JPH0578110U - 閉鎖形配電盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 箱体内に上下方向に配設した縦母線と、棚板
により上下に仕切って複数のユニット室とを設け、この
ユニット室内に各種器具を取付けた電気機器ユニットを
出入れ自在に収納するようにしてある。前記縦母線と電
気機器ユニットを接続する接続導体および電気機器ユニ
ットと負荷ケーブルを接続する接続導体をそれぞれ絶縁
樹脂でモールド成形した電源側導体ブロックおよび負荷
側導体ブロックが構成してある。この電源側導体ブロッ
クおよび負荷側導体ブロックのそれぞれの両端に設けた
接続端子に電気機器ユニットの電源側および負荷側端子
を接続するように構成してある。 【効果】 組立作業が簡単となるほか、空気絶縁距離が
縮小でき、閉鎖形配電盤をコンパクトに構成できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案はコントロールセンタ等の閉鎖形配電盤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のものは、箱体内を棚板により上下に複数段に仕切って複数のユニ ット室を構成し、これらの各ユニット室内に、しゃ断器、電磁開閉器、過負荷継 電器など各種器具をそなえた電気機器ユニットを出入れ自在に収納している。 前記各ユニット室の背面には母線室が設けられ、電源に接続された縦母線にそ れぞれの電気機器ユニットに設けた電源側の接触子を係合し、負荷側の接触子を 中継端子の一方に係合し、中継端子の他端よりケーブルを介して盤外に導出して いた。（実公昭５５−２００９１）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような、閉鎖形配電盤の各ユニットの電源側接触子および負荷側接触子は 上下方向に同一に配置され、縦母線は負荷側接触子を回避して下段電源側接触子 に接続しており構造が複雑になり、母線相互の絶縁距離が必要なため母線間隔が 組立作業が繁雑となるほか、母線相互の絶縁距離が必要なため母線間隔が大きく なっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

箱体内を棚板により上下に仕切って複数のユニット室を構成し、このユニット 室内に各種器具を取付けた電気機器ユニットを出入れ自在に収納した閉鎖形配電 盤において、箱体内に上下方向に電源側の縦母線を配設し、一端を前記縦母線に 接続し、他端を電気機器ユニットの電源側端子に接続する接続端子を有し、中間 部を絶縁樹脂でモールドした電源側導体ブロックと、一端を電気機器ユニットの 負荷側端子に接続する接続端子を有し、他端を負荷ケーブルの端子に接続する接 続端子を有し、中間部を絶縁樹脂でモールドした負荷側導体ブロックとをユニッ ト室の後面に併設して取付けるようにしている。

【０００５】

【作用】

したがって、電源側の縦母線と電気機器ユニットの電源側端子とを接続する接 続導体および電気機器ユニットの負荷側端子と負荷ケーブルの端子に接続する接 続導体を絶縁樹脂でモールドして一体化している。

【０００６】

【実施例】

本案を図に示す実施例について説明する。 １は配電盤の箱体、２は縦母線で、箱体中央に縦方向に配置し、両端に絶縁材 の支持具３を介して箱体に固定してある。４は箱体上部に図示しない絶縁材の支 持具で固定した横母線で中間部に前記縦母線が接続してある。５は棚板で、縦母 線の両側に上下方向に複数配置して箱体内に複数のユニット室６が形成してある 。７はしゃ断器、電磁開閉器、過負荷継電器などの各種器具を収納した電気機器 ユニットで、ユニット室にそれぞれ出入れ自在に収納している。８、９は電気機 器ユニットに設けた電源側端子および負荷側端子、１０は電源側導体ブロックで 、接続導体１１、１２、１３を埋設して絶縁樹脂で一体にモールド成形してある 。前記それぞれの接続導体の一方側は、水平方向に併設してモールド成形体より 突出させて接続端子１１ａ、１２ａ、１３ａが設けられ電気機器ユニットの電源 側端子８のそれぞれに接続できるように構成してある。それぞれの接続導体の他 方側は、垂直方向に併設してモールド成形体より突出させて接続端子１１ｂ、１ ２ｂ、１３ｂが設けられ、縦母線２のそれぞれに接続できるように構成してある 。１４は負荷側導体ブロックで、接続導体１５、１６、１７を絶縁樹脂で一体に モールド成形してある。前記それぞれの接続導体の一方側は、水平方向に併設し てモールド成形体より突出させて接続端子１５ａ、１６ａ、１７ａが設けられ電 気機器ユニットの負荷側端子９のそれぞれに接続できるように構成してある。そ れぞれの接続導体の他方側は、垂直方向に併設してモールド成形体より突出させ て接続端子１５ｂ、１６ｂ、１７ｂが設けられ、負荷側ケーブル１８に接続でき るように構成してある。 このように構成した電源側導体ブロックと負荷側導体ブロックを各ユニット室 の後面に併設して取付け、電源側導体ブロックの接続導体の接続端子１１ｂ、１ ２ｂ、１３ｂを縦母線に接続し、負荷側導体ブロックの接続導体の接続端子１５ ｂ、１６ｂ、１７ｂを負荷ケーブル端子１８にそれぞれ接続し、電気機器ユニッ トをユニット室に装入し、電気機器ユニットの電源側端子８を電源側導体ブロッ クの接続導体の接続端子１１ａ、１２ａ、１３ａに接続し、負荷側端子９を負荷 側導体ブロックの接続導体の接続端子１５ａ、１６ａ、１７ａ接続するように構 成してある。

【０００７】

【考案の効果】

本案は、電源側の縦母線と電気機器ユニットとを接続する接続導体および電気 機器ユニットと負荷ケーブルとを接続する接続導体を絶縁樹脂でモールドしたモ ールド成形体で構成しているので、組立作業が簡単となるほか空気絶縁距離が縮 小することができ、閉鎖形配電盤をコンパクトに構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例を示すドアを外した閉鎖形配電盤
の正面図

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 縦母線 ６ ユニット室 ７ 電気機器ユニット ８ 電源側端子 ９ 負荷側端子 １０ 電源側導体ブロック １４ 負荷側導入ブロック １８ 負荷ケーブル端子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱体内を棚板により上下に仕切って複数
   のユニット室を構成し、このユニット室内に各種器具を
   取付けた電気機器ユニットを出入れ自在に収納した閉鎖
   形配電盤において、箱体内に上下方向に電源側の縦母線
   を配設し、一端を前記縦母線に接続し、他端を電気機器
   ユニットの電源側端子に接続する接続端子を有し、中間
   部を絶縁樹脂でモールドした電源側導体ブロックと、一
   端を電気機器ユニットの負荷側端子に接続する接続端子
   を有し、他端を負荷ケーブル端子に接続する接続端子を
   有し、中間部を絶縁樹脂でモールドした負荷側導体ブロ
   ックとをユニット室の後面に併設して取付けたことを特
   徴とする閉鎖形配電盤。