JPH0577763U - 尿中ホルモン検出具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 尿中ホルモン検出用スティックを有する柄体
に、筒状キャップ体をスライド動自在に取り付けて成る
尿中ホルモン検出具。 【効果】 キャップ体の分離紛失の恐れがなく、しかも
極めて操作容易性に優れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は尿中ホルモン検出具、更に詳細には尿中の妊娠ホルモンｈＣＧや黄体 ホルモン等の検出により妊娠の有無の判定や排卵を予知する簡便な尿中ホルモン 検出具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、斯かる尿中ホルモン検出具としては、妊娠判定用スティックの先部を突 出せしめて収納した判定窓を備えた柄体に、当該突出スティック先部被覆用のキ ャップ体を着脱自在に装着した妊娠判定具が既に実用に供されている。

【０００３】 而して、斯かる従来の妊娠判定具は、その使用に際し、まずキャップ体を柄体 から取り外ずして突出スティック先部を露出せしめ、次いで当該露出部に尿を接 触含浸せしめた後、再びキャップ体を装着して所定時間（通常３分間程度）放置 せしめれば、尿が毛細管現象によりスティック中を移動してやがて柄体内のステ ィック部に形成された妊娠判定試薬層部に達し、尿中に妊娠ホルモンｈＣＧが存 在すればこれと反応して変色し、他方該ホルモンが存在しなければ何ら変色しな いので、その変色の有無により妊娠の有無を判定するものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、従来の妊娠判定具に於て、突出スティック先部を被覆するキャッ プ体は何れも柄体と分離する独立体として構成せられていたため、使用時に煩わ しい着脱操作が必要であると共に、一旦取り外ずしたキャップ体が紛失し易い結 果、尿を含浸した突出スティック先部が露出状態となり、手指や衣類等を汚損し てしまうと云う問題があった。

【０００５】 そこで、本考案者は斯かる従来の問題を解決すべく種々検討を重ねた結果、キ ャップ体をスライド自在の柄体一体型とすれば極めて良い結果が得られることを 見い出し、本考案を案出したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は尿中ホルモン検出用スティックの先部を突出せしめて収納 した判定窓を備えた柄体に、当該突出スティック先部被覆・露出用の筒状キャッ プ体をスライド動自在に取り付けたことを特徴とする尿中ホルモン検出具である 。

【０００７】

【実施例】

以下、一実施例を示す図面と共に本考案を更に説明する。

【０００８】 １は尿中ホルモン検出用スティックで、一部に尿中ホルモン検出試薬層部１１ とこのやや後方に尿移動確認試薬層部１２が形成されている。ここに検出すべき 尿中ホルモンとしては、例えば妊娠ホルモンｈＣＧや黄体ホルモン等が挙げられ 、試薬はこれに対応したものが適宜選択使用される。尚、このスティック１の素 材としては、毛細管現象により尿が移動可能なものであれば具体的種類の如何を 問わない。

【０００９】 ２は柄体で、尿中ホルモン検出試薬層部１１と尿移動確認試薬層部１２に対応 する位置にそれぞれ判定窓２１、確認窓２２が形設され、尿中ホルモン検出用ス ティック１の先部１ａを若干突出せしめた以外は当該スティック１の大半をその 中空内部に収納しているものである。尚、この柄体２の形状はその如何を問わな いが、一部に対向凹所２３形せしめるのが手指による把持に効果的である。

【００１０】 ３は前端及び後端が開口した筒状キャップ体で、上記柄体２の外周にスライド 動自在に取り付けられており、そのスライド動により当該突出スティック先部１ ａを自在に被覆又は露出せしめるものである。

【００１１】 この筒状キャップ体３の大きさは、突出スティック先部１ａ被覆時に判定窓２ １及び確認窓２２を露出せしめる一方、突出スティック先部１ａ露出時に判定窓 ２１及び確認窓２２を被覆する長さ寸法を有するものが好ましい。

【００１２】 この場合、筒状キャップ体３の上面部又はその全体を透明体とすれば、当該被 覆時に於てもそれぞれ突出スティック先部１ａや判定窓２１及び確認窓２２を外 部から観察し得るので特に良い結果が得られる。

【００１３】 また、筒状キャップ体３は、例えば筒状キャップ体３の柄体２側端部に内方突 起３２を１又は複数形設すると共に、柄体２の所定部位に一定間隔で当該内方突 起３２と係止するストッパー突起２４及び２５を１又は複数形設するのがキャッ プ体３の脱落を防止すると共に、そのスライド動の距離を好ましい一定範囲に保 持する上で有利である。

【００１４】 尚、筒状キャップ体３の形状は、柄体２の形状に対応し、スライド動可能なも のであれば、円筒状、角筒状等その如何を問わない。

【００１５】

【作用】

本考案は以上の如く構成されているので、使用に際しては、単に筒状キャップ 体３を柄体２方向にスライド動せしめるだけで、キャップ体の前端開口部３１か ら突出スティック先部１ａが露出するので、その状態で尿との接触含浸を行なっ た後、該キャップ体３を逆方向にスライド動せしめれば、尿が含浸された突出ス ティック先部１ａがキャップ体３内に収納被覆される。以下従来と同様に毛細管 現象による尿の移動に伴なう試薬層部１１及び１２に於ける反応の有無、すなわ ち、変色の有無を判定窓２１及び確認窓２２を介して観察することにより、使用 した試薬に応じて妊娠の有無の判定や排卵の予知を行ない得ると共に、検査終了 が確認される。

【００１６】

【考案の効果】

以上従って、本考案によれば、キャップ体と柄体は常に一体で分離することが ないので、キャップ体紛失の恐れが全くないと共に、単なるキャップ体のスライ ド操作のみで尿との接触含浸を行なう突出スライド先部１ａの被覆・露出が可能 なため、極めて容易かつ無用な汚損の恐れなく的確に妊娠の判定検査や排卵予知 等を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】突出スティック先部を被覆した状態の本考案尿
中ホルモン検出具の平面図。

【図２】突出スティック先部を露出した状態の本考案尿
中ホルモン検出具の平面図。

【図３】Ａ−Ａ線拡大断面説明図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長澤 健 東京都中央区日本橋久松町９−９ 日東紡 績株式会社内 (72)考案者 園田 裕常 東京都中央区日本橋久松町９−９ 日東紡 績株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 尿中ホルモン検出用スティックの先部を
   突出せしめて収納した判定窓を備えた柄体に、当該突出
   スティック先部被覆・露出用の筒状キャップ体をスライ
   ド動自在に取り付けたことを特徴とする尿中ホルモン検
   出具。