JPH05789U - ライダレス形ヘルドフレーム - Google Patents

ライダレス形ヘルドフレーム

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Publication number
JPH05789U
JPH05789U JP7866291U JP7866291U JPH05789U JP H05789 U JPH05789 U JP H05789U JP 7866291 U JP7866291 U JP 7866291U JP 7866291 U JP7866291 U JP 7866291U JP H05789 U JPH05789 U JP H05789U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
carrier rod
heald frame
rivet
riderless
Prior art date
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Pending
Application number
JP7866291U
Other languages
English (en)
Inventor
洋一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NANKAI INDUSTRIAL CO., LTD.
Original Assignee
NANKAI INDUSTRIAL CO., LTD.
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Filing date
Publication date
Application filed by NANKAI INDUSTRIAL CO., LTD. filed Critical NANKAI INDUSTRIAL CO., LTD.
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Publication of JPH05789U publication Critical patent/JPH05789U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用時の気温条件にかかわらず、常にヘルド
フレームを適正形状に保持する。 【構成】 キャリヤロッド2はフレームステーブ1に対
して、適当な間隔置きにリベット3止めされている。キ
ャリヤロッド2のリベット孔4は長孔であり、取付状態
でキャリヤロッド2とフレームステーブ1とはリベット
孔の長さの範囲内でスライド自在である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は織機、主に高速織機に用いるライダレス形ヘルドフレームの改良に関 する。
【0002】
【従来の技術】
ライダレス形ヘルドフレームとは、キャリヤロッドをフレームステーブに取付 けるに際し、フックハンガーを用いることなく、両者を直接固着した形式のへル ドフレームのことである。このライダレス形ヘルドフレームに於ける従来のキャ リヤロッド支持構造は、図7の形式が一般的である。即ち、キャリヤロッド52 をフレームステーブ53に、リベット51を用いて約80〜100mm間隔で、 カシメ止めして、キャリヤロッド52とフレームステーブ53とを完全一体的に 固着する。また、キャリヤロッド52に設けられたリベット孔54は単なる丸孔 である。ただ、リベット孔51の外側開口端はテーパ状に開拡成形されていて、 リベットのカシメ頭をここに没入させることによって、キャリヤロッドの表面線 外に、カシメ頭が突出しないようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のキャリヤロッド固定形式では、次のような欠点がある。 通常、一般に使用されているフレームステーブは、軽量化の為にアルミニウム製 が多く、他方、キャリヤロッドは耐摩耗性を高める為にステンレススチール製や 鉄鋼製が多い。即ち、フレームステーブとキャリヤロッドとでは素材が異なり、 その上、両素材は熱膨張率に大きな差がある。この為、製造段階でいかに入念に 製作されていても、使用時の気温が、製造時と大きく異なると、ヘルドフレーム に、素材の熱膨張率の差に基ずく曲がりや反りが発生し、上下の両キャリヤロッ ドの平行状態が崩れ、キャリヤロッド間の寸法に狂いが生ずる。
【0004】 上下のキャリヤロッド間には、へルドが掛け渡されるのであるが、この際、ヘ ルド端とキャリヤロッドとの結合部には一定量の遊びが必要である。この遊びは 大き過ぎても、小さ過ぎても、糸さばき等に支障が出る。この為、ヘルドフレー ムの製造時には、この遊びが適正になるようにキャリヤロッドの位置決めは厳密 に行われる。しかし、前記のように熱膨張によって、曲がりや反りが発生すると 、ヘルド結合部の遊びが不適正となり、織製作業に悪影響が出る。そして、この 影響は高速織機の場合に、特に顕著に現れ、糸切れや織ムラの原因となる。
【0005】 本考案はこのような点を解消して、熱膨張による変形を起こさないライダレス 形ヘルドフレームを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のライダレス形ヘルドフレームの技術的手段は、ヘルドフレーム本体と 、ヘルドフレーム本体の上下両位置に平行状に取付けられたキャリヤロッドとか らなり、キャリヤロッドはヘルドフレーム本体のフレームステーブに対してスラ イド自在に取付けられていることにある。
【0007】 キャリヤロッドをリベット止めによってフレームステーブに固着し、かつキャ リヤロッドのリベット孔を長孔にすることも可能である。
【0008】 また、キャリヤロッドに対してスライド自在に嵌入結合したブッシュを用いて 、キャリヤロッドをフレームステーブに取付けるようにしてもよい。
【0009】
【作用】
本考案のライダレス形ヘルドフレームでは、キャリヤロッドとフレームステー ブとは完全に固着されておらず、取付状態でスライド自在であるから、熱膨張に よって伸びに差が出た場合でも、その差は部材間のスライドによって吸収され、 ヘルドフレームに反りなどの変形が生ずることはない。
【0010】 リベット孔を長孔にしたものでは、リベット孔の長さの範囲内で、キャリヤロ ッドとフレームステーブとの相対移動が可能である。
【0011】 スライドブッシュを用いたものでは、キャリヤロッドに設けたガイド孔の長さ の範囲内で相対移動が可能である。スライドブッシュを用いているので、取付部 のガタが少なく、スライドがスムーズである。
【0012】
【実施例】
本考案のライダレス形へルドフレームの実施例を図1〜図3について説明する 。1はフレームステーブであり、アルミニウム製やアルミニウム合金製である。 ヘルドフレーム本体は、上下枠となるフレームステーブ1と、左右枠となるサイ ドステー(図示せず)とを4角枠状に連結して組立てられる。2はキャリヤロッ ドであり、ステンレススチール製や鉄鋼製である。このキャリヤロッド2は、上 下のフレームステーブ1にそれぞれ取付けられる。上下のキャリヤロッド2は平 行状に位置し、この間にヘルド(図示せず)が掛け渡される。
【0013】 キャリヤロッド2は、フレームステーブ1に対して、適当な間隔置きに(通常 は80〜100mm間隔)リベット3によって支持される。ただし、フレームス テーブ1に形成されたリベット孔4は図3のように長孔になっていて、孔4の縦 寸法はリベット軸径Dと同一であるが、孔4の横寸法Lはリベット軸径Dよりス ライド必要長Aだけ(通常は2〜5mm程度)長くなっている。キャリヤロッド 2の表面側には浅い凹溝5が形成されていて、リベットのカシメ頭がキャリヤロ ッド2の表面線から外方に突出しないように配慮されている。
【0014】 以上の実施例では、リベット3とリベット孔4との間にAの寸法差があり、取 付状態でこの分だけのスライドが可能であるので、熱膨張による部材間の伸びの 差は吸収され、反りなどの変形を起こすことがない。なお、リベット3のカシメ 頭と、リベット孔4との間にワッシャなどを介して、スライドの円滑化や、ガタ 付きの防止を図ってもよい。
【0015】 図4〜図6には、スライドブッシュ10を用いた他の実施例が示されている。 スライドブッシュ10は合成樹脂製や金属製であり、ガイド凸部11を有する。 このガイド凸部11は、キャリヤロッド2に設けられた横長のガイド孔12に嵌 入する。ガイド孔12の横寸法1はガイド凸部11の横寸法dよりもaだけ長く 、スライドブッシュ10は嵌入状態でaだけ横方向に自由にスライド可能である 。13はリベット、14はスライドブッシュに設けられたリベット孔である。
【0016】 この実施例のものでは、フレームステーブ1とリベット13とスライドブッシ ュ10とは一体固定状であるが、スライドブッシュ10とキャリヤロッド2との 間は相対移動が可能であるので、この移動によって熱膨張に基ずく伸びの差を吸 収できる。なお、前記実施例では、スライドブッシュ10とリベット13とは別 体であるが、両者が一体になった、いわゆるブッシュ付きリベットの形状で実施 することも可能である。ただし、この場合には、裏面側でリベットをカシメるも のとする。
【0017】 なお、本考案のヘルドフレームは、前記の実施例に限定されるものではなく、実 用新案登録請求の範囲の範囲内で自由な変形実施が可能である。
【0018】
【考案の効果】
本考案のライダレス形ヘルドフレームでは、キャリヤロッドがフレームステー ブに対してスライド自在に取付けられているので、使用時の温度条件にかかわり なく、常にヘルドフレーム全体を、反りなどの変形のない適正状態に保持でき、 織製作業の安定を図ることができる。
【0019】 請求項2のものでは、リベットしか用いておらず、極めて簡単な構造で、ヘル ドフレームの変形防止という所期の目的を達成できる。
【0020】 請求項3のものでは、スライドブッシュを用いているので、取付部のガタ付き が少なく、かつ、スライドをスムーズに行わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のライダレス形ヘルドフレームの要部の
縦断斜視図。
【図2】リベット止め部分の断面図。
【図3】リベット嵌合部分の断面図。
【図4】他の実施例のリベット止め部分の断面図。
【図5】リベット嵌合部分の断面図。
【図6】スライドブッシュの斜視図。
【図7】従来のリベット止め部分の断面図。
【符号の説明】
1 フレームステーブ 2 キャリヤロッド 3 リベット 4 リベット孔 5 凹溝 10 スライドブッシュ 11 ガイド凸部 12 ガイド孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルドフレーム本体と、ヘルドフレーム
    本体の上下両位置に平行状に取付けられたキャリヤロッ
    ドとからなり、キャリヤロッドはヘルドフレーム本体の
    フレームステーブに対してスライド自在に取付けられて
    いるライダレス形ヘルドフレーム。
  2. 【請求項2】 キャリヤロッドはフレームステーブにリ
    ベット止めされ、かつ、キャリヤロッドに設けられたリ
    ベット孔が長孔になっている請求項1記載のライダレス
    形ヘルドフレーム。
  3. 【請求項3】 キャリヤロッドは、スライドブッシュを
    用いてフレームステーブに取付けられ、かつ、スライド
    ブッシュのガイド凸部が、キャリヤロッドに設けられた
    横長のガイド孔にスライド自在に嵌入している請求項1
    記載のライダレス形ヘルドフレーム。
JP7866291U 1991-06-24 1991-06-24 ライダレス形ヘルドフレーム Pending JPH05789U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7866291U JPH05789U (ja) 1991-06-24 1991-06-24 ライダレス形ヘルドフレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7866291U JPH05789U (ja) 1991-06-24 1991-06-24 ライダレス形ヘルドフレーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05789U true JPH05789U (ja) 1993-01-08

Family

ID=13668076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7866291U Pending JPH05789U (ja) 1991-06-24 1991-06-24 ライダレス形ヘルドフレーム

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JP (1) JPH05789U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020217A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 株式会社セーコウ シート穿孔装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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