JPH0578969A - 不織布用バインダー絞り装置 - Google Patents

不織布用バインダー絞り装置

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Publication number
JPH0578969A
JPH0578969A JP3267185A JP26718591A JPH0578969A JP H0578969 A JPH0578969 A JP H0578969A JP 3267185 A JP3267185 A JP 3267185A JP 26718591 A JP26718591 A JP 26718591A JP H0578969 A JPH0578969 A JP H0578969A
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JP
Japan
Prior art keywords
rubber roll
binder
roll
rubber
nonwoven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP3267185A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Mikami
啓次 三上
Tsuneo Oya
恒夫 大矢
Jitsuo Takehana
実男 竹花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガムが付着しにくく、耐久性に富むゴムロー
ルを備えた不織布用バインダー絞り装置を提供する。 【構成】 この不織布用バインダー絞り装置は、金属ロ
ールとゴムロールとの組み合わせからなっている。ゴム
ロールの材質は、エチレンプロピレンゴム99〜85重量%
とカーボンブラック1〜15重量%との混合体である。ゴ
ムロールの表面硬度は、70〜90度である。また、ゴムロ
ールの表面摩擦係数は、1.0以下である。この不織布バ
インダー絞り装置は、不織ウェブにバインダー液を含浸
させた後、このバインダー液を搾液するのに使用する。
不織ウェブやバインダー液の種類に拘らず、この不織布
バインダー絞り装置は汎用的に使用しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不織布を製造する際、
不織ウェブに付与されたバインダー液を搾液するのに使
用する絞り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、不織布を製造する方法の一つ
として、まず長繊維等の構成繊維が集積されてなる不織
ウェブを製造し、この構成繊維間を結合するために、不
織ウェブにバインダー(結合剤)を付与することが行な
われている。このバインダーの付与は、バインダー液を
調整し、キスコーター法,ディップ法,泡沫コート法等
でバインダー液を不織ウェブに含有させることによっ
て、行なわれている。この際、不織ウェブに対するバイ
ンダー液の含有量を調整するために、不織ウェブを絞り
装置に導入してバインダー液を搾液することが一般に行
なわれている。
【0003】この絞り装置は、金属ロールと金属ロール
の組み合わせ、或いは金属ロールとゴムロールの組み合
わせからなっている。しかるに、この絞り装置を用い
て、長時間に亙って、不織ウェブ中のバインダー液を搾
液すると、以下のような欠点が生じやすかった。即ち、
ゴムロール等の表面にバインダー液が付着し、そして乾
燥,固化し、粉状や塊状の固形物(いわゆるガム)が発
生することがあった。このガムが発生してゴムロール等
の表面に付着すると、ゴムロール等の表面が凹凸になっ
て、バインダー液の絞り効率が低下し、不織布中のバイ
ンダー量を調整することが困難になるという欠点が生じ
るのである。
【0004】このため、従来より、ゴムロール等の表面
に、離型性の良好なシリコーン系樹脂をコーティングし
て、ゴムロール等の表面へのガムの付着を防止すること
が試みられている。しかし、シリコーン系樹脂よりなる
コーティング層は、耐久性に乏しく、長時間に亙って使
用すると、コーティング層が摩滅するという欠点があっ
た。一方、ゴムロール等の表面を、離型性の良好なテフ
ロン製チューブで被覆し、ゴムロール等の表面へのガム
の付着を防止する方法も提案されている。しかし、テフ
ロン製チューブは硬度が高いため、ゴムロールとして同
程度の表面硬度のものを用いる必要があった。即ち、ゴ
ムロールとテフロン製チューブとの硬度に大きな差があ
ると、被覆したテフロン製チューブの表面に皺が発生
し、使用を続けていると、この皺が亀裂となり、この箇
所からテフロン製チューブが剥離してしまうという欠点
があった。また、テフロン製チューブは、硬度が高いた
め、絞り効率が低いということがあった。絞り効率が低
いと、バインダー液の搾液量が十分でなく、後のバイン
ダー液の乾燥工程における乾燥効率が低いという欠点が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来ゴムロールの素材として使用されているブタジエン系
ゴムやエチレン系ゴムに代えて、エチレンプロピレンゴ
ムを使用すると共に、このゴムにカーボンブラックを配
合し、更にロールの表面硬度及び表面摩擦係数を特定の
値に設定することによって、ガムの付着を防止し、長時
間に亙って使用しても支障を生じることの少ない、不織
布用バインダー絞り装置を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、金属ロ
ールとゴムロールとの組み合わせからなる不織布用バイ
ンダー絞り装置において、該ゴムロールの材質はエチレ
ンプロピレンゴム99〜85重量%とカーボンブラック1〜1
5重量%との混合体であって、該ゴムロールの表面硬度
は70〜90度であり、且つ該ゴムロールの表面摩擦係数は
1.0以下であることを特徴とする不織布用バインダー絞
り装置に関するものである。
【0007】本発明に係る不織布用バインダー絞り装置
は、金属ロールとゴムロールとの組み合わせからなって
いる。即ち、金属ロールとゴムロールとが圧接された装
置で構成されているのである。本発明で使用する金属ロ
ールの材質は、従来使用されている公知の金属を使用す
ることができる。特に、好ましい金属ロールの材質は、
バインダー液と化学反応を生じにくいものが良い。一般
的には、任意の金属の表面をクロムメッキした金属ロー
ルが使用される。
【0008】本発明で使用するゴムロールの材質は、エ
チレンプロピレンゴム99〜85重量%とカーボンブラック
1〜15重量%との混合体である。ここで、エチレンプロ
ピレンゴムとは、エチレンプロピレンジエンモノマー
(EPDM)と呼ばれる非共役ジエンモノマーを重合し
て得られるものである。混合体中における、カーボンブ
ラックの量が1重量%未満になると、ゴムロールの表面
硬度を高くすることができないので、好ましくない。逆
に、カーボンブラックの量が15重量%を超えると、ゴム
ロールの表面が脆くなって、耐久性に乏しくなるので、
好ましくない。即ち、本発明においては、特定量のエチ
レンプロピレンゴムとカーボンブラックの混合体を、ゴ
ムロールの材質として使用することにより、その理由は
定かではないが、ゴムロール表面へのガムの付着を防止
し、耐久性に富むゴムロールを得ることができるのであ
る。
【0009】また、このゴムロールの表面硬度は、70〜
90度である。この表面硬度は、JISK 6301に規定された
A型硬度計で測定されるものである。表面硬度が70度未
満になると、不織ウェブとの摩擦による摩滅が激しく、
また使用中において傷が入りやすくなり、耐久性が低下
するので、好ましくない。逆に、表面硬度が90度を超え
ると、不織ウェブとゴムロールとの密着性が低下し、バ
インダー液の絞り効率が低下するので、好ましくない。
【0010】更に、このゴムロールの表面摩擦係数は、
1.0以下である。この表面摩擦係数は、ゴムロールを銅
板上に置いた場合の静摩擦係数のことである。ゴムロー
ルの表面摩擦係数が1.0を超えると、不織ウェブ中に含
有されたバインダー液の搾液を続けた場合、ゴムロール
表面にガムが付着しやすくなるため、好ましくない。
【0011】以上説明した、本発明に係る不織布用バイ
ンダー絞り装置は、不織ウェブに含有されたバインダー
液を搾液するのに好適に使用されるものである。なお、
この不織布用バインダー絞り装置は、長繊維等を構成繊
維とする不織ウェブやその他の不織ウェブにも適用しう
るものである。その他の不織ウェブとしては、例えば、
長繊維間が自己融着等によって固着されている不織ウェ
ブを採用することができる。また、アクリル系バインダ
ー液やその他のバインダー液にも適用しうるものであ
る。即ち、本発明に係る不織布用バインダー絞り装置
は、不織ウェブの種類やバインダーの種類に拘らず、汎
用的に使用されうるものである。
【0012】
【実施例】
実施例1 公知のスパンボンド法で製造した、繊度3デニールのポ
リエステルフィラメントで構成された不織ウェブ(目付
50g/m2)に、キスコーター法によってアクリル系バ
インダー液を含有させた。そして、不織布用バインダー
絞り装置を用いて、バインダー液を搾液し、その後乾燥
して不織布を得た。不織布用バインダー絞り装置の構成
は、以下のとおりである。即ち、下ゴムロールはエチレ
ンプロピレンゴム90重量%とカーボンブラック10重量%
との混合体をその材質とし、表面硬度は80度で且つ表面
摩擦係数は0.35であった。また、上ロールは、クロムメ
ッキされた金属ロールであった。以上のようにして、不
織布の製造を連続一ヶ月間続けたが、ゴムロールの表面
にガムは付着しなかった。また、ゴムロールの表面に
は、殆ど損傷が見られなかった。
【0013】比較例1 不織布用バインダー絞り装置として、下ゴムロールにエ
チレンプロピレンゴムのみよりなる材質を使用した。下
ゴムロールの表面硬度は80度で且つ表面摩擦係数は0.90
であった。これ以外は、実施例1と同様にして不織布の
製造を続けたところ、一週間でゴムロールの表面にガム
が付着した。また、ゴムロールの表面には、若干の損傷
が見られた。
【0014】実施例2〜4、比較例2及び3 ゴムロールの材質中におけるカーボンブラックの量,ゴ
ムロールの表面硬度,ゴムロールの表面摩擦係数を表1
記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして不
織布を製造し続けた。その結果、ガムの付着状態及びゴ
ムロールの表面状態は表1に示したとおりであった。
【表1】 表1中におけるガムの付着状態は、以下のようにして判
定した。即ち、不織布の製造を続け、一週間でガムがゴ
ムロールに付着した場合を×とし、一ヶ月経過後におい
てもガムが付着しない場合を○とした。また、ゴムロー
ルの表面状態は、以下のようにして判定した。即ち、不
織布の製造を一ヶ月間続け、その際、ゴムロールの表面
に損傷が生じている場合を×とし、損傷が生じていない
場合を○とした。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る不織
布用バインダー絞り装置は、エチレンプロピレンゴムと
カーボンブラックが一定の割合で混合された混合体を材
質とするゴムロールであって、ある一定の表面硬度と表
面摩擦係数を持つゴムロールを備えている。従って、こ
の不織布用バインダー絞り装置を使用して、不織ウェブ
中に含有されているバインダー液を搾液した場合、バイ
ンダーに起因するガムがゴムロールの表面に付着しにく
いという効果を奏する。また、ゴムロールを構成する混
合体は、耐摩耗性に優れているので、長時間不織布を連
続生産した場合においても、ゴムロールの表面が損傷し
にくいという効果を奏するものである。依って、本発明
に係る不織布用バインダー絞り装置を使用して、不織布
を長時間連続して製造しても、ゴムロールにガムが付着
することが少なく、またゴムロールが損傷することも少
ないので、長時間に亙ってバインダー液を効率良く搾液
することができ、不織布の長期安定生産が可能になると
いう効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ロールとゴムロールとの組み合わせ
    からなる不織布用バインダー絞り装置において、該ゴム
    ロールの材質はエチレンプロピレンゴム99〜85重量%と
    カーボンブラック1〜15重量%との混合体であって、該
    ゴムロールの表面硬度は70〜90度であり、且つ該ゴムロ
    ールの表面摩擦係数は1.0以下であることを特徴とする
    不織布用バインダー絞り装置。
JP3267185A 1991-09-17 1991-09-17 不織布用バインダー絞り装置 Pending JPH0578969A (ja)

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JP3267185A JPH0578969A (ja) 1991-09-17 1991-09-17 不織布用バインダー絞り装置

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JP3267185A JPH0578969A (ja) 1991-09-17 1991-09-17 不織布用バインダー絞り装置

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JPH0578969A true JPH0578969A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17441296

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3267185A Pending JPH0578969A (ja) 1991-09-17 1991-09-17 不織布用バインダー絞り装置

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JP (1) JPH0578969A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012505318A (ja) * 2008-10-13 2012-03-01 リチャード ハフ リミテッド ロールのまたはロールに関連する改良

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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