JPH0577964A - シート体搬送装置におけるニツプローラの変位速度制御回路 - Google Patents

シート体搬送装置におけるニツプローラの変位速度制御回路

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JPH0577964A
JPH0577964A JP24198291A JP24198291A JPH0577964A JP H0577964 A JPH0577964 A JP H0577964A JP 24198291 A JP24198291 A JP 24198291A JP 24198291 A JP24198291 A JP 24198291A JP H0577964 A JPH0577964 A JP H0577964A
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JP
Japan
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nip roller
circuit
roller
sheet
control circuit
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JP24198291A
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English (en)
Inventor
Takashi Shiyouji
たか志 荘司
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シート体を挟持するためにニップローラを主ロ
ーラに指向して変位させる時、前記ニップローラが前記
シート体に当接する際の衝撃によるシート体の振動を抑
止することができるシート体搬送装置におけるニップロ
ーラの変位速度制御回路を提供する。 【構成】ニップローラの変位速度を制御する制御回路5
9は分周回路98および100と、マルチプレクサ10
2と、切替信号発生回路104と、カウンタ回路106
と、D/A変換回路108と、ドライバ110とを備
え、ストレンゲージ78が検出するニップローラの変位
量を示す値が予め設定された値に達した時、切替信号発
生回路104から出力される切替信号によって、マルチ
プレクサ102は分周回路98より分周比の小なる分周
回路100に切り替える。従って、制御回路59は異な
る2種類の周波数に基づいてニップローラの変位速度を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート体を挟持して搬
送する一対のローラにおいて、当該ローラ対を構成する
ローラの一方を他方のローラに指向して変位させる変位
速度を制御することで、前記シート体を衝撃なく挟持す
ることのできるシート体搬送装置におけるニップローラ
の変位速度制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、医療分野で蓄積性蛍光体(輝尽
性蛍光体)を用いて被写体の放射線画像を得る放射線画
像記録再生システムが使用されている。ここで、蓄積性
蛍光体とは放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、
紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部を
蓄積し、後に可視光等の励起光が照射されると、前記蓄
積されたエネルギに応じて輝尽発光する蛍光体をいう。
【0003】前記の放射線画像記録再生システムはこの
蓄積性蛍光体を利用したもので、人体等の被写体の放射
線画像情報を一旦蓄積性蛍光体の層を有するシート(以
下「蓄積性蛍光体シート」または単に「シート」とい
う)に蓄積記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光
等の励起光で走査して輝尽発光光を生じさせ、前記輝尽
発光光を光電的に読み取って電気信号を得、この電気信
号に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録
材料あるいはCRT等の表示装置に可視像として出力さ
せるものである。
【0004】そこで、このような放射線画像読取システ
ムにおいて、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体
シートからその放射線画像を読み取る場合、具体的には
次のような方法により行っている。
【0005】すなわち、蓄積性蛍光体シート上をレーザ
ビーム等の光ビームで二次元的に走査し、当該シートか
ら発せられる輝尽発光光をフォトマルチプライヤ等の光
検出器で時系列的に検出して画像情報を得る。この場
合、前記光ビームの二次元的走査は、通常、蓄積性蛍光
体シートをベルトコンベアによって副走査方向に搬送す
ると共に前記シートの搬送方向と直交する主走査方向に
光ビームを偏向することにより達成している。
【0006】ところで、放射線画像を蓄積性蛍光体シー
トから読み取る際、走査中に蓄積性蛍光体シートがベル
トコンベア上で副走査方向と異なる方向に変位すれば、
この蓄積性蛍光体シート上における光ビームの照射位置
が所望の位置からずれてしまうために、ベルトコンベア
により搬送される前記蓄積性蛍光体シートはこのベルト
コンベア上にしっかりと位置決め固定されなければなら
ない。すなわち、ベルトコンベアに対して変位した蓄積
性蛍光体シートに励起光の走査を行った場合、これから
得られる画像情報が位置ずれを起こした不正確なものと
なり、この画像情報に基づいて、例えば、医療診断を行
う場合に誤診等の発生するおそれがある。
【0007】そこで、蓄積性蛍光体シートを挟持して搬
送する一対のローラを、蓄積性蛍光体シートの搬送方向
の長さより短い間隔で二組配設し、前記二組のローラ対
を同期的に回転させる。
【0008】そして、ベルトコンベアによって搬送され
た蓄積性蛍光体シートは第1ローラ対に挟持されて副走
査方向に搬送され、その先端部が第2ローラ対に達する
と、第2ローラ対は蓄積性蛍光体シートを挟持してさら
に副走査方向に搬送する。すなわち、蓄積性蛍光体シー
トは、先ず、第1ローラ対により挟持されて、副走査方
向に変位した後、その後端部側を前記第1ローラ対によ
り挟持されて押し出されながらその先端部側を第2ロー
ラ対に臨ませ、前記第1ローラ対から第2ローラ対へと
円滑に移送される。しかも蓄積性蛍光体シートは、常に
夫々のローラ対の少なくとも一方により挟持されて搬送
されるため、蓄積性蛍光体シートの先端部が第1ローラ
対に臨入してからその後端部が第2ローラ対から離脱す
る間において、前記蓄積性蛍光体シートは位置ずれをす
ることがない。
【0009】一方、蓄積性蛍光体シートを挟持するため
に、ニップローラの一方を他方に指向して変位させる
際、前記ニップローラの変位速度を積分回路によって制
御する技術的思想が特開昭63−67858号公報にお
いて開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術における二組のローラ対によりシートを挟持して
搬送する方法では、シートが所定の位置に搬送された
時、第1ローラ対および第2ローラ対のニップローラは
開放位置から挟持位置まで高速変位してシートを挟持す
るため、挟持する際に発生する衝撃によりシートが振動
し、正しい画像情報の読み取りを遂行することができな
いという不都合がある。
【0011】また、前記特開昭63−67858号公報
に開示されているニップローラの変位速度を積分回路に
よって制御する方法では、シートの搬送速度が複数ある
場合に、積分回路が複雑となり装置の製造コストが増加
する。
【0012】さらに、積分回路の精度を上昇させるため
には、多くの調整時間を費やすか、若しくは精度の高い
高価な部品を使用しなければならないという問題があ
る。
【0013】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであって、シート体を挟持するため
にニップローラの一方を他方に指向して変位させる時、
前記変位速度を複数回変化させることにより、前記シー
ト体を挟持する際の衝撃によるシート体の振動を抑止す
るとともに、可及的速やかにシート体を挟持することが
できるシート体搬送装置におけるニップローラの変位速
度制御回路を提供することを目的とする。
【0014】さらに、シンプルな構成であって、且つ低
コストのシート体搬送装置におけるニップローラの変位
速度制御回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、予め設定された周波数で発振する発振回
路の出力を夫々異なる分周比で分周する複数の分周回路
と、シート体を挟持するニップローラの変位位置を検知
する検知手段と、前記変位位置に応じて前記分周回路を
選択する分周回路選択手段と、前記選択された分周回路
の出力周波数に基づいた変位速度によってニップローラ
を変位させるニップローラ変位回路と、を備えることを
特徴とする。
【0016】
【作用】検知手段はシート体を挟持するニップローラの
位置情報を分周回路選択手段に導出する。前記ニップロ
ーラの位置情報に基づいて分周回路選択手段は、夫々異
なる分周比を有する複数の分周回路から所望の分周回路
を選択し、前記選択された分周回路の出力周波数に基づ
いた変位速度によってニップローラ変位回路を駆動し、
ニップローラを所定の速度で変位させる。
【0017】
【実施例】次に、本発明に係るシート体搬送装置におけ
るニップローラの変位速度制御回路について好適な実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0018】図1において、参照符号10は本発明に係
るシート体搬送装置におけるニップローラの変位速度制
御回路を組み込む画像読取装置を示す。前記画像読取装
置10内の室12にはサプライマガジン14が装填され
ており、このサプライマガジン14内には放射線画像を
蓄積記録済みの蓄積性蛍光体シートAが積層して収納さ
れている。前記サプライマガジン14に近接して吸着盤
16を含む枚葉機構が室12内に設けられ、この吸着盤
16の下方には蓄積性蛍光体シートAを搬送するエンド
レス状の第1の搬送ベルト18が設けられる。
【0019】この第1搬送ベルト18は鉛直方向下方に
延在しており、画像読取装置10の内部隅角部で水平方
向に指向するように屈曲し、その終端部から若干離間し
てシート体搬送機構20が設けられる。
【0020】前記シート体搬送機構20は第1のローラ
対22と第2のローラ対24とを含み、前記ローラ対2
2、24の間には搬送されてくる蓄積性蛍光体シートA
を保持するためのガイド部材26a、26bが配設され
る。前記第1ローラ対22は回転駆動される主ローラ3
0とこれに摺接して回転するニップローラ32とからな
り、第2ローラ対24は回転駆動される主ローラ34と
この上方に配設されるニップローラ36とからなる。
【0021】なお、第2ローラ対24には蓄積性蛍光体
シートAの通過を検知する検知センサ38を近接して配
設しておく。
【0022】前記第2ローラ対24に近接して第2の搬
送ベルト40が設けられる。この第2搬送ベルト40は
一旦水平方向に延在した後、鉛直方向上方に延在し、そ
の終端部は水平方向に屈曲し、さらに先端部は若干下方
に指向させておく。なお、この第2搬送ベルト40の先
端部には蓄積性蛍光体シートAを収納するレシーブマガ
ジン42が近接して配置される。
【0023】一方、シート体搬送機構20の上部には読
取部44が配置される。前記読取部44はレーザ光源4
6を含み、このレーザ光源46のレーザ光48の導出側
にはレーザ光48をシートA上に走査させるためのミラ
ー50およびガルバノメータミラー52が設けられてい
る。さらに、レーザ光48のシートA上の走査位置には
主走査線に沿って光ガイド54が配設され、前記光ガイ
ド54の上部にフォトマルチプライヤ56が装着され
る。
【0024】また、室12内には第2搬送ベルト40の
中間部に配設される消去部58と、ニップローラ32お
よびニップローラ36の変位速度を制御する制御回路5
9とが配置される。
【0025】図2はシート体搬送機構の概略斜視図であ
る。
【0026】図2において第2ローラ対24を構成する
主ローラ34の一端部は画像読取装置10内に立設され
る支持板60に回転自在に軸支されており、この主ロー
ラ34の軸62は回転駆動源、例えば、モータ64の回
転駆動軸に係合する。また、ニップローラ36の一端部
より突出する軸66は支持板60に形成された長孔68
に嵌合する。ニップローラ36の軸66にはコイルスプ
リング70が取着され、ニップローラ36を前記主ロー
ラ34より離間させる方向に引張している。なお、主ロ
ーラ34およびニップローラ36の他端部は図示しない
支持板に枢支される。
【0027】一方、ニップローラ36の軸66にはリー
フスプリング72の一端部が当接し、前記リーフスプリ
ング72の他端部は支持板60に軸74を介して回動自
在に軸着されたリンク部材76に固着され、前記リーフ
スプリング72の中間部にストレンゲージ78が接着さ
れる。
【0028】リンク部材76の他端部はピン80と当接
し、このピン80はアーム部材82の一端部に植設さ
れ、アーム部材82の他端部はロータリソレノイド84
の回転駆動軸86に枢支される。ロータリソレノイド8
4は支持板60に固着されており、後述する制御回路5
9の作用下にリーフスプリング72をコイルスプリング
70の引張力に抗して回動させ、前記ニップローラ36
を主ローラ34に指向して変位させるものである。
【0029】ここで、前記主ローラ34の軸62にはプ
ーリ88が係合し、一方、第1ローラ対22を構成する
主ローラ30の軸90にもプーリ92が係着されてい
る。そして、これらのプーリ88および92はベルト9
4によって連結される。従って、主ローラ30と主ロー
ラ34とはモータ64により同期的に回転する。なお、
第1ローラ対22を構成するニップローラ32は、第2
ローラ対24のニップローラ36と同様に、図示しない
ロータリアクチュエータにより主ローラ30に指向して
変位するよう構成される。
【0030】図3はロータリソレノイド84を駆動する
制御回路59の構成を示すブロック図である。
【0031】制御回路59は予め設定された発振周波数
で発振する発振回路96と、この発振回路96から出力
される信号を分周する分周回路98と、この分周回路9
8とは異なる分周比によって発振回路96の出力信号を
分周する分周回路100と、前記分周回路98および1
00の出力端子と接続されるマルチプレクサ102とを
備える。
【0032】制御回路59はニップローラ36の変位量
を検出するストレンゲージ78の出力が予め設定された
値に達した時、前記マルチプレクサ102に対して分周
回路98および100を切り替えるための信号を出力す
る切替信号発生回路104と、マルチプレクサ102か
ら出力されるパルスを計数するカウンタ回路106と、
カウンタ回路106から出力されるデジタル値をアナロ
グ値に変換するD/A変換回路108と、D/A変換回
路108から出力される信号に基づいてロータリソレノ
イド84を駆動するドライバ110とを備える。
【0033】第2ローラ対24を制御する回路は基本的
には以上のように構成されるものであるが、第1ローラ
対22の制御回路(図示せず)も前記第2ローラ対24
の制御回路59と同様に構成することができる。
【0034】この場合、マルチプレクサ102は分周回
路選択手段を構成し、カウンタ回路106、D/A変換
回路108およびドライバ110はニップローラ変位手
段を構成する。
【0035】画像読取装置10は基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にニップローラ36の変位
速度が制御回路59によって制御される作用並びに効果
について説明する。
【0036】先ず、画像読取装置10にサプライマガジ
ン14が装着される。この場合、前記サプライマガジン
14内には、例えば、人体等の被写体の放射線画像が蓄
積記録された蓄積性蛍光体シートAを複数枚積層して収
納されている。
【0037】そこで、前記蓄積性蛍光体シートAは吸着
盤16を含む枚葉機構の作用下に前記サプライマガジン
14から1枚ずつ取り出され、この吸着盤16の下方に
設けられる第1搬送ベルト18を介してシート体搬送機
構20側に搬送される。
【0038】シート体搬送機構20によって第1ローラ
対22の近傍に搬送された蓄積性蛍光体シートAは、モ
ータ64の作用下に回転する主ローラ30とニップロー
ラ32との間に挟持され、副走査方向(図2、矢印B方
向)に搬送されるが、この時、読取部44を駆動してレ
ーザ光源46から導出されるレーザ光48をミラー50
で反射させてガルバノメータミラー52に到達せしめ、
このガルバノメータミラー52の揺動作用下にレーザ光
48を前記シートA上で主走査方向にスキャンさせる。
【0039】それによって、蓄積性蛍光体シートAから
放出される輝尽発光光を光ガイド54に入射させ、これ
をフォトマルチプライヤ56によって電気信号に変換す
ることにより蓄積性蛍光体シートA上に記録された画像
情報を読み取る。
【0040】このように、蓄積性蛍光体シートAは第1
ローラ対22によって副走査方向に搬送され、レーザ光
48により二次元的に走査されて、記録された画像情報
が読み取られるが、その先端部が第2ローラ対24に達
すると、主ローラ34とニップローラ36とによって挟
持されるに至る。
【0041】そこで、第2ローラ対24が蓄積性蛍光体
シートAを挟持して搬送する動作について、図2乃至図
4を参照しながら説明する。
【0042】蓄積性蛍光体シートAが第2ローラ対24
に到達する以前はロータリソレノイド84が非通電状態
であるため、ニップローラ36はコイルスプリング70
の引張力により支持板60に形成した長孔68に沿って
変位し(図2、矢印C1方向)、主ローラ34と前記ニ
ップローラ36との間に所定の間隔が画成されている。
【0043】この場合、ニップローラ36の軸66が図
2の矢印C1方向に変位することにより、リーフスプリ
ング72およびリンク部材76は軸74を中心に回動
し、前記リンク部材76の回動作用によりピン80およ
びアーム部材82を介してロータリソレノイド84の回
転駆動軸86は所定の位置(図2、矢印D1方向)まで
回動して停止する。
【0044】また、分周回路選択手段であるマルチプレ
クサ102は初期設定として分周回路98を選択してい
る(図3参照)。
【0045】以上のように初期設定されたシート体搬送
機構20において、蓄積性蛍光体シートAが第1ローラ
対22によって矢印B方向に移送され、その先端部が検
知センサ38に到達すると、前記検知センサ38は前記
シートAの通過を検知し、その検知信号を発振回路96
に対して出力する。前記検知信号によって発振回路96
は付勢されて発振を開始し、予め設定された発振周波数
o の出力信号を分周回路98および分周回路100に
出力する。
【0046】分周回路98および100は発振周波数f
o を夫々分周し、分周回路98は出力信号f1 を生成
し、分周回路100は出力信号f2 を生成する(f1
2 )。
【0047】マルチプレクサ102は初期設定として選
択されている分周回路98の出力信号f1 をカウンタ回
路106に出力し、カウンタ回路106は前記出力信号
1 のパルス数を計数する。D/A変換回路108は前
記カウンタ回路106からリアルタイムで出力されるパ
ルスの積算数であるデジタル値をアナログ電圧に変換
し、このアナログ電圧によってドライバ110はロータ
リソレノイド84に対して駆動電流を供給する(図4、
参照)。
【0048】前記ドライバ110から出力される駆動電
流によってロータリソレノイド84は回転駆動軸86を
図2の矢印D2方向に回動させ、この回転駆動軸86の
回動作用下に、アーム部材82、ピン80、リンク部材
76およびリーフスプリング72は夫々回動し、リーフ
スプリング72の回動作用下に軸66はコイルスプリン
グ70の引張力に抗して、図2の矢印C2方向に変位す
る。
【0049】このため、軸66と軸着されたニップロー
ラ36は主ローラ34に指向する方向に変位し、ついに
は主ローラ34上に搬送された蓄積性蛍光体シートAと
当接する。この結果、リーフスプリング72は撓み、こ
の撓み状態をリーフスプリング72に接着されたストレ
ンゲージ78が検出する。前記ストレンゲージ78の出
力を読み取った切替信号発生回路104はこのストレン
ゲージ78の出力が予め設定された第1の値に達したと
き、マルチプレクサ102に切替信号を出力し、マルチ
プレクサ102は分周回路100を選択する(図4、
参照)。
【0050】前記マルチプレクサ102から出力された
分周回路100の出力信号f2 をカウンタ回路106は
計数し、この計数値に基づいて、前述した出力信号f1
の場合と同様にD/A変換回路108およびドライバ1
10によってロータリソレノイド84を回動させる(図
4、参照)。
【0051】この時、出力信号f1 およびf2 はf1
2 に設定されているため、出力信号f1 によってドラ
イバ110で生成されるロータリソレノイド84を駆動
する電流I1 の増加率よりも、出力信号f2 によって生
成される電流I2の増加率が大となり、ロータリソレノ
イド84の回動速度が高速となる。
【0052】さらに、リーフスプリング72の撓み量の
増加に伴って、ストレンゲージ78の出力が上昇し、前
記切替信号発生回路104に設定された第2の値に達し
たとき、切替信号発生回路104はカウンタ回路106
を入力禁止状態にするとともに、カウンタ回路106の
内容を保持することにより、一定の電流をロータリソレ
ノイド84に通電する状態を保持する(図4、参
照)。
【0053】次いで、主ローラ34とニップローラ36
とによって適正な圧接状態で挟持された蓄積性蛍光体シ
ートAは、主ローラ34の回転作用下に副搬送方向に搬
送される。
【0054】以上のように、本実施例によれば、蓄積性
蛍光体シートAを挟持する第2ローラ対24を構成する
ニップローラ36は、蓄積性蛍光体シートAに当接する
まで低速で変位するため、蓄積性蛍光体シートAと当接
する際の衝撃等を惹起することがなく、衝撃による蓄積
性蛍光体シートAの振動を抑止することができる。
【0055】従って、蓄積性蛍光体シートAの全面に励
起光を照射して放射線画像情報を得る場合、前記読取走
査中に行われる蓄積性蛍光体シートAの挟持動作時にお
いて、蓄積性蛍光体シートAの振動を生ずることなく、
結局、鮮明且つ高精度な画像情報または可視像の取得が
可能となる。
【0056】さらに、前記ニップローラ36が蓄積性蛍
光体シートAに当接した後、前記蓄積性蛍光体シートA
に対する押圧力の変化速度を増大させれば、短時間で蓄
積性蛍光体シートAの挟持動作を完了することができ、
迅速に蓄積性蛍光体シートAの搬送動作を開始すること
が可能となり、これによって画像を読み取るサイクルタ
イムを短縮できる利点が得られる。
【0057】また、ニップローラ36の変位速度の精度
は、発振回路96が生成する信号の発振周波数の安定度
に依存するが、発振周波数は調整することなしに容易に
高精度を実現することが可能であるため、ニップローラ
36の変位速度の高精度化を容易に実現することができ
る。
【0058】さらに、また、ニップローラ36の変位速
度を変更する場合には、発振回路96を調整して発振周
波数を変更することで対応できるため、制御回路59を
積分回路方式と比較して著しく簡素化することが可能と
なる。
【0059】なお、上記実施例は、本発明を画像読取装
置に適用した場合について説明したが、画像記録装置に
も適用できることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るシート体搬送装置における
ニップローラの変位速度制御回路では、ニップローラが
シート体と当接するまで低速で変位させ、当接後は高速
で変位させるため、当接時に発生する衝撃を緩和し、シ
ート体の振動を抑止することができるとともに、挟持動
作を迅速に終了させることができるという効果を奏す
る。
【0061】さらに、ニップローラの変位速度の決定を
デジタル素子である分周回路と分周回路選択手段によっ
て構成しているため、シンプル、且つ低コストでニップ
ローラの変位速度の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート体搬送装置におけるニップ
ローラの変位速度制御回路を実施する画像読取装置の概
略構成図である。
【図2】図1に示す画像読取装置に組み込まれるシート
体搬送機構の概略斜視図である。
【図3】図1に示す画像読取装置に組み込まれる制御回
路のブロック構成図である。
【図4】図2に示すシート体搬送機構のニップローラが
変位する動作を示す図である。
【符号の説明】
10…画像読取装置 20…シート体搬送機構 22、24…ローラ対 30、34…主ローラ 32、36…ニップローラ 64…モータ 70…コイルスプリング 72…リーフスプリング 76…リンク部材 78…ストレンゲージ 82…アーム部材 84…ロータリソレノイド 98、100…分周回路 102…マルチプレクサ 104…切替信号発生回路 106…カウンタ回路 108…D/A変換回路 110…ドライバ A…蓄積性蛍光体シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め設定された周波数で発振する発振回路
    の出力を夫々異なる分周比で分周する複数の分周回路
    と、 シート体を挟持するニップローラの変位位置を検知する
    検知手段と、 前記変位位置に応じて前記分周回路を選択する分周回路
    選択手段と、 前記選択された分周回路の出力周波数に基づいた変位速
    度によってニップローラを変位させるニップローラ変位
    回路と、 を備えることを特徴とするシート体搬送装置におけるニ
    ップローラの変位速度制御回路。
JP24198291A 1991-09-20 1991-09-20 シート体搬送装置におけるニツプローラの変位速度制御回路 Pending JPH0577964A (ja)

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