JPH0580123U - 相間スペーサ - Google Patents

相間スペーサ

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Publication number
JPH0580123U
JPH0580123U JP2537192U JP2537192U JPH0580123U JP H0580123 U JPH0580123 U JP H0580123U JP 2537192 U JP2537192 U JP 2537192U JP 2537192 U JP2537192 U JP 2537192U JP H0580123 U JPH0580123 U JP H0580123U
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JP
Japan
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rod
electric wire
phase electric
interphase spacer
interphase
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Pending
Application number
JP2537192U
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English (en)
Inventor
淳 加藤
豊 松崎
健史 柳沢
武男 宗像
Original Assignee
古河電気工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上相電線取付け金具23aと下相電線取付け金
具23bとを、間隔をあけて配置した複数本の棒状碍子21
a、21bで連結し、複数本の棒状碍子21a、21bの中間
部を剛体部材25で結合した。 【効果】 複数本の棒状碍子と、その両端の上相電線取
付け金具および下相電線取付け金具と、中間部の剛体部
材との組合せが、トラス構造を構成するため、細い棒状
碍子を使用しても相間スペーサ全体としての剛性を大き
くできる。このため275KV 以上の相間距離の大きい架空
送電線の相間スペーサの軽量化が図れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、275kV あるいは500kV 架空送電線のような相間距離の大きい架空送 電線に使用される相間スペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
架空送電線路においては、電線のギャロッピングやスリートジャンプによる相 間短絡事故を防止するため、上下の電線間に相間スペーサを取り付けることが行 われている。その一例を図3に示す。符号11は鉄塔、13は各相の電線、15は相間 スペーサ、17は架空地線である。
【0003】 相間スペーサ15は図4に示すように、上相電線13aに取り付けられるクランプ 19aと、下相電線13bに取り付けられるクランプ19bとを、棒状碍子21で連結し た構造となっている。棒状碍子21には磁器製と合成樹脂製とがあるが、磁器製は 重いので、最近では軽量な合成樹脂製が使用されるようになってきている。合成 樹脂製棒状碍子は、FRPロッドを中心芯材とし、その周囲にシリコン樹脂など をモールド成形したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
相間スペーサには電線が捻じれることによる曲げモーメントが働くが、この曲 げモーメントは相間距離(上相電線と下相電線間の距離)が大きくなるほど大き くなる。 例えば60kV架空送電線では相間距離が3m程度であるため、相間スペーサに働 く曲げモーメントもそれほど大きくなく、合成樹脂製棒状碍子を使用する場合、 直径25mmのFRPロッドの周囲にシリコン樹脂をモールド成形したものを使用す ることができる。
【0005】 しかし例えば275kV 架空送電線では相間距離が約9mにもなるため、相間スペ ーサに働く曲げモーメントも大きく、合成樹脂製棒状碍子を使用する場合、直径 60mmのFRPロッドの周囲にシリコン樹脂をさらに大きな直径でモールド成形し たものとなる。この棒状碍子の単位長重量は、60kV用の棒状碍子の5倍以上にも なるため、相間スペーサの重量が過大になり、取付け作業や、電線、鉄塔の強度 などの関係から各種の支障が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記のような問題点に鑑み、比較的相間距離の大きい架空送電線に 適する相間スペーサを提供するもので、その構成は、上相電線取付け金具と下相 電線取付け金具とを、間隔をあけて配置した複数本の棒状碍子で連結し、複数本 の棒状碍子の中間部を剛体部材で結合したことを特徴とするものである。
【0007】 なお各相の電線が多導体よりなる場合、棒状碍子の間隔は、その導体間隔より 大きくすることが望ましい。 また棒状碍子の間隔は、両端部より中央部に行くに従って大きくすることが望 ましい。
【0008】
【作用】
このようにすると、間隔をあけて配置した複数本の棒状碍子と、その両端の上 相電線取付け金具および下相電線取付け金具と、中間部の剛体部材との組合せが 、トラス構造(骨組み構造)を構成するため、細い棒状碍子を使用しても相間ス ペーサ全体としての剛性を大きくできる。このため相間スペーサの軽量化が図れ る。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例を示す。この相間スペーサ15は、上相電線13aへの取 付け金具23aと下相電線13bへの取付け金具23bとを、間隔をあけて平行配置し た2本の棒状碍子21a、21bで連結すると共に、2本の棒状碍子21a、21bの中 間部を金属製の剛体部材25で強固に結合したものである。これにより相間スペー サ15は全体としてトラス構造となるため、曲げモーメントに対する強度が大きく なる。
【0010】 275kV 等の架空送電線では上相電線13aおよび下相電線13bは多導体で構成さ れており、上部の取付け金具23aは上相電線13aを構成する多導体のうちの2本 の導体を把持するクランプ27aを備えており、下部の取付け金具23bは下相電線 13bを構成する多導体のうちの2本の導体を把持するクランプ27bを備えている 。ただし取付け金具23a、23bは、多導体スペーサのように上相電線または下相 電線を構成する全ての導体を把持するクランプを具備するものであってもよい。
【0011】 2本の棒状碍子21a、21bの間隔Wは、多導体よりなる各相電線13a、13bの 導体間隔Vより大きくし、これによって曲げモーメントに対する強度をさらに大 きくしている。なお棒状碍子21a、21bはそれぞれ全長が1本ものであってもよ いが、長さの短い複数本の棒状碍子を長手方向に連結して1本の棒状碍子にした ものであってもよい。また棒状碍子21a、21bとしては合成樹脂製のものを使用 することが好ましいが、磁器製のものを使用することもできる。
【0012】 図2は本考案の他の実施例を示す。この相間スペーサ15は、棒状碍子21a、21 bの間隔を両端部より中央部に行くに従って大きくしたものである。それ以外の 構成は図1の相間スペーサと同様であるので、対応する部分には同じ符号を付し てある。 このような構成にすると、二つの三角形が上下に組み合わされたような形にな り、各棒状碍子21a、21bには引張力あるいは圧縮力が働くのみで、曲げモーメ ントがほとんど働かなくなるので、図1の相間スペーサよりさらに細い棒状碍子 を使用することが可能となる。
【0013】 なお以上の各実施例では2本の棒状碍子を使用した場合を説明したが、本考案 はこれに限定されるものではなく、例えば3本以上の棒状碍子を間隔をあけて立 体的に配置した構造にすることもできる。 また棒状碍子の中間部を結合する剛体部材は1箇所だけでなく、複数箇所に設 けることもできる。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、複数本の棒状碍子を間隔をあけて配置し 、その両端を上相電線取付け金具および下相電線取付け金具で結合し、中間部を 剛体部材で結合した構造としたので、細い棒状碍子を使用しても全体としては相 間スペーサの剛性を大きくすることができ、相間距離の大きい相間スペーサの軽 量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る相間スペーサの正面
図。
【図2】 本考案の他の実施例に係る相間スペーサの正
面図。
【図3】 相間スペーサを取り付けた架空送電線路の側
面図。
【図4】 従来の相間スペーサの正面図。
【符号の説明】
13a:上相電線 13b:下相電線 15:相間スペーサ 21a、21b:棒状碍子 23a:上相電線取付け金具 23b:下相電線取付け金具 25:剛体部材 27a、27b:クランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宗像 武男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上相電線取付け金具と下相電線取付け金具
    とを、間隔をあけて配置した複数本の棒状碍子で連結
    し、複数本の棒状碍子の中間部を剛体部材で結合したこ
    とを特徴とする相間スペーサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の相間スペーサであって、棒
    状碍子の間隔を、多導体よりなる各相電線の導体間隔よ
    り大きくしたことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1記載の相間スペーサであって、棒
    状碍子の間隔を両端部より中央部に行くに従って大きく
    したことを特徴とするもの。
JP2537192U 1992-03-27 1992-03-27 相間スペーサ Pending JPH0580123U (ja)

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JP2537192U JPH0580123U (ja) 1992-03-27 1992-03-27 相間スペーサ

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JP2537192U JPH0580123U (ja) 1992-03-27 1992-03-27 相間スペーサ

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JPH0580123U true JPH0580123U (ja) 1993-10-29

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JP2537192U Pending JPH0580123U (ja) 1992-03-27 1992-03-27 相間スペーサ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6316274U (ja) * 1986-07-18 1988-02-03
JPH04295220A (ja) * 1991-03-25 1992-10-20 Ngk Insulators Ltd 架空送電線路における送電線の揺動防止装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6316274U (ja) * 1986-07-18 1988-02-03
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