JPH0577691A - ワイパブレードラバーおよびその製造方法 - Google Patents

ワイパブレードラバーおよびその製造方法

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JPH0577691A
JPH0577691A JP3265291A JP26529191A JPH0577691A JP H0577691 A JPH0577691 A JP H0577691A JP 3265291 A JP3265291 A JP 3265291A JP 26529191 A JP26529191 A JP 26529191A JP H0577691 A JPH0577691 A JP H0577691A
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JP
Japan
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wiper blade
blade rubber
wiping
wiping portion
wiper
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JP3265291A
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English (en)
Inventor
Isao Ito
功 伊東
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Asmo Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】払拭作動時の摩擦によるびびり現象や騒音を無
くし、且つ、ワイパブレードラバーの反転時の反転作動
音を低減する。 【構成】摩擦抵抗を低減するための表面処理層10を少
なくともワイパブレードラバー2の払拭部6の側面8に
設け、この払拭部6の底面7と側面8とによって形成さ
れるエッジ部内角αを95°ないし110°とすること
で、表面処理層10とガラス面1との接触範囲を大きく
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウインドシールド(以
下ガラス面)を払拭するワイパブレードラバーおよびそ
の製造方法に関し、例えば車両用ワイパ装置に用いられ
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般のワイパブレードラバーは図
5に示されるように、基部4、この基部4から延出され
た首部5、および該首部5に揺動可能に連結された払拭
部6から構成されている。この払拭部6が基部4と当接
する部分には肩部15が設けられ、ガラス面1と当接す
る先端部にはリップ部3が設けられている。なお、この
種のワイパブレードラバー2は、底面7の部分で連結さ
れた状態で2本のワイパブレードラバー2を一体成形
し、摺動による摩擦抵抗を少なくするために塩素化処理
等により表面処理層10を設けた後、リップ部3のとこ
ろで切断して作られる。
【0003】次に、このワイパブレードラバー2の作動
状態を図6および図7を用いて説明する。ワイパブレー
ドラバー2は、ガラス面1との摩擦抵抗により傾き角θ
を持ちながらガラス面1上を払拭する。ワイパブレード
ラバー2が揺動払拭動作の両端において作動方向を変換
するとき払拭部6が反転可能な条件として、ワイパブレ
ード押さえ力をP、オフセット量をL、摩擦係数をμと
すると以下の数式が成り立つことが必要である。
【0004】
【数1】P × L ≦ P × μ
【0005】このオフセット量Lを小さくすることが安
定した反転作動を得るための重要な手段とされていた。
しかし、オフセット量Lを小さくすると傾き角θが大き
くなる。このとき、ワイパブレードラバー2の先端部と
ガラス面1との接触状態は図7に示されるように、表面
処理部分12より未処理部分13の接触範囲が大きくな
り、摩擦によるびびり現象や騒音が発生し、円滑な作動
が得られなかった。
【0006】なお、表面処理部分12とは表面処理層1
0とガラス面1との接触部分であり、未処理部分13と
は表面処理されていない未処理層11とガラス面1との
接触部分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
て、摩擦係数の小さな表面処理層よりも摩擦係数の大き
な未処理層の方が多くガラス面に接するため、表面処理
層の効果が十分表れなかった。
【0008】また、オフセット量Lを大きくし、表面処
理層の接触範囲を大きくするとびびり現象やこすれ音は
低減できるが、反転作動が行い難くなり、よって反転不
良に伴うびびり現象や騒音を発生するという問題があっ
た。
【0009】したがって、本発明はびびり現象および騒
音を減少させるために少なくとも払拭部に表面処理を施
したワイパブレードラバーにおいて、反転作動が良好
で、かつ、表面処理の効果をより引き出すことを目的と
する。
【0010】また、前記ワイパブレードラバーを大量生
産するのに適した製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このために本発明では、
揺動するワイパアームの先端に取付けられたワイパブレ
ード内に設けられウインドシールドと接触して前記ウイ
ンドシールドを払拭するワイパブレードラバーであっ
て、前記ワイパブレードラバーは基部と首部と払拭部と
を有し、前記払拭部は前記ワイパアームの揺動にともな
い前記首部を中心に揺動し、前記払拭部の底面には該底
面と前記払拭部の側面との間に形成されたエッジ部を有
し、前記エッジ部を含む前記払拭部の前記側面には耐磨
耗性表面処理層を有し、かつ、前記払拭部の前記底面と
前記側面との間で形成され、95°ないし110°に設
定されたたエッジ部内角αを有するようにする。
【0012】
【作用】上記本発明の構成においては、ワイパブレード
ラバーの払拭作動時には、摺動により払拭部が傾いた状
態で底面の耐磨耗性表面処理層と未処理層とがガラス面
と摺接するが、本発明では、少なくとも払拭部の側面に
耐磨耗性表面処理層を設け、底面と側面とにより形成さ
れるエッジ部内角を95°ないし110°とすることに
より、ワイパブレードラバーがガラス面上を摺動すると
きには、従来に比べ摩擦抵抗の大きい未処理層とガラス
面との接触範囲が小さくなり、摩擦抵抗の小さい表面処
理層とガラス面との接触範囲が大きくなる。また、払拭
部は傾き角を大きくでき、よって、オフセット量も小さ
くできる。
【0013】
【発明の効果】上述のように本発明のワイパブレードラ
バーは、エッジ部の角度を大きくするという簡単な構成
にするだけで払拭作動によるびびり音およびこすれ音の
発生が無くなり、長期間にわたり払拭性能の優れたもの
が得られる。また、傾き角を大きくでき、すなわち、オ
フセット量を小さくできるため反転作動が良好で反転不
良によるびびり現象や騒音を生ずることのないワイパブ
レードラバーを得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明ワイパブレードラバーの実施例
を図面に基づいて説明する。なお、従来と同様の構成に
ついては同一の符号を付して説明する。
【0015】図1および図2は本発明のワイパブレード
ラバーの第1実施例を示すものである。図1はワイパブ
レードラバー2の断面図であり、図2はワイパブレード
ラバー2がガラス面1上を摺動している状態の要部拡大
図である。
【0016】図1において、2はゴム材料から形成され
るワイパブレードラバーであり、4は基部であり、図示
しないアームに連結されるプライマリレバーに保持され
る。6はアームの往復揺動にともなって基部4から延出
する首部5を中心にしてガラス面上を揺動する払拭部で
ある。この払拭部6の基部4側には首部5を中心にして
両側に肩部15が設けられている。払拭部6がガラス面
1上を揺動している状態では、この肩部15が基部4の
底面に当接し払拭部6の傾き角θが決まる。少なくとも
この払拭部6の側面8には、払拭部6とガラス面1との
摩擦抵抗を低減するために表面処理層10が設けられて
いる。この表面処理層10は塩素化処理等により形成さ
れている。払拭部6の先端部にはガラス面1と摺接する
リップ部3が設けられており、このリップ部3の底面7
と側面8とによって形成されるエッジ部9を有してお
り、本発明ではこのエッジ部9のエッジ部内角αを95
°ないし110°となるように設定している。
【0017】次に作動について説明する。
【0018】図2において、ワイパブレードラバー2が
ガラス面1上を揺動すると、払拭部6は首部5を中心に
して傾き角θだけ傾く。すると払拭部6の先端面の表面
処理部分12と未処理部分13の両方がガラス面1と摺
接する。このとき、底面7と側面8とによって形成され
るエッジ部内角αを95°ないし110°としているた
め、エッジ部9付近の側面8の傾き角θ2は払拭部6の
傾き角θ1よりも小さくなる。すると、この側面8に設
けられた表面処理層10もガラス面1に対して傾き角θ
が小さくなる。よって、摩擦抵抗の減少効果が大きい表
面処理層10とガラス面1とが従来よりも斜めに当接す
る状態となるので、実質的に表面処理層10とガラス面
1とが接触する表面処理部分12の接触範囲が大きくな
り、それに対して未処理部分13の接触範囲は小さくな
る。したがって、ワイパブレードラバー2とガラス面1
との摩擦抵抗が低減される。
【0019】次に本発明ワイパブレードラバーの第2実
施例を図3に基づいて説明する。
【0020】この図3は図1と同様にワイパブレードラ
バー2の断面形状を示す図であり、払拭部6の先端部分
の形状を変更したものである。14は第2首部であり、
払拭部6の側面8の一部分を内側に屈曲し払拭部6の肉
厚を部分的に薄くしたものである。ワイパブレードラバ
ー2がガラス面1上を摺動すると、払拭部6の先端部分
は第2首部14でさらに傾くので、表面処理部分12と
ガラス面1との接触範囲を大きくすることができる。
【0021】次に本発明におけるワイパブレードラバー
の製造方法の一実施例について図1および図4に基づい
て説明する。
【0022】ゴム材料からなる成形素材を押出成形によ
って成形し、図4に示される断面形状の成形素材を造
る。このとき一対のワイパブレードラバー2は払拭部6
の底面7で結合された状態で一体成形され、互いの底面
7が結合している部分は、首部5から底面7に向かって
徐々に肉厚が薄くなるように成形されている。次にこの
一対のワイパブレードラバー2を希塩酸溶液に浸漬する
ことにより、塩素化処理を行う。そうするとワイパブレ
ードラバー2の表面にガラス面1との摩擦抵抗が減少す
る表面処理層10が形成される。この表面処理層10を
形成した後、底面7と塩素化処理された側面8とによっ
て形成されるエッジ部内角αが、一対のワイパブレード
ラバー2の双方において95°ないし110°となるよ
うに鋭利な刃物で分離切断する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ワイパブレードラバーの第1実施例にお
けるワイパブレードラバーの断面図である。
【図2】本発明ワイパブレードラバーの第1実施例にお
けるワイパブレードラバーがガラス面上を摺動している
状態を示す要部拡大図である。
【図3】本発明ワイパブレードラバーの第2実施例にお
けるワイパブレードラバーの断面図である。
【図4】本発明製造方法の一実施例により成形されたワ
イパブレードラバーの断面図である。
【図5】従来のワイパブレードラバーの断面図である。
【図6】従来のワイパブレードラバーがガラス面上を摺
動している状態を示す作動図である。
【図7】従来のワイパブレードラバーがガラス面上を摺
動している状態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ウインドシールド 2 ワイパブレードラバー 4 基部 5 首部 6 払拭部 7 底面 8 側面 10 表面処理層 14 第2首部 α エッジ部内角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動するワイパアームの先端に取付けら
    れたワイパブレード内に設けられ、ウインドシールドと
    接触して前記ウインドシールドを払拭するワイパブレー
    ドラバーであって、 前記ワイパブレードラバーは基部と首部と払拭部とを有
    し、 前記払拭部は前記ワイパアームの揺動にともない前記首
    部を中心に揺動し、前記払拭部の底面には該底面と前記
    払拭部の側面との間に形成されたエッジ部を有し、 前記エッジ部を含む前記払拭部の前記側面には摩擦抵抗
    の小さい表面処理層を有し、かつ、 前記払拭部の前記底面と前記側面との間で形成され、9
    5°ないし110°に設定されたたエッジ部内角αを有
    することを特徴とするワイパブレードラバー。
  2. 【請求項2】前記払拭部の前記底面と前記首部との間に
    第2首部を有し、 前記払拭部の前記底面が前記第2首部を中心に傾斜し揺
    動することを特徴とする請求項1記載のワイパブレード
    ラバー。
  3. 【請求項3】 揺動するワイパアームの先端に取付けら
    れたワイパブレード内に設けられ、ウインドシールドと
    接触して前記ウインドシールドを払拭し、基部と首部と
    払拭部とからなり、前記払拭部は前記ワイパアームの揺
    動にともない前記首部を中心に揺動し、前記払拭部の底
    面には該底面と前記払拭部の側面との間に形成されたエ
    ッジ部を有するワイパブレードラバーの製造方法であっ
    て、 一対のワイパブレードラバーを相対向させて前記底面同
    士で結合して前記一対のワイパブレードラバーを一体成
    形する工程、 前記一対のワイパブレードラバーのそれぞれの前記側面
    に塩素化処理を行い摩擦抵抗の小さい表面処理層を形成
    する工程、および、 前記表面処理層を形成した後、前記底面と前記塩素化処
    理された前記側面とによって形成されるエッジ部内角α
    が、前記一対のワイパブレードラバーの双方において、
    95°ないし110°となるように前記底面同士を分離
    する工程からなることを特徴とするワイパブレードラバ
    ーの製造方法。
JP3265291A 1991-09-17 1991-09-17 ワイパブレードラバーおよびその製造方法 Pending JPH0577691A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715128B1 (ko) * 1999-07-13 2007-05-10 루센트 테크놀러지스 인크 집적 회로 및 집적 회로 동작 방법
WO2013185968A1 (de) * 2012-06-14 2013-12-19 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum herstellen einer wischleiste sowie eine hergestellte wischleiste
JP2020100338A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社豊田自動織機 樹脂ガラス用ワイパ構造及びワイパラバー
WO2023120633A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 キヤノン株式会社 ワイパー装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100715128B1 (ko) * 1999-07-13 2007-05-10 루센트 테크놀러지스 인크 집적 회로 및 집적 회로 동작 방법
WO2013185968A1 (de) * 2012-06-14 2013-12-19 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum herstellen einer wischleiste sowie eine hergestellte wischleiste
JP2020100338A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社豊田自動織機 樹脂ガラス用ワイパ構造及びワイパラバー
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