ドラム4が直径820m
m、軸方向長さ420mm、ホルダー20の寸法が前後
方向長さ620mm、左右方向長さ410mm、高さ1
50mm、ホルダー20の開口の寸法が左右方向長さ3
80mm、高さ130mm、シート状部材21の寸法が
前後方向長さ610mm、左右方向長さ400mm、高
さ15mmである。比較例においては、縦軸中心に回転
駆動される洗濯槽を有する市販の二槽式洗濯機((株)
東芝製渦巻き式洗濯機(VH‐360S1))を用い、
弱反転水流モードで洗浄3分、水道水濯ぎ2分、脱水1
0秒した後、羊毛試験布をカゴに平置きして自然乾燥さ
せた。参考例においては、羊毛試験布をカゴに平置き
し、水中に静かに浸漬し、1時間放置した後にそのまま
自然乾燥させた。
【0024】上記自然乾燥後の各羊毛試験布を、標準環
境で1日間調湿し、印から印間の長さの変化を測定し、
予め測定した長さに基づき線収縮率及び面収縮率を求め
た。また、外観として布地表面の毛羽立ちによるフェル
ト化の状態を観察した。その結果を以下の表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】その表1より、比較例によれば洗濯物の収
縮率は大きく、外観にフェルト化が生じたのに対して、
本発明の実施例によれば洗濯物の収縮率は極めて低く、
参考例のように水中に浸しただけの洗濯物の収縮率と殆
ど差がなく、また、洗濯物の外観的変化も認められない
ことが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のクリーニング装置の断面構
成説明図
【図2】本発明の実施形態のクリーニング装置の要部の
断面図
【図3】本発明の実施形態のホルダーの斜視図
【図4】本発明の実施形態のホルダーとシート状部材と
洗濯物の平面図
【図5】本発明の実施形態のシート状部材と洗濯物の要
部の断面図
【図6】本発明の変形例のシート状部材と洗濯物の部分
破断平面図
【符号の説明】
3 外側ドラム(貯留部材) 4 内側ドラム(回転部材) 20 洗濯物ホルダー 21 シート状部材 21a、21a′ 凸部 22 洗濯物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形させた通液性を有するシート状
    部材により洗濯物を挟み込み、 そのシート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液の流れを
    生成できるように、その洗濯物を挟み込むシート状部材
    を、横軸中心に回転駆動される回転部材に取り付けて洗
    浄液内で進行させることを特徴とするクリーニング方
    法。
  2. 【請求項2】 その回転部材の回転方向前方側と後方側
    とにおいて開口するパイプ内において、その洗濯物をシ
    ート状部材により挟み込む請求項1に記載のクリーニン
    グ方法。
  3. 【請求項3】 その洗濯物を凸部を介してシート状部材
    により挟み込み、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙
    を形成する請求項1または2に記載のクリーニング方
    法。
  4. 【請求項4】 洗浄液の貯留部材と、 その貯留された洗浄液を内部に導入可能、且つ、横軸中
    心に回転駆動される回転部材と、 その回転部材内に取り外し可能に固定されるホルダー
    と、 通液性および弾性を有すると共に、そのホルダーにより
    圧縮されるように保持されるシート状部材とを備え、 その圧縮により弾性変形したシート状部材により洗濯物
    を挟み込み可能とされ、 その洗濯物を挟み込むシート状部材は、その回転部材の
    回転により洗濯物と共に洗浄液内を進行可能とされ、そ
    の進行によりシート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液
    の流れを生成可能なクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 そのホルダーは、その回転部材の回転方
    向前方側と後方側とにおいて開口するパイプを構成し、
    そのパイプ内において洗濯物がシート状部材により挟み
    込まれる請求項4に記載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 そのシート状部材は凸部を有し、その凸
    部を介して洗濯物はシート状部材により挟み込み可能と
    され、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙が形成され
    ることを特徴とする請求項4または5に記載のクリーニ
    ング装置。
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