JPH0580181B2 - - Google Patents

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JPH0580181B2
JPH0580181B2 JP1310031A JP31003189A JPH0580181B2 JP H0580181 B2 JPH0580181 B2 JP H0580181B2 JP 1310031 A JP1310031 A JP 1310031A JP 31003189 A JP31003189 A JP 31003189A JP H0580181 B2 JPH0580181 B2 JP H0580181B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/204Multiple access
    • H04B7/212Time-division multiple access [TDMA]
    • H04B7/2125Synchronisation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、中心局対周辺局間の通信を通信衛星
を介した共通のチヤネルにて行う多元接続の衛星
通信方式における中心局が周辺局送信に係るバー
スト信号を受信するために復調器を制御する復調
器制御方式に関する。
(従来の技術) 中心局と複数の周辺局とが通信衛星を介した共
通のチヤネルで通信を行う多元接続の衛星通信方
式としては、例えば特開昭62−199129号公報記載
のものが知られている。この種の衛星通信方式で
は、中心局から周辺局への通信は放送モードで行
われる。一方、周辺局は中心局からの放送モード
のデータからタイミング信号を抽出し、フレーム
同期を確立した後、定められたタイムスロツトを
生成する。その後、生成したタイムスロツト中に
送信データをバースト状にして送出する。そし
て、複数の周辺局からタイムスロツト単位で送信
されて来るバースト信号は、中心局においてバー
スト信号受信用復調器にて受信処理される。な
お、バースト信号は例えば第6図に示すように、
「プリアンブル」と「ユニークワード」と「デー
タ」とで構成され、これが1タイムスロツト内の
所定ガードタイムを除いた残余の部分に挿入され
る。
ところで、一般に、複数の周辺局から送信され
て来るバースト信号には、各局間の搬送波周波数
の周波数偏差やレベル偏差、ビツトタイミングの
位相偏差、バースト送出タイミングの偏差などが
含まれているので、バースト信号受信用復調器は
これらの偏差を短時間に補正し、データを正確に
再生する能力を備えていなくてはならない。
即ち、中心局では、各種の制御信号を発生して
バースト信号受信用復調器に与え、復調器が上述
した能力を備えるように制御することが要求され
る。この制御信号には、例えば、バースト信号を
受信する前に復調器を初期化するリセツト信号、
バースト信号の有無やデータの先頭を示すために
用いられるユニークワードの検出を確実にするア
パーチヤ信号、さらには、バースト信号の先頭部
に無変調部分を付加する方式においてはその無変
調部を示すゲート信号、などがある。
ここに、復調器の制御は各バースト毎に行うの
であるから、上述した制御信号は各バーストに対
して必要であり、タイムスロツトに同期してバー
スト信号と一定の関係の位置に発生させる必要が
ある。ところが、第7図aに示すように、通信衛
星の位置変動により信号の伝搬時間(ラウンド・
トリツプ・デイレイ)が変動し、これに伴いタイ
ムスロツトも変動する。従つて、復調器の制御信
号も第7図bに示すようにラウンド・トリツプ・
デイレイの変動に伴つて適当な位置に移動させな
ければならない。
以上要するに、中心局における復調器制御方式
では、衛星の位置変動に起因するタイムスロツト
の変動も吸収しつつ最適なタイミングで制御信号
を発生することが要求されるのである。
従来では、例えば第8図に示す如く構成しこれ
を実現している。以下、第8図を参照して従来の
復調器制御方式の概要を説明する。
第8図において、放送モード送信部1は、タイ
ミング信号発生器2とタイミング信号挿入部3と
変調器4とを有し、前述したように所要の送信デ
ータを各周辺局へ放送モードで送信する。即ち、
タイミング信号発生器2は、複数の周辺局から送
信されるバースト信号の送信タイミングとなるタ
イムスロツトを決定するタイミング信号5を生成
する。タイミング信号挿入部3は入力されたタイ
ミング信号5に基づいて送信すべきタイミング信
号を生成し、それと送信データとを多重化する。
この多重化信号は変調器4にて変調された放送モ
ードで送信される。
そして、各周辺局は、この放送モードの信号を
受信しタイミング信号を抽出してフレーム同期を
確立した後、定められたタイムスロツトを生成し
て中心局に対してバースト信号を送信する。従つ
て、バースト信号は放送モード送信部1で生成さ
れるタイミング信号5と時間軸上で完全に同期が
とれていることになる。
一方、この放送モードの信号は、衛星にて折り
返えされ中心局にも到来するので、従来方式では
この放送モードの信号を受信処理する測矩部10
5を設けて衛星の位置変動の情報を得、スロツト
カウンタ109を介した制御信号発生器110に
てバースト信号受信用復調器11に対する所要の
制御信号を発生するようにしている。
具体的に言えば、受信された放送モードの信号
を放送モード受信用復調器106で復調した後、
タイミング信号抽出部107で放送モードの信号
中に含まれているタイミング信号を抽出し、受信
フレーム同期回路108にて受信フレーム同期を
確立する。抽出したタイミング信号と到来するバ
ースト信号のタイムスロツトとのオフセツト時間
は予め決めておけるので、結局放送モードの信号
中のタイミング信号の抽出によつて衛星位置変動
の情報が得られ、タイムスロツトを正確に決定で
きることになる。
そこで、スロツトカウンタ109でこの受信フ
レーム同期からスロツトタイミング周期を生成
し、制御信号発生器110でスロツトカウンタ1
09のカウント値をアドレスとしてバースト信号
受信用復調器11の制御信号を生成する。即ち、
タイムスロツトの変動に追従した制御信号で復調
器を制御するのである。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の復調器制御方式は、自局(中心
局)の出している放送モードの信号を受信するだ
けのために専用の周波数変換器や復調器が必要
で、またタイミング信号を抽出し受信フレーム同
期を確立するための論理回路が必要となる。これ
らは回路規模が大きく前述した測距部105は別
体の装置を構成する。そして、回線の信頼性を確
保するためには、バースト信号受信用復調器等と
同様に、上述した装置の予備系を用意しなければ
ならず、現用予備の切換装置も必要となる。
要するに、従来の復調器制御方式では、バース
ト信号受信用復調器を制御するだけのために専用
装置を設けることとなり、システムは巨大化し、
複雑化し、システムを構築する上で価格が高くな
り装置規模も大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、放送モードの信号を受信する
ことなく、衛星の位置変動に起因するタイムスロ
ツトの変動吸収を行うことができる復調器制御方
式を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明の復調器制
御方式は次の如き構成を有する。
即ち、第1発明に係る復調器制御方式は、中心
局と複数の周辺局が通信衛星を介した共通のチヤ
ネルで通信を行う多元接続の衛星通信方式におけ
る前記中心局に、前記複数の周辺局が送信するバ
ースト信号を受信する復調器を制御するための復
調器制御信号を形成する手段として、周辺局がバ
ースト信号を送信するタイムスロツトを決定する
ために当該中心局において生成されるタイミング
信号を所定時間宛遅延する手段と; 前記遅延さ
れたタイミング信号に応答して前記タイムスロツ
ト長に相当する期間内において復調器制御用の第
1の制御信号とバースト信号中のユニークワード
検出用の第2の制御信号とを生成する手段と;ユ
ニークワード検出信号に応答して前記タイムスロ
ツト長に相当する期間内において復調器制御用の
第3の制御信号とユニークワード検出用の第4の
制御信号とを生成する手段と;切換信号に応答し
て前記第1の制御信号と前記第3の制御信号のい
ずれか一方を前記復調器制御信号として選択出力
し、前記第2の制御信号と前記第4の制御信号の
いずれか一方をユニークワード検出用アパーチヤ
として選択出力する手段と;前記復調器の出力た
るバースト信号に含まれるユニークワードを検出
しそれを前記ユニークワード検出用アパーチヤに
て検定し前記ユニークワード検出信号を出力する
手段と;前記ユニークワード検出信号に応答して
前記切換信号を出力する手段と;を備えたことを
特徴とするものである。
また、第2発明に係る復調器制御方式は、中心
局と複数の周辺局が通信衛星を介した共通のチヤ
ネルで通信を行う多元接続の衛星通信方式におけ
る前記中心局に、前記複数の周辺局が送信するバ
ースト信号を受信する復調器を制御するための復
調器制御信号を形成する手段として、周辺局がバ
ースト信号を送信するタイムスロツトを決定する
ために当該中心局において生成されるタイミング
信号を所定時間宛遅延する手段と;前記遅延され
たタイミング信号に応答して前記タイムスロツト
長に相当する期間内において復調器制御用の第1
の制御信号とバースト信号中のユニークワード検
出用の第2の制御信号とを生成する手段と;リセ
ツト信号に応答して前記タイムスロツト長に相当
する期間内において復調器制御用の第3の制御信
号とユニークワード検出用の第4の制御信号とを
生成する手段と;切換信号に応答して前記第1の
制御信号と前記第3の制御信号のいずれか一方を
前記復調器制御信号として選択出力し、前記第2
の制御信号と前記第4の制御信号のいずれか一方
をユニークワード検出用アパーチヤとして選択出
力する手段と;前記復調器の出力たるバースト信
号に含まれるユニークワードを検出しそれを前記
ユニークワード検出用アパーチヤにて検定し前記
ユニークワード検出信号を出力する手段と;前記
ユニークワード検出用アパーチヤと前記ユニーク
ワード検出信号と前記リセツト信号に応答してな
されるタイムスロツト長に相当する期間内の識別
動作の信号とを受けて統計的な処理をしその処理
結果に基づきリセツト制御信号と前記切換信号と
を出力する手段と; 前記識別動作の信号と前記
リセツト制御信号とを受けて両者を比較しその結
果に基づき前記リセツト信号を出力する手段と;
を備えたことを特徴とするものである。
(作用) 次に、前記の如く構成される本発明の復調器制
御方式の作用を説明する。
周辺局がバースト信号を送信するタイムスロツ
トを決定するタイミング信号は各周辺局へ放送モ
ードで伝達するために生成されるものであり、バ
ースト信号はこのタイミング信号に同期してい
る。そこで、本発明では、まずこのタイミング信
号を所定時間宛遅延させた信号に基づくタイムス
ロツト内で第1および第2の制御信号を発生す
る。そして、いずれの周辺局もバースト信号を送
信していない場合には、第1の制御信号が復調器
制御信号として、また第2の制御信号がユニーク
ワード検出用アパーチヤとしてそれぞれ選択出力
されるようにし、バースト信号受信に備える。
具体的に言えば、衛星の位置変動に基づくラウ
ンド・トリツプ・デイレイの変動幅は予め知り得
る事項であるが、いずれの周辺局もバースト信号
を送信していない状態においてバースト信号受信
に備えるのであるから、前記遅延時間は最短のラ
ウンド・トリツプ・デイレイのときに送られて来
るであろうバースト信号にも対応するように設定
され、またユニークワード検出用アパーチヤたる
第2の制御信号におけるアパーチヤはラウンド・
トリツプ・デイレイの全変動幅に対応できるよう
に設定されることになる。
次に、バースト信号が送信されて来ると、復調
器の出力たるバースト信号に含まれるユニークワ
ードを検出しそれをユニークワード検出用アパー
チヤたる前記第2の制御信号にて検定しユニーク
ワード検出信号を発生する。
そして、第1発明では、このユニークワード検
出信号に基づくタイムスロツト、即ち、現在のラ
ウンド・トリツプ・デイレイに対応したタイムス
ロツト内で第3および第4の制御信号を発生す
る。そして、第3の制御信号は復調器制御信号と
して、また第4の制御信号はユニークワード検出
用アパーチヤとしてそれぞれ選択出力される。
ここに、第4の制御信号におけるアパーチヤ
は、当該タイムスロツトが現在のラウンド・トリ
ツプ・デイレイに対応しているので、ラウンド・
トリツプ・デイレイの変動を考慮せずに設定で
き、第2の制御信号のアパーチヤよりも相当に狭
いもので良いことになる。即ち、以後のユニーク
ワード検出信号はこの第4の制御信号にて検定す
るから、誤検出を回避して制御信頼性を高めるこ
とができる。なお、ユニークワードの不検出が生
ずると、前記バースト信号の受信態勢へ戻る。
また、第2発明では、ユニークワード検出用ア
パーチヤたる第2の制御信号から得たタイムスロ
ツト数とユニークワード検出数の関係が所定の要
件を満たすまでは第2の制御信号がユニークワー
ド検出用アパーチヤとなるように制御し、所定の
要件を満たすと、ユニークワード検出信号の入力
時点における識別動作値の平均を示すリセツト制
御信号を形成し、現在行つている識別動作の値が
平均値と一致したとき、リセツト信号を発生す
る。これにより現在のラウンド・トリツプ・デイ
レイに対応したタイムスロツトにて識別動作を行
わせ、第3および第4の制御信号を発生させる。
即ち、上述した統計的処理によつて現在のバース
ト位置を決定し、それに基づき復調器制御信号と
ユニークワード検出用アパーチヤを発生させるの
である。なお、ここで生成されるアパーチヤは第
1発明のものよりも狭いものとなり、誤検出や不
検出の発生を抑制でき、制御信頼性を一層向上さ
せることができる。
斯くして、本発明の復調器制御方式によれば、
放送モードの信号を受信するのではなく、現実に
送信されて来るバースト信号に基づき衛星位置変
動に起因するタイムスロツトの変動を吸収するよ
うにしたので、バースト信号受信用の復調器の付
属回路として構成でき、装置の大幅な小型化、低
価格化、高信頼化を実現出来る利点がある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
第1図は本発明の第1実施例に係る復調器制御
方式を示す。なお、第8図に示した従来方式と同
一構成部分には同一符号名称を付してある。以
下、本発明に係る部分を第2図を参照しながら説
明する。
衛星の位置変動の最大値等は衛星本体の性能や
姿勢制御方法などから知ることができ、これから
ラウンド・トリツプ・デイレイの変動幅を割り出
すことができるので、ラウンド・トリツプ・デイ
レイの最短時と最長時の受信バースト位置は、そ
れぞれ例えば第2図a,bに示すように、予め予
想できる。一方、放送モード送信部1は前述した
如く動作するが、現実に送信されて来るバースト
信号はタイミング信号発生器2の出力たるタイミ
ング信号5に同期している。
そこで、本発明では、バースト信号が送信され
ていない状態等においてもバースト信号を受信で
きる態勢にしておくために、2個制御信号発生器
8,18を設け、両者の出力たる前述した如き各
種の制御信号をセレクタ21にて切り換えてバー
スト信号受信用復調器11へ与えるようにしてあ
る。なお、制御信号発生器8,18の出力は2系
統図示してあるが、これは理解を容易にするため
であつて、一方の出力10A,10Bは前記各種
の復調器制御信号(第1および第3の制御信号)
を示し、他方の出力15A,15Bはその一部で
あるユニークワード検出用アパーチヤ(第2およ
び第4の制御信号)を示している。
バースト信号の受信がない状態においてはラウ
ンド・トリツプ・デイレイの最短時に送信される
バースト信号(第2図a)も受信できる必要があ
る。そこで、タイミング信号5を遅延回路6にて
衛星の位置変動幅の最短値から決定した予想でき
る最短のラウンド・トリツプ・デイレイだけ遅延
させ、タイムスロツト長を周期とする第1のスロ
ツトカウンタ7をリセツトする。その結果、第1
の制御信号発生器8は、第1のスロツトカウンタ
7のカウンタ値たるアドレス9を複号することに
よつて最短のラウンド・トリツプ・デイレイのと
きに送られて来るべきバースト信号にも対処出来
るような各種の復調器制御信号10Aを発生でき
ることになる。なお、バースト信号はラウンド・
トリツプ・デイレイの変動幅内の任意の位置(第
2図c)で送信されて来るので、復調器制御信号
10Aの一部であるユニークワード検出用アパー
チヤ15Aは、考えられるラウンド・トリツプ・
デイレイの変動幅全てについて対応出来るよう
に、例えば第2図dに示すように、広いアパーチ
ヤとして認定されている。
セレクタ21は信号判定器22からの切換信号
27を受けて第1の制御信号発生器8の出力と第
2の制御信号発生器18の出力の一方を選択出力
するが、両者の出力であるユニークワード検出用
アパーチヤ15A,15Bはユニークワード検出
用ゲート14の他、信号判定器22へも入力され
ており、信号判定器22はユニークワード検出用
ゲート14の出力(ユニークワード検出信号)2
0が当該ユニークワード検出用アパーチヤ15
A,15B内に存在するか否かに応じて切換信号
を出力する。周辺局からバースト信号が送信され
ていないときは、第1の制御信号発生器8の出力
10A,15Aを選択するように制御しているの
である。
次に、バースト信号が送信されて来ると、バー
スト信号受信用復調器11はデータを復調するの
で、この復調出力13を受けてユニークワード検
出器12はバースト信号中のユニークワードを検
出する。これをユニークワード検出用ゲート14
へ出力される。
ユニークワード検出用ゲート14は、ユニーク
ワード検出器12は出力するユニークワード検出
信号16をセレクタ21が選択出力するユニーク
ワード検出用アパーチヤ15A,15Bで検定
し、その検定結果をユニークワード検出信号20
として信号判定器22と第2のスロツトカウンタ
17とへ出力する。バースト信号はラウンド・ト
リツプ・デイレイの変動幅内の任意の位置(第2
図c)で送信されて来るが、前述したようにユニ
ークワード検出用アパーチヤ15Aは広いアパー
チヤ(第2図d)に設定してあるので、ユニーク
ワード検出器12の出力はそのままユニークワー
ド検出用ゲート14からユニークワード検出信号
20として出力される。なお、この時点では、信
号判定器22は従前の切換信号を保持出力してい
る。
第2のスロツトカウンタ17は、第1のスロツ
トカウンタ7と同様にタイムスロツト長を周期と
するカウンタである。ユニークワード検出信号2
0によつてリセツトされ、現在のラウンド・トリ
ツプ・デイレイに合つたタイムスロツトと同期し
てカウント動作を行う。
斯くして、この第2のスロツトカウンタ17の
カウント値たるアドレス19を受けてこれを複号
する第2の制御信号発生器18は、現在のバース
ト信号の位置の合致した各種の復調器制御信号を
発生できることになる。ここで、注意すべきこと
は、第2のスロツトカウンタ17は現在のラウン
ド・トリツプ・デイレイに同期して動作するので
あるから、第2に制御信号発生器18ではラウン
ド・トリツプ・デイレイの変動を考慮することな
くユニークワード検出用アパーチヤ15Bを発生
できるということである。つまり、ガードタイム
の間隔をtとすれば(第2図a)、ユニークワー
ド検出用のアパーチヤ15Bは、今回受信するバ
ースト信号の変動分と次に来るバースト信号の変
動分、即ち、第2図eに示すように、バースト信
号間のガードタイムの2倍分2tだけの狭い幅で開
ければ良いということになる。
衛星の位置変動によるラウンド・トリツプ・デ
イレイの変動量に比べてガードタイムの間隔tは
非常に短い時間なので、第2の制御信号発生器1
8で生成されるアパーチヤ15Bは第1の制御信
号発生器8で生成されたアパーチヤ15Aよりも
大幅に狭くなり、ユニークワードの誤検出(ユニ
ークワードが存在しないにも拘らず検出と判断し
てしまうこと)が殆どなくなる。従つて、ユニー
クワード検出の精度が上がりシステムの信頼性が
増す。
そして、信号判定器22は、ユニークワード検
出信号20が入力し、かつ、第2のスロツトカウ
ンタ17および第2の制御信号発生器18が以上
説明した所要の動作を行つた後、即ち、その受信
されたバースト信号のラウンド・トリツプ・デイ
レイが判明したと判断される適宜時点で、セレク
タ21が第2の制御信号発生器18の出力を選ぶ
よう切り換える。本発明が対象としている通信方
式では通常、バースト信号は次々に連続して送信
されて来るので、先行バーストから割り出された
ほぼ正確なタイムスロツトに従つて第2の制御信
号発生器18が生成出力する復調器制御信号によ
つて、バースト信号受信用復調器11は制御され
ることになる。
なお、送信あれて来るバースト信号が途切れる
と、信号判定器22は、前記したように、ユニー
クワード検出用アパーチヤ15B内にユニークワ
ード検出信号20が存在しないことを判定してセ
レクタ21が第1の制御信号発生器8の出力を選
択するよう切り換え、次のバースト信号の受信に
備える。この判定切り換えの方式としては、例え
ばユニークワードの未検出がn回続けて、即ち、
nタイムスロツト連続した場合にセレクタ21を
切り換えるようにして低C/N(搬送波電力対雑
音電力比)時のユニークワード不検出(ユニーク
ワードが存在するにも拘らず雑音のため未検出と
判定してしまうこと)の保護をかけるようにす
る、あるいは、ユニークワードの未検出が1回で
もあればすぐにセレクタ21を切り換えるように
する、等システムに合致した方式を選択すれば良
い。
次に、第3図は本発明の第2実施例に係る復調
器制御方式を示す。本第2実施例方式は、前記信
号判定器22に代えて制御回路24と比較器28
とを設け、制御回路24はユニークワード検出信
号20とセレクタ21の出力たるユニークワード
検出用アパーチヤ15A,15Bと第2のスロツ
トカウンタ17の出力値たるアドレス19とを受
けて前記切換信号27をセレクタ21へ、リセツ
ト制御信号26を比較器28へそれぞれ出力し、
比較器28はリセツト制御信号26とアドレス1
9とを受けてリセツト信号29を第2のスロツト
カウンタ17へ出力するようにしたものである。
制御回路24はマイクロ・コンピユータやロジ
ツク回路で構成することができるもので、第5図
に示す如くに動作する。以下、第5図を参照して
説明する。
ステツプ51は、周辺局がバースト信号を送信し
ていない初期モードにおける制御を示す。即ち、
制御回路24は、以下に説明する手順によつて初
期モードを判定し、セレクタ21が第1の制御信
号発生器8の出力を選択するように切換信号27
を出力する。このときのユニークワード検出用ア
パーチヤ15Aは第1実施例の第2図dと同様の
第4図dに示すように幅広のアパーチヤである。
そして、制御回路24では、タイムスロツト数カ
ウンタとユニークワード検出数カウンタとを0に
セツトして(ステツプ52)、バースト信号の受信
に備える(ステツプ53)。
周辺局が送信を開始すると、第1実施例方式と
同様にしてユニークワード検出信号20がバース
ト信号の受信の都度制御回路24へ入力するの
で、ステツプ53の判定結果は肯定(YES)とな
り、ステツプ54へ進み、ユニークワード検出のタ
イミングで第2のスロツトカウンタ17のアドレ
ス19をラツチし記憶するとともに、ユニークワ
ード検出数カウンタを歩進する。これはユニーク
ワード検出信号20が入力されるたびに行われ
る。
即ち、バースト信号は一般に複数の異なつた周
辺局から送信されるが、周辺局は、ある設定誤差
の範囲内でしかタイムスロツトの中にバースト信
号を送出出来ないので、第2のスロツトカウンタ
17の出力値たるアドレス19は全てのバースト
信号について等しいとは限らず、その複数のアド
レス19はガードタイム分だけ分散しており、そ
れを収集するのである。この収集動作は、ユニー
クワード検出数カウンタが値Nを計数するまで行
われる(ステツプ55)。
一方、制御回路24は上述したアドレス19の
収集動作と並行してタイムスロツト数カウンタに
てユニークワード検出用アパーチヤ15Aをカウ
ントすることによつてタイムスロツトの数を数え
ている(ステツプ56)。これはタイムスロツト数
が値M(M>N)に達するまで行われる。
そこで、セレクタ21の切換制御は両カウンタ
のカウント値に応じて次のようにして行われる。
まず、ユニークワード検出数が値Nに達する以
前(即ち、ステツプ55の判定結果が否定(NO)
の場合)にタイムスロツトの数が値Nに達したな
らば(即ち、ステツプ56の判定結果を肯定
(YES)の場合)、セレクタ21への切換信号2
7は従前のままにして、即ち、前記初期モード
(ステツプ51)の状態を保持し、両カウンタを0
に戻し(ステツプ52)、カウントをやり直す。
一方、ユニークワード検出数が値Nに達する以
前であつても、タイムスロツト検出数が値Mに達
していなければ(即ち、ステツプ56の判定結果が
否定(NO)の場合)、ステツプ53→同54→同55
と進み、アドレス19の収集動作を行う。以上の
動作過程では、制御回路24は、比較器28に対
するリセツト制御信号26として、タイムスロツ
ト周期の長さの値を出力している。
そして、タイムスロツト数が値M以下のときに
ユニークワード検出数が値Nに達したならば、ス
テツプ55の判定結果は肯定(YES)となつて次
のステツプ57以降の各ステツプを実行する。
ステツプ57では、上述のように収集記憶した第
2のスロツトカウンタ17のアドレス19の平均
Adを求める。そして、次のステツプ58では、そ
の平均アドレスをリセツト制御信号26とし
て出力する。これは1タイムスロツトに相当する
期間だけ行われる。
すると、リセツト制御信号26と第2のスロツ
トカウンタ17のアドレス19とが比較器28で
照合され、ユニークワードが分散している平均ア
ドレスにおいてリセツト信号である一致パル
ス29が出力され、これにより第2のスロツトカ
ウンタ17にリセツトがかかる。
斯くして、第2のスロツトカウンタ17は現在
のラウンド・トリツプ・デイレイとほぼ等しいタ
イムスロツトと時間的に同期して動作することと
なり、この第2のスロツトカウンタ17のアドレ
ス19によつて復調器制御信号10Bとその一部
であるユニークワード検出用アパーチヤ15Bを
生成している第2の制御信号発生器18は、現在
のラウンド・トリツプ・デイレイに合致した、即
ち、現在のバースト信号の位置に見合つた各種の
復調器制御信号を発生できることになる。
制御回路24は、以上の各動作が完結する適宜
なタイミングで、ステツプ59を実行し、第2の制
御信号発生器18の出力を選択するようにセレク
タ21を制御する。そして、ステツプ52へ進み、
ユニークワード検出数とタイムスロツト数を0に
戻して、最初と同じようにカウントを始める。
ラウンド・トリツプ・デイレイが変動しても以
上の方法でこれに追従することが可能である。
次いで、送信されて来るバースト信号が途切れ
たり、無くなつたりした場合には、次のようにな
る。ユニークワードが検出されないとステツプ53
の判定結果は否定(NO)となりステツプ56へ進
むが、タイムスロツト数が値Mに達する以前にユ
ニークワードの検出があるとステツプ53の判定結
果は肯定(YES)となりステツプ54を介してス
テツプ55へ進む。従つて、今の場合には、タイム
スロツト数が値Mに達したが、その期間内にユニ
ークワードが1度も検出されないとき、あるい
は、ユニークワードは検出されるがその検出数が
値N以下であるときに相当するので、制御回路2
4はセレクタ21が第1の制御信号発生器8の出
力を選ぶように切り換え(ステツプ51)、初期モ
ードに移る。この操作により、バースト信号が少
なかつたり無くなつた時に、ラウンド・トリツ
プ・デイレイが変動しても、再度、初期モードで
バースト信号を捕らえることができる。
以上の説明から明らかなように、バースト信号
受信用復調器11は、第1実施例方式と同様に高
精度に制御される。そして、このとき発生してい
るユニークワード検出用アパーチヤ15Bの設定
に関してはラウンド・トリツプ・デイレイの変動
を考慮する必要がない点第1実施例方式と同様で
あるが、本第2実施例方式で設定されるアパーチ
ヤの幅は、第4図eに示すように、周辺局が送つ
て来るバースト位置の誤差分、即ち、ガードタイ
ムの幅tだけの幅で良いので、ユニークワードの
誤検出の可能性が第1実施例方式よりも一段と少
なくなる。また、ユニークワードの検出確定を統
計的な処理によつて行つているので、ユニークワ
ードの検出ミス、即ち、不検出の可能性も少なく
なる。従つて、本第2実施例方式では、第1実施
例方式よりもユニークワードの検出精度が向上
し、システムの信頼性が増すことになる。
(発明の効果) 以上詳細したように、本発明の復調器制御方式
によれば、放送モードの信号を受信するのではな
く、現実に送信されて来るバースト信号に基づき
衛星位置変動に起因するタイムスロツトの変動を
吸収するようにしたので、バースト信号受信用の
復調器の付属回路として構成でき、装置の大幅な
小型化、低価格化、高信頼化を実現出来る利点が
ある。
ここに、本発明の復調器制御方式は、ユニーク
ワードの検出によりバースト信号の有無を判定
し、バースト信号の受信が無いときには、自局の
送信部で生成しているタイミング信号とラウン
ド・トリツプ・デイレイの変動幅から割り出した
予想される全てのバーストの位置に復調器制御信
号とユニークワード検出用アパーチヤを発生する
ようにし、バースト信号の受信があると、第1発
明ではそのバーストからラウンド・トリツプ・デ
イレイを割り出し、この情報に基づいて復調器制
御信号とユニークワード検出用アパーチヤを発生
し、また第2発明では複数回検出したユニークワ
ードについての統計的処理によつてラウンド・ト
リツプ・デイレイを割り出し、この情報に基づい
て復調器制御信号とユニークワード検出用アパー
チヤを発生するようにしてあるので、バースト信
号受信用復調器を高精度に制御できる復調器制御
方式を提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る復調器制御
方式の構成ブロツク図、第2図は第1実施例方式
におけるユニークワード検出用アパーチヤを説明
するタイムチヤート、第3図は本発明の第2実施
例に係る復調器制御方式の構成ブロツク図、第4
図は第2実施例方式におけるユニークワード検出
用アパーチヤを説明するタイムチヤート、第5図
は第2実施例方式の動作手順を示すフローチヤー
ト、第6図は本発明が対象とするバースト信号の
構成例を示す図、第7図は衛星の位置変動の影響
を説明するタイムチヤート、第8図は従来方式の
構成ブロツク図である。 1……放送モード送信部、2……タイミング信
号発生器、3……タイミング信号挿入部、4……
変調器、6……遅延回路、7……第1のスロツト
カウンタ、8……第1の制御信号発生器、11…
…バースト信号受信用復調器、12……ユニーク
ワード検出器、14……ユニークワード検出用ゲ
ート、17……第2のスロツトカウンタ、18…
…第2の制御信号発生器、21……セレクタ、2
2……信号判定器、24……制御回路、28……
比較器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中心局と複数の周辺局が通信衛星を介した共
    通のチヤネルで通信を行う多元接続の衛星通信方
    式における前記中心局に、前記複数の周辺局が送
    信するバースト信号を受信する復調器を制御する
    ための復調器制御信号を形成する手段として、周
    辺局がバースト信号を送信するタイムスロツトを
    決定するために当該中心局において生成されるタ
    イミング信号を所定時間宛遅延する手段と;前記
    遅延されたタイミング信号に応答して前記タイム
    スロツト長に相当する期間内において復調器制御
    用の第1の制御信号とバースト信号中のユニーク
    ワード検出用の第2の制御信号とを生成する手段
    と;ユニークワード検出信号に応答して前記タイ
    ムスロツト長に相当する期間内において復調器制
    御用の第3の制御信号とユニークワード検出用の
    第4の制御信号とを生成する手段と;切換信号に
    応答して前記第1の制御信号と前記第3の制御信
    号のいずれか一方を前記復調器制御信号として選
    択出力し、前記第2の制御信号と前記第4の制御
    信号のいずれか一方をユニークワード検出用アパ
    ーチヤとして選択出力する手段と;前記復調器の
    出力たるバースト信号に含まれるユニークワード
    を検出しそれを前記ユニークワード検出用アパー
    チヤにて検定し前記ユニークワード検出信号を出
    力する手段と;前記ユニークワード検出信号に応
    答して前記切換信号を出力する手段と;を備えた
    ことを特徴とする復調器制御方式。 2 中心局と複数の周辺局が通信衛星を介した共
    通のチヤネルで通信を行う多元接続の衛星通信方
    式における前記中心局に、前記複数の周辺局が送
    信するバースト信号を受信する復調器を制御する
    ための復調器制御信号を形成する手段として、周
    辺局がバースト信号を送信するタイムスロツトを
    決定するために当該中心局において生成されるタ
    イミング信号を所定時間宛遅延する手段と;前記
    遅延されたタイミング信号に応答して前記タイム
    スロツト長に相当する期間内において復調器制御
    用の第1の制御信号とバースト信号中のユニーク
    ワード検出用の第2の制御信号とを生成する手段
    と;リセツト信号に応答して前記タイムスロツト
    長に相当する期間内において復調器制御用の第3
    の制御信号とユニークワード検出用の第4の制御
    信号とを生成する手段と;切換信号に応答して前
    記第1の制御信号と前記第3の制御信号のいずれ
    か一方を前記復調器制御信号として選択出力し、
    前記第2の制御信号と前記第4の制御信号のいず
    れか一方をユニークワード検出用アパーチヤとし
    て選択出力する手段と;前記復調器の出力たるバ
    ースト信号に含まれるユニークワードを検出しそ
    れを前記ユニークワード検出用アパーチヤにて検
    定し前記ユニークワード検出信号を出力する手段
    と;前記ユニークワード検出用アパーチヤと前記
    ユニークワード検出信号と前記リセツト信号に応
    答してなされるタイムスロツト長に相当する期間
    内に識別動作の信号とを受けて統計的な処理をし
    その処理結果に基づきリセツト制御信号と前記切
    換信号とを出力する手段と;前記識別動作の信号
    と前記リセツト制御信号とを受けて両者を比較し
    その結果に基づき前記リセツト信号を出力する手
    段と;を備えたことを特徴とする復調器制御方
    式。
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