JP2003306130A - ワイパブレード - Google Patents

ワイパブレード

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JP2003306130A
JP2003306130A JP2002109123A JP2002109123A JP2003306130A JP 2003306130 A JP2003306130 A JP 2003306130A JP 2002109123 A JP2002109123 A JP 2002109123A JP 2002109123 A JP2002109123 A JP 2002109123A JP 2003306130 A JP2003306130 A JP 2003306130A
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neck
posture
wiper
wiper blade
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JP2002109123A
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Takayuki Sato
隆之 佐藤
Tsuyoshi Hara
剛志 原
Toshiko Chiaki
逸子 千明
Mitsuo Harashima
光夫 原嶋
Takashi Haruhara
貴志 春原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Nippon Wiper Blade Co Ltd
Original Assignee
Mitsuba Corp
Nippon Wiper Blade Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパブレードを、払拭性能を低下させるこ
となく反転時の静粛性を向上させる。 【解決手段】 ワイパブレード3のブレードゴム7にお
いて、基部7aとリップ部7fとのあいだのネック部7
gの剛性を、リップ部7fが起立姿勢となっているブレ
ードゴム7に0.0098Nの荷重を作用させた状態で
の座屈荷重が、略1.08N/mから1.96N/mの
あいだとなり、ワイパブレード3の往復反転作動時に、
一方の倒伏姿勢から他方の倒伏姿勢に変姿するまでのあ
いだに要する時間が、略0.02秒から0.034秒の
あいだとなるよう設定し、かつ、ネック部7gの幅寸法
Wを長さ寸法Hで除した値が、略0.5から0.7のあ
いだとなるように寸法設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の窓面に装
備されて窓面の払拭をするワイパ装置を構成するワイパ
ブレードの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、近年、車両のエンジンやモータ
の低騒音化に伴い、窓面を払拭するためのワイパ装置の
低騒音化も強く要求されている。ところで、ワイパ装置
は、車体に対し基端部が往復反転揺動自在に支持される
ワイパアームと、該ワイパアームの先端部に着脱自在に
連結されるワイパブレードとを備えて構成されており、
このようなワイパ装置の騒音は種々の箇所で発生すると
考えられているが、騒音箇所の一つとしてはワイパブレ
ードに起因するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイパブレ
ードは、ワイパアームの先端に取付けられ、ワイパアー
ムとともに往復反転作動をするブレードレバーと、該ブ
レードレバーに支持されるブレードゴムとで構成されて
おり、前記ブレードゴムは、ブレードレバーに固定され
る基部と、窓面を払拭するエッジ部が形成された先端側
のリップ部と、基部とリップ部とのあいだに形成され、
ブレードレバーの往復反転作動に伴いリップ部が基部に
対して一方の倒伏姿勢から起立姿勢を経由して他方の倒
伏姿勢に変姿するのを許容する細首状のネック部とを備
えている。そして、本発明者等は、ワイパブレードにお
ける騒音箇所を特定するべくFEM(有限要素法)解析
を試みたところ、ワイパブレードから発生する騒音は、
ブレードレバーの往復反転作動に伴い、ブレードゴムが
ネック部において座屈するときのもの、あるいは、リッ
プ部が倒伏姿勢となってリップ部のネック側に形成され
る肩部が基部に当接するときの音によるものがあること
が解析された。そこでこれらに対応するには、ブレード
ゴムのネック部の剛性を高めることにより、座屈強度を
高めて座屈しないようにすること、あるいは、リップ部
が倒伏しすぎないようにすることで騒音を低減できると
考えられる。しかるに、ワイパブレードの窓面の払拭性
能は、リップ部の基部に対する倒伏状態を適正なものに
することにより性能が高まることが知られており、この
ため、ネック部の剛性を単に高めることでは払拭性能の
低下を来すことが想定され、このようになると、ブレー
ドゴムとしての機能が損なわれてしまうという問題があ
り、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ワイパアームの先端に取付けら
れるブレードレバーにブレードゴムを支持してなるワイ
パブレードにおいて、前記ブレードゴムに、ブレードレ
バーに支持される基部と、該基部に一体的に設けられ窓
面を払拭するリップ部と、基部とリップ部とのあいだに
形成され、ワイパブレードの往復反転作動に伴いリップ
部が基部に対して一方の倒伏姿勢から起立姿勢を経由し
て他方の倒伏姿勢に変姿するのを許容する細首状のネッ
ク部とを形成するにあたり、前記ネック部は、リップ部
が起立姿勢となっているブレードゴムに0.0098N
の荷重を作用させた状態でのネック部の座屈荷重が、略
1.08N/mから1.96N/mのあいだの剛性に設
定され、かつ、ネック部の幅寸法を長さ寸法で除した値
が、略0.5から0.7のあいだとなるように寸法設定
されているものである。そして、このようにすることに
より、ワイパブレードの反転時において、静粛性を高め
ながら払拭性能を低下させないようにできる。また、本
発明はワイパアームの先端に取付けられるブレードレバ
ーにブレードゴムを支持してなるワイパブレードにおい
て、前記ブレードゴムに、ブレードレバーに支持される
基部と、該基部に一体的に設けられ窓面を払拭するリッ
プ部と、基部とリップ部とのあいだに形成され、ワイパ
ブレードの往復反転作動に伴いリップ部が基部に対して
一方の倒伏姿勢から起立姿勢を経由して他方の倒伏姿勢
に変姿するのを許容する細首状のネック部とを形成する
にあたり、前記ネック部は、前記往復反転作動時に、一
方の倒伏姿勢から他方の倒伏姿勢に変姿するまでのあい
だに要する時間が、略0.02秒から0.034秒のあ
いだとなる剛性に設定され、かつ、ネック部の幅寸法を
長さ寸法で除した値が、略0.5から0.7のあいだと
なるように寸法設定されているものである。そして、こ
のようにすることにより、ワイパブレードの反転時にお
いて、静粛性を高めながら払拭性能を低下させないよう
にできる。さらにまた、本発明は、ワイパアームの先端
に取付けられるブレードレバーにブレードゴムを支持し
てなるワイパブレードにおいて、前記ブレードゴムに、
ブレードレバーに支持される基部と、該基部に一体的に
設けられ窓面を払拭するリップ部と、基部とリップ部と
のあいだに形成され、ワイパブレードの往復反転作動に
伴いリップ部が基部に対して一方の倒伏姿勢から起立姿
勢を経由して他方の倒伏姿勢に変姿するのを許容する細
首状のネック部とを形成するにあたり、前記ネック部
は、リップ部が起立姿勢となっているブレードゴムに
0.0098Nの荷重を作用させた状態でのネック部の
座屈荷重が、略1.08N/mから1.96N/mのあ
いだとなる剛性に設定され、前記往復反転作動時に、一
方の倒伏姿勢から他方の倒伏姿勢に変姿するまでのあい
だに要する時間が、略0.02秒から0.034秒のあ
いだとなる剛性に設定され、かつ、ネック部の幅寸法を
長さ寸法で除した値が、略0.5から0.7のあいだと
なるように寸法設定されているものである。そして、こ
のようにすることにより、ワイパブレードの反転時にお
いて、静粛性を高めながら払拭性能を低下させないよう
にできる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図7の図面に基づいて説明する。図面において、ワイ
パ装置のワイパアームであって、該ワイパアーム1は、
車両本体に回動自在に支持されるピボット軸(ワイパ
軸)2に基端部が一体的に止着され、該ピボット軸2の
正逆回動に基づいてワイパアーム1が往復反転揺動する
ように設定されている。そして、ワイパアーム1の先端
部にはワイパブレード3が取付けられており、該ワイパ
ブレード3が、ワイパアーム1とともに往復反転作動
(払拭作動)することに伴い、窓面の下反転位置から上
反転位置までのあいだを払拭するように構成されている
こと等は、何れも従来通りの構成となっている。
【0006】前記ワイパアーム1は、基端部がピボット
軸2に一体的に取付けられるアームサポート4と、基端
部が前記アームサポート4先端部にアーム長方向に直交
状に支持されたピン4aを介して支持され、窓面に対し
て離接する方向(窓面方向)に揺動自在に連結されるア
ームシャンク5と、基端部がアームシャンク5の先端部
に覆蓋されるようにして一体的に連結されるアームピー
ス6とで構成されている。そして、前記アームピース6
の先端部に、前記ワイパブレード3が連結支持されるよ
うに設定されている。さらに、ワイパアーム1は、アー
ムサポート4先端部とアームシャンク5基端側とのあい
だに弾機(図示せず)が介装されており、アームピース
6先端側(ワイパブレード3連結側)を窓面に向けて付
勢するように設定されている。
【0007】一方、前記ワイパブレード3は長尺状に形
成されており、ゴム質弾性材からなるブレードゴム7
と、該ブレードゴム7を支持するブレードレバー8とで
構成されている。前記ブレードレバー8は、ブレードゴ
ム7の長手方向複数箇所を支持するものであって、第一
レバー9と、該第一レバー9の両端部に枢支される一対
の第二レバー10と、これら各第二レバー10の端部に
それぞれ枢支される都合四つの第三レバー11とで構成
され、第三レバー11の両端部に一体形成された支持片
部11aが、後述するように、ブレードゴム7の長手方
向八箇所を支持するように設定されている。このように
構成されたワイパブレード3は、第一レバー9の長手方
向中間部に枢支されたクリップ9aを介して、アームピ
ース6先端部に係脱自在に連結されるように設定されて
いる。
【0008】さらに、前記ブレードゴム7は、前述した
ようにゴム質弾性材により一体形成された長尺状の部材
であって、窓面から離れる基端側部位には、ブレードレ
バー8を構成する第三レバー支持片部11aにより支持
される基部7aが形成されている。前記支持片部11a
は、基部7aの払拭方向両側面(両側面)に凹設された
凹部7bに嵌入することでブレードゴム7を支持してお
り、また、ブレードゴム基部7aの窓面側端面は、両側
縁側ほど窓面に近接する傾斜面7cに形成されている。
尚、7dは基部7aに組込まれた芯材(バーテブラ)で
ある。一方、ブレードゴム7の窓面側の端部である先端
部には、窓面に当接する一対のエッジ部7eを備えて略
逆三角形状に形成されたリップ部7fが形成されてお
り、該リップ部7fと前記基部7aとのあいだの払拭方
向中央部に位置して、細首状のネック部7gが形成され
ており、基部7aとリップ部7fとのあいだに窓面方向
の所定間隙が形成されるように構成されている。そし
て、リップ部7fは、ネック部7gが弾性変形すること
により、ネック部7gを基準として基部7aに対して起
立する起立姿勢と、ネック部7gが弾性変形する状態で
折曲して払拭方向何れかの側方に倒伏する倒伏姿勢との
変姿が許容されるように設定されている。この倒伏姿勢
のとき、リップ部7fの基部7a側に位置する一対のコ
ーナー部である肩部7hは、基部7aの端面7cに当接
するように設定されている。
【0009】ところで、ブレードゴム7に起因する反転
音の発生源は、前述したように、ネック部7gの剛性を
高めることで対応できる。そして、剛性をアップする手
段としては、ネック部7gの窓面払拭方向を向く幅寸法
Wと、窓面方向を向く長さ寸法Hとの設定を変化させる
こと、つまりネック部の寸法を変えることで対応できる
と考えられる。そこで、払拭性能は優れるが静粛性を要
求されるワイパブレード3をモデルM1、M2として用
意するとともに、これらモデルM1、M2のネック部7
gの寸法設定とは異なる寸法のネック部を備えたワイパ
ブレード3のモデルM3〜M12を改善案として用意
し、これら各モデルM1〜M12の座屈荷重、リップ部
7fが一方の倒伏姿勢から他方の倒伏姿勢に変姿すると
きに要する時間(反転時間)を、後述する模擬実験装置
に基づいて測定する。
【0010】まず、座屈荷重の測定は、各ワイパブレー
ド3のモデルM1〜M12をそれぞれリップ部7fが起
立姿勢となる状態でガラス面上にセットし、基部7aに
窓面方向を向く0.0098Nの荷重を作用させた条件
下で、ワイパブレード3を左右方向に強制的に往復反転
移動を行わせ、この状態において、ブレードゴム7を座
屈させる最小荷重である座屈荷重を測定する。尚、前記
座屈荷重測定におけるガラス面の摩擦計数μは0.2と
設定する。
【0011】また、反転時間としては、図3に示すよう
にリップ部7fの肩部7hが一方の基部端面7cに当接
する状態(図3(A))から起立姿勢となり(図3
(B))、他方の基部端面7cに当接する(図3
(C))までに要する時間と設定する。そして、反転時
間の測定は、各モデルM1〜M12をそれぞれリップ部
7fを起立姿勢とした状態で水で濡らしたガラス面上に
セットし、基部7aに0.0098Nの窓面方向に向く
荷重を作用させた条件下で、ワイパブレード3を左右方
向に強制的に往復反転移動を行わせ、このときの反転時
間を測定する。ここで得られる数値(時間)を基準とし
て実際の窓面払拭作動時の反転時間を求めるには、前記
実験で得られた反転時間(模擬反転時間)と、実際の払
拭作動における反転時間との比に基づいて算出すること
ができ、前記模擬反転時間を350で除した数値を反転
時間として採用する。
【0012】さらに、前記各モデルM1、M2の払拭性
能として、リップ部7fを倒伏姿勢としたときのL寸
法、即ち、図4(B)に示すように、倒伏姿勢における
リップ部7fの、ガラス面に当接している一方のエッジ
部7eからネック部7gの中心線までのあいだの寸法L
を測定する。このようにして、各モデルM1〜M12に
ついてそれぞれ得られた測定値、およびネック部7gの
各寸法(幅寸法Wと長さ寸法H)に基づいて算出された
幅寸法Wを長さ寸法Hで除した値(W/H)を図5の表
図に示す。
【0013】前記表図において、モデルM3〜M12の
ものは、それぞれネック部7gの長さ寸法Hについては
モデルM1のものと等しいか短くなっており、幅寸法W
についてはモデルM1のものと等しいか広くなってい
て、ネック部7gの剛性が計られている。これによっ
て、座屈荷重については、モデルM3〜M12のうち、
M9を除く何れのものもモデルM1、M2よりも大きい
値となっており、反転時における座屈現象をなくすこと
ができると想定される。一方、モデルM5のものは座屈
荷重が2.058N/mと一段と大きい値となってお
り、このものの場合、窓面の払拭作動の過程でブレード
ゴム7が座屈することはないが、リップ部7fが起立気
味となって払拭作動時にびびり音がでてしまうと想定さ
れる。また、モデルM9は座屈荷重がモデルM1と略同
様であり、座屈現象を防ぐことができないことが確認さ
れた。これらの結果から、ブレードゴム7のネック部7
gにおける剛性は、リップ部7fが起立姿勢となってい
る状態で、かつ、基部7aに0.0098Nの荷重を作
用させた条件下において、座屈荷重が略1.08N/m
から1.96N/mのあいだに設定される剛性を有して
いることが好ましいと判断される。
【0014】また、反転時音の発生源の一つである肩部
7hと基部端面7cとの当接音については、前記当接が
衝撃的なものにならないよう反転時間を長くすることで
静粛になることが知られている。そして、モデルM3〜
M12のうち、モデルM9を除く全てのものについて
は、モデルM1、M2の反転時間よりも長くなってお
り、静粛性の向上が計れると想定される。一方、反転時
間が他のものに比して一段と長いモデルM3について
は、反転時間に要する距離が長すぎて払拭性能が劣って
しまうことが想定される。また、モデルM9のものは、
反転時間がモデルM1と略同様に短いままとなってお
り、反転時における肩部7hと基部端面7cとの当接音
が衝撃的なものになると想定される。これらの結果か
ら、ブレードゴム7のネック部7gにおける剛性は、リ
ップ部7fが一方の倒伏姿勢から他方の倒伏姿勢となる
までの反転時間が略0.02秒から0.034秒のあい
だに設定される剛性を有していることが好ましいと判断
される。
【0015】さらに、払拭性能について検討する。ネッ
ク部7gの剛性がアップして座屈荷重が大きくなりすぎ
たり、反転時間が長すぎたりすると、リップ部は起立気
味になり、払拭性能が低下する惧れがあり、図5の表図
に示すように、モデルM3のものは反転時間が長すぎて
L寸法が大きくなってしまい、払拭性能に支障が生じる
ていることが想定される。また、その他の各モデルM4
〜M12のものは、モデルM1、M2のL寸法とそれほ
ど変ることがなく、払拭性能についても殆ど同様の性能
を維持できるものと想定される。
【0016】図6は、前記測定結果について座屈荷重と
反転速度との相関関係をプロットしたグラフ図であり、
一点鎖線で囲った範囲のワイパブレード3については、
払拭性能を低下させることなく反転時音の低減が計れる
ものと想定される。そして、これらのことから、前記各
剛性を満足するネック部7gの寸法を考慮した結果、ネ
ック部7gは、幅寸法Wを長さ寸法Hで除した値(W/
H)が、略0.5から0.7のあいだの数値、即ち、式 0.5≦W/H≦0.7 に設定されると判断される。従って、ネック部7gの寸
法を前記寸法の範囲とし、さらに、ネック部7gの剛性
を、前記設定範囲の座屈荷重、および/または、前記設
定範囲の反転時間となるようなものに設定することで、
静粛性に優れ、かつ、払拭性能に優れたワイパブレード
を提供できると考察される。因みに、モデルM1、モデ
ルM10、モデルM12のワイパブレード3を用いたワ
イパ装置において、ワイパブレード3の払拭速度を低
速、高速としたときの下反転位置、上反転位置における
反転音を測定し、その結果を図7に示される表図に示
す。該表図からも明らかなように、モデルM10および
モデルM12のものは、モデルM1のものに比べておよ
そ2デシベル(dB)程度の低減がなされていることが
判明した。
【0017】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、ワイパブレード3により窓面を往復反転しな
がらの払拭作動する場合に、ブレードゴム7のネック部
7gの剛性が低いと、反転時においてブレードゴム7が
座屈したり、肩部7hが基部端面7cに当接する音が大
きくなって静粛性が低下する。そして、本発明のもの
は、ネック部7gの幅寸法Wと長さ寸法Hとを、前述し
たように、式 0.5≦W/H≦0.7、 の範囲に設定するとともに、ネック部7gの剛性を、基
部7aに0.0098Nの荷重を作用させた条件下にお
いて座屈荷重が略1.08N/mから1.96N/mの
あいだに設定され、さらに、反転時間が略0.02秒か
ら0.034秒のあいだに設定されている。これによっ
て、反転時において、ブレードゴム7が座屈することが
なく、しかも、肩部7hの基部端面7cとの当接が衝撃
的になることもなく、反転時における静粛性を高めるこ
とができる。そのうえ、前記設定されたネック部7gの
剛性は、払拭作動時にリップ部7fが起立姿勢になりす
ぎることがなく、払拭性能を低減させることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の正面図である。
【図2】ワイパブレードの側面図である。
【図3】図3(A)、(B)、(C)はそれぞれブレー
ドゴムの反転を説明する断面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれワイパブレード
の断面図、要部の一部断面図である。
【図5】ワイパブレードのモデルを用いて測定した結果
を示す表図である。
【図6】ワイパブレードの座屈荷重と反転時間との相関
関係を示すグラフ図である。
【図7】モデルM1、M10、M12を用いたときの反
転時における測定音を示す表図である。
【符号の説明】
1 ワイパアーム 2 ピボット軸 3 ワイパブレード 4 アームサポート 5 アームシャンク 6 アームピース 7 ブレードゴム 7a 基部 7e エッジ部 7f リップ部 7g ネック部 8 ブレードレバー 9 第一レバー 10 第二レバー 11 第三レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 剛志 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 (72)発明者 千明 逸子 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 (72)発明者 原嶋 光夫 埼玉県加須市大字下高柳字沼頭311番地 日本ワイパブレード株式会社内 (72)発明者 春原 貴志 埼玉県加須市大字下高柳字沼頭311番地 日本ワイパブレード株式会社内 Fターム(参考) 3D025 AE16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパアームの先端に取付けられるブレ
    ードレバーにブレードゴムを支持してなるワイパブレー
    ドにおいて、前記ブレードゴムに、ブレードレバーに支
    持される基部と、該基部に一体的に設けられ窓面を払拭
    するリップ部と、基部とリップ部とのあいだに形成さ
    れ、ワイパブレードの往復反転作動に伴いリップ部が基
    部に対して一方の倒伏姿勢から起立姿勢を経由して他方
    の倒伏姿勢に変姿するのを許容する細首状のネック部と
    を形成するにあたり、前記ネック部は、リップ部が起立
    姿勢となっているブレードゴムに0.0098Nの荷重
    を作用させた状態でのネック部の座屈荷重が、略1.0
    8N/mから1.96N/mのあいだの剛性に設定さ
    れ、かつ、ネック部の幅寸法を長さ寸法で除した値が、
    略0.5から0.7のあいだとなるように寸法設定され
    ているワイパブレード。
  2. 【請求項2】 ワイパアームの先端に取付けられるブレ
    ードレバーにブレードゴムを支持してなるワイパブレー
    ドにおいて、前記ブレードゴムに、ブレードレバーに支
    持される基部と、該基部に一体的に設けられ窓面を払拭
    するリップ部と、基部とリップ部とのあいだに形成さ
    れ、ワイパブレードの往復反転作動に伴いリップ部が基
    部に対して一方の倒伏姿勢から起立姿勢を経由して他方
    の倒伏姿勢に変姿するのを許容する細首状のネック部と
    を形成するにあたり、前記ネック部は、前記往復反転作
    動時に、一方の倒伏姿勢から他方の倒伏姿勢に変姿する
    までのあいだに要する時間が、略0.02秒から0.0
    34秒のあいだとなる剛性に設定され、かつ、ネック部
    の幅寸法を長さ寸法で除した値が、略0.5から0.7
    のあいだとなるように寸法設定されているワイパブレー
    ド。
  3. 【請求項3】 ワイパアームの先端に取付けられるブレ
    ードレバーにブレードゴムを支持してなるワイパブレー
    ドにおいて、前記ブレードゴムに、ブレードレバーに支
    持される基部と、該基部に一体的に設けられ窓面を払拭
    するリップ部と、基部とリップ部とのあいだに形成さ
    れ、ワイパブレードの往復反転作動に伴いリップ部が基
    部に対して一方の倒伏姿勢から起立姿勢を経由して他方
    の倒伏姿勢に変姿するのを許容する細首状のネック部と
    を形成するにあたり、前記ネック部は、リップ部が起立
    姿勢となっているブレードゴムに0.0098Nの荷重
    を作用させた状態でのネック部の座屈荷重が、略1.0
    8N/mから1.96N/mのあいだとなる剛性に設定
    され、前記往復反転作動時に、一方の倒伏姿勢から他方
    の倒伏姿勢に変姿するまでのあいだに要する時間が、略
    0.02秒から0.034秒のあいだとなる剛性に設定
    され、かつ、ネック部の幅寸法を長さ寸法で除した値
    が、略0.5から0.7のあいだとなるように寸法設定
    されているワイパブレード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008534385A (ja) * 2005-04-08 2008-08-28 プジョー シトロエン オートモビル エス アー 改良されたワイパーのスクレーパおよびそのようなスクレーパを備えるワイパーブレード
JP2016179456A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 三ツ星ベルト株式会社 ワイパー

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