JPH0578887B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0578887B2 JPH0578887B2 JP29336387A JP29336387A JPH0578887B2 JP H0578887 B2 JPH0578887 B2 JP H0578887B2 JP 29336387 A JP29336387 A JP 29336387A JP 29336387 A JP29336387 A JP 29336387A JP H0578887 B2 JPH0578887 B2 JP H0578887B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collector
- section
- magnetic field
- frequency circuit
- high frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims description 23
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 claims description 16
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 claims description 13
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 claims description 8
- 230000005855 radiation Effects 0.000 claims description 4
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000003302 ferromagnetic material Substances 0.000 description 2
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、電子ビームを利用した進行波管など
のマイクロ波管、特にそのコレクタ部の構造に関
する。
のマイクロ波管、特にそのコレクタ部の構造に関
する。
マイクロ波無線通信回線の中継局、衛生通信地
上局などの送信機に用いられるマイクロ波管にお
いては、低消費電力であることが要求されてい
る。最近はマイクロ波管以外の、装置各部の電力
がIC化により低消費電力となつているので、マ
イクロ波管に対する要求が格段と厳しくなつてい
る。
上局などの送信機に用いられるマイクロ波管にお
いては、低消費電力であることが要求されてい
る。最近はマイクロ波管以外の、装置各部の電力
がIC化により低消費電力となつているので、マ
イクロ波管に対する要求が格段と厳しくなつてい
る。
本発明の対象とするマイクロ波管は、電子銃
部・高周波回路部・コレクタ部および電子ビーム
を集束させる集束磁界装置部から構成されるが、
上記の低消費電力化の要求に対しては、最も高周
波特性に影響の少ないコレクタ部について多段電
位低下コレクタが考案されている。
部・高周波回路部・コレクタ部および電子ビーム
を集束させる集束磁界装置部から構成されるが、
上記の低消費電力化の要求に対しては、最も高周
波特性に影響の少ないコレクタ部について多段電
位低下コレクタが考案されている。
電子ビームは高周波回路と相互作用を行なう
際、その結合状態が各々異なり、相互作用後の電
子ビームのもつ運動エネルギーに分布が生じ速度
分散を生じる。このような速度分布のある電子ビ
ームを、コレクタがすべて補捉するためには、そ
の最も遅い電子ビーム群を補捉するだけの電位と
しなければならない。しかし、それより早い電子
ビーム群の補捉は、もともと上記電位より低くて
も可能なのであるから、多段電位低下コレクタで
はコレクタを数段にわけ、その電位を電子ビーム
の入射端から段階的に下げて行くことで電子ビー
ム群を速度分別して補捉するようにしている。こ
れによつてコレクタの電位は実効的に低下するこ
とになり、コレクタ損失を低減できる。
際、その結合状態が各々異なり、相互作用後の電
子ビームのもつ運動エネルギーに分布が生じ速度
分散を生じる。このような速度分布のある電子ビ
ームを、コレクタがすべて補捉するためには、そ
の最も遅い電子ビーム群を補捉するだけの電位と
しなければならない。しかし、それより早い電子
ビーム群の補捉は、もともと上記電位より低くて
も可能なのであるから、多段電位低下コレクタで
はコレクタを数段にわけ、その電位を電子ビーム
の入射端から段階的に下げて行くことで電子ビー
ム群を速度分別して補捉するようにしている。こ
れによつてコレクタの電位は実効的に低下するこ
とになり、コレクタ損失を低減できる。
上記の多段電位低下コレクタでも、入射端の電
位をさらに低下しようとすると、コレクタに補捉
されるに十分な速度をもたない一次電子ビーム群
の一部分や、コレクタ内面に発生した2次電子
が、コレクタより高電位の高周波回路部へ逆行
し、高周波回路部に作用し、振幅歪・位相歪など
伝送特性に悪影響を及ぼし、また異常発振・動作
不安定になる。したがつて多段電位低下コレクタ
でも、その最高の電位を低下させるのに限界があ
る。
位をさらに低下しようとすると、コレクタに補捉
されるに十分な速度をもたない一次電子ビーム群
の一部分や、コレクタ内面に発生した2次電子
が、コレクタより高電位の高周波回路部へ逆行
し、高周波回路部に作用し、振幅歪・位相歪など
伝送特性に悪影響を及ぼし、また異常発振・動作
不安定になる。したがつて多段電位低下コレクタ
でも、その最高の電位を低下させるのに限界があ
る。
また、多段電位低下コレクタ、あるいは一般の
コレクタにおいて、コレクタ電位の低下による逆
行電子を防止するため、コレクタ外部にマグネツ
トを取りつけることによつてコレクタ内部に偏向
磁界を管軸に垂直に発生し、電子軌道を曲げて、
高周波回路部への逆行を防ぐ対策をとることもあ
る。しかし、強制空冷形マイクロ波管等の場合
は、コレクタの外周に熱伝導率の良い銅を材料と
する放電翼を放射状にろう付した構造になつてい
るので、放熱翼の外側から偏向用磁界を印加して
も、放熱翼の径方向の距離があるためコレクタ内
部に発生する偏向磁界は距離の2乗に反比例して
弱くなる。そのため逆行電子防止効果が小さくな
つてしまう欠点があつた。
コレクタにおいて、コレクタ電位の低下による逆
行電子を防止するため、コレクタ外部にマグネツ
トを取りつけることによつてコレクタ内部に偏向
磁界を管軸に垂直に発生し、電子軌道を曲げて、
高周波回路部への逆行を防ぐ対策をとることもあ
る。しかし、強制空冷形マイクロ波管等の場合
は、コレクタの外周に熱伝導率の良い銅を材料と
する放電翼を放射状にろう付した構造になつてい
るので、放熱翼の外側から偏向用磁界を印加して
も、放熱翼の径方向の距離があるためコレクタ内
部に発生する偏向磁界は距離の2乗に反比例して
弱くなる。そのため逆行電子防止効果が小さくな
つてしまう欠点があつた。
本発明の目的は、多段電位低下コレクタあるい
は一般のコレクタにおいて、コレクタ電位低下に
より生ずる逆行電子を有効に防ぐことによつて、
コレクタの電位を下げコレクタ損失を低下するこ
とのできるコレクタ部の構造を有するマイクロ波
管を提供することにある。
は一般のコレクタにおいて、コレクタ電位低下に
より生ずる逆行電子を有効に防ぐことによつて、
コレクタの電位を下げコレクタ損失を低下するこ
とのできるコレクタ部の構造を有するマイクロ波
管を提供することにある。
本発明の対象であるマイクロ波管は、既に述べ
たように、管軸方向に、電子銃部・高周波回路
部・コレクタ部が順に配置され、電子ビームは高
周波回路部の全域にわたつて設けられた集束磁界
装置部の磁界により集束されて高周波回路部を通
過し、コレクタ部に補捉されるように構成された
ものである。
たように、管軸方向に、電子銃部・高周波回路
部・コレクタ部が順に配置され、電子ビームは高
周波回路部の全域にわたつて設けられた集束磁界
装置部の磁界により集束されて高周波回路部を通
過し、コレクタ部に補捉されるように構成された
ものである。
コレクタ部は、コレクタコアの外周に複数枚の
放熱翼を放射状にろう付してあり、前記コレクタ
コア前縁の一部に、管軸に対し垂直方向に、対称
的に強磁性部材を対向して設けるとともに、前記
強磁性部材に対応する位置およびその近傍にある
放熱翼を強磁性部材で製作し、集束磁界装置部の
もれ磁界によつて、前記方熱翼および前記コレク
タコアの強磁性部材を磁化するようにしたもので
ある。
放熱翼を放射状にろう付してあり、前記コレクタ
コア前縁の一部に、管軸に対し垂直方向に、対称
的に強磁性部材を対向して設けるとともに、前記
強磁性部材に対応する位置およびその近傍にある
放熱翼を強磁性部材で製作し、集束磁界装置部の
もれ磁界によつて、前記方熱翼および前記コレク
タコアの強磁性部材を磁化するようにしたもので
ある。
後述の実施例に示すように、集束磁界装置部の
もれ磁界を利用し、強磁性部材を磁化するので第
2図のように、偏向磁界が管軸から互いに逆方向
な垂直磁界として生じ、高周波回路部への逆行電
子を防ぐことができる。
もれ磁界を利用し、強磁性部材を磁化するので第
2図のように、偏向磁界が管軸から互いに逆方向
な垂直磁界として生じ、高周波回路部への逆行電
子を防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例につき説
明する。第1図は、マイクロ波管の管軸方向の縦
断面図、第2図は第1図のAA′断面図である。
明する。第1図は、マイクロ波管の管軸方向の縦
断面図、第2図は第1図のAA′断面図である。
マイクロ波管は、管軸方向に電子銃部1、高周
波回路部2、コレクタ部4が配置してある。高周
波回路部2をおおうように全域にわたつて集束磁
界装置部3が設けられ、電子銃部1から放射され
た電子ビームを集束する。電子ビームは高周波回
路部2において、相互作用をうけ速度分布のある
電子ビームとしてコレクタ部4に入力する。
波回路部2、コレクタ部4が配置してある。高周
波回路部2をおおうように全域にわたつて集束磁
界装置部3が設けられ、電子銃部1から放射され
た電子ビームを集束する。電子ビームは高周波回
路部2において、相互作用をうけ速度分布のある
電子ビームとしてコレクタ部4に入力する。
コレクタ部4はコレクタコア5の外周部に複数
枚の放熱翼6をろう付している。コレクタコア5
は熱伝導率の良い非磁性材である無酸素銅を主材
料とし、その前縁入口部分の一部に鉄などの強磁
性部材7が管軸に対して、対称になるように対向
して配置し、ろう付してある。第2図に示すよう
に放熱翼6も大部分のものは銅を主材料とする
が、図示のように強磁性部材7に対向する位置お
よびその近傍にある放熱翼8は鉄などの強磁性部
材で形成する。
枚の放熱翼6をろう付している。コレクタコア5
は熱伝導率の良い非磁性材である無酸素銅を主材
料とし、その前縁入口部分の一部に鉄などの強磁
性部材7が管軸に対して、対称になるように対向
して配置し、ろう付してある。第2図に示すよう
に放熱翼6も大部分のものは銅を主材料とする
が、図示のように強磁性部材7に対向する位置お
よびその近傍にある放熱翼8は鉄などの強磁性部
材で形成する。
コレクタ部4は絶縁環9を介して、高周波回路
部2に近接して配置しているので、高周波回路部
2の全域にわたつて配置された集束磁界装置部3
のもれ磁界の一部がコレクタ部4の入口付近にも
印加される。その結果コレクタコア5の前縁の強
磁性部材7および放熱翼8を磁化し、管軸に垂直
方向に、コレクタコア5の入口の空間に充分強い
磁界を発生する。
部2に近接して配置しているので、高周波回路部
2の全域にわたつて配置された集束磁界装置部3
のもれ磁界の一部がコレクタ部4の入口付近にも
印加される。その結果コレクタコア5の前縁の強
磁性部材7および放熱翼8を磁化し、管軸に垂直
方向に、コレクタコア5の入口の空間に充分強い
磁界を発生する。
以上説明したように、本発明ではコレクタ部の
入口において、コレクタコアの内部に管軸に対し
垂直な面に、発生した充分強い偏向磁界が、コレ
クタコア内部からの戻り電子、2次電子に作用し
て、高周波回路部への逆流を効果的に防止するこ
とができる。したがつてコレクタ電位を高周波回
路部の電位より充分に低くして消費電力を大幅に
低減することができる。
入口において、コレクタコアの内部に管軸に対し
垂直な面に、発生した充分強い偏向磁界が、コレ
クタコア内部からの戻り電子、2次電子に作用し
て、高周波回路部への逆流を効果的に防止するこ
とができる。したがつてコレクタ電位を高周波回
路部の電位より充分に低くして消費電力を大幅に
低減することができる。
第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図
は第1図のAA′断面図である。 1……電子銃部、2……高周波回路部、3……
集束磁界装置部、4……コレクタ部、5……コレ
クタコア、6……放熱翼、7……強磁性部材、8
……放熱翼(強磁性部材製)。
は第1図のAA′断面図である。 1……電子銃部、2……高周波回路部、3……
集束磁界装置部、4……コレクタ部、5……コレ
クタコア、6……放熱翼、7……強磁性部材、8
……放熱翼(強磁性部材製)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 管軸方向に、電子銃部・高周波回路部・コレ
クタ部が順に配置され、高周波回路部の全域にわ
たつて設けられた集束磁界装置部の磁界により電
子ビームが集束されて高周波回路部を通過し、コ
レクタコアに捕捉されるように構成されたマイク
ロ波管において、 コレクタ部は、コレクタコアの外周に複数枚の
放熱翼を放射状にろう付してあり、前記コレクタ
コア前縁の一部に、管軸に対し垂直方向に、対称
的に強磁性部材を対向して設けるとともに、前記
強磁性部材に対応する位置およびその近傍にある
放熱翼を強磁性部材で製作し、集束磁界装置部の
もれ磁界によつて、前記放熱翼および前記コレク
タコアの強磁性部材を磁化していることを特徴と
するマイクロ波管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29336387A JPH01134838A (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | マイクロ波管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29336387A JPH01134838A (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | マイクロ波管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134838A JPH01134838A (ja) | 1989-05-26 |
JPH0578887B2 true JPH0578887B2 (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=17793818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29336387A Granted JPH01134838A (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | マイクロ波管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01134838A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4937295B2 (ja) * | 2009-04-08 | 2012-05-23 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理器 |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP29336387A patent/JPH01134838A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134838A (ja) | 1989-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4558258A (en) | Klystron unit | |
US3450930A (en) | Permanent magnet focused linear beam tube employing a compensating magnet structure between the main magnet and the beam collector | |
US3394282A (en) | Electron beam discharge with periodic permanent magnet focussing | |
US6025678A (en) | Linear-beam microwave tube with output cavity beyond the collector | |
JP2859793B2 (ja) | 電子ビームを集束するためのx−z周期永久磁石集束装置 | |
CN109860004B (zh) | 一种微波管永磁聚焦系统 | |
JPH0578887B2 (ja) | ||
JPS5842926B2 (ja) | 永久磁石形磁気回路を有するマイクロ波管 | |
US5952785A (en) | Transverse field collector for a traveling wave tube | |
CN109786189B (zh) | 一种速调管永磁聚焦系统 | |
JPS63146325A (ja) | マイクロ波管 | |
JPS6353837A (ja) | マイクロ波管 | |
JPH01132030A (ja) | マイクロ波管 | |
JPH0799026A (ja) | 電子ビームのための周期的永久磁石集束装置 | |
US4891556A (en) | Coupled-cavity delay line for traveling-wave tube | |
US3445714A (en) | Travelling-wave tube amplifier having asymmetric magnetomotive force within the collector for preventing backflow of secondary electrons | |
Hansen et al. | Improvement of beam-tube performance by collector-potential depression, and a novel design | |
JPH0711938B2 (ja) | マイクロ波管 | |
JP2703612B2 (ja) | コレクタ電位低下型マイクロ波管 | |
US6984940B2 (en) | Electronic tube with simplified collector | |
JPS6155212B2 (ja) | ||
JPS63213243A (ja) | マイクロ波管 | |
US3387167A (en) | Linear beam microwave tube having pole caps providing a tapered magnetic field along the beam axis | |
RU2259613C9 (ru) | Многосекционная лампа бегущей волны (варианты) | |
JP2808938B2 (ja) | 大電力マイクロ波管 |