JPH0578106B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はデイスク記録再生装置、特に光デイス
ク上に情報を記録する時にその記録部分の欠陥
（ドロツプアウト）の有無を検出しながら、しか
も欠陥検出時には欠陥識別信号を当該記録部分の
最後尾に付記して記録を行い、また再生時には、
前記欠陥識別信号の付記された記録部分を無視し
て再生を行うようにしたデイスク記録再生装置に
関する。

従来の技術 従来のこの種のデイスク記録再生装置、例えば
光デイスク記録再生装置は、第４図に示すような
データ制御系から構成されている。

第４図において、１は光デイスク上の記録部分
（トラツクあるいは記録・再生の最小単位である
セクタ）に記録される記録データを出力するレー
ザダイオードの駆動回路、２はセクタバツフア４
からの入力データを変調する変調器、３はセクタ
へのアクセスを行うセクタ制御部、５は再生信号
を復調する復調器、６は欠陥情報つまりドロツプ
アウト信号を検出する検出器で、この検出器６に
より記録すべきトラツク又はセクタに傷又は異常
記録等の欠陥があるかどうかが検査される。

尚、前記のセクタバツフア４は、システム側と
データの遣り取りを行う機能を有するものであつ
て、システム側からの入力データ及び復調器５か
らの出力データをセクタ毎に格納し得る、例えば
２セクタ分のトグルバツフアである。

次に動作を記録時と再生時に分けて説明する
に、先ず、記録時においては、その記録に先立つ
て記録しようとするセクタのドロツプアウトの検
査をドロツプアウト検出器６で行う。しかして、
ドロツプアウトが検出されると、検出器６はその
検出信号をセクタ制御部３に送信する。これを受
けた制御部３はレーザダイオード駆動回路１及び
変調器２に対し、当該ドロツプアウトのあるセク
タ（以下、欠陥セクタという。）への記録を止め
て、ドロツプアウトのないセクタ（以下、正常セ
クタという。）のみに記録を行うべき旨の信号を
出力する。これにより、欠陥セクタに対しては、
変調器２の出力はなくなり、駆動回路１によつて
駆動されるレーザダイオードの出力も再生パワー
となつて、欠陥セクタへの記録は行われない。ま
た、正常セクタに対しては、レーザダイオードの
出力が記録パワーとなつて、正常セクタへの記録
が行われる。

一方、再生時には、再生信号がセクタ制御部３
に入力される。この再生信号に基づいて制御部３
は欠陥セクタの有無を判別し、欠陥セクタでな
い、所謂正常セクタからの再生信号である場合に
のみ、当該再生信号を復調すべき指示を復調器５
に与える。つまり欠陥セクタは無視して、正常セ
クタからの再生信号だけを復調器５は復調し、こ
れをセクタバツフア４に転送して、システム側へ
送出するようになつている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、上述した従来の装置では、(1)記録しよ
うとしているセクタ数が１セクタであるとか、特
に少ない場合は同一セクタへのアクセスには１回
転の回転待ちが生じること、(2)ドロツプアウトの
検出をしてもその情報を蓄えておくメモリは無限
ではないために制約を生じる。例えばメモリが
100セクタ分しかなければ、1000セクタの記録を
行う際には、最低10回は小刻みにドロツプアウト
の検査を行う必要がある。(3)検査を行つたセクタ
にドロツプアウトがあつた場合、正常セクタ数が
記録しようとしているセクタ数より少なくなつた
時には再度の検査を行う必要があること。斯様な
理由から、記録に先立つて実施されるドロツプア
ウトの検査時間は最低限、実際の記録動作時間の
２倍を要し、多い場合にはその数倍もの時間がか
かるといつた問題があつた。

そこで本発明は、ドロツプアウトの検査を、従
来のように記録に先立つて実施するのではなく、
記録動作と平行して行うことにより、上述したよ
うな問題点の解決を図り、以て高速記録・再生の
実現を図つたデイスク記録再生装置を提供するこ
とを目的としたものである。

問題点を解決するための手段 前記の目的を達成するため、本発明装置は、記
録時にデイスク上の記録部分のドロツプアウトを
検出する手段と、この検出手段によつて検出され
たドロツプアウト情報を当該ドロツプアウトのあ
つた記録部分の最後尾に記録する手段と、この記
録手段によつて記録されたドロツプアウト情報を
再生時に検出し当該ドロツプアウト情報の記録さ
れた記録部分の再生情報を無効にする手段とを備
えたことを特徴とする。

作 用 上記の構成により、記録動作時に欠陥セクタの
有無の検査がなされ、これが検出時には、当該欠
陥セクタの最後尾に欠陥情報が付記される。従つ
て、従来のように、記録に先立つて欠陥セクタの
検出を行う方式に比べ、欠陥セクタの検査から記
録動作開始時までの時間がかからぬため、極めて
高速な記録が可能となる。

実施例 第１図は本発明に係るデイスク記録再生装置の
一実施例を示すデータ制御系の概略ブロツク図で
ある。

第１図において、第４図と顕著に相異する点は
欠陥情報のパターン発生器７と欠陥情報のパター
ン検出器８とが新規に付加されている点である。
従つて、その他の共通部分は第４図と同一符号を
付して示し、特に変更のないものについては、そ
の説明を省略する。

前記欠陥情報のパターン発生器（以下、PGと
いう。）７はドロツプアウトがあつたことを当該
欠陥セクタの最後尾に記録するためのパターン
（欠陥識別信号）を発生せしめる装置で、記録動
作と平行して入力されるドロツプアウト信号によ
り動作するドロツプアウト検出器６からの出力信
号に基づいて、つまりドロツプアウト信号の入力
時に前記パターンを発生するものである。

しかして、このパターンは、セクタ制御部３か
らのパターンの区間信号ＣがPG７に入力された
時に、ORゲート１０に出力され、これが更にセ
クタ制御部３からの制御信号ｂにより制御される
レーザダイオード駆動回路１を経て、当該記録信
号ｄの最後尾に記録される。

尚、前記制御信号ｂは、セクタ制御部３から変
調器２及びドロツプアウト検出器６に対して出力
される記録のためのセクタ内のデータ区間信号ａ
と、前記欠陥情報を記録するためのパターンの区
間信号ｃとの信号である。

PG７によつて発生したパターンが上述のよう
にして欠陥セクタの最後尾に記録された後、該
PG７はセクタバツフア４に対しライトデータの
キヤンセル信号ｉを出力する。これにより、引続
き正常セクタへの記録が続行される。

また、前記欠陥情報のパターン検出器（以下、
PDという。）８は、再生時に、欠陥セクタの最後
尾に記録されたパターンを検出する装置で、再生
信号ｅと、セクタ制御部３からのデータ区間の最
後尾につくパターン区間信号ｆとを入力とする
ANDゲート９の出力によつて動作し、パターン
検出時にセクタバツフア４に対して再生時の出力
データのキヤンセル信号ｇを出力するものであ
る。この信号ｇにより再生時の欠陥セクタの再生
情報は無効にされる。

つまり、再生信号ｅは、セクタ制御部３、
ANDゲート９及び復調器５にそれぞれ入力され
る。この場合、セクタ制御部３は再生のためのセ
クタ内のデータ区間信号ｈと、データ区間の最後
尾につくパターン区間信号ｆを発生する。しかし
て、前記データ区間信号ｈが復調器５に入力せれ
た時だけ該復調器５が動作し、当該再生信号ｅを
復調する。この復調信号は、セクタバツフア４を
経てシステム側へ再生信号として送出される。

一方、前記パターン区間信号ｆがANDゲート
９に供給された時だけ、PD８が動作し、当該再
生信号の再語尾にパターンが付記されているか否
かの検査を行う。

しかして、PD８はパターンを検出した場合に
限りキヤンセル信号ｇを発生し、この信号ｇをセ
クタバツフア４に供給する。これにより該バツフ
ア４は当該再生信号（欠陥セクタ）ｅの再生情報
をシステム側へ出力することを阻止する。

第２図は、記録時における第１図の各信号のタ
イミングチヤートで、同図中、イはデイスク上の
セクタのヘツダ信号である。また、記録信号ｄの
うち、ロがシステム側より送られてくるデータで
あり、データの最後尾に付されたハがドロツプア
ウトのあつたことを示す表示パターン即ち欠陥情
報である。

第２図を参照しながら、第１図の記録時の動作
を総括的に説明するに、システム側より入力され
たデータロはセクタバツフア４、変調器２及び
ORゲート１０を経てレーザダイオード駆動回路
１に入力され、該回路１から記録信号ｄとして光
デイスク上の記録部分に記録される。これらの動
作はセクタ制御部３によつて制御される。

すなわち、セクタ制御部３は、システム側より
セクタバツフア４にデータロが入力されると同時
に、データ区間信号ａ及びパン区間信号ｃを発生
する。

しかして、データ区間信号ａは変調器２とドロ
ツプアウト検出器６に、またパターン区間信号ｃ
はPG７にそれぞれ出力される。

ところで、データ区間信号ａの出力中に、ドロ
ツプアウト検出器６がドロツプアウト信号を検出
すると、該検出器６はPG７に対しその旨の信号
を出力する。これを受けたPG７は表示パターン
ハを発生する。

しかして、PG７はセクタ制御部３からのパタ
ーン区間信号ｃを受信した時に、当該パターンハ
をORゲート１０を介してレーザダイオード駆動
回路１に転送する。これにより、当該表示パター
ンハは駆動回路１から出力され、こらが記録信号
ｄ（データロ）の最後尾に記録される。

この記録終了後、PG７はキヤンセル信号ｉを
発生し、これをセクタバツフア４に伝送する。こ
れによりデータ制御系は正常セクタへの記録動作
状態に復帰する。

尚、前記過程において、検出器６がドロツプア
ウト信号を検出しない時は、該検出器６及びPG
７は動作せず、従つて、パターンハの発生もない
ので表示パターンハの記録は行われることがな
い。

第３図は、再生時における第１図の各信号のタ
イミングチヤートである。

第３図を参照しながら再生時の動作を総括的に
説明するに、再生信号ｅがセクタ制御部３に供給
されると、該制御部３はデータ区間信号ｈとパタ
ーン区間信号ｆを発生する。しかして、データ区
間信号ｈが出力されている間だけ復調器５が動作
し、また、パターン区間信号ｆがANDゲート９
に供給されている間だけPD８が動作する。

復調器５の動作により、再生信号ｅは復調され
セクタバツフア４へ供給されること前述した通り
である。

一方、PD８の動作中に、再生信号ｅの最後尾
に付記された表示パターンハが該PD８によつて
検出された場合には、該PD８はキヤンセル信号
ｇを発生し、これをセクタバツフア４に供給す
る。これにより、該バツフア４の動作が無効にな
るように働き、該バツフア４は前記表示パターン
ハの記録された再生信号（欠陥情報）のシステム
側への出力を阻止する。

尚、PD８の動作中に、表示パターンハが検出
されない場合には、キヤンセル信号ｇの発生がな
いので、セクタバツフア４は、復調器５からの復
調信号をそのまま再生データとしてシステム側へ
出力する。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明装置に
よれば、記録動作と平行してドロツプアウトの有
無を検査し、これが検出時には、ドロツプアウト
のあつたことを表示するパターン（欠陥識別信
号）を当該記録信号の最後尾に付記して記録を行
い、また、再生時には、表示パターンの検出によ
つて、当該表示パターンの付記された再生信号
（欠陥セクタ）を無効にして、正常セクタだけを
再生するようにしたものであるから、従来のよう
に記録動作を開始するに先立つてドロツプアウト
の検査を行うものとは異なり、ドロツプアウトの
検査から記録動作開始時までの時間を大幅に短縮
できる。従つて、良好な高速記録が実現される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るデイスク記録再生装置の
一実施例を示すデータ制御系の概略ブロツク図、
第２図は記録時における第１図の各信号のタイミ
ングチヤート、第３図は再生時における第１図の
各信号のタイミングチヤート、第４図は従来のデ
イスク記録装置におけるデータ制御系の概略ブロ
ツク図である。 １……レーザダイオード駆動回路、２……変調
器、３……セクタ制御部、４……セクタバツフ
ア、５……復調器、６……ドロツプアウト検出
器、７……欠陥情報のパターン発生器（PG）、８
……欠陥情報のパターン検出器、９……ANDゲ
ート、１０……ORゲート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 記録時にデイスク上の記録部分の欠陥を検出
   する手段と、この検出手段によつて検出された欠
   陥情報を当該欠陥のあつた記録部分の最後尾に記
   録する手段と、この記録手段によつて記録された
   欠陥情報を再生時に検出し、当該欠陥情報の記録
   された記録部分の再生情報を無効にする手段とを
   備えたことを特徴とするデイスク記録再生装置。