JPH0578168A - 高周波用誘電体磁器組成物 - Google Patents
高周波用誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPH0578168A JPH0578168A JP3270362A JP27036291A JPH0578168A JP H0578168 A JPH0578168 A JP H0578168A JP 3270362 A JP3270362 A JP 3270362A JP 27036291 A JP27036291 A JP 27036291A JP H0578168 A JPH0578168 A JP H0578168A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sro
- bati4o9
- composition
- dielectric constant
- high frequency
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 BaO,TiO2 ,SrO等の如き安価な元
素を用いて比誘電率が50〜70と高く、しかも製造原
価を引き下げ得る高周波用誘電体磁器組成物を提供する
こと。 【構成】 本組成物は、BaTi4 O9 にSrOを5重
量%〜15重量%添加したものからなる。
素を用いて比誘電率が50〜70と高く、しかも製造原
価を引き下げ得る高周波用誘電体磁器組成物を提供する
こと。 【構成】 本組成物は、BaTi4 O9 にSrOを5重
量%〜15重量%添加したものからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波領域やミリ波
領域など高周波領域において、誘電体共振器や誘電体基
板の誘電体材料として用いられる磁器組成物に関するも
のである。
領域など高周波領域において、誘電体共振器や誘電体基
板の誘電体材料として用いられる磁器組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の誘電体磁器組成物として誘
電体共振器や誘電体基板の小型化の傾向に伴って、比誘
電率が50以上の大きい組成物が要望されている。この
ような比誘電率の大きい組成物としてBaO−TiO2
−Sm2 O3 系、BaO−TiO2 −Nd2 O3 系等が
知られている。
電体共振器や誘電体基板の小型化の傾向に伴って、比誘
電率が50以上の大きい組成物が要望されている。この
ような比誘電率の大きい組成物としてBaO−TiO2
−Sm2 O3 系、BaO−TiO2 −Nd2 O3 系等が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記比誘電率の大きい
組成物は、いずれもSm2 O3 、Nd2 O3 等高価な稀
土類元素を含むため製造原価を高くし、安価な高周波用
製品を得ることができなかった。
組成物は、いずれもSm2 O3 、Nd2 O3 等高価な稀
土類元素を含むため製造原価を高くし、安価な高周波用
製品を得ることができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はBaTi4 O9
を主成分とし、これにSrOを5重量%〜15重量%添
加したものである。
を主成分とし、これにSrOを5重量%〜15重量%添
加したものである。
【0005】
【作用】上記本発明の磁器組成物は、後の実施例より明
らかなように50〜70の高い比誘電率が得られる。ま
た本発明の磁器組成物は、BaO,TiO2,SrOと
いう、いずれも安価な元素から構成されているので、製
造原価を大幅に引き下げることができる。
らかなように50〜70の高い比誘電率が得られる。ま
た本発明の磁器組成物は、BaO,TiO2,SrOと
いう、いずれも安価な元素から構成されているので、製
造原価を大幅に引き下げることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。Ba
Ti4 O9 として純度99.9%のBaCO3 粉末と純
度99.9%のTiO2 粉末を用い、またSrOとして
純度98.7%のSrCO3 粉末を用い、これらを表1
に示す組成割合になるよう秤量、混合した後、空気中約
1100℃の温度で2時間仮焼した。次いでこの仮焼物
に適量の有機バインダーと水を加え、アルミナボールで
粉砕し、これを噴霧乾燥により造粒し、得られた粉末を
1トン/cm2 の圧力で加圧成形し、直径19mm×厚
み8mmの円柱状成形体を得た。続いてこの成形体を空
気中1225℃〜1325℃の温度で4時間焼成した
後、直径16mm×厚み6mmの円柱状に最終研磨した
ものを試料として平行導体板型誘電体円柱共振器法(T
E011 モード)によって共振周波数4.5GHzにて比
誘電率ε、無負荷Q、共振周波数の温度係数τf を測定
した結果を表1に示す。
Ti4 O9 として純度99.9%のBaCO3 粉末と純
度99.9%のTiO2 粉末を用い、またSrOとして
純度98.7%のSrCO3 粉末を用い、これらを表1
に示す組成割合になるよう秤量、混合した後、空気中約
1100℃の温度で2時間仮焼した。次いでこの仮焼物
に適量の有機バインダーと水を加え、アルミナボールで
粉砕し、これを噴霧乾燥により造粒し、得られた粉末を
1トン/cm2 の圧力で加圧成形し、直径19mm×厚
み8mmの円柱状成形体を得た。続いてこの成形体を空
気中1225℃〜1325℃の温度で4時間焼成した
後、直径16mm×厚み6mmの円柱状に最終研磨した
ものを試料として平行導体板型誘電体円柱共振器法(T
E011 モード)によって共振周波数4.5GHzにて比
誘電率ε、無負荷Q、共振周波数の温度係数τf を測定
した結果を表1に示す。
【0007】
【表1】
【0008】上記表1から明らかなように、BaTi4
O9 に対しSrOを5重量%〜15重量%添加してなる
本発明の誘電体磁器組成物は、試料番号2〜4に示すよ
うに、比誘電率εが50〜70と極めて高く、また無負
荷Qは500〜1100、温度係数τf は+270〜+
800ppm/℃のいずれも満足する実用域値であっ
た。
O9 に対しSrOを5重量%〜15重量%添加してなる
本発明の誘電体磁器組成物は、試料番号2〜4に示すよ
うに、比誘電率εが50〜70と極めて高く、また無負
荷Qは500〜1100、温度係数τf は+270〜+
800ppm/℃のいずれも満足する実用域値であっ
た。
【0009】尚、本発明の組成物にあって、BaTi4
O9 にSrOを添加すると、BaTi4 O9 単味の組成
物(試料番号1)よりも比誘電率εが向上する理由は断
言できないが、SrOがBaTi4 O9 中のTiの一部
と反応してSrTiO3 が生成したためと考えられる。
またSrOの増加に従いSrTiO3 の生成量も増し、
比誘電率(ε)も一層向上する傾向を示すが、余りSr
Oの添加量を多くすると主成分のBaTi4 O9 が減少
し、試料番号5で示すように、無負荷Q、温度係数τf
が実用域より大きく外れるので、本実施例ではSrOの
添加範囲を上述した通り、5重量%〜15重量%の範囲
に限定した。
O9 にSrOを添加すると、BaTi4 O9 単味の組成
物(試料番号1)よりも比誘電率εが向上する理由は断
言できないが、SrOがBaTi4 O9 中のTiの一部
と反応してSrTiO3 が生成したためと考えられる。
またSrOの増加に従いSrTiO3 の生成量も増し、
比誘電率(ε)も一層向上する傾向を示すが、余りSr
Oの添加量を多くすると主成分のBaTi4 O9 が減少
し、試料番号5で示すように、無負荷Q、温度係数τf
が実用域より大きく外れるので、本実施例ではSrOの
添加範囲を上述した通り、5重量%〜15重量%の範囲
に限定した。
【0010】更に本実施例では出発原料として上記炭酸
塩の他、焼成によって酸化物に変換可能な水酸化物、硝
酸塩の形で用いることもできる。
塩の他、焼成によって酸化物に変換可能な水酸化物、硝
酸塩の形で用いることもできる。
【0011】
【効果】以上の通り本発明は、BaO、TiO2 、Sr
Oという安価な元素のみで、Sm2 O3 、Nd2 O3 等
高価な稀土類元素を使用する場合と同様、高値の比誘電
率を得ることができるので、製造原価を大幅に引き下
げ、安価な高周波用製品を市場に供し得る効果がある。
Oという安価な元素のみで、Sm2 O3 、Nd2 O3 等
高価な稀土類元素を使用する場合と同様、高値の比誘電
率を得ることができるので、製造原価を大幅に引き下
げ、安価な高周波用製品を市場に供し得る効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 BaTi4 O9 を主成分とし、これにS
rOを5重量%〜15重量%添加してなることを特徴と
する高周波用誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3270362A JPH0578168A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3270362A JPH0578168A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578168A true JPH0578168A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17485216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3270362A Pending JPH0578168A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0578168A (ja) |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3270362A patent/JPH0578168A/ja active Pending
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