JP2799476B2 - 受信アパーチャ制御方式 - Google Patents

受信アパーチャ制御方式

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JP2799476B2
JP2799476B2 JP4093135A JP9313592A JP2799476B2 JP 2799476 B2 JP2799476 B2 JP 2799476B2 JP 4093135 A JP4093135 A JP 4093135A JP 9313592 A JP9313592 A JP 9313592A JP 2799476 B2 JP2799476 B2 JP 2799476B2
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reception aperture
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信アパーチャ制御方式
に関し、更に詳しくは親局と複数の子局とが衛星を介し
て通信を行うスロッティドTDMAシステムにおける親
局の受信アパーチャ制御方式に関する。この種の衛星通
信システムでは1又は2の親局と複数の子局とを衛星回
線で接続しており、その通信形態により2タイプに分け
られる。一つは、システム内の通信を子局間で直接に行
うものであり、この場合の親局は通信回線を扱わず、シ
ステムの制御のみを行う。もう一つは、全ての通信を親
局と子局間で行うものであり、子局間の通信は行わな
い。
【0002】本発明は後者の衛星通信システムに関し、
親局を中心とする小容量通信及び通信衛星の放送機能を
利用した親局から子局への同報通信等の用途に適してい
る。また、通信信区間の一方が必ず親局であるためにア
ンテナの大きさや送信電波出力等の回線品質決定要因を
常に親局に高負担させることができ、子局の設備コスト
を低減できる利点がある。
【0003】反面、親局には全子局から親局向けに形成
されるTDMA信号を的確に捉えるための高度な受信ア
パーチャ制御が要求され、ノイズ等に妨害されない高信
頼性の受信アパーチャ制御方式の提供が要望されてい
る。
【0004】
【従来の技術】図6は衛星通信システムを説明する図
で、図において100は通信衛星、200は親局、30
0 〜300n は子局である。親局200が送信した下
り信号f1 は通信衛星100で中継され、子局300 0
〜300n に受信される。また子局3000 〜300n
が送信した各上り信号f2 は通信衛星100で中継さ
れ、親局200に受信される。
【0005】ところで、一般にこのような通信衛星10
0の静止軌道は完全ではなく、地球から見ると東西南北
及び遠近の方向に微小変動している。このために、親局
200と子局3000 〜300n 間の伝送路長は時々刻
々と変化するが、この変動は日変動が支配的であり、1
日当たりおおむね正弦波状に変動することが知られてい
る。
【0006】図7は従来のアパーチャ制御方式を説明す
る図である。システムの下り回線(親局→子局)は1局
送信多局受信であるために親局200は図示のようなT
DM(Time-Division Multiplex )信号f1 の連続波を
送信し、各子局3000 〜300n はTDM信号f1
の識別コードIDi (i=0〜n)を見ることで自局向
けのデータを識別する。
【0007】一方、上り回線(子局→親局)は多局送信
1局受信であるために各子局300 0 〜300n はお互
いの送信バースト信号f2 が衝突しないように制御する
必要がある。この実現方法として、各子局3000 〜3
00n の送信タイミングを示す識別コードIDi を設
け、親局200は下り回線を通じて識別コードIDi
より全子局を等間隔でポーリングする。各子局3000
〜300n は下り回線より自局向けの識別コードIDi
を検出し、その後、フレームフォーマットより決定され
る全子局に固定の遅延時間とこれに各子局に固有の遅延
時間を加えた時間だけ遅らせたタイミングにバースト信
号f2 の送信を行う。各子局に固有の遅延時間は、子局
の設置位置により異なっており、通信衛星100までの
ノミナル距離との差分に相当する遅延時間として予め求
められる。その結果、通信衛星100がノミナル位置に
いる時刻を例えば0時とすると、その時点に各子局30
0〜300n が送信したバースト信号f2 は親局20
0に受信される際に均等に並び、ノミナル時(0時)の
TDMA(Time-Division Multiple Access )信号f 2
を形成する。
【0008】そして、通信衛星100がノミナル時(0
時)の位置よりドリフトすると、該ドリフトによって親
局200と各子局3000 〜300n 間の距離は様々に
変化し、これに応じて遅延時間も変化する。このような
遅延時間のずれの大きさやずれの方向は子局毎にまちま
ちであり、図示の如くずれの大きさが夫々最大で、かつ
ずれの方向が正反対の子局3000 ,3001 も存在す
る。かかる遅延時間の揺らぎ分については親局200の
受信部でこれを吸収する必要がある。
【0009】ところで、通常は、上記のようにして各子
局3000 〜300n は親局200の送信IDiに合わ
せて夫々バースト送信を行うが、障害発生中の子局や電
源投入されていない子局等はバースト送信を行わない。
また未設置の子局向けに送信IDiを発しても当然にバ
ースト信号は帰ってこない。従って、親局200が全子
局の電源ON/OFFの状態や障害有無の状態を監視し
ておらず、あるいは子局の設置/未設置の状態を登録し
ていないような場合には、親局200は、特にバースト
送信が存在しないような区間では、おもいっきり受信感
度を上げて同期語UWの検出を行おうとする。
【0010】ここで、例えば同期語UWのビット長を1
6ビットとし、また送信バーストが存在しない時の親局
200の受信データはランダムの1/0であると仮定す
ると、同期語検出の機会1回当たりの誤検出の確率は
(1/2)16と極めて小さい。しかし、このような同期
語検出の機会がm回あると、誤検出の確率はm×(1/
2)16に増大してしまう。従って、一般に受信アパーチ
ャ信号の時間幅は短い方が望ましい。
【0011】しかるに、従来は、親局200による同期
用IDiの送信から、衛星100の2往復に要する略
0.5Secの経過後に、衛星100の最大ドリフト分
をカバーするような時間幅(例えば458μS)の受信
アパーチャ信号TAPを発生させることにより全子局3
000 〜300n の揺らぎ分を吸収していた。このため
に、同期語の誤検出の確率は(458μS)/(信号の
ビット周期μS)倍に増大することとなり、バースト送
信が存在しないにもかかわらず同期語を誤検出してしま
うケースが多く発生していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のア
パーチャ制御方式では、親局の送信位相に基づいて衛星
の最大ドリフト分をカバーするような広い時間幅の受信
アパーチャ信号を発生させていた。その結果、同期語の
誤検出の確率が増大し、バースト送信がない間に受信す
るランダムな受信データを同期語と誤検出してしまうケ
ースが多く発生していた。
【0013】本発明の目的は、同期語の信頼性の高い検
出が行える受信アパーチャ制御方式を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題は図1の構成
により解決される。即ち、本発明の受信アパーチャ制御
方式は、親局と複数の子局とが衛星を介して通信を行う
スロッティドTDMAシステムにおける親局の受信アパ
ーチャ制御方式において、所定の受信アパーチャ信号T
AP又はRAPの区間に子局より受信したTDMA信号
の同期語UWを検出する同期語検出部1と、同期語検出
部1による同期語UWの検出タイミングUWDを基準に
して後の所定の同期語UWを検出するための受信アパー
チャ信号RAPを発生するアパーチャ信号発生部2とを
備える。
【0015】
【作用】図1の(A)において、同期語検出部1は所定
の受信アパーチャ信号TAP又はRAPの区間に子局よ
り受信したTDMA信号の同期語UWを検出する。そし
て、アパーチャ信号発生部2は同期語検出部1による同
期語UWの検出タイミングUWDを基準にして後の所定
の同期語UWを検出するための受信アパーチャ信号RA
Pを発生する。
【0016】図1の(B)において、同一子局が繰り返
し送信バーストf2 を送る周期をTとすると、一般にこ
の周期Tは多くても秒のオーダと短く、この間に衛星は
ほんの僅かだけドリフトする。従って、親局が例えばノ
ミナル時(0時)に所定の受信アパーチャ信号TAPを
利用してある子局からの同期語UWを検出したとする
と、同一子局からの次回の同期語UWは前回の同期語検
出タイミングUWDから略正確な周期Tの経過後に受け
取れる筈である。そこで、アパーチャ信号発生部2は同
期語検出部1による同期語検出タイミングUWDを基準
にして正確な周期Tの経過後を中心とする前後に多少の
余裕を見た比較的狭いパルス幅の受信アパーチャ信号R
APを発生する。そして、これにより同期語検出部1は
次回からはアパーチャ信号発生部2が発生した受信アパ
ーチャ信号RAPを利用して同期語UWを検出する。
【0017】こうして、衛星がノミナル時(0時)の位
置からドリフト時(2時)の位置に移動する過程におい
ては、衛星のドリフトにより同期語検出タイミングUW
Dが前回より後方に僅かに移動すると、受信アパーチャ
信号RAPの後方に設けた余裕により親局の同期語検出
位相も前回より後方に移動する。さらに、衛星がドリフ
ト時(2時)の位置からドリフト時(10時)の位置に
移動する過程においては、衛星のドリフトにより同期語
検出タイミングUWDが前回より前方に僅かに変化する
と、受信アパーチャ信号RAPの前方に設けた余裕によ
り親局の同期語検出位相も前回より前方に移動する。
【0018】かくして、親局は衛星のドリフトに対して
24時間確実に追従できると共に、比較的狭いパルス幅
の受信アパーチャ信号RAPを利用することで同期語の
誤検出の確率は格段に小さくなり、これにより、同期語
UWの信頼性の高い検出が行える。好ましくは、アパー
チャ信号発生部2が発生する受信アパーチャ信号RAP
の時間幅は衛星の最大ドリフト量をカバーする時間幅よ
りも小さい。
【0019】また好ましくは、アパーチャ信号発生部2
は同期語検出部1による同期語UWの検出タイミングU
WDを基準にして後の同一子局の同期語UWを検出する
ための受信アパーチャ信号RAPを発生する。また好ま
しくは、アパーチャ信号発生部2は同期語検出部1によ
る子局毎の同期語UWの検出タイミングUWDを基準に
して夫々後の同一子局毎の同期語UWを検出するための
受信アパーチャ信号RAPを発生する。
【0020】また好ましくは、アパーチャ信号発生部2
は同期語検出部1による同期語UWの検出タイミングU
WDを基準にして後の他の子局の同期語UWを検出する
ための受信アパーチャ信号を発生する。また好ましく
は、同期語検出部1はアパーチャ信号発生部2からの受
信アパーチャ信号RAPの提供が得られない場合には当
該受信スロットの全体に広げた受信アパーチャ信号TA
P又は親局の送信シーケンスを基準にして形成された所
定時間幅の受信アパーチャ信号TAPの区間に子局より
受信したTDMA信号の同期語UWを検出する。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は第1実施例の受
信アパーチャ制御方式の構成を示す図で、図において1
は同期語検出部、11 は同期語検出回路(UD)、12
はANDゲート回路、2は第1実施例のアパーチャ信号
発生部、21 はフリップフロップ(FF)、22は1
0.24Sec−1ビット長のシフトレジスタ(S
R)、23 は3ビット長のシフトレジスタ(SR)、1
1はカウンタ(CTR)、12はデコーダ(DEC)、
13は送信カウンタ(TCTR)、14はマルチプレク
サ部(MUX)、15は送信回路(TX)、16はデコ
ーダ(DEC)、17は受信カウンタ(RCTR)、1
8はDタイプのフリップフロップ(FF)、19は1×
256ビットのRAM、20は受信回路(RX)、21
はセレクタ(SEL)、30はアンテナである。
【0022】図3は第1実施例の受信アパーチャ制御方
式の動作タイミングチャートで、以下、図2及び図3を
参照して動作を説明する。カウンタ11は例えば35K
Z (28.6μS周期)のクロック信号CLKにより
自走しており、1400クロック分(40mS)を計数
すると「0」に復帰する計数を繰り返している。
【0023】デコーダ12はカウンタ11のカウント出
力Qをデコードしており、図3に示す位相で、20mS
周期で発生するタイミング信号TP1 と、40mS周期
で発生するタイミング信号TP2 と、カウンタ11の所
定の中間の計数値をデコードした16クロック幅(45
8μS幅)の送信系の受信アパーチャ信号TAPと、こ
の受信アパーチャ信号TAPの後端のエッジで発生する
書込パルス信号WPとを発生する。
【0024】送信カウンタ13は40mS周期のタイミ
ング信号TP2 によりカウントアップしており、これに
より例えば全256局の子局向けのスロット番号TA
(0〜255)が順番にかつ繰り返し形成される。マル
チプレクサ部14は各送信スロット中に例えば2フレー
ム分の送信フレームを形成しており、20mS周期のタ
イミング信号TP1 に同期して同期語UW、送信識別I
Di(i=TA)、データの順で各送信フレームを形成
している。そして、送信回路15は入力の各送信フレー
ムデータにより下り周波数f1 の搬送波をディジタル変
調しており、アンテナ30を介して連続で隙間のないT
DM信号(下り信号)f1 を送信する。
【0025】ここで、親局と子局間のノミナルの伝送遅
延を250mSとすると、往復では500mSかかる。
これを1スロット長の40mSで割ると12.5スロッ
ト分になる。従って、親局200からの送信識別ID0
に同期して送られた子局3000 からの送信バーストf
2 は親局200による送信識別ID12のフレームの送
信中に受信されることになる。そして、同様に考える
と、親局200の送信識別ID244に同期して送られ
た子局300244 からの送信バーストf2 は図3に示す
ように親局200による送信識別ID0のフレームの送
信中に受信されることになる。
【0026】そこで、予め送信カウンタ13と受信カウ
ンタ17のカウント位相を図3に示すように合わせてお
く。即ち、デコーダ16は送信カウンタ13のカウント
出力TAをデコードしており、システムが立ち上がった
最初のTA=0の時は、書込パルス信号WPにより受信
カウンタ17にカウント値RA=245を強制ロードす
る。その後は、受信カウンタ17は書込パルス信号WP
によりカウントアップし、全256局分の子局の受信ス
ロット番号RA(245〜255,0〜244)が順番
にかつ繰り返し形成される。こうして、例えば送信スロ
ット番号TA=0の区間は受信スロット番号RA=24
4の区間とオーバラップしており、以下この位相で送信
及び受信カウントが推移する。
【0027】RAM19は最初は全256ビットについ
て「0」を記憶している。従って、セレクタ21の選択
信号SはLOWレベルであり、これによりセレクタ21
は端子a側の送信系の受信アパーチャ信号TAPを選択
する。そして、送信カウンタ13のカウント出力TAが
一巡してそのカウント出力TAが再びTA=0となった
時は、子局300244 からの送信バーストf2 の同期語
UWを検出するタイミングである。
【0028】フリップフロップ18はセレクタ21の出
力の受信アパーチャ信号AP(この場合はTAP)の立
ち上がりでセットされる。一方、同期語検出回路11
子局300244 の送信バーストf2 に含まれる同期語U
Wをビットパターンマッチング方式により検出してお
り、もし受信アパーチャ信号TAPがONの区間に同期
語UWが検出されると、ANDゲート回路12 より1ク
ロック周期幅(28.6μS)の同期語検出信号UWD
が出力される。そして、この同期語検出信号UWDは、
受信アパーチャ信号TAPの発生中に同期語UWが検出
されたことを示すために、予めセットされていたフリッ
プフロップ18を強制リセットする。そしてこの場合
は、その後に発生する書込パルス信号WPによりRAM
19のアドレス244にビットデータ「1」が書き込ま
れる。
【0029】また同時に、この同期語検出信号UWDは
フリップフロップ21 を強制セットする。これによりシ
フトレジスタ22 及び23 にはその後のクロック信号C
LKの立ち上がりによりHIGHレベルのビットデータ
「1」が書き込まれる。そして、クロック信号CLKの
3つ目の立ち上がりが発生するとシフトレジスタ23
出力がHIGHレベルとなり、これによりフリップフロ
ップ21 は強制リセットされる。こうして、シフトレジ
スタ22 には同期語UWの検出に同期して3クロック分
の時間幅(85.8μS)の受信系の受信アパーチャ信
号RAPが書き込まれる。他の全子局についても同様で
ある。
【0030】しかし、受信アパーチャ信号TAPがON
の区間に同期語UWが検出されないと、ANDゲート回
路12 より同期語検出信号UWDが出力されない。従っ
て、フリップフロップ18はセットされたままであり、
この場合は、その後に発生する書込パルス信号WPによ
りRAM19のアドレス244にビットデータ「0」が
書き込まれる。またフリップフロップ21 も強制セット
されず、その結果シフトレジスタ22 には受信系の受信
アパーチャ信号RAPが書き込まれない。
【0031】ところで、この実施例の衛星通信システム
の1サイクルは40mS×256局=10.24Sec
である。そこで、シフトレジスタ22 に書き込んだ3ク
ロック幅(85.8μS)の受信アパーチャ信号RAP
を例えば(10.24Sec−1クロック(28.6μ
S))の時間長を有するシフトレジスタ22 より読み出
す。こうすれば、シフトレジスタ22 からはシステムの
1サイクル(10.24Sec)の経過後を中心とし、
かつその前後に夫々1クロック分の余裕をみた受信系の
受信アパーチャ信号RAPが読み出される。
【0032】これは、この実施例のシステムの通信衛星
100の1日における最大のドリフト速度を考慮したも
のである。例えば図7の例によると、通信衛星100の
最大のドリフト速度は0時又は12時の付近に存在す
る。この最大のドリフト速度を仮に228μS/時間と
すると、このシステムの1サイクルである10.24S
ecの間に生じる同期語UWの最大シフト量は前後に
0.7μS弱である。従って、この実施例では10.2
4Secの前後に夫々1クロック分(28.6μS)の
余裕を設けているので、上記のようにして形成される受
信系の受信アパーチャ信号RAPは通信衛星100の全
ドリフトに完全に追従できることになる。
【0033】図3において、送信カウンタ13のカウン
ト出力TAが3度目にTA=0となった位相では、受信
カウンタ17は2度目のRA=244を計数しており、
子局300244 の2度目の送信バーストf2 の同期語U
Wを検出するタイミングである。この時点では、RAM
19からは前サイクルで書き込まれたビットデータ
「1」が読み出されており、これによりセレクタ21は
端子b側の受信系の受信アパーチャ信号RAPを選択す
る。フリップフロップ18はセレクタ21の出力の受信
アパーチャ信号RAPの立ち上がりでセットされる。そ
して、受信アパーチャ信号RAPがONの区間に同期語
UWが検出されると、ANDゲート回路12 より同期語
検出信号UWDが出力され、フリップフロップ18をリ
セットする。そしてこの場合は、後に発生する書込パル
ス信号WPによりRAM19のアドレス244にビット
データ「1」が書き込まれる。また同時に、この同期語
検出信号UWDはフリップフロップ21 を強制セット
し、これによりシフトレジスタ22には今回の同期語U
Wの検出タイミングに同期して3クロック分の時間幅の
受信アパーチャ信号RAPが書き込まれる。こうして、
一旦同期語UWが検出されると、その後も同期語UWが
存在する限りは毎回受信系の受信アパーチャ信号RAP
の区間に同期語UWが検出され、その基準位相は通信衛
星100のドリフトに追従して徐々に更新されて行く。
他の全子局についても同様である。
【0034】なお、受信系の受信アパーチャ信号RAP
がONの区間に同期語UWが検出されないと、ANDゲ
ート回路12 より同期語検出信号UWDが出力されな
い。従って、フリップフロップ18はセットされたまま
であり、この場合は、その後に発生する書込パルス信号
WPによりRAM19のアドレス244にビットデータ
「0」が書き込まれる。またフリップフロップ21 も強
制セットされず、その結果、シフトレジスタ22 には受
信系の受信アパーチャ信号RAPが書き込まれない。そ
して、受信カウンタ17のカウント出力RAが一巡する
と、今度はRAM19から前サイクルに書き込まれたビ
ットデータ「0」が読み出され、これによりセレクタ2
1は端子a側の送信系の受信アパーチャ信号TAPを選
択する。
【0035】図4は第2実施例の受信アパーチャ制御方
式の構成を示す図で、図において1は同期語検出部、2
は第2実施例のアパーチャ信号発生部、24 はANDゲ
ート回路、25 はカウンタ(CTR)、26 はデコー
ダ、22は比較カウンタ(CCTR)、23はコンパレ
ータ(CMP)、24,25はANDゲート回路、26
はDタイプのフリップフロップ(FF)である。
【0036】この第2実施例は、例えば都道府県のよう
な狭い地域では衛星ドリフトによる影響が全子局間で殆
ど同一に見えることを利用したものであり、受信系の受
信アパーチャ信号RAPを発生する基準位相を任意の1
の子局の同期語検出タイミングより得て、該検出タイミ
ングに基づいて残りの全子局のための一連の受信系の受
信アパーチャ信号RAPを発生するものである。従っ
て、上記の第1実施例に比べてRAM等の高価な部品を
省略できるので、経済的である。
【0037】図5は第2実施例の受信アパーチャ制御方
式の動作タイミングチャートで、以下、図4及び図5を
参照して動作を説明する。送信カウンタ13と受信カウ
ンタ17の両カウント位相が合うまでの動作は第1実施
例と同様である。フリップフロップ26はシステムリセ
ット信号SRにより最初はリセットされている。従っ
て、セレクタ21の選択信号SはLOWレベルであり、
これによりセレクタ21は端子a側の送信系の受信アパ
ーチャ信号TAPを選択する。また比較カウンタ22も
システムリセット信号SRによりリセットされており、
最初はカウント出力LA=0である。
【0038】その後に、受信カウンタ17のカウント出
力RAが「0」になると、コンパレータ23の比較出力
RA=LAが付勢される。一方、フリップフロップ18
はセレクタ21の出力の受信アパーチャ信号AP(この
場合はTAP)の立ち上がりでセットされる。そして、
この受信アパーチャ信号TAPがONの区間に同期語U
Wが検出されると、ANDゲート回路12 より同期語検
出信号UWDが出力され、これによりフリップフロップ
18は強制リセットされる。そして、書込パルス信号W
Pによりフリップフロップ26はセットされ、これによ
りセレクタ21は端子b側の受信系の受信アパーチャ信
号RAPを選択する。
【0039】また同時に、この同期語検出信号UWDは
カウンタ25 に「0」を強制ロードし、これによりカウ
ンタ25 はこの同期語検出タイミングを基準にして新た
な計数を開始する。通常なら次の子局3001 の同期語
UWが検出されるタイミングは40mSの経過時であ
る。デコーダ26 はカウンタ25 のカウント出力Qをデ
コードしており、カウンタ25 が40mSを計数すると
タイミング信号TP3 を出力してカウンタ25 をリセッ
トする。従って、カウンタ25 は40mSを周期とする
計数を繰り返すことになる。また同時に、デコーダ26
は40mSの経過時を中心にしてその前後に夫々1クロ
ック分の余裕を見た3クロック幅の受信アパーチャ信号
RAPを形成している。これにより、次の子局3001
の送信バーストf2 の同期語UWは、直前の子局300
0 の同期語検出タイミングを基準として形成された受信
系の受信アパーチャ信号RAPを利用して検出されるこ
とになる。続く子局300255 までについても同様であ
る。
【0040】なお、例えば途中の子局30010が電源O
FFしており、このためにその同期語UWが検出されな
くても、その時の受信カウンタ17のカウント出力RA
=10であり、かつ比較カウンタ22のカウント出力L
A=0であるから、RA=LAは満足せず、よってフリ
ップフロップ26が反転することはな。従って、セレク
タ21は引き続き受信系の受信アパーチャ信号RAPを
選択している。また、カウンタ25 に「0」が強制ロー
ドされることもないから、受信系の受信アパーチャ信号
RAPは引き続き同一位相を基準にして発生される。
【0041】そして、受信カウンタ17のカウント出力
RAが再び「0」になると、コンパレータ23の比較出
力RA=LAが付勢され、これはカウンタ25 のカウン
ト位相を更新するタイミングである。この時点で、子局
3000 の同期語UWが検出されると、新たな同期語検
出タイミングによりカウンタ25 は「0」を強制ロード
され、その時点から新たな位相の計数を開始する。
【0042】しかし、もしこの時点で子局3000 が電
源をOFFにしてしまっていると、もはや同期語UWは
検出されない。この場合は、書込パルス信号WPの発生
時点でフリップフロップ18はセットされたままになっ
ているから、これによりフリップフロップ26はリセッ
トされ、セレクタ21は送信系の受信アパーチャ信号T
APを選択する。また、書込パルス信号WPの立ち下が
りにより受信カウンタ17は+1されて、RA=1とな
るが、その際にはANDゲート回路24も付勢されるの
で、これにより比較カウンタ22も+1されて、そのカ
ウント出力Q=1になる。その結果、次の子局3001
の同期語UWが検出されるタイミングでもRA=LAが
満足されることになり、今度は子局3001 の同期語検
出タイミングが受信系の各受信アパーチャ信号RAPの
発生位相を決めることになる。
【0043】なお、このようなシステムの電源投入時に
は受信カウンタ17及び比較カウンタ22の各カウント
出力は共に「0」となっている場合があり、かつこの時
点では子局からの同期語UWが検出されることもない。
従って、このシステムが動きだすと、毎回ANDゲート
回路24が満足されることによりその都度比較カウンタ
22が+1され、受信カウンタ17に追従してしまう。
これを防止するために、コンパレータ23には所定の付
勢信号ENを入力しており、例えば受信カウンタ17が
送信カウンタ13に位相同期するまでの間はコンパレー
タ23の比較出力RA=LAが付勢されないようにして
いる。
【0044】なお、上記実施例では256局の子局を有
する衛星通信システムについて述べたがこれに限らな
い。子局の数は任意で良い。また、上記実施例では受信
系の受信アパーチャ信号RAPが得られない場合には送
信系の受信アパーチャ信号TAPを使用したがこれに限
らない。代わりに当該受信スロットの全体に広げたよう
なアパーチャ信号TAPを使用するようにしても良い。
【0045】また、上記実施例ではクロック信号CLK
の周波数を35KHZ としたがこれに限らない。即ち、
受信系の受信アパーチャ信号RAPのパルス幅はクロッ
ク信号CLKの周波数とは無関係に可能な限り狭くする
ことが可能である。また、上記第2実施例では比較カウ
ンタ22を設ける方法で任意の子局の同期語検出タイミ
ングを基準位相とできるようにしたがこれに限らない。
比較カウンタ22の代わりにラッチ回路を設けてもも良
く、この場合は不図示の制御部より基準とすべき任意の
子局の識別IDをラッチ回路にセットすれば良い。
【0046】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、所定の
受信アパーチャ信号TAP又はRAPの区間に子局より
受信したTDMA信号の同期語UWを検出する同期語検
出部1と、同期語検出部1による同期語UWの検出タイ
ミングUWDを基準にして後の所定の同期語UWを検出
するための受信アパーチャ信号RAPを発生するアパー
チャ信号発生部2とを備えるので、これににより受信ア
パーチャ信号RAPを可能な限り狭くすることができ、
同期語の誤検出の確率を大きく低減でき、もって同期語
の信頼性の高い検出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理的構成図である。
【図2】図2は第1実施例の受信アパーチャ制御方式の
構成を示す図である。
【図3】図3は第1実施例の受信アパーチャ制御方式の
動作タイミングチャートである。
【図4】図4は第2実施例の受信アパーチャ制御方式の
構成を示す図である。
【図5】図5は第2実施例の受信アパーチャ制御方式の
動作タイミングチャートである。
【図6】図6は衛星通信システムを説明する図である。
【図7】図7は従来のアパーチャ制御方式を説明する図
である。
【符号の説明】
1 同期語検出部 2 アパーチャ信号発生部 UW 同期語 UWD 同期語検出タイミング RAP 受信アパーチャ信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と複数の子局とが衛星を介して通信
    を行うスロッティドTDMAシステムにおける親局の受
    信アパーチャ制御方式において、 所定の受信アパーチャ信号の区間に子局より受信したT
    DMA信号の同期語を検出する同期語検出部と、 同期語検出部による同期語の検出タイミングを基準にし
    て後の所定の同期語を検出するための受信アパーチャ信
    号を発生するアパーチャ信号発生部とを備え、 該アパーチャ信号発生部は同期語検出部による同期語の
    検出タイミングを基準にして後の同一子局の同期語を検
    出するための受信アパーチャ信号を発生することを特徴
    とする受信アパーチャ制御方式。
  2. 【請求項2】 親局と複数の子局とが衛星を介して通信
    を行うスロッティドTDMAシステムにおける親局の受
    信アパーチャ制御方式において、 所定の受信アパーチャ信号の区間に子局より受信したT
    DMA信号の同期語を検出する同期語検出部と、 同期語検出部による同期語の検出タイミングを基準にし
    て後の所定の同期語を検出するための受信アパーチャ信
    号を発生するアパーチャ信号発生部とを備え、該アパー
    チャ信号発生部は同期語検出部による子局毎の同期語の
    検出タイミングを基準にして夫々後の同一子局毎の同期
    語を検出するための受信アパーチャ信号を発生すること
    を特徴とする受信アパーチャ制御方式。
  3. 【請求項3】 親局と複数の子局とが衛星を介して通信
    を行うスロッティドTDMAシステムにおける親局の受
    信アパーチャ制御方式において、 所定の受信アパーチャ信号の区間に子局より受信したT
    DMA信号の同期語を検出する同期語検出部と、 同期語検出部による同期語の検出タイミングを基準にし
    て後の所定の同期語を検出するための受信アパーチャ信
    号を発生するアパーチャ信号発生部とを備え、該アパー
    チャ信号発生部は同期語検出部による同期語の検出タイ
    ミングを基準にして後の他の子局の同期語を検出するた
    めの受信アパーチャ信号を発生することを特徴とする受
    信アパーチャ制御方式。
  4. 【請求項4】 親局と複数の子局とが衛星を介して通信
    を行うスロッティドTDMAシステムにおける親局の受
    信アパーチャ制御方式において、 所定の受信アパーチャ信号の区間に子局より受信したT
    DMA信号の同期語を検出する同期語検出部と、 同期語検出部による同期語の検出タイミングを基準にし
    て後の所定の同期語を検出するための受信アパーチャ信
    号を発生するアパーチャ信号発生部とを備え、 前記同期語検出部はアパーチャ信号発生部からの受信ア
    パーチャ信号の提供が得られない場合には当該受信スロ
    ットの全体に広げた受信アパーチャ信号又は親局の送信
    シーケンスを基準にして形成された所定時間幅の受信ア
    パーチャ信号の区間に子局より受信したTDMA信号の
    同期語を検出することを特徴とする受信アパーチャ制御
    方式。
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