JPH0577790A - 簡易動力飛行装置 - Google Patents

簡易動力飛行装置

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Publication number
JPH0577790A
JPH0577790A JP26831391A JP26831391A JPH0577790A JP H0577790 A JPH0577790 A JP H0577790A JP 26831391 A JP26831391 A JP 26831391A JP 26831391 A JP26831391 A JP 26831391A JP H0577790 A JPH0577790 A JP H0577790A
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JP
Japan
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engine
propeller
ring
water
shaped member
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26831391A
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English (en)
Inventor
Minoru Matsuda
稔 松田
Makoto Sanada
誠 真田
Masayoshi Oda
雅良 織田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0577790A publication Critical patent/JPH0577790A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの冷却効率を向上させる。 【構成】 プロペラダクト12に全周にわたって連続す
る中空部を形成し、この中空部を水通路としてエンジン
60の水ポンプ71との間を送水管72及び復水管73
で連通接続する。これによりエンジン60の冷却水は、
水ポンプ71から送水管72、プロペラダクト12、復
水管73と流れて水ポンプ71へ戻り、この間にプロペ
ラダクト12で十分冷却されるので、プロペラダクト1
2がラジエタとして機能し、エンジン60の冷却効率が
高くなり、その出力が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、背負い式パワーユニ
ットを備えた簡易動力飛行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなものの一例として、特開昭6
4−74200号公報に記載されたものがある。このも
のにはプロペラと、このプロペラの回転円周囲を覆うよ
うに半径方向外方周囲に配置されるリング状部材と、プ
ロペラを回転駆動させるためのエンジンと、このエンジ
ンを支持する背負いフレームとを備えた背負い式パワー
ユニットにパラシュートを取付けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
出力向上を図るには冷却効率を上げるか、エンジンをよ
り大型化して大排気量にすることが考えられる。しか
し、背負い式パワーユニットはエンジンが乗員の後方に
位置するので、エンジンに接触する冷却風量が少なくな
り、冷却効率を上げにくい。また、エンジンは可能な限
り小形軽量であることが望まれているので、大排気量化
することも困難である。本願は係る問題を有効に解決す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る背負い式パワーユニットを有する簡
易動力飛行装置は、エンジンとリング状部材とを伝熱部
材で連結し、リング状部材をエンジンの放熱部として利
用したことを特徴とする。また、請求項2に係る簡易動
力飛行装置は、請求項1におけるエンジンを水冷式と
し、同じく伝熱部材はリング状部材の周方向に形成され
ている環状の水通路とエンジンの水ポンプとを連通接続
する導水管であることを特徴とする。さらに、請求項3
に係る簡易動力飛行装置は、請求項1の伝熱部材がリン
グ状部材の補強部材として構成されていることを特徴と
する。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、エンジンの熱は伝熱
部材を介してリング状部材へ伝導され、リング状部材の
周囲を通過する十分量の空気流により大気中へ放熱され
るため、エンジンの冷却効率が向上する。請求項2の発
明によれば、エンジンの冷却水をリング状部材の全周に
設けられた水通路を通すので、冷却水はリング状部材の
水通路内を通過するときに冷却される。請求項3の発明
によれば、伝熱部材がエンジンの熱をリング状部材へ伝
導すると同時にリング状部材の強度補強を兼ねる。
【0006】
【実施例】図1乃至図7に一実施例を示す。図1は背負
い式パワーユニットPの要部正面形状を示す図、図2は
その側面形状を一部破断して示す図、図3は平面形状を
一部破断して示す図である。なお、以下の説明で前後左
右方向とはそれぞれ進行方向を基準とする。図2中に前
方をF矢示で、後方をR矢示でそれぞれ示す。
【0007】まず図1において、この背負い式パワーユ
ニットの概略はプロペラ装置10、背負いフレーム上部
20、同下部30、上部ステー40、側部ステー50、
水冷式エンジン60等で構成されている。エンジン60
は冷却系70、吸気系80及び排気系90を有する。
【0008】また、図2、3に明らかなように、プロペ
ラ装置10はプロペラ11とプロペラダクト12を備
え、このプロペラ装置10とエンジン60の間に伝動機
構100が設けられている。伝動機構100はエンジン
60の出力軸61に取付けられた小径の駆動プーリー1
01とこれと噛み合いかつプロペラ軸11aに取付けら
れた大径の被動プーリー102とで、これらのプーリー
間に巻き掛けられたコグベルト104とによりベルト伝
動式の減速装置が形成されている。これら駆動プーリー
101及び被動プーリー102はプーリーケース103
に支持されている。プーリーケース103は各ギヤを挟
む一対のプレート部材からなり、エンジン60へ取付け
られている。
【0009】再び図1に戻り、冷却系70の概略を説明
する。エンジン60内に設けられた水ポンプ71とプロ
ペラダクト12の左右略対称位置とを接続する送水管7
2及び復水管73とで構成される。プロペラダクト12
は後述するように冷却系の一部を構成しており、その頂
部には給水キャップ74及びリザーブタンク75が設け
られる。リザーブタンク75の一部には手を通すことが
でき、この部分がハンドル76をなしている。
【0010】図4はプロペラダクト12の一部を破断し
て示す図である。プロペラダクト12は本願のリング状
部材の一具体例である。径方向断面において、この内周
面12a及び外周面12bは半径方向外方へ凸に湾曲
し、曲面状の導風面として形成される。肉厚内にはリブ
13により区画された中空部14が形成される。リブ1
3及び中空部14は全周に及んで環状に形成され、中空
部14は本願の水通路をなす。
【0011】また、内周面12aの前部には中心方向へ
向かって開放された溝部15aと、この溝部15aが連
通するよう肉厚内に形成された大径の係止溝15bが全
周に形成され、溝部15aの途中に広幅溝15cが形成
されている。この溝部15a等はプロペラダクト12の
前方側を覆うネット110(図1、図2参照)を係止す
るためのものであり、本体部111の周囲に玉ぶち状の
係止部112が設けられ、各係止部112の中心部を輪
状のワイヤ113が貫通し、係止部112はワイヤ11
3に沿って移動自在である。
【0012】溝部15aの幅は本体部111及びワイヤ
113が通過でき、係止部112が通過不能に形成さ
れ、係止溝15b及び広幅溝15cは係止部112を入
れることができる幅になっている。広幅溝15cより係
止部112及びワイヤ113を係止溝15b内へ入れ、
その後、広幅溝15cから溝部15a内へ本体部111
及びワイヤ113を周方向へ送り出せば、本体部111
は係止溝15bから抜け出し不能になり、簡単にプロペ
ラダクト12へ係止可能である。
【0013】図5は送水管72(復水管73側も同様)
との接続部におけるプロペラダクト12の径方向断面を
示し、前縁部に中空部14と連通するジョイントパイプ
16が一体に突出形成され、ここに送水管72の先端部
が接続される。内周面12aは外周面12b側へ凸に湾
曲しており、これによりプロペラ11が前後方向へ振動
したときのチップクリアランス17を形成している。ま
た、外周面12b上のリブ13の基部に凹部18が形成
されている。
【0014】このプロペラダクト12はアルミ合金等を
押し出し成形し、これを長さ方向で円形に曲げ加工して
両端を接続することにより円環状に成形される。この曲
げ加工に際して、外周面12bに凹部18を形成してあ
ることにより、リブ13部分に沿って外観を損なう曲げ
線の形成防止が可能である。
【0015】図1乃至図3に示すように、背負いフレー
ム上部20は、正面視で上方へ拡開するよう左右に対を
なして斜め上下方向へ設けられ、上部主アーム21と、
その上端部から前方へ略水平に突出する取付アーム22
を備え、この取付アーム22にキャノピーCpなど任意
の揚力発生部材を一端に取付けた吊条Cbが取付けられ
る(図2)。左右の上部主アーム21はエンジン60の
シリンダヘッド62よりも若干高い位置でクロスパイプ
23により連結され、クロスパイプ23と左右の上部主
アーム21との各連結部にブラケット24が設けられ、
ここにステー63の一端がラバーマウントされている。
ステー63の他端はシリンダヘッド62へ取付けられて
いる。左右の上部主アーム21の下部は後方へ略水平に
折れ曲がってエンジンフレーム25をなし、これら左右
のエンジンフレーム25間にもクロスメンバ26が設け
られ、この上にエンジン60の底部がラバーマウントさ
れる。
【0016】背負いフレーム下部30は左右の上部主ア
ーム21の下部から平行に下方へ延びる一対の下部主ア
ーム31(図2)と、その下部を略後方へ水平に折り曲
げて延ばした接地アーム32、その後部からプロペラダ
クト12の前部へ沿って上方へ延び、エンジンフレーム
25の後端部へ連結する後部上下アーム33(図3)、
下部主アーム31の後端部で上部主アーム21との接続
部から左右平行に対をなして水平に後方へ延びる前後メ
ンバ34(図3参照)、左右の下部主アーム31の上部
間を連結するクロスパイプ35(図2)を備える。
【0017】左右の下部主アーム31の下部には側方か
つ前方へ拡開して張り出すループ状のガードパイプ36
が設けられる。各ガードパイプ36の下部は左右の下部
主アーム31間を横断するクロスパイプ37となってい
る。なお、接地アーム32の各後端部間は連結されたク
ロス部38をなし、かつプロペラダクト12の後端部よ
りも後方へ寸法dだけ延出している(図2)。これによ
り後面を地面へ伏せて置いた状態のプロペラダクト12
を立てるとき、クロス部38のみが接地するので、プロ
ペラダクト12の損傷を防止する。接地アーム32、ク
ロス部38には接地用のラバークッション39が設けら
れている。
【0018】上部ステー40は上下方向左右に平行する
主ステー41と両者間を接続するクロスパイプ42と、
主ステー41の各下部と上部主アーム21の各上部間を
斜めに連結する補強アーム43(図2)とを備える。各
主ステー41は図2に明らかなように、上端部でプロペ
ラダクト12の内周壁へ溶接され、下方は斜め前方へ延
びて上部主アーム21へ溶接されている。
【0019】主ステー41とクロスパイプ42との連結
部には図6に拡大して示すように、主ステー41上へ溶
接されたT字形のジョイントパイプ44が設けられ、そ
の水平方向へ延出するジョイント口45へクロスパイプ
42の端部を嵌合してボルト46で止めてある。但し、
主ステー41とクロスパイプ42を付き合せて溶接する
ことも任意にできる。
【0020】図1乃至図3に戻る。図1に最も明らかな
ように、側部ステー50は左右の上部主アーム21の各
中間部より横向きV字状に外方へ拡開するよう対をなし
て設けられ、それぞれは上部傾斜ステー51及び下部傾
斜ステー52からなる。上部傾斜ステー51及び下部傾
斜ステー52の各外方端部はプロペラダクト12の内周
壁へ溶接され、内方端部はブラケット53により上部主
アーム21上へ連結される。
【0021】図7はこの部分を詳細に示す図であり、ブ
ラケット53は上部主アーム21の周囲へ嵌合される筒
状の本体部と、その一端側部に形成された突出部54と
を備え、突出部54に上部傾斜ステー51及び下部傾斜
ステー52の各先端部55及び56を重ね、ボルト57
で共締めしている。このとき、ブラケット53の本体部
を上部主アーム21の周囲へ焼付けられたゴムリング5
8を介して連結されている。このようにすると、ブラケ
ット53を上部主アーム21に対してロー付け又は溶接
する手間を省略できる。但し、ブラケット53を上部主
アーム21へ直接ロー付け又は溶接することも任意であ
る。
【0022】図1に示すように、吸気系80はエンジン
60の吸気ポート81に接続する気化器82、コンチュ
ーブ83、エアクリーナ84からなる。エアクリーナ8
4にはチョークをし易くするためダクト85が斜め前向
きに開口して取付けられ、かつ上部のブラケット86に
よりクロスパイプ42へ支持されている。
【0023】排気系90はエンジン60の排気ポート9
1から下方へ延出する排気管92がほぼ一巻して、背負
いフレーム下部30の内側に囲まれて配設されているマ
フラ93へ接続されている。
【0024】図8は燃料供給系120を概略的に示す図
であり、一対の略円筒状をなす第1燃料タンク121及
び第2燃料タンク122がそれぞれ左右の下部主アーム
31へバンド等で固定される(図1参照)。第1燃料タ
ンク121及び第2燃料タンク122は上下の連通管1
23、124で接続される。下方の連通管124の周囲
にはプロテクタ125が設けられている。第1燃料タン
ク121は三方弁126を介して気化器82へ接続さ
れ、気化器82はエンジン60と負圧パイプ127で接
続され、エンジン60から供給される負圧により、第1
燃料タンク121から燃料を負圧吸入可能になってい
る。
【0025】三方弁126はエンジンの運転時に気化器
82を連通させ、外部から給油するときには外部タンク
Tと連通させ、かつ移動時には閉じておくことができ
る。なお、三方弁126に代えて4方弁を設けることも
できる。この場合は第1燃料タンク121、外部タンク
T及び気化器82に加えて連通管123とも接続可能に
し、移動時にはいずれとも連通を断つようにする。
【0026】また、第2燃料タンク122の側方には長
さ方向に凹部128が形成され、この中に液量計129
が収容される。液量計129は第2燃料タンク122の
外周と略面一になり、第2燃料タンク122により保護
されている。また、第1燃料タンク121の上部には逃
がし弁121aが設けられる。第2燃料タンク122に
はオン・オフバルブ122aを介してブリーザーホース
122bへ接続している。
【0027】次に本実施例の作用を説明する。図1にお
いて、プロペラダクト12はその外周面を通過する空気
流並びにプロペラダクト12の内周面へプロペラ11の
先端部から送られる空気流による冷却風が供給される。
この冷却風量は、エンジン60の前方に位置する乗員等
の存在に影響を受けず十分量を確保できる。しかも冷却
風に対するプロペラダクト12の接触面積が十分に大き
くなる。このため、エンジン60の水ポンプ71から送
水管72を通ってプロペラダクト12の中空部14内へ
入った冷却水は、これを水通路として上下に分かれてプ
ロペラダクト12の内部を約半周し、復水管73から水
ポンプ71へ戻る間に十分に冷やされ、プロペラダクト
12は冷却水のラジエタとして機能し、冷却水を効率よ
く冷却することができる。
【0028】ゆえに、プロペラダクト12をラジエタと
して利用でき、従来ラジエタを配設できないため搭載が
困難であった水冷式エンジンを搭載することができるよ
うになった。しかも十分量の冷却風及び大きな接触面積
の確保によって、冷却効率の向上を図り出力の向上を実
現できる。そのうえ、水冷式エンジンの採用によって騒
音や周囲温度の上昇を抑制できる。
【0029】また、プロペラダクト12の中空部14を
水通路として利用するので、特別にラジエタを別置する
必要がなくなり、部品点数の増加抑制、軽量化等を実現
できる。しかも、水通路をなす中空部14はプロペラダ
クト12の成形と同時に形成できるので、製造が容易で
あるとともに、プロペラダクト12の剛性を高め、同時
に冷却装置としての強度を高めることができる。そのう
え、プロペラダクト12内へ通水することにより、プロ
ペラ装置の制振性能向上に貢献することができる。
【0030】図9乃至図11はそれぞれ前実施例同様に
押し出し成形品を用いたプロペラダクト12の別実施例
である。まず、図9に示すものは、外周面12bにポリ
ウレタンフォーム等の適宜な軽量緩衝材からなる保護層
130が形成されている。このようにすると、プロペラ
ダクト12の外周面へ外力がかかったときでも損傷しに
くくなる。
【0031】図10に示したように、内周面12a側に
保護層131を設けることにより、プロペラ11の接触
による損傷を防止することも任意にできる。当然ながら
内周面12aに保護層131を設け、同時に外周面12
bに図9の保護層130を設けることもできる。なお、
図中の符号12cはプロペラダクト12の前後に設けら
れ、図示を省略してあるがスポーク状にプロペラダクト
12と中心部とを連結する線状部材であり、本願におけ
るリング状部材の補強部材の別例をなし、軽量化に貢献
することができる。
【0032】さらに図11に示す例は、プロペラダクト
12を前方へ向かって開口部が広がるようベルマウス部
132に形成した例である。このようにすると、空気流
の吸入抵抗を減少させることができる。
【0033】図12乃至図14は押し出し成形を不要と
するプロペラダクト12の種々な変形例を示す。図12
は外周方向へ凸に湾曲して導風面を形成した外板133
の内側前後に周方向に一対のパイプ134を取付けたも
のであり、外板133並びにパイプ134はそれぞれ環
状に形成され、かつパイプ134内には冷却水が通され
る。このようにすれば、冷却水通路を有するプロペラダ
クト12をプレス成形のみで安価に製造できる。
【0034】図13は、円筒状をなし径方向断面が直線
状のプレート135に対し、前後に環状に形成された一
対のパイプ134を取付けたものであり、略串刺し状断
面をしている。このようにすればプロペラダクト12の
外径をより小さくできる。
【0035】図14は略流線形断面をなすよう形成され
た太い環状の外側パイプ136の中に一対のパイプ13
4を前後に配設したものである。このようにしても、プ
ロペラダクト12を安価にかつ外観性良好に製造でき
る。
【0036】図15は導水管の別実施例であり、前記送
水管72(復水管73も同様)に代わって剛性部材の水
パイプ140として構成してある。この例では水パイプ
140は全体がアルミ合金等適宜な金属パイプからな
る。先端部に設けられたフランジ141は、プロペラダ
クト12の内周側に突出形成されたジョイント部142
の端面と当接してボルト143で固定される。水パイプ
140のフランジ141から突出する先端部144はジ
ョイント部142内へ嵌合され、嵌合部はオーリング1
45でシールされる。
【0037】水パイプ140のエンジン側の端部は、湾
曲形成されたジョイント部146をなし、ここでエンジ
ン側とゴムホース147により連結される。また、ジョ
イント部146の曲げられた部分から直線状に枝分れし
て延出するステ−148が設けられ、この先端がエンジ
ンへ取付けられる。このようにすると、水パイプ140
が剛性を有するためプロペラダクト12の補強ステーを
兼ねることになり、例えば上部ステー40又は側部ステ
ー50の一部に代替できる。ゆえに、部品の削減並びに
ゴムホースを使用しないことによる外観の向上が可能に
なる。
【0038】図16は吊条Cb(図2参照)が給水キャ
ップ74にからまりにくくなるようにした実施例であ
り、からまり防止部材150がプロペラダクト12の外
周面頂部上に密閉空間を形成するように設けられる。か
らまり防止部材150の上面151は曲面に形成され、
ここに平ネジ形の給水キャップ74を略連続曲面をなす
ように取付け、引っかかり部が形成されないようにして
ある。これにより、からまり防止部材150の上面15
1と給水キャップ74が略連続する曲面のため、吊条が
からまりにくくなる。なお、からまり防止部材150は
プロペラダクト12の中空部14と連通孔152で連通
し、かつ圧力調整弁153を介して適当な位置に別置さ
れたリザーブタンク75と接続している。
【0039】図17は同じ目的で構成された給水キャッ
プ74の別実施例を示す図であり、この例でも、給水キ
ャップ74は平ネジ形であるが、プロペラダクト12の
外周面に形成されたからまり防止部材150の中央部に
略連続曲面をなすように取付可能である。からまり防止
部材150には手を通すことのできるハンドル空間15
4が形成され、その周囲がハンドル76になっている。
このようにすれば、からまり防止部材をハンドルと共通
にできる。
【0040】図18は給水キャップ74を囲んで設けら
れたからまり防止部材150の内部をリザーブタンク7
5とし、かつその一部に手を通すためのハンドル空間1
54を形成して周囲をハンドル76としたものである。
給水キャップ74はからまり防止部材150の中央部に
形成された凹部155内へ上面がほぼ面一に収納され
る。このようにすれば、一つのからまり防止部材150
でリザーブタンクとハンドルの各機能を兼用できる。
【0041】なお、本願は前記実施例に限定されず種々
に変形可能である。例えば、リング状部材はプロペラダ
クトだけでなく、単なるプロペラガードとしてパイプや
線材でプロペラの回転円周囲を囲むように構成されたも
のでもよい。また、空冷式エンジンであっても、プロペ
ラダクトなどのリング状部材とエンジンとを伝熱部材で
連結すれば、導水管のように冷却水を媒介することなく
伝熱部材自体の熱伝導でエンジンの熱をリング状部材へ
伝導し、ここから放熱するので冷却効率が向上し出力を
向上できる。この場合の伝熱部材は熱伝導率の高い適宜
の材質であればよい。また、リング状部材の補強部材で
ある例えば図1に12cとして示したようなスポーク状
の線材や、より太いステー(図1の符号40、50参
照)の一端をエンジン側へ接続させれば、伝熱部材とし
て兼用できる。さらに、プロペラダクトへ別体構成のラ
ジエタを設けることもできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、リング状
部材をエンジンの放熱部として利用できるので、本来冷
却しにくい場所にあるエンジンを効率よく冷却でき、出
力向上を図ることができるとともに、重量増加を防止で
きる。
【0043】請求項2の発明によれば、リング状部材を
水通路に利用できるので、リング状部材を冷却水用のラ
ジエタとして利用でき、水冷式エンジンの搭載を可能に
して出力向上を図ることができる。そのうえ、エンジン
の周囲温度上昇並びに騒音の抑制を図ることができる。
また、専用のラジエタを設けなくてもよいので、部品や
重量の増加を防止できる。
【0044】請求項3の発明によれば、伝熱部材自体が
リング状部材の補強手段を兼ねるので、構造が簡単にな
り部品点数の削減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の背負い式パワーユニット要部の正面図
【図2】実施例の一部切欠側面図
【図3】実施例の一部切欠平面図
【図4】実施例に係るプロペラダクトの一部につき部分
的に破断して示す図
【図5】実施例要部を示す図
【図6】実施例要部のステー取付部を示す図
【図7】実施例要部のジョイント取付部を示す図
【図8】実施例のエンジンに係る概略構成を示す図
【図9】リング状部材の別実施例断面を示す図
【図10】リング状部材の別施例断面を示す図
【図11】リング状部材の別施例断面を示す図
【図12】リング状部材の別施例断面を示す図
【図13】リング状部材の別施例断面を示す図
【図14】リング状部材の別施例断面を示す図
【図15】導水管の別実施例を示す図
【図16】給水キャップ部の別実施例を示す断面図
【図17】給水キャップ部の別実施例を示す断面図
【図18】給水キャップ部の別実施例を示す断面図
【符号の説明】
11 プロペラ 12 プロペラダクト(リング状部材) 20 背負いフレーム上部 30 背負いフレーム下部 60 エンジン 70 冷却系 71 水ポンプ 72 送水管(伝熱部材) 73 復水管(伝熱部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラと、このプロペラの回転円周囲
    を覆うようにプロペラの径方向外方へ配置されるリング
    状部材と、プロペラを回転駆動するエンジンと、このエ
    ンジンを支持する背負いフレームとを備えたパワーユニ
    ットを設け、このパワーユニットに揚力発生部材を取付
    けてなる背負い式パワーユニットを有する飛行装置にお
    いて、エンジンとリング状部材とを伝熱部材で連結する
    ことにより、リング状部材をエンジンの放熱部に利用し
    たことを特徴とする簡易動力飛行装置。
  2. 【請求項2】 エンジンが水冷式であり、伝熱部材がリ
    ング状部材の周方向に形成されている環状の水通路とエ
    ンジンの水ポンプとを連通接続する導水管であることを
    特徴とする請求項1記載の簡易動力飛行装置。
  3. 【請求項3】 伝熱部材をリング状部材の補強部材で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の簡易動力飛行装
    置。
JP26831391A 1991-09-19 1991-09-19 簡易動力飛行装置 Withdrawn JPH0577790A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5698962A (en) * 1995-05-19 1997-12-16 Nippon Soken, Inc. Memory effect sensitive battery monitoring apparatus for electric vehicles
US5703469A (en) * 1995-06-05 1997-12-30 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha System for determining battery conditions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5703469A (en) * 1995-06-05 1997-12-30 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha System for determining battery conditions

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