JPH1118216A - 絶縁配線配電盤及び裏配線用端子台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明によって変電設備や配電盤・分電盤・制
御盤が小型になることで、多くの材料や製作費が節約で
き、搬入据付けのスペースが小さくなり、それに伴う工
事費が減少する。接続端子部分は全て安全カバーがして
あり、充電部の露出部が無く、設置後の工事保守点検時
において接触停電事故や感電死亡事故が減少する。本発
明はこれらを解決した絶縁配線配電盤及び裏配線用端子
台を提供する。 【解決手段】配電盤・分電盤・制御盤の分岐配線を絶縁
化し、接続端子の改良を特微とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は主に電気の配電盤
と接続端子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の配電盤は、 （イ）図１３のように変電所の配電盤の裏面に従来幹線
ブスバー（５０）と従来分岐ブスバー（５２）で複雑に
加工し、多くのボルトで開閉器（２０）に接続し、負荷
電線（２２）を接続している。 （ロ）配電盤・制御盤・分電盤の機器取付プレート（３
８）を取付金具（４９）で固定し、太い入力電線（３
６）と分岐電線（４３）は、電線収納スペース（４０）
の上下左右に配線している。 （ハ）図１５（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）図に示すように、分電
盤や配電盤・制御盤内の分岐配線は従来母線ブスバー
（４６）から従来分岐ブスバー（５２）分岐開閉器（２
８）とネジで絶縁することなく接続している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

（イ）図１３のように変電所の配電盤の裏面に従来幹線
ブスバー（５０）と従来分岐ブスバー（５２）で開閉器
（２０）に複雑に加工して多くのボルトで接続してい
る。 （ロ）配電盤分電盤の電線の収納のスペースは図１４に
示すように機器取付プレート（３８）の上下左右に配線
している。又、機器取付プレート（３８）を取付金具
（４９）で固定しているので取付が困難である。取付金
具（４９）とボルトが電線の収納において障害になって
いる。 （ハ）図１５（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）図に示すように分電盤
や配電盤・制御盤内の分岐配線は従来母線ブスバー（４
６）から従来分岐ブスバー（５２）分岐開閉器（２８）
とネジで絶縁することなく接続している。その為に収納
箱が大きくなり、搬入据付けに広いスペースが必要で、
電線の処理等、多くの工事費が必要である。設置後の工
事や保守点検時に接触停電事故や感電死亡事故が発生し
ている本発明はこれらの欠点を解決するために発明され
たものである。

【０００４】

【課題を解決を解決するための手段】これを図面で説明
すると、 （Ａ）図１は、主に変電設備の配電盤に本発明の絶縁配
線配電盤を使用した一例である。 （イ）絶縁幹線ダクト（１）の内部に幹線ブスバー
（２）を配置し、その絶縁幹線ダクト（１）から内部に
分岐ブスバー（６）を配置した絶縁分岐ダクト（３）を
任意の配置で接続する。 （ロ）絶縁分岐ダクト（３）には開閉器（２０）やその
他の機器に合わせた負荷端子（５）を付け、負荷端子
（５）からワタリブスバー（１１）により負荷開閉器
（２０）に接続する。図面では負荷端子（５）はボルト
とナットで図示しているが他の方法でも良い。 （ハ）図４・図５は、図３のＢ〜Ｂ矢視・Ｃ〜Ｃ矢視の
断面図でこの図で説明すると、絶縁分岐ダクト（３）に
負荷端子（５）を付ける構造となっているこの場合、貫
通ロット（８）が他のブスバーを貫通するので、貫通す
る相の部分の電気容量が不足する。そのために導電スペ
ーサー（７）を挿入することで容量不足を補うことがで
きる。 （Ｂ）図７は開閉器や電力機器を取りつけた配電盤の裏
配線を表面で接続を可能にしたものである。裏配線端子
台（１３）にワッシャー（１４）を付けた接続ネジ（１
５）を付け、その接続ネジ（１５）の先端には可動ビス
（１６）に合わせた内ネジを付けてある。その可動ビス
（１６）の内部にはスプリング（１７）が挿入されてい
る構造になっている。圧着端子（１８）で接続時に可動
ビス（１６）が一時可動し、圧着端子（１８）の穴に合
った時スプリング（１７）により、可動ビス（１６）が
元に戻る。接続ネジ（１５）で圧着端子（１５）で圧着
端子（１８）と接続機器（２０）を接続ができる。接続
端子の接続ネジ（１５）を端子台（１３）から脱着する
ことなく接続できる裏配線を表面で接続できるようにな
っている。図８に示すように可動ビス（１６）をなく
し、接続ネジ（１５）の方法でも良い。図面では、裏配
線端子台（１３）を、開閉器（２０）に接続しているが
端子台や他の機器にも利用できる。 （Ｃ）９図は、本発明の絶縁配線配電盤を分電盤に使用
した二例である。 （イ）一次絶縁ダクト（２５）に入出力端子（３７）を
付け、その内部にブスバーを配置し、入出力端子（３
７）と接続する。 （ロ）図６は、一次絶縁ダクト（２５）の一部と二次絶
縁ダクト（２９）の内部に二次ブスバー（４５）を配置
する。分岐開閉器（２８）に合わせた端子を設け、その
端子に必要な相電源を導電ビス（３１）により分岐ワタ
リブスバー（３０）と導電ワッシャー（３３）を接続
し、分岐開閉器（２８）に接続する。 （ハ）不要な相電源には絶縁ビス（３２）により絶縁ワ
ッシャー（３４）を固定し、その相電源と絶縁する。 （ニ）導電ビス（３１）導電ワッシャー（３３）絶縁ビ
ス（３２）絶縁ワッシャー（３４）の位置変更により任
意の相電源に接続することが出来る。 （ホ）左右の相電源の接続が違う場合は分岐ワタリブス
バー（３０）を切り離して導電ビス（３１）導電ワッシ
ャー（３３）を追加して接続する。 （ヘ）図示はしていないが導電ワッシャー（３３）を絶
縁とし、導電ビス（３１）のみで二次ブスバー（４５）
と分岐ワタリブスバー（３０）を接続することもでき
る。 （ト）一次絶縁ダクト（２５）と二次絶縁ダクト（２
９）は必要に応じて形と長さを増減する。接続端子の形
は問わない。 （チ）主分岐開閉器（２７）の代わりに分岐開閉器（２
８）を接続する事もでき不要の場合は、他の機器を付け
ることができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面で説明すれば、 （Ａ） 図１は、主に変電設備の配電盤に本発明の絶縁
配線配電盤を使用の一例である。 （イ）絶縁幹線ダクト（１）は中央部に配置しているが
必要に応じて左右の位置と数量を変更する事ができ、幹
線ブスバー（２）は負荷容量によって増減する。 （ロ）絶縁分岐ダクト（３）は三段で図示しているが開
閉器（２０）の数量と容量によって増減ができ、分岐ブ
スバー（６）は負荷容量によって増減する （ハ）絶縁幹線ダクト（１）と絶縁分岐ダクト（３）
は、負荷開閉器（２０）と同一面に配置してあるので負
荷配線（２２）を配線スペース（４）に配線し、裏配線
端子台（１３）に接続することにより負荷開閉器（２
０）の一次電源の幹線ブスバー（２）と分岐ブスバー
（６）と交差しないので配線にゆとりができ、更に小型
の配電盤ができる。 （ニ）開閉器（２０）の取付と交換時に電気容量によっ
て寸法が違う場合、ワタリブスバー（１１）とベース
（１０）で調節する事により簡単に取付ができる。 （Ｂ）次に分電盤の実施の形態例２を配線記号図１２
（ｂ）に基づいて図９・図１０・図１１・図６により説
明する。 （イ）図１５に示すように従来母線ブスバー（４６）か
ら従来分岐ブスバー（５２）をビスで複雑に接続してお
り、広いスペースが必要で危険であった。本発明によ
り、図６のように絶縁されている二次ブスバー（４５）
と分岐ワタリブスバー（３０）を安全で簡単に結線が出
来る。 （ロ）（器取付プレート（３８）の固定を従来では、両
端の上下で取付金具（４９）をボルトとナットで固定し
ていた。その為に配線の障害になっていた本発明は、図
に示すように機器取付プレート（３８）の裏の中間位置
に固定用ビスパイプ（４２）を付け、それと同位置に配
電箱（４１）の内面に固定Ｖ字金具（３９）を付けて機
器取付プレート（３８）の裏に電線収納スペース（４
０）を設ける装置になっている。そのために機器取付プ
レート（３８）を簡単に取付けることができる。 （ハ）入力電線（３６）と、分岐開閉器（３９）の負荷
配線（４３）と共に電線収納スペース（４０）に納め、
入力電線（３６）は、裏配線端子（１３）に接続するの
で配線にゆとりができ、配電箱（４１）が小型になる。
分岐開閉器（２８）は１極２極３極とあり、電流容量は
３０Ａ・５０Ａ・１００Ａで協約製品となっている。分
電盤は負荷によってこれらの分岐開閉器（２８）を色々
な組み合わせで組み立てられている。図面には３線式で
図示してあるが線数にはこだわらない

【０００６】

【発明の効果】本発明によって多くの材料や製作費が節
約できる。変電設備や配電盤・分電盤・制御盤が小型に
なり、搬入据付けのスペースが小さくなる。それに伴う
工事費が減少する。接続端子部分は全て安全カバーがし
てあり、充電部の露出は無く、設置後の工事保守点検時
に接触停電事故や感電死亡事故が減少する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の絶縁配線配電盤 例１
平面図

【図２】 本発明の絶縁配電盤 図１のＡ〜Ａ
矢視 断面図

【図３】 本発明の絶縁幹線分岐ダクト
斜視図

【図４】 本発明の絶縁幹線分岐ダクト 図３のＢ
〜Ｂ矢視 断面図

【図５】 本発明の絶縁分岐ダクト 図３のＣ
〜Ｃ矢視 断面図

【図６】 本発明の絶縁一次二次ダクト 図９のＥ
〜Ｅ矢視 断面図

【図７】 ａ 本発明の裏配線用端子台 例１
平面図 ｂ 本発明の裏配線用端子台 図７ａのＦ〜Ｆ矢視
断面図

【図８】 本発明の裏配線用端子台 例２
断面図

【図９】 本発明の絶縁配線配電盤 使用例２
平面図

【図１０】 本発明の絶縁配線配電盤 図９の例２
Ｄ〜Ｄ矢視 断面図

【図１１】 本発明の絶縁配線配電盤 図９の例２
Ｆ〜拡大 断面図

【図１２】 ａ 本発明の配電盤 使用例１
記号図 ｂ 本発明の配電盤 使用例２
記号図

【図１３】 従来品分電盤幹線ブスバー
斜視図

【図１４】 従来品分電盤開閉取付
平面図

【図１５】 ａ 従来品分配電盤幹線分岐ブスバー
斜視図 ｂ 従来品分電盤盤幹線分岐ブスバー
斜視図 ｃ 従来品分電盤幹線分岐ブスバー
斜視図

【符号の説明】

１ 絶縁幹線ダクト ２ 幹線ブスバー ３
絶縁分岐ダクト ４ 配線スペース ５ 負荷端子 ６
分岐ブスバー ７ 導電スペーサー ８ 貫通ロット ９
電磁開閉器 １０ ベース １１ ワタリブスバー １２
安全カバー １３ 裏配線端子台 １４ ワッシャー １５
接続ネジー １６ 可動ビス １７ スプリング １８
厚着端子 １９ 絶縁キャップ ２０ 開閉器 ２１
配電盤プレート ２２ 負荷配線 ２３ 変流器 ２４
制御箱 ２５ 一次絶縁ダクト ２６ 主開閉器 ２７
主分岐開閉器 ２８ 分岐開閉器 ２９ 二次絶縁ダクト ３０
分岐ワタリブスバー ３１ 導電ビス ３２ 絶縁ビス ３３
導電ワッシャー ３４ 絶縁ワッシャー ３５ 分岐開閉器一次端子３６
入力電線 ３７ 入出力端子 ３８ 機器取付プレートー３９
固定パイプ ４０ 電線収納スペース４１ 配電箱 ４２
固定用ビスパイプ ４３ 分岐配線 ４４ 固定Ｖ字金具 ４５
二次ブスバー ４６ 従来母線ブスバー４７ 化粧カバー ４８
ブスバーサポート ４９ 取付金具 ５０ 従来幹線ブスバー ５１
配電箱扉 ５２ 従来分岐ブスバー

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 絶縁幹線ダクト（１）の内部に幹線ブス
   バー（２）を配置しその絶縁幹線ダクト（１）から内部
   に分岐ブスバー（６）を配置した絶縁分岐ダクト（３）
   を接続し、その絶縁分岐ダクト（３）には負荷端子
   （５）を付けその負荷端子（５）から任意の相電源を負
   荷開閉器（２０）や他の電力機器、及び他の配電盤への
   配線を接続可能にした絶縁配線配電盤。
2. 【請求項２】 一次絶縁ダクト（３１）と二次絶縁ダク
   ト（３５）の内部にブスバーを配置し、そのブスバーか
   ら必要な相電源を導電ビス（３１）により分岐ワタリブ
   スバー（３０）と接続し、分岐開閉器（２８）やその他
   の電気機器に接続できる絶縁配線配電盤
3. 【請求項３】 配電盤の機器取付プレート（３８）の裏
   面に固定用ネジ（４４）を挿入した固定用ビスパイプ
   （４２）を付け、その固定用ビスパイプ（４２）が入る
   太さの固定Ｖ字金具（３９）を配電箱（４１）の内部に
   上向きに付け、機器取付プレート（３８）の裏面に電線
   収納スペース（４０）を設けるようにして機器取付プレ
   ート（３８）を固定できるようにした配電盤。
4. 【請求項４】 裏配線端子台（１３）にワッシャー（１
   ４）を付けた接続ネジ（１５）を付け、その接続ネジ
   （１５）の先端には可動ビス（１６）に合わせた内穴を
   付け、その可動ビス（１６）の内部にはスプリング（１
   ７）が挿入されており、接続時に可動ビス（１６）が一
   時可動し、圧着端子（１８）の穴に合った時スプリング
   （１７）により可動ビス（１６）が元に戻り、接続ネジ
   （１５）で圧着端子（１８）と接続機器（２０）の接続
   ができ、接続端子の接続ネジ（１５）を端子台（１３）
   から脱着することなく接続し、裏配線を表面で接続でき
   るようにした裏配線用端子台。