JPH057960A - フツク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレル - Google Patents

フツク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレル

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JPH057960A
JPH057960A JP16134291A JP16134291A JPH057960A JP H057960 A JPH057960 A JP H057960A JP 16134291 A JP16134291 A JP 16134291A JP 16134291 A JP16134291 A JP 16134291A JP H057960 A JPH057960 A JP H057960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
mandrel
coil spring
shape memory
wire rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP16134291A
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English (en)
Inventor
Masaharu Matsumoto
正治 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Publication of JPH057960A publication Critical patent/JPH057960A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 疵をつけることなく正しい形状のフック部を
形成することができるフック付き形状記憶合金製引張り
コイルばね製造用マンドレルの提供。 【構成】 端部に、フック部巻き付け突起と線素材端部
固定手段とを対として設ける。これにより、巻き始め側
においては、線素材は前記突起に張力を付して巻き付け
ることができるから、該突起の形状に倣って正しい形状
に巻き付けることができ、終端においては弛むことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的小径の素材を使
用する場合に最適の形状記憶合金製のフック付き引張り
コイルばね製造用マンドレルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金は、その特異な性質から種
々の用途に用いられている。このうち、フック付き引張
りコイルばねの形態を取るものも多い。これら形状記憶
合金部品は、形状記憶熱処理が必要であり、この熱処理
はマンドレル、その他の治具等で形状を拘束したまま行
なうのが一般である。特公平1−56855号は、形状
記憶合金製コイルばねのマンドレル(芯金)を利用した
曲げ成形による製造方法を開示している。これによる曲
げ成形の方法は、図4に示すように、先ず被成形線材で
ある形状記憶合金線材4の始端5を予め、フック状に曲
げ成形し、該部をマンドレル2に第1線材固定用治具3
で、押圧固定した後、マンドレル2の胴部に形成された
螺旋状溝に沿って形状記憶合金線材4を巻き付け、終端
をフック状に曲げ成形し、さらに該曲げ成形部を前記治
具3とほぼ同様の図示しない第2線材固定用治具でマン
ドレル2に固定するもので、その後形状記憶熱処理を行
なうものである。そして、該熱処理後マンドレルより取
り外し、引張りコイルばねにあっては、このフック状部
をそのまま引張りコイルばねのフックとして利用するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記開示の方法によ
り、フック付き引張りコイルばねを製造する場合、曲げ
成形に際して先ず線素材の先端を、また、最後に後端を
何らかの方法でフック状に曲げ成形する必要がある。こ
の曲げ成形はその形状がほぼそのまま、記憶熱処理後製
品形状となるから、正確に、かつ疲労破壊等の原因とな
るような疵を付けないように行なうことが必要で、この
ためには専用の工具その他を用い、ある程度の熟練を要
するものと思われる。また、終端側のフックの曲げ成形
およびその固定に際しては、コイル部分が弛まないよう
にして行なうことが必要で、このため寸法精度を要求さ
れる引張りコイルばねについては、かなり困難となると
思われる。本発明は、専用の工具や熟練を要せず、所望
形状のフック部を容易に曲げ成形可能なフック付き形状
記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレルを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、端部に、本体
の軸心に垂直に突出するフック部巻き付け突起と線素材
端部固定手段とを対として有することを特徴とするフッ
ク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレ
ルである。本発明において、例えば、巻き始め端側のフ
ックは、線材の始端を線素材端部固定手段で固定し、そ
の近傍等に設けた所望の寸法形状のフック部巻き付け突
起に張力を以って巻き付けることができるから、その形
状は該突起に倣って正確であり、同様に、終端側も、終
端側突起に張力を以って巻き付けた後、最終端部を該突
起の近傍等に設けた線材端部固定手段で固定されるの
で、線材の弛みは防止され、コイルばねを高精度で巻き
付け加工することが可能である。なお、マンドレルに巻
き付けたままの線材は、マンドレルとともにばねまき装
置から取り外され、形状記憶熱処理を施される。この
間、フックおよびコイル形状は拘束されて形状記憶熱処
理されるから、変形が防止され、形状バラツキの少ない
フック付引張りコイルばねが製造できる。
【0005】
【実施例】以下、本発明を一実施例の図面に基づいて詳
細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例のマンドレルの
ばねを巻き終わったときの状況を示す図である。マンド
レル10は、両端面にセンタ孔11cが穿設され、また
両端部近傍には、切り欠き状凹部11a、11bが形成
され、それぞれの凹部にはそれぞれ前記端面側に蝶ボル
トと溝付きワッシャとからなる第1および第2の線材端
部固定手段12aおよび12bならびに該各線材端部固
定手段の長手方向中央側にフック部巻き付け突起13a
および13bが形成されている。これらマンドレル全体
は、ステンレス鋼製とされている。なお、マンドレル1
0は、前述の特公平1−56855号のように巻き付け
予定線に沿って浅い溝を設けてもよい。次に、上記マン
ドレルを使用した被加工線材の巻き付け方法を旋盤を用
いる場合について述べる。上記のマンドレル10の図上
左方端をチャックで把み、右端を心押台で支持する。被
加工線材の直径dが小径の場合その始端を図に示すごと
く第1の線材端部固定手段12aで挟圧固定した後、線
材の該端部に続く部分を第1のフック部巻き付け突起1
3aに約1.25回人手により巻き付ける。被加工線材径が
やや太い場合は、該線材の適当位置をフック部巻き付け
突起13aを取り囲むごとく、ループ状とし、その端部
から例えば、ペンチ等適当な牽引具により引張ることに
より突起13aにループ部を巻き付けた後、固定手段1
2aで固定するとよい。
【0006】次に線材を旋盤の図示しない刃物台に設け
た線材案内装置で適当な張力を与えつつ案内し、マンド
レル10を回転するとともに、刃物台に送り運動を与え
て所定ピッチ、巻数のコイル部を巻き付け成形する。続
いて、線材を前記案内部から外し、人手により第2のフ
ック部巻き付け突起13bに巻き付けると共に、第2の
線材端部固定手段12bで固定し、線材を適当な位置で
切断して巻き付け成形作業を終了する。形状記憶熱処理
を終わり、所定形状となったコイルばねをマンドレル1
0から取り外す。本実施例のマンドレルにおいて、両端
部近傍に形成した切り欠き状凹部11a,11bの深さ
は、深過ぎると上記取外し時に製品であるコイルばねに
永久変形や疵を与え易くなるから、d/D比を加味して
適当な深さとする。本型式のマンドレルは製作するコイ
ルばねの有効巻数に制限がない、マンドレルの形状が単
純である等の特徴がある。図2は1個のマンドレル上に
多数のフック付きコイルばねを巻き付け成形する場合に
付加するフック部巻き付け突起の例を示すものであり、
前述のコイルばねと同様にフック部巻き付け突起13
b′に第1のコイルばねの終端側のフック部を巻き付け
成形した後、第2のコイルばねの始端側フック部をフッ
ク部巻き付け突起13a′に巻き付けて前記同様にして
第2のコイルばねを巻き付け成形するものである。
【0007】(実施例2)図3は、形状記憶熱処理後の
コイルばねを容易に取り外し得るよう工夫したマンドレ
ル16を示す図である。一組のマンドレル16は、軸心
に対し角度αをなす分割面で接し、一方に固着されたス
ベリキー17,17で相対位置決めされ、六角孔は沈頭
ボルト18で結合されたマンドレルハーフ19,20、
該マンドレルハーフ19,20に対し、嵌入着脱自在で
六角孔付き沈頭ボルトで抜け止めされ、フック部巻き付
け突起23a,23bを形成するピンおよび線材端部固
定手段22a、22bからなっている。形状記憶熱処理
後の、コイルばねは、一方端または両方端の線材端部固
定手段を弛め、フック部巻き付け突起形成用ピンを抜く
と共に、沈頭ボルト18を抜いて、両ハーフ19,20
を互いに引き離す方向に移動することにより、容易にか
つ永久変形、疵等を与えることなく、フック付き引張り
コイルばねを取り外すことができる。
【0008】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、熟
練者でなくても、また、フック部の成形加工のための特
別の治具等も不要で、加工性の悪い形状記憶合金製のフ
ック付コイルばねを高寸法形状精度に、また、疲労破壊
の原因となるような疵を生ずることなく、製造すること
ができ、工業的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る形状記憶合金製引張りコイルばね
製造用マンドレルの第1実施例を示す斜視図である。
【図2】付加フック部巻き付け突起の斜視図である。
【図3】完成したばねの取り出しを容易化した本発明の
マンドレルの外観図である。
【図4】従来技術のマンドレルを示す図である。
【符号の説明】
1 溝 2 マンドレル 3 第1線材固定用治具 4 形状記憶合金線材 5 始端 10,16 マンドレル 11a,11b 切り欠き状凹部 11c センタ孔 12a,12b,22a,22b 線材端部固定手段 13a,13a′,13b,13b′,23a,23b
フック部巻き付け突起 17 スベリキー 18 六角孔付沈頭ボルト 19,20 マンドレルハーフ α 勾配 d,D 直径

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 端部に、本体の軸心に垂直に突出するフ
    ック部巻き付け突起と線素材端部固定手段とを対として
    有することを特徴とするフック付き形状記憶合金製引張
    りコイルばね製造用マンドレル。
JP16134291A 1991-07-02 1991-07-02 フツク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレル Pending JPH057960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16134291A JPH057960A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 フツク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレル

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JP16134291A JPH057960A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 フツク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレル

Publications (1)

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JPH057960A true JPH057960A (ja) 1993-01-19

Family

ID=15733262

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16134291A Pending JPH057960A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 フツク付き形状記憶合金製引張りコイルばね製造用マンドレル

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JP (1) JPH057960A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103272967A (zh) * 2013-06-14 2013-09-04 沈阳飞机工业(集团)有限公司 弹簧制造的定形装置及成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103272967A (zh) * 2013-06-14 2013-09-04 沈阳飞机工业(集团)有限公司 弹簧制造的定形装置及成形方法

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