JPH0578150A - インクジエツトヘツドの製造方法 - Google Patents

インクジエツトヘツドの製造方法

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JPH0578150A
JPH0578150A JP24143791A JP24143791A JPH0578150A JP H0578150 A JPH0578150 A JP H0578150A JP 24143791 A JP24143791 A JP 24143791A JP 24143791 A JP24143791 A JP 24143791A JP H0578150 A JPH0578150 A JP H0578150A
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glass plate
photosensitive glass
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groove
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宣裕 近藤
Toshio Matsumura
敏雄 松村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性ガラスを素材とし、複雑なインク流路
や前面の凹部などを容易に形成し、インク粒子の飛翔方
向を均一にして印字品質を良好にする。 【構成】 A工程で感光性ガラス板1の端面1aに対向
して、露光パターン2aと遮光部2bとを有するフォト
マスク2を配置し、感光性ガラス板を露光して感光性ガ
ラス板の前面1bの中間部に前面凹部用露光部を形成
し、B工程で感光性ガラス板の表面1cに対向して、露
光パターン3aと遮光部3bとを有するフォトマスク3
を配置し、感光性ガラス板を露光して表裏両面に溝用露
光部を形成する。C工程でこの両露光部を熱処理して前
面凹部用結晶部11と溝用結晶部12とを形成する。D
工程で前面凹部用結晶部11を除く前面をマスキング材
6で覆い、エッチングして前面に凹部4と表裏両面にイ
ンク流路となる溝部5とを形成する。マスキング材6を
除去してインクジェットヘッドの流路基板とし、表裏両
面に振動板7を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェットヘッドには、流
路基板としてガラス基板が用いられ、このガラス基板に
インク射出口,加圧室,インク溜り,インク供給口など
が連通するインク流路となる溝がエッチングにより形成
してある。この様な溝を設けた流路基板に振動板を接合
し、加圧室に対向する位置の振動板の表面に圧電素子を
接着してインクジェットヘッドとしている。近来ヘッド
の小型化と印字品質の向上のために、多数のインク射出
口を備え、ヘッドの前面の同一面上に複数のインク射出
口を複数の列に配置するものが提案されている。複数の
列のインク射出口が同一面上に配列されると、インクの
射出が繰り返されているうちに、並列するインク射出口
を覆うように、ヘッドの前面にインクの表面張力によっ
てインクの層が付着してしまう。この為にヘッドの前面
に対して垂直方向にインク粒子を飛翔させるのが望まし
いのであるが、インクの層が付着しているために、イン
ク粒子がこのインクの層の影響を受けて内方に傾いた方
向に飛翔することになる。この為に正しい印字間隔で印
字できないことになり、印字品質が低下する問題があっ
た。
【0003】この問題を解決する技術として、例えば特
開昭57−49567号公報には、図3(A)(B)に
示すように、流路基板100の表裏両面のそれぞれにノ
ズル群100a…と100b…とを列をなして形成し、
ノズル前面上の両方のノズル列の中央に凹部100cを
形成し、振動板101,102を接合したインクジェッ
トヘッドが開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、流路
基板の素材としてガラスが用いられている。このために
上記のような凹部をノズル前面に形成するための別工程
が必要となり、工程数が多くなって複雑化する問題があ
る。またこの様な凹部を機械加工で作ると、ガラスに欠
けやひび等が生じ易く、インク層の形状が不均一とな
り、インク粒子の飛翔方向が不均一になり、ヘッドの歩
留まりが低下する。
【0005】そこで本発明の目的は、感光性ガラスを流
路基板の素材として用い、複雑なインク流路や、前面の
凹部などを容易に形成し、インク粒子の飛翔方向が均一
で印字品質の良好なインクジェットヘッドの製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、感光
性ガラス板を端面側から露光して、感光性ガラス板の前
面の中間部に前面凹部用露光部を形成し、感光性ガラス
板の表面側から露光して溝用露光部を形成し、その後で
前面凹部用露光部と溝用露光部とを熱処理して前面凹部
用結晶部及び溝用結晶部を形成し、前面凹部用結晶部を
除く前面をマスキングし、前面凹部用結晶部及び溝用結
晶部をエッチングして感光性ガラス板の表裏両面にイン
ク流路となる溝を形成するとともに前面の表裏両側の溝
間に凹部を形成する。
【0007】また前面凹部用露光部を感光性ガラス板の
板厚方向中間部に形成し、これを熱処理して前面凹部用
結晶部を形成した後で、感光性ガラス板の表面及び裏面
側から露光して表裏両面に溝用露光部を形成し、熱処理
して溝用結晶部を形成し、後は上記と同様にしてマスキ
ングし、エッチングし、表裏両面にインク流路となる溝
と、前面の表裏両側の溝間に凹部とを形成する。
【0008】
【作用】感光性ガラス板を端面側から露光することによ
って、前面凹部用結晶部を形成すると、溝用結晶部と共
にエッチングされ、溝と凹部とが同時に形成できる。
【0009】
【実施例】図1を参照して本発明の製造工程を説明す
る。まずA工程において、感光性ガラス板1の端面1a
に対向して、フォトマスク2を配置する。フォトマスク
2には感光性ガラス板の前面1bに形成される凹部4の
幅及び深さに等しい形状の露光パターン2aと、その他
の領域に遮光部2bとが形成してある。紫外線をこのフ
ォトマスク2を通過させて端面側(板厚方向に直交する
方向)から感光性ガラス板1を露光すると、感光性ガラ
ス板の前面の中間部に、図1(B)に示す前面凹部用露
光部11aが形成される。
【0010】次にB工程において、感光性ガラス板1の
表面1cに対向して、フォトマスク3を配置する。フォ
トマスク3には感光性ガラス板1の表面に形成する溝、
この例ではインクジェットヘッド10のインク射出口,
加圧室,インク溜り,インク供給口などを連通するイン
ク流路となるための溝部5の露光パターン3aと、その
周囲に遮光部3bとが形成してある。紫外線をこのフォ
トマスク3を通過させて表面1cに直交する方向から感
光性ガラス板1を露光すると、前面凹部用露光部11a
はまだ結晶化されていないので、感光性ガラス板の板厚
方向に貫通して裏面1dにまで至り、表裏両面の同じ位
置に溝用露光部が形成される。
【0011】その後でC工程において、前面凹部用露光
部11aと表裏両面の溝用露光部を熱処理して結晶化
し、前面凹部用結晶部11と溝用結晶部12を形成す
る。
【0012】D工程において、前面凹部用結晶部11を
除く前面をマスキング材6でマスキングし、最後に前面
凹部用結晶部11と溝用結晶部12とを所定の深さまで
エッチングする。この1回のエッチングで前面1bの中
間部に凹部4と、表裏両面に溝部5…とが形成される。
【0013】図1(E)はマスキング材6を除去した平
面図を示し、図1(F)はその正面図を示しており、表
裏両面の溝部5…の前端部、即ちインク射出口の列は、
凹部4によって隔てられて、それぞれ独立した平面に整
列することになる。このようにして感光性ガラス板1の
表裏両面にインク流路となる溝部5が形成されるので、
これをインクジェットヘッドの流路基板として用い、表
裏両面に2点鎖線で示すように振動板7,7を接合し、
図示しない圧電素子を所定の位置に貼着することによっ
てインクジェットヘッドが製造される。
【0014】図1の実施例では、表裏両面に形成される
溝部5は、感光性ガラス板1の表面1c側からの露光に
よって溝用露光部が形成されたので、表裏両面の同じ位
置に設けられることになる。
【0015】これに対して図2に示す他の実施例は、表
裏両面の異なる位置に溝部を設ける製造方法である。こ
の場合には、A工程において感光性ガラス板8の端面8
aに対向して配置するフォトマスク9には、感光性ガラ
ス板の板厚方向中間部を所定の幅で横切る形状の露光パ
ターン9aと、その他の領域に遮光部9bとが形成して
ある。紫外線をこのフォトマスク9を通過させて端面側
から感光性ガラス板1を露光すると、感光性ガラス板の
板厚方向中間部に、前面凹部用露光部が形成される。
【0016】次にB工程において、この前面凹部用露光
部を熱処理して、前面凹部用結晶部81を形成する。こ
の前面凹部用結晶部81は、感光性ガラス板8の板厚中
間部を横切って板厚を2分していると共に、露光部を結
晶化した結晶部は着色して紫外線を通さなくなるので、
光を遮断する作用をも有している。
【0017】この後でC工程において、感光性ガラス板
8の表面8cに対向して、上記と同じフォトマスク3を
配置し、感光性ガラス板8の裏面8dに対向して、別の
フォトマスク31を配置する。フォトマスク31には感
光性ガラス板8の裏面8cに形成する溝用の露光パター
ン31aと、その周囲に遮光部31bとが形成してあ
る。紫外線を感光性ガラス板8の表裏両面側からフォト
マスク3,31を通過させて感光性ガラス板8を露光す
ると、感光性ガラス板の表裏両面から前面凹部用結晶部
81までの深さの溝用露光部が形成される。いずれの側
からの露光も前面凹部用結晶部81が光遮断作用を有す
るので、反対側を露光することはない。
【0018】この後の工程は、図示しないが、図1のC
工程と同様の熱処理によって溝用露光部を結晶化して表
裏両面に溝用結晶部を形成する。次いで図1のD工程と
同様に前面凹部用結晶部81を除く前面をマスキング材
でマスキングし、最後に前面凹部用結晶部81と表裏両
面の溝用結晶部とを所定の深さまでエッチングする。こ
の1回のエッチングで図1の場合と同様に前面8bの中
間部に凹部4と、表裏両面に溝部5…とが形成される
が、この溝部は表裏両面の異なる位置にそれぞれ形成さ
れている。
【0019】図2(D)は製造されたインクジェットヘ
ッドの前面を示しており、表裏で半ピッチずれた位置に
溝部5…の前端部、即ちインク射出口が整列し、凹部4
によって隔てられて、それぞれ独立した平面に整列す
る。感光性ガラス板8の表裏両面に振動板7,7を接合
し、図示しない圧電素子を所定の位置に貼着することに
よってインクジェットヘッドとなる。
【0020】図2の製造工程では、表裏両面の露光を同
時に行っているが、表面側を露光した後で感光性ガラス
板8を反転させて裏面側を露光するようにしてもよく、
この場合、フォトマスク3の露光パターン3aを、反転
することによって反ピッチ溝部の位置がずれるように形
成しておけば、同じフォトマスクを表裏両面の露光に使
用することができる。
【0021】このインクジェットヘッドは、図示しない
インク供給手段からインク流路内にインクが充填され、
図示しない圧電素子に電力が供給されたとき、振動板7
が内方へ変形して加圧室内のインクが加圧され、インク
射出口からインクが射出されるものである。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のインク
ジェットヘッドの製造方法では、感光性ガラス板を端面
側から露光し熱処理して前面凹部用結晶部を形成するの
で、溝用結晶部と共に1回のエッチングによって前面に
凹部と表裏両面にインク流路となる溝部とが形成され、
製造が容易であり、凹部によってインク粒子の飛翔方向
が均一になるので、印字品質の良好なインクジェットヘ
ッドが提供できる。
【0023】また前面凹部用結晶部を板厚中間部に設け
て板厚を2分すると、この結晶部は光を遮断する作用を
有するので、感光性ガラス板を表裏両面から露光しても
相互に反対側を露光することがなく、表裏両面の異なる
位置に溝部を形成することが可能になる。この溝部は露
光時に用いられるマスクによってその位置を定められる
ので、位置精度を出すことが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の工程を示す説明図である。
【図2】本発明の他の製造方法の工程を示す説明図であ
る。
【図3】従来のインクジェットヘッドの前面形状を説明
する拡大断面図及び拡大正面図である。
【符号の説明】
1,8 感光性ガラス板 1a,8a 端面 1b,8b 前面 1c,8c 表面 1d,8d 裏面 4 凹部 5 溝 6 マスキング材 11,81 前面凹部用結晶部 12 溝用結晶部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性ガラス板を端面側から露光して、
    上記感光性ガラス板の前面の中間部に前面凹部用露光部
    を形成し、 上記感光性ガラス板の表面側から露光して溝用露光部を
    形成し、 その後で上記前面凹部用露光部と上記溝用露光部とを熱
    処理して前面凹部用結晶部及び溝用結晶部を形成し、 上記前面凹部用結晶部を除く前面をマスキングし、 上記前面凹部用結晶部及び上記溝用結晶部をエッチング
    して上記感光性ガラス板の表裏両面にインク流路となる
    溝を形成するとともに前面の上記表裏両側の溝間に凹部
    を形成することを特徴とするインクジェットヘッドの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 感光性ガラス板を端面側から露光して、
    上記感光性ガラス板の板厚方向中間部に前面凹部用露光
    部を形成し、 上記前面凹部用露光部を熱処理して前面凹部用結晶部を
    形成し、 その後で上記感光性ガラス板の表面及び裏面側から露光
    して表裏両面に溝用露光部を形成し、 上記表裏両面の溝用露光部を熱処理して溝用結晶部を形
    成し、 上記前面凹部用結晶部を除く前面をマスキングし、 上記前面凹部用結晶部及び上記表裏両面の溝用結晶部を
    エッチングして上記感光性ガラス板の表裏両面にインク
    流路となる溝を形成するとともに前面の上記表裏両側の
    溝間に凹部を形成することを特徴とするインクジェット
    ヘッドの製造方法。
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