JPH0577668B2 - - Google Patents

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JPH0577668B2
JPH0577668B2 JP1003869A JP386989A JPH0577668B2 JP H0577668 B2 JPH0577668 B2 JP H0577668B2 JP 1003869 A JP1003869 A JP 1003869A JP 386989 A JP386989 A JP 386989A JP H0577668 B2 JPH0577668 B2 JP H0577668B2
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JP
Japan
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piperazinone
tetramethyl
dimethyl
compounds
prepared
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JP1003869A
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Taayuan Rai Jon
Nae Son Pyongu
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Goodrich Corp
Original Assignee
BF Goodrich Corp
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Publication date
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Publication of JPH0577668B2 publication Critical patent/JPH0577668B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D241/00Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings
    • C07D241/02Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D241/00Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings
    • C07D241/36Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D241/38Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings condensed with carbocyclic rings or ring systems with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atoms
    • C07D241/40Benzopyrazines
    • C07D241/44Benzopyrazines with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D243/00Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D243/06Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms having the nitrogen atoms in positions 1 and 4
    • C07D243/08Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms having the nitrogen atoms in positions 1 and 4 not condensed with other rings
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    • C07D243/00Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D243/06Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms having the nitrogen atoms in positions 1 and 4
    • C07D243/10Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms having the nitrogen atoms in positions 1 and 4 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3442Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having two nitrogen atoms in the ring

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Polymers & Plastics (AREA)
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  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な置換2−ケト−1,4−ジアザ
シクロアルカンに関する。 〔従来の技術〕 天然もしくは合成の如何を問わず、材料はそれ
から作られた製品を市場で永続させるのであれ
ば、使用条件下において十分な耐分解性を示さな
ければならない。十分な耐分解性に欠ける場合に
は、構造の完全さが部分的又は全体的に失われた
り、製品が変色したりもしくは黒色化したり、可
撓性及びレジリエンスが損われたり、又はこれら
の現象が組合されてみられたりするなどの現象が
普通認められる。かかる現象は空気(酸素)、熱
及び光、特に紫外線によつて促進又は触媒作用さ
れる。 材料の保護のために、安定剤と総称される成分
が分解を防止又は阻止すべき材料と混合される。
これらの安定剤はまちまちの複雑なやり方で作用
する。すなわち、材料の熱及び酸素分解を安定化
させる化合物は同一材料の光分解を安定化し得な
いだろうし、その反対の場合も同様であろう。更
に或る種類の材料の酸素分解に対する安定剤とし
て作用する化合物は他の種類の材料の場合には比
較的不活性であることもある。このようにして、
安定剤化合物は更にそれらが示す活性及び安定化
作用の種類に依つて酸化防止剤、耐オゾン剤、熱
安定剤及び紫外線安定剤に分類される。多くの場
合に、最適の保護を得るために、或る種の分解に
対して最大の保護を与えるように特別に選ばれた
化合物の混合物がしばしば使用される。或る場合
には、可塑剤としては高度に有効であるが紫外線
分解を促進する傾向のある可塑剤の相反効果を打
ち消すためにわざわざ選ばれることもある。言葉
を換えて言えば、可塑化された材料は可塑剤を添
加しない場合より一層分解され易いのである。一
般的な経験則として可塑剤は安定剤としてはほと
んど有効でなく、逆に安定剤は可塑剤としてはほ
とんど有効でないことが認められている。そし
て、好ましい安定剤特性を有する化合物が可塑剤
としては好ましくない性質をもち、逆に好ましい
可塑剤特性をもつ化合物が安定剤としては好まし
くない性質をもつこともよくあることである。 本発明は、(a)ヒンダードアミン、更に詳しくは
ヒンダード環状ケトジアザアルカンとして分類さ
れる新規な紫外線安定剤及び(b)この環状ケトジア
ザシクロアルカンを配合した新規な組成物に関す
る。これらの新規化合物の基本構造は、(a)ジアザ
環の2個のN原子(M1及びN4原子)の間の固定
二炭素ブリツジとジアザ環の残りの部分の2もし
くはそれ以上のC原子からなる可変長ブリツジを
有し、(b)前記固定二炭素ブリツジのN1−隣接カ
ルボニルを有し、そして(c)前記固定二炭素ブリツ
ジの少なくともN4−隣接炭素原子が、環化して
環状置換体を形成してもよい2個の置換体(即
ち、多置換)を有する多置換2−ケト−1,4−
ジアザシクロアルカンである。単一環状もしくは
環状可能な置換体をもつモノ環状、又は二環状も
しくは三環状でもよい、これらの化合物は、実質
上無色の有機材料の紫外線安定剤として有用であ
る。これらの化合物ダイマー及びビス化合物を形
成することもできる。この基本構造のジアザ環は
6〜9員環となることができ、更に好ましくは6
〜8員環、もつとも好ましくは6〜7員環であ
る。 4,4,6,6−テトラメチル−1,5−ジア
ザシクロヘプタン−2−オンはナトリウムアジド
による6員環のシユミツト転位によつて調製でき
ることが知られている(ドイツ特許第2428877号)
が、同様にしてN1−隣接カルボニルを有する6
員1,4−ジアザ環に到達する方法は知られてい
ない。 シクロヘキサノンを出発物質としてビス(1−
シアノシクロヘキシル)アミンの環化によつて、
そして水素化リチウムアルミニウムで環元して
1,4−ジアザ3,3,5,5−ジペンタメチレ
ン−2−イミノを生成させ、無水酢酸で処理し、
そして塩酸と一緒に加熱することによつて1,4
−ジアザ(3,3,5,5)−ジペンタメチレン
−2−オンを製造できることは知られている。こ
のことは、Helmut EggのMonatshefto fur
Chemie,106,1167−1173(1975)に非常に詳し
く記載されている。しかし、シクロヘキサノンの
代わりにアセトンを出発物質とした場合には、同
様な方法で3,3,5,5−テトラメチル−ピペ
ラジン−2−オンを生成する反応は進行しない。
このEggの文献は、各対称N4−隣接炭素が6員
環の一員で各N4−炭素上への環状置換体が常に
同一である置換ピペラジン類を示唆している。固
定二炭素ブリツジのN4−隣接炭素原子上への単
一の環状置換体はEggの技術によつては調製でき
ない。 シス−3,3−ジメチル−デカヒドロキノオキ
サリン−2−オンは、なかなか得難いシス−1,
2−ジアミノシクロヘキサンからBinder,J.の米
国特許第2920077号によつて調製されており、そ
してこのシス−化合物は医薬品、織物用助剤及び
各種合成物質の製造用の有用な中間体であるが開
示されている。この文献は、トランス−1,2−
ジアミノシクロヘキサンは過剰のクロロ酢酸もし
くはその塩で1,2−ジアミノシクロヘキサン−
N,N′−テトラ酢酸に転化でき、この生成化合
物はシス出発物質と挙動が全く異なることが記載
されている。このシス−2−ケト−1,4−−ジ
アザシクロアルカンはシス−1,2−ジアミノシ
クロヘキサンの水溶液をアセトンシアンヒドリン
と反応させ、そして反応溶液を加熱乾固させるこ
とによつて調製される。この文献はトランス−
5,6−ポリアルキレン−2−ケト−ジアザシク
ロアルカンの生成は示唆しておらず、この化合物
をどうすれば製造出来るかについての示唆もな
い。それにも拘らず、本発明者等はシス−2−ケ
ト−1,4−ジアザシクロヘキサンを生成させる
方法と類似の方法でトランス−2−ケト−1,4
−ジアザシクロヘキサンを生成させることができ
ることを見出した。 Binderの教えるところに従つて、エチレンジ
アミンをシクロヘキサンジアミンに置き換えて
3,3−ジメチル−2−ケト−ピペラジンを得る
ことができる。しかし、置換エチレンジアミンを
用いた場合には、置換体はジアザ環の第6炭素に
現われる。例えば、1,2−プロパンジアミンを
用いた場合には、3,3,6−トリメチル−2−
ケト−ピペラジンが生成し、2−メチル−1,2
−プロパンジアミンを用いた場合に得られる化合
物は、3,3,6,6−テトラメチル−2−ケト
−ピペラジンである。第6−置換及び第3−置換
炭素はジアザ環の同一のN−隣接原子について対
称炭素原子(以下、対称N−隣接炭素原子とい
う)ではない。これらの化合物は本明細書の特許
請求の範囲に記載した、本発明の新規化合物とは
全く異なるものである。更に、3,3,6,6−
テトラアルキル置換ジアザシクロアルカン−2−
オンは紫外線安定剤としては比較的無効であり、
本発明者等の知見によれば置換体が対称N−隣接
炭素原子にあればあるほど安定効果がよくなる。 2,2,4−トリメチル−テトラヒドロキノリ
ンは水素添加してシス及びトランス2,2,4−
トリメチルデカヒドロキノリンの混合物を生成さ
せることができ、そして一般にはトランス異性体
が多量成分である。しかし、2,2−ジメチルテ
トラヒドロキノオキサリンは同様な方法では水添
されない。全く予想外なことに、2−ケト置換体
を与え、そして一般には容易に水添されないアミ
ドを形成させることによつて3,3−ジメチル−
テトラヒドロキノオキサリン−2−オンが純粋な
シス−3,3−ジメチル−デカヒドロキノオキサ
リン−2−オンに水添され、この化合物は実質的
に無色の有機材料もしくはキヤリヤー中にブレン
ドした時に安定な紫外線吸収組成物を提供する。 米国特許第3920659号に開示されたテトラアル
キル置換ピペラジンジオンも有用な紫外線安定剤
として知られており、これらの安定剤においては
2個のN4−隣接対称C原子がそれぞれジアルキ
ル置換体を有している。これらの化合物は、米国
特許出願第239350号(ドイツ公開公報第2315042
号)に開示されるようにテトラアルキル置換ピペ
ラジンに還元できる。しかしながら、対称N4
隣接C原子に合計2もしくはそれ以上の置換体を
もつモノケト構造、即ち2−ケト−1,4−ジア
ザシクロアルカン構造如何にすれば調製できるか
についての示唆はない。 上述のテトラアルキル置換ピペラジンのほか
に、トリシクロ−1,4−ジアザアルカン及びジ
ケト−トリシクロ−1,4−ジアザアルカンが良
好な安定剤であることが知られている。しかし、
多置換ビシクロ−1,4−ジアザアルカン及び2
−ケト−ビシクロ−1,4−ジアザアルカンの実
質的に無色の光吸収性有機材料中における紫外線
安定剤としての効率は知られていなかつた。これ
は、これらの1,4−ジアザシクロアルカン及び
1,4−ジアザシクロアルカノンが容易には入手
できなかつたし、従つて試験されなかつたからで
ある。 〔発明が解決しようとする課題〕 従つて、本発明は前記した従来技術の現状に鑑
み、有機高分子の紫外線に対する安定化に有用な
化合物を提供することをその目的とする。 本発明に従えば、1,2−エタン−ビス−(N1
−3,3,5,5−テトラメチル−2−ピペラジ
ノン)、N1−t−オクチル−3,3−ペンタメチ
レン−5,5−ジメチル−2−ピペラジノン、
N1−アルキル(C12〜C18)−3,3,5,5−テ
トラメチル−2−ピペラジノン、N1−アルキル
(C12〜C18)−3,3−ペンタメチレン−5,5−
ジメチル−2−ピペラジノン及びN1−フエニル
−3,3,5,5−テトラメチル−2−ピペラジ
ノンの群から選ばれる少なくとも一種の置換2−
ケト−1,4−ジアザシクロアルカン化合物が提
供される。 これらの化合物はポリ炭化水素、ポリエステ
ル、ポリエステル樹脂、ポリアミド、ビニルポリ
マー、セルロースエーテルもしくはセルロースエ
ステルなどの有機高分子に、好ましくは均質に配
合分散することによつて、紫外線に安定な組成物
が得られる。これらの安定剤の使用量は、好まし
くは、紫外線分解を受ける有機高分子100重量部
当り安定剤約0.01〜5重量部、更に好ましくは約
0.1〜1重量部である。 本発明に従つた化合物は以下の例6E及びFの
ようにして製造できるが、この方法について更に
一般的に記載すれば以下の通りである。 先ず、末端アミノ基を有し、かつ所望の目的化
合物を製造するのに適当なアルキル、シクロアル
キル又はアルアルキル置換基を有する分岐アミン
出発物質を選定する。この出発アミンをアセトン
シアンヒドリンと反応させることによつて、シア
ンヒドリンのOH基及びON基を結合させた炭素
原子が所望の環化1,4−ジアザシクロアルカン
−2−オンのケト基の炭素原子を構成させる。 上記反応は、典型的には、アルカリ金属の水酸
化物(例えば微粉体状又は濃厚液状のNaOH)、
クロロホルム又はブロモホルム及び適当な第4級
アンモニウムクロライドから成る相移動触媒(例
えばBTAC)の存在下に、加熱することなく進
行する。溶媒は使用してもしなくてもよい。過剰
のハロホルムを使用する場合には溶媒としても使
用出来るので別の溶媒は必要でない。 反応混合物は例えば濾過処理して固形物であれ
ばそのまま回収して、溶媒から再結晶して精製す
る。生成物が例えば油状のような液状であれば、
油を回収し、溶媒から濃縮して得ることができ
る。 本発明に係る組成物は、普通変色及び/もしく
は脆化現象によつて現れる熱酸化もしくは化学光
線の有害作用に抗するために安定化された有機高
分子である。多置換2−ケト−1,4−ジアザシ
クロアルカンで安定化させることが出来る公知物
質の例としては、天然ゴム、シスポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエンゴム、ジエン−ニトリ
ルゴム、ポリエピハロヒドリンポリマーなどのよ
うな合成ゴム、ポリウレタン、PVC樹脂、ABS
樹脂、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポ
リメタクリレート、ポリカーボネート、ワニス、
フエノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエポキ
シド、ポリエステル、並びにポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレンポリマー、エ
チレン−プロピレン−ジエンポリマー、エチル−
ビニルアセテートポリマーなどのようなポリオレ
フインホモ及びコポリマーなどがあげられる。多
置換2−ケト−1,4−ジアザシクロアルカン類
は、ABS樹脂ブレンド、PVC及びポリメタクリ
レートブレンド、EPDMポリマー中のポリプロ
ピレンブレンドの如きポリオレフインホモポリマ
ー及びコポリマーのブレンドなどのようなポリマ
ー材料の混合物及びブレンド体を安定させるのに
使用することもできる。 本発明の置換2−ケトジアザシクロアルカン
は、炭素数3までのα−オレフイン(例えばエチ
レン、プロピレン)のポリ−α−モノオレフイン
ホモポリマー及びそれらのコポリマー;ビニルハ
ライドの重合もしくはビニルハライドと重合可能
な不飽和化合物(例えば、ビニルエステル、α,
β−不飽和酸、α,β−不飽和エステル及び不飽
和炭化水素など)との共重合によつて得られるビ
ニル樹脂;例えばポリオールと有機ポリイソシア
ネートとから調製されるポリウレタン;ポリメチ
レンテレフタレートのようなポリアミド;ビスフ
エノール−Aとホスゲンから調製されるポリカー
ボネート;ポリアセタール;ポリエチレンオキシ
ド;ポリアクリロニトリルのようなポリアクリ
ル;2,6−ジメチルフエノールなどから調製さ
れるもののようなポリフエニレンオキシドの如き
一般の固体ポリマーに対する紫外線安定剤として
特に有用である。上記ポリマーを調製するのに使
用されるα−モノオレフインモノマーとしては、
エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンデンなどがあげられる。紫外線分解に対
してポリプロピレンを安定化させる公知の置換2
−ケトジアザシクロアルカンと同様に、すぐれた
結果が本発明の化合物を用いて得られる。 本発明の安定化組成物はそれから作られたプラ
スチツク製品が屋外もしくは屋内において強い化
学光線下において使用されるような場合に特に有
用である。 本組成物中には、置換2−ケトジアザシクロア
ルカンと一緒に多くの公知の配合成分を使用して
もよい。そのような配合剤を例示すれば、亜鉛、
カルシウム及びマグネシウムの酸化物のような金
属酸化物、ステアリン酸及びラウリン酸のような
脂肪酸並びにステアリン酸のカドミウム、亜鉛及
びナトリウム塩やオレイン酸鉛のような脂肪酸
塩;炭酸カルシウム及びマグネシウム、硫酸カル
シウム及びバリウム、ケイ酸アルミニウム、アス
ベストなどの充填剤;ジイソブチル、ジイソオク
チル、ジイソデシル及びジベンジルなどのオレエ
ート、ステアレート、セバケート、アゼレート及
びフタレートなどのようなジアルキル及びジアリ
ール有機酸の如き可塑剤及びエキステンダー;
ASTM2型ペトロリウムオイル、パラフイン油、
ヒマシ油、トール油、グリセリンなど;2,6−
ジ−t−ブチルパラクレゾール、2,2′−メチレ
ンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフエノー
ル)、2,2′−チオビス−(4−メチル−6−t−
ブチルフエノール)、2,2′−メチレンビス−6
−t−ブチル−4−エチルフエノール、4,4′−
ブチリデンビス−(6−t−ブチル−m−クレゾ
ール)、2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−
ブチルアニリノ)−4,6−ビス(オクチルチオ)
−1,3,5−トリアジン、ヘキサヒドロ−1,
3,5−トリス−β−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニル−s−
トリアジン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
テトラキスメチレン−3(3′,5′−ジ−t.−ブチル
−4′−ヒドロキシフエニル)プロピオネートメタ
ン、ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウ
リルチオジプロピオネート、トリ(ノニルフエニ
ル)−ホスフアイト、スズチオグリコレートなど
のような酸化防止剤;並びに顔料、粘着剤、防炎
剤(難燃剤)、殺菌剤などがあげられる。 本発明の組成物に使用するのに特に興味がある
のは抗酸化安定剤である。本発明の2−ケト−ジ
アザアルカン化合物は紫外線安定剤であるので、
組成物の紫外線及び酸素の両者に対する安定性を
達成するために本発明の組成物に酸化防止剤を添
加することは有益である。この酸化防止剤は材料
100重量部当り約0.1〜約10重量部、好ましくは約
0.2〜約5重量部の範囲で使用される。使用され
る酸化防止剤の種類としては、ホスフエート、ス
ルフイド及びフエノール酸化防止剤があげられ、
特にフエノール酸化防止剤が好ましい。 フエノール酸化防止剤の例を挙げれば、2,6
−ジ−t−ブチルフエノール、2−メチル−4,
6−ジノニルフエノール、2,6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール、2,2′−メチレンビス(4
−メチル−6−t−ブチルフエノール)、1,
1′−メチレンビス(2−ナフトール)、4,4′−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフエノー
ル)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−m−
クレゾール)などである。任意のフエノール酸化
防止剤を本発明の置換2−ケト−ジアザシクロア
ルカンと一緒に用いて組成物の熱及び酸素に対す
る安定性が改良されるが、一層好ましいフエノー
ル酸化防止剤はエステルもしくはヘテロ環核にア
ルキルヒドロキシフエニル置換体をもつものであ
る。 エステル核にアルキルヒドロキシフエニル置換
体をもつフエノール酸化防止剤の例は、米国特許
第3330859号及び米国特許第3627725号に開示され
たジーラウリル−α,α′−ビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート
に代表される化合物であり、またテトラキス(メ
チレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒド
ロキシフエニル)プロピオネート)メタンに代表
される化合物などである。 ヘテロ環核にアルキルヒドロキシフエニル置換
体をもつフエノール酸化剤の例は、英国特許第
977589号に開示される2,4,6−トリス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルチ
オ)−1,3,5−トリアジンで代表される化合
物;米国特許第3567724号に開示される1,3,
5−トリス−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフエニル)プロピオニル−s−トリ
アジンに代表される化合物;米国特許第3694440
号に開示される1,3,5−トリス(4′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフエニルプロピオ
ニルオキシエチル材プロピオニル)ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジンなどによつて代表され
る化合物などである。 イソシアヌレート核にアルキルヒドロキシフエ
ニル置換体をもつフエノール酸化防止剤化合物の
例は、米国特許第3531483号に開示され、かつ、
トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレートによつて代表さ
れる化合物;米国特許第3678047号に開示され、
かつ、2,2′,2″−トリス−(3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオ
ニルオキシ)−エチルイソシアヌレートによつて
代表される化合物などである。 熱安定剤として有用なその他のヒンダードフエ
ノールとしては、米国特許第3920659号に開示さ
れた化合物並びに本明細書に引用する係属中の米
国特許出願第697345号及び同第697387号に開示さ
れた化合物があげられる。 本発明の2−ケト−ジアザシクロアルカン安定
剤は、必要ならその他の配合成分と一緒に、公知
の混合方法及び装置を用いて基体と混合して、押
出成形、プレス成形、ブロー成形などによつてフ
イルム、フアイバーもしくは成形製品にすること
ができる組成物を生成させることができる。公知
の混合装置としては内部混合ケトル、バンバリー
ミキサー、ヘンシエルミキサー、2ロールロール
練り機、押出機ミキサーもしくはその他の標準的
な装置などがあげられる。標準的な混合時間及び
温度を使用できる。目的は各成分を充分そして均
質に混合することである。2−ケト−ジアザアル
カンをプラスチツク材料に添加する時に使用する
好ましい混合方法は、ヘキサンもしくはベンゼン
のような液体に前記化合物を溶解もしくは懸濁さ
せ、この溶液もしくは懸濁液中に粉体状のプラス
チク材料を添加し、液体を蒸発除去し、そして製
品に成形する前に安定化プラスチツク材料を押出
機混合することである。 高分子材料と置換2−ケトジアザシクロアルカ
ンを含む特定の組成物の紫外線安定性は当該組成
物の調製サンプルを例えば約140〓(60℃)の温
度で操作するウエザオメーター(Weather−O−
Meter)中でキセノンもしくは炭素アーク光に曝
すことによつて評価できる。サンプルの分解は
IR分光分析計によつて1720cm-1のカルボニル吸
収バンドを定期的に測定することによつて追跡で
きる。カルボニルの急速な生成はサンプルの分解
を示す。この方法はよく知られた方法であり、例
えばRanby及びRabekによつて
Photodegradation,Photo−Oxidation and
Photostabilization of Polymers(ポリマーの光
分解、光酸化及び光安定)(John/Wiley&
Sons,N.Y.,N.Y.,(1975))第129頁以降に開
示され、また米国特許第3909493号に開示されて
いる。サンプルの分解はサンプルを180゜曲げたと
きの目に見える亀裂の発生によつてもチエツクで
きる。 組成物のサンプルは140℃の空気循環炉中での
老化後のサンプルの変色及び/又は脆化時間を測
定することによつても酸化及び熱安定性のチエツ
クができる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例によつて更に説明する。
2−ケト−ジアザシクロアルカン、特に本発明の
2−ケト−ジアザシクロアルカンの詳細な調製方
法、並びにサンプル組成物の調製、詳細な試験方
法及び結果を示す。特にことわらない限り、部は
重量部を、温度は℃を示す。重量部と容積部との
関係はグラム対ミリリツトルである。 例 1(参考例) A Binder(米国特許第2920077号)に記載され
た方法による3,3−ジメチル−デカヒドロキ
ノオキサリン−2−オンの調製 水100部中のシス−1,2−ジアミノシクロヘ
キサン22.8部の溶液に室温でアセトンシアンヒド
リン17部を添加した。この溶液は濁り、そして油
が分離した。室温で半時間撹拌後、この分散液を
90−95゜に加熱し、そしてアンモニアを放出させ
乍ら室温で更に8時間撹拌した。次に反応液を真
空下に蒸発乾固させ、黄色残渣をアセトンから再
結晶させた。この化合物の融点は165−6℃であ
り、3,3−ジメチル−デカヒドロキノオキサリ
ン−2−オンとして確認された。この化合物
0.5phr(樹脂100部に対する部数)をハーキユレス
プロフエツクス(Profex)6501ポリプロピレン
にブレンドし、フイルムに押出した。このフイル
ムを組成物の分解が始まるまで(第1表に示すよ
うに約2000時間であつた)、キセノンウエザオメ
ーター中で風化させた。 B Hinsberg(Ann.292245(1896)及び248
71(1888)参照)の方法による3,3−ジメチ
ル−デカヒドロキノオキサリン−2−オンの調
製 フラスコ中にo−フエニレンジアミン5.4部を
入れ、これにエチル−2−ブロモイソブチレート
をエタノール溶媒と共に添加した。この反応混液
を加熱し、3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ
キノオキサリン−2−オンを回収した。触媒の存
在下に水添することにより、3,3−ジメチル−
デカヒドロキノオキサリン−2−オンが生成し
た。これは上記例1Aと同様にしてポリプロピレ
ンに0.5phr濃度で使用した場合約2000時間の安定
性を示した(第1表参照)。 C 係属中の米国特許出願第835066号に詳しく説
明した方法による3,3−ジメチル−デカヒド
ロキノオキサリン−2−オンの調製 250mlフラスコにo−フエニレンジアミン5.4部
及びクロロホルム40部を入れ、次に50%NaOH
水溶液20部を添加し、更にベンジルトリエチルア
ンモニウムクロリド(BTAC)0.5部を加えた。
フラスコを永浴中で冷却し、クロロホルム10部中
のアセトンシアンヒドリン5.5部を30分間で滴加
した。フラスコを氷浴中で更に2時間冷却し、次
に加温して室温で更に2時間保持した。90%超の
転化率が得られた。反応生成物を処理し、過
し、CHCl3で数回洗浄し、そして乾燥して3,3
−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
オキサリン−2−オンを得た。これをエタノール
に溶解し、常法で水添した。 例 2(参考例) 前述のようにして(更に詳しくはMonatshefto
fur Chemie106,1167−1173(1975)参照)、シク
ロヘキサノンを出発物質としてビス(1−シアノ
シクロヘキシル)アミンの環化、水素化アルミニ
ウムを用いる還元による3,3,5,5−ジペン
タメチレンピペラジン−2−イミンの生成、無水
酢酸による処理及び塩酸による加熱によつて3,
3,5,5−ジペンタメチレンピペラジン−2−
オンを調製した。 例1に記載したようにして、上で調製した3,
3,5,5−ジペンタメチレン−2−オン0.5部
をポリプロピレン中にブレンドし、生成組成物を
フイルムに成形し、そして試験した。試験結果か
らこの組成物紫外線安定性は1200時間より大であ
つた。この公知化合物の構造は次の通りである。
【式】 例 3(参考例) A 3,3,6−トリメチル−2−ピペラジノン
の調製
【式】 米国特許第2920077号に記載のようにして、2
の3つ口フラスコに1,2−ジアミノプロパン
148.3g(2モル)及び水約500mlを装入した。撹
拌し乍ら、水100ml中のアセトンシアンヒドリン
170.2g(2モル)を20分間で添加した。反応を
80−92℃で24時間進行させ、未反応物を15mmHg
で除去した。放置することによつて固形物を生成
した残渣は、アセトンに溶解再結晶して融点が
115−117゜であつた。 元素分析値 計算値:55.35%C、10.84%H、21.52%N 実測値:60.43%C、10.09%H、20.66%N この化合物の構造はIR、NMR及び質量分析計
データで支持された。元素分析値の誤差は化合物
の吸湿性によるものと想定される。 同様な方法で他のジアルキル置換体、例えば3
−ヘキシル−3−メチル−シス−デカヒドロキノ
オキサリン−2−オンを得ることができる。 B 4−(β−ヒドロキシエチル)−3,3,6−
トリメチル−2−ピペラジノンの調製
【式】 上述の例3Aのようにして調製した3,3,6
−トリメチル−2−ピペラジノン23.4g(0.15モ
ル)、エタノール約100ml及びエチレンオキシド
7.3g(0.165モル)をオートクレーブ中に装入
し、163℃で6時間反応させ、冷却した。減圧下
に分留して6.0mmHgでの沸点198−202゜の透明なシ
ロツプを得た。これは4−(β−ヒドロキシエチ
ル)3,3,6−トリメチル−2−ピペラジノン
であることが確認された。 C 3,3,6,6−テトラメチル−2−ピペラ
ジノンの調製
【式】 例3Aと同様にして、2−メチル−1,2−ジ
アミノプロパン、水及びアセトンシアンヒドリン
を反応させ、反応生成物を回収した。アセトンに
溶解して再結晶したところ、このものが3,3,
6,6−テトラメチル−2−ピペラジノンである
ことが確認された。 同様にして、予じめ選定したジアミンとシアノ
ヒドリン誘導体から出発してその他の所望の置換
体を製造することができる。例えば、3,3−ペ
ンタメチレン−6,6−ジエチル−2−ピペラジ
ノン、3,3−ペンタメチレン−6,6−ジメチ
ル−2−ピペラジノンなどを製造できた。 D N1−プロピル−3,3,6,6−テトラメ
チル−2−ピペラジノンの調製
【式】 ジアザ環のN1原子への置換体は水酸化ナトリ
ウムのような塩基及び調製すべき置換体のハロゲ
ン化物の存在下に作ることができた。例えば、
N1−プロピル−3,3,6,6−テトラメチル
−2−ピペラジノン、N1−イソプロピル−3,
3,6,6−テトラメチル−2−ピペラジノン、
N1−オクチル−3,3,6,6−テトラメチル
−2−ピペラジノン、N1−オクチル−3,3−
ペンタメチレン−6,6−ジメチル−2−ピペラ
ジノン、N1−アルキル(C12−C18)−3,3,
6,6−テトラメチル−2−ピペラジノン、N1
−アルキル(C12−C18)−3,3−ペンタメチレ
ン−6,6−ジメチル−2−ピペラジノンなどを
この方法で製造することができた。 E N4−プロピル−3,3,6,6−テトラメ
チル−2−ピペラジノンの調製
【式】 ジアザ環のN4原子上の置換体は、適当な溶媒
中で所望の置換体のハロゲン化物と加熱し、アン
モニウム塩を生成させ、そして水酸化ナトリウム
で処理することによつて結合され、所望のN4
置換化合物を生成させることができた。例えば、
N4−プロピル−3,3,6,6−テトラメチル
−2−ピペラジノン、N4−オクチル−3,3−
ペンタメチレン−6,6−ジメチル−2−ピペラ
ジノン、N4−アルキル(C12−C18)−3,3,
6,6−テトラメチル−2−ピペラジノンなどは
この様にして製造できる。 F N4−ヒドロキシアルキル−3,3,6,6
−テトラメチル−2−ピペラジノンの調製
【式】 前述の例3Bのようにしてエタノール中でエチ
レンオキシドと加熱することによつてジアザ環の
N4原子にβ−ヒドロキシエチル置換体を入れる
ことができた。 G 1,2−エタン−ビス−(N1−3,3,6,
6−テトラメチル−2−ピペラジノン)
【化】 前述の例3Cで述べたようにして調製した3,
3,6,6−テトラメチル−2−ピペラジノンを
水素化ナトリウムの存在下にジブロモエタンと加
熱して上に示したようなN1を介して結合された
ビス化合物を生成できた。その他のビス化合物も
同様にして製造できる。 上述の例3A〜Cで特定した多置換2−ケト−
ジアザアルカン化合物のそれぞれを基体100部に
対し約0.05部の割合でポリプロピレン中にブレン
ドしたところ、これらの組成物がすぐれた紫外線
安定性を示すことが確認された。これらの、そし
て他の置換2−ケト−ジアザアルカンは光に曝さ
れる実質上無色の有機基体に使用するのに特に適
当である。ここで実質上無色とはその材料が実質
上水のような白さであるか、又は極く僅かに着色
しているが材料の暗色化が裸眼に明らかに見えて
好ましくないようなものを意味する。この安定剤
自体は水のような白さをもつ必要はないが、基体
に知覚しうるようなもしくは好ましくない色を与
えない程度の少量で使用される。 例 4(参考例) トランス−3,3−ジメチル−1,4−デカヒ
ドロキノオキサリン−2−オンの調製
【式】 1,2−ジアミノシクロヘキサンのシス及びト
ランス異性体混合物を3つ口フラスコ中の水500
mlに溶解し、これにアセトンシアンヒドリンを45
分間にわたつて徐々に添加した。この混合物を室
温で更に1時間撹拌し、次に90−95゜に加温し、
その温度に20時間保持した。次いで、この反応混
液を冷却し、過し、液から水を除去した。ア
セトンから再結晶して得た結晶は、融点約218.5
−219.5゜の3,3−ジメチル−デカヒドロキノオ
キサリン−2−オンであつた。 元素分析値 計算値:65.9%C、15.37%N、9.95%H 実測値:66.23%C、15.53%N、10.06%H B N1−(ベンジル)−トランス−3,3−ジメ
チル−デカヒドロキノオキサリン−2−オンの
調製
【式】 250mlフラスコに水素化ナトリウム(オイル中
50%)5.5gを装入し、トルエン50mlを添加し、
更にトランス−3,3−ジ−メチル−1,4−デ
カヒドロキノオキサリン−2−オン18.2gを添加
した。この混液をアルゴン雰囲気下に徐々に還流
までもつて行つた。次にトルエン25ml中の塩化ベ
ンジル13.9gを約半時間で滴加し、反応混液を一
夜還流させた。次に反応混液を冷却し、水100ml
中に注ぎ、振とうして分離した。水相をエーテル
で洗浄し、集合有機相をNa2SO4で乾燥した。濃
縮及び乾燥後、白色固形物約30.6gを得た。 元素分析値 計算値:74.96%C、10.28%N、8.88%H 実測値:75%C、10%N、9.09%H この化合物の構造はIR、NMR及び質量分析計
データで支持された。 C 上述の例4Bのようにして、ヒンダードフエ
ノール、好ましくは酸化防止剤であるヒンダー
ドフエノールをジアザ環のN1−原子に置換さ
せた。 D 上述の例4Bのようにして、アルキル置換体、
例えばブチル置換体を1−ブロモブタンを用い
てジアザ環のN1−原子に置換させた。また1
−ブロモドデカンを用いてドデシル置換を得
た。 E 上述の例4Bのようにして、カルボアルコキ
シ基に2〜約18の炭素を有するN1−カルボア
ルコキシル化化合物を塩基の存在下にクロロホ
ルメートと反応させて調製した。 F 1,2−ブタン−ビス−(N1−トランス−
3,3−ジメチル−デカヒドロキノオキサリン
−2−オン)の調製
【化】 100mlフラスコ中に水素化ナトリウム(オイル
中50%)1.8gを装入し、乾燥トルエン30mlを添
加した。アルゴン雰囲気下5分間撹拌した後トル
エンをピペツトで抜き取り、新たな乾燥トルエン
30mlを加え、更にトランス−3,3−ジメチルデ
カヒドロキノオキサリン−2−オン5.5gを添加
した。この反応混液をトルエン10ml中の1,4−
ジブロモブタン3.6gを徐々に添加し乍らアルゴ
ン雰囲気下で環流させた。反応混液を一夜還流さ
せ、冷却し、水60ml中に注ぎ、そしてベンゼン
100mlで抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、
過し、そして溶媒を除去した。生成油状物をヘ
キサンで処理して白色固形物2.5g(融点140〜4
℃)を得た。 元素分析値 計算値:68.86%C、13.38%N、10.11%H 実測値:70.01%C、12.44%N、9.92%H この化合物の構造はIR、NMR及び質量分析計
データで確認された。 上と同様にして、例えばジブロモブタンをα,
α′−ジブロモ−p−キシレンに代えて反応させて
p−キシレン−2,2′−ビス−N1−(3,3−ジ
メチル−デカヒドロキノオキサリン−2−オン)
が得られるように他のビス化合物を製造できる。 G トランス−N4−(β−ヒドロキシエチル)−
3,3−ジメチル−デカヒドロキノオキサリン
−2−オンの調製
【式】 オートクレーブ中に、好ましくは酸触媒の存在
下にトランス−3,3−ジメチル−デカヒドロキ
ノオキサリン−2−オン22.7g及びエチレンオキ
サイド6.1gを装入した。この混液を約220℃に2
時間加熱した。次に圧力を242psiから5psiに徐々
に低下させた。反応を停止させ、固形残渣をベン
ゼンで処理して灰色味を帯びた白色の固形物21g
を得た。これをベンゼン−ヘキサン又はアセトン
から再結晶することによつて精製して融点152−
4℃の固形物を得た。 元素分析値 計算値:63.69%C、12.38%N、9.80%H 実測値:62.46%C、12.07%N、9.58%H H N1−ドデシル−トランス−3,3−ジメチ
ル−デカヒドロキノオキサリン−2−オンの調
【式】 100mlフラスコ中に水素化ナトリウム(オイル
中50%)1.8gを入れ、予じめモレキユラーシー
ブで乾燥したトルエン30mlを添加した。この混液
に、例4Aで述べたようにして調製したトランス
−3,3−ジメチル−1,4−デカヒドロキノオ
キサリン−2−オン5.5gを添加した。この混合
物をアルゴン下徐々に加熱して還流させ、トルエ
ン10ml中の1−ブロモドデカン8.23gを約1時間
で滴加した。添加完了後、混合物を一夜還流さ
せ、冷却し、水中に注いだ。ベンゼンによる抽出
後、ベンゼン溶液をNa2SO4で乾燥させ、過
し、そして濃縮した。放置によつて油状物は固化
した。この固形物を再結晶するための溶媒は容易
には見付けられなかつた。この固形物をペンタン
で洗浄したところ、ほとんどすべての色は消失し
た。固形物の融点は52−59℃であつた。 元素分析値 計算値:75.37%C、7.99%N、12.08%H 実測値:76.47%C、7.42%N、12.39%H この化合物の構造はIR、NMR及び質量分析デ
ータで確認された。 例 5(参考例) A 3,3−ペンタメチレン−1,4−デカヒド
ロキノオキサリン−2−オンのシス及びトラン
ス異性体の調製
【式】 水26ml中のシクロヘキサノン9.8g及びシアン
化ナトリウムを永塩浴中で−15℃で撹拌した。水
43ml中の重亜硫酸ナトリウム19.4g溶液を30分間
で滴加し、この混合液を更に4時間激しく撹拌し
た。混合物を過し、液をエーテルで抽出し
た。エーテルを除いて粗油12gを得た。これに
1,2−ジアミノシクロヘキサン11.4g及び水50
mlを添加した。この混液を室温で30分間撹拌し、
次いで90−95℃で一夜加温した。冷却し、溶媒を
除去し、残渣をアセトンで処理して、融点243.5
−244℃の白色固形物9gを得た。両異性体が生
成し、シス異性体はアセトンに可溶であつたがト
ランス異性体は不溶であつた。 B 上述の例4Bの方法と同様にして、トルエン
中の水素化ナトリウムの存在下に前に調製した
3,3−ペンタメチレン−1,4−デカヒドロ
キノオキサリン−2−オンを塩化ベンジルと反
応させてN1−(ベンジル)−3,3−ペンタメ
チレン−1,4−デカヒドロキノオキサリン−
2−オンを得た。所望なら同様にしてジアザ環
のN1−原子にヒンダードフエノール酸化防止
剤を置換させることができる。 C 上述の例4Hと同様にして、前に製造したト
ランス−3,3−ペンタメチレン−1,4−デ
カヒドロキノオキサリン−2−オンを1−ブロ
モドデカンと反応させてN1−ドデシル−トラ
ンス−3,3−ペンタメチレン−1,4−デカ
ヒドロキノオキサリン−2−オンを得た。 例 6(参考例及び実施例) 対称N4−隣接C原子をそれぞれ二置換させる
ことができ、そしてジアザ環のN1−原子に第一、
第二及び第三アルキル置換体を次のようにして置
換させた。 A (参考例)N1−プロピル−3,3,5,5
−テトラメチル−2−ピペラジノンの調製
【式】 氷浴中に冷却した250mlフラスコ中のクロロホ
ルムもしくはブロモホルム50ml中にN1−プロピ
ル−2−メチル−1,2−プロパンジアミン6.5
gを溶解させた。50重量%NaOH20mlを添加し、
次いでベンジルトリエチルアンモニウムクロリド
(BTAC)0.5gを添加した。次いでアセトンシア
ンヒドリン5.5gを3分間で滴加し、氷を融解さ
せて浴温をゆつくり室温にした。約5.5時間後に
反応混液を過し、クロロホルムで完全に洗浄し
た。集合したクロロホルム溶液を水50mlで数回洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。生成
油を10mmHgで117−121℃で蒸留し、無色油4.6g
を取得した。この化合物の構造はIR、GC、
NMR及び質量分析データで確認した。 B (参考例)すぐ上の方法と同様にして式
【式】 のN1−イソプロピル−3,3,5,5−テトラ
メチル−2−ピペラジノンを、氷浴中に冷却した
フラスコ中にN1−イソプロピル−2−メチル−
1,2−プロパンジアミン6.5g及びクロロホル
ムもしくはブロモホルム50mlを入れ、NaOH0ml
及びBTAC0.5gを添加し、更に前のようにアセ
トンシアンヒドリン5.5gを徐々に加えて製造し
た。反応混液を処理し、10mmHgで118−121℃で
蒸留して無色の油状物5.1gを得た。これは放置
することによつて固化した。固形物は82−84℃で
溶融した。 C (参考例)すぐ上で述べた方法と比較して
NaOHとBTACの添加順序を変えて下記式
【式】 のN1−t−オクチル−3,3,5,5−テトラ
メチル−2−ピペラジノンを、250mlフラスコ中
にN1−t−オクチル−2−メチル−1,2−プ
ロパンジアミン5.0g及びクロロホルムもしくは
ブロモホルム35mlを入れ、アセトンシアンヒドリ
ン2.3gを加え、そして50%NaOHをゆつくり加
えることによつて製造した。反応混液を徐々に室
温に加温し、そして一夜撹拌した。固形物すべて
が溶解するまで水を添加し、水相を分離してクロ
ロホルム40mlで抽出した。集合したクロロホルム
溶液を水で数回洗浄し、乾燥し、そして濃縮して
油状物約7.0gを得た。この油状物は0.2mmHgで
101−4℃で蒸留することによつて黄色油4.2gを
生じた。この油の構造はIR、GC、NMR及び質
量分析計データで確認した。 D (参考例)本例6の上述の方法と同様にして
【式】 のN1−ドデシル−3,3,5,5−テトラメチ
ル−2−ピペラジノンをN−デドシル−2−メチ
ル−1,2−プロパンジアミンから調製した。所
望の生成物は油状物で0.2mm圧で145〜8℃で蒸留
した。1もしくはそれ以上の置換体の任意の所望
の組合せはジアミン及びシアノヒドリンを適当に
選定することによつて得られ、そして特に他のC
原子に結合した置換体と共に異なる置換体を或る
一つのC原子に結合させることができる。 E (実施例)本例6において上述した方法と同
様にして、式
【化】 の1,2−エタン−ビス−(N1−3,3,5,5
−テトラメチル−2−ピペラジノン)を、500ml
フラスコ中にN,N1−(2−アミノ−2−メチル
プロピル)−エチレンジアミン9.0g及びクロロホ
ルム100mlを装入し、アセトンシアンヒドリン
11.4g及びBTAC1.0gを添加することによつて
製造した。氷浴中で撹拌し乍ら、50%NaOH30
mlを30分で滴加した。この反応混液を室温で一夜
撹拌し、次いですべての固形物が溶解するまで水
を添加した。液層を分離し、クロロホルム50mlで
水層を抽出した。クロロホルム溶液を集合し、水
で数回洗浄し、次に乾燥、濃縮した。0.2mmHgで
155−165℃で蒸留することによつて油状物が得ら
れ、これをヘキサンで処理して融点132−4℃の
淡黄色固形物約3gを得た。この固形物の構造は
IR、GC、NMR及び質量分析計データで確認し
た。 F (実施例)上述のようにして、以下の化合物
を調製した。 融点100−2℃のN1−t−オクチル−3,3−
ペンタメチレン−5,5−ジメチル−2−ピペラ
ジノン; 0.15mmHgにおける沸点が115〜135℃のN1−ア
ルキル(C12−C18)−3,3,5,5−テトラメ
チル−2−ピペラジノン; 0.25mmHgにおける沸点が158−169℃のN1−ア
ルキル(C12−C18)−3,3−ペンタメチレン−
5,5−ジメチル−2−ピペラジノン; 0.15mmHgにおける沸点が121−6℃のN1−フエ
ニル−3,3,5,5−テラメチル−2−ピペラ
ジノン。 例 7(参考例) A 先ずN1−置換化合物を上述の例6の方法で
調製し、そしてそれを適当な溶剤中で所望の置
換体のハライドと加熱してアンモニウム塩を生
成させ、次いで水酸化ナトリウムで処理して所
望のN4−置換化合物を生成させることによつ
てジアザ環のN1及びN4両原子に第一、第二及
び第三アルキル置換体を入ることができる。こ
のようにしてジアザ環のN1及びN4原子に任意
所望の組合せの第一、第二及び第三アルキル置
換体を入れることができる。例えば、N1−プ
ロピル−N4−イソプロピル−3,3,5,5
−テトラメチル−2−ピペラジノン、N1−イ
ソプロピル−N4−t−オクチル−3,3,5,
5−テトラメチル−2−ピペラジノン、N1
イソプロピル−N4−t−オクチル−3,3,
5,5−テトラメチル−2−ピペラジノン、
N1,N4−ビス〔(t−オクチル)−3,3,
5,5−テトラメチル−2−ピペラジノン〕な
どを製造できた。 B 例3Bの方法のようにして、エタノール中で
エチレンオキサイドと加熱することによつてジ
アザ環のN4原子にβ−ヒドロキシエチル置換
体を入れることができた。 例 8(参考例) A 3,3,7,7−テトラメチル−1,4−ジ
アゼピン−2−オンの調製
【式】 前述の例3Cのようにして、3−メチル−1,
3−ジアミノブタン、水及びアセシアノヒドリン
を反応させて反応生成物を回収した。アセトンに
溶解して再結晶し、3,3,7,7−テトラメチ
ル−1,4−ジアゼピン−2−オンであることを
確認した。その他の第一級アミンを他の置換体の
ために使用できる。 B N1−(ブチル)−3,3,5,5,7−ペン
タメチル−1,4−ジアゼピン−2−オンの調
【式】 前述の例1Cのようにして、クロロホルムもし
くはブロモホルム溶媒媒質中で50%NaOHと
BTACのような第四級アンモニウムクロライド
触媒の存在下にN1−ブチル−4−メチル−2,
4−ペンタンジアミン及びアセトンシアンヒドリ
ンを反応させた。フラスコを氷浴中に保持し、反
応が完結するまで徐々に加温した。卓越した転化
率が得られた。上記化合物の構造がIR、NMR及
び質量分析データによつて確認された。得られた
化合物の沸点は70〜76℃(0.026kPa)であつた。
このようにして、適当な置換N1−4−メチル−
2,4−ペンタンジアミンとの反応によつて任意
所望のN1置換が達成できる。 C N1−(ブチル)−N4−(プロピル)−3,3,
5,5,7−ペンタメチル−1,4−ジアゼピ
ン−2−オン
【式】 前述の例3Eのようにして、適当な溶剤媒体中
で所望の置換体のハロゲン化物を反応させてアン
モニウム塩を生成させ、そして水酸化ナトリウム
で処理することによつて所望のN4置換体を、調
製した。従つて、N1−(ブチル)−3,3,5,
5,7−ペンタメチル−1,4−ジアゼピン−2
−オンを1−クロロプロパンと加熱し、処理して
N1−(ブチル)−N4−(プロピル)−3,3,5,
5,7−ペンタメチル−1,4−ジアゼピン−2
−オンを得た。 上述の例3Fと同様にしてエタノール中でエチ
レンオキシドと加熱することによつて、ジアザ環
のN4−原子にβ−ヒドロキシエチル置換体を得
た。 例 9(参考例) N1−t−オクチル−3,3−ペンタメチレン
−5,5−ジメチル−2−ピペラジノン−N4
オキシルの調製
【式】 250mlフラスコにN1−t−オクチル−3,3−
ペンタメチレン−5,5−ジメチル−2−ピペラ
ジノン3.08g及びジクロロメタン50mlを装入し
た。m−クロロパー安息香酸4.06gを少量づつ20
分間で添加した。6時間後にすべての固形物が溶
液中に移行するまでジクロロメタンを添加し、次
いで5%炭酸ナトリウム溶液60ml宛で4回洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し
た。生成油を固化させ、ペンタンから再結晶し
た。橙色の結晶を集合した。この固形物の構造を
IR、GC、NMR及び質量分析データで確認した。 以下の第1表は20ミル厚のポリプロピレンサン
プルを用いて行なつた試験データを示す。すべて
のサンプルが樹脂100部当り0.5部の安定剤を含
み、かつ、イツガノツクス(Irganox)1010酸化
防止剤0.25phrを含む。
【表】 * 引用した例に記載した方法と同様に
して調製した安定剤。
以下の第2表は10ミル厚のポリプロピレンサン
プルを用いて試験した結果のデータを示す。すべ
てのサンプルが樹脂100部に対し安定剤0.5部
(0.5phr)を含み、かつ、0.25phrのイルガノツク
ス1010酸化防止剤を含む。
【表】 よつて調製した安定剤
** 現在テスト継続中

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1,2−エタン−ビス−(N1−3,3,5,
    5−テトラメチル−2−ピペラジノン)、N1−t
    −オクチル−3,3−ペンタメチレン−5,5−
    ジメチル−2−ピペラジノン、N1−アルキル
    (C12〜C18)−3,3,5,5−テトラメチル−2
    −ピペラジノン、N1−アルキル(C12〜C18)−
    3,3−ペンタメチレン−5,5−ジメチル−2
    −ピペラジノン及びN1−フエニル−3,3,5,
    5−テトラメチル−2−ピペラジノンの群から選
    ばれる少なくとも一種の置換2−ケト−1,4−
    ジアザシクロアルカン化合物。
JP1003869A 1977-09-21 1989-01-12 置換2‐ケト‐1,4‐ジアザシクロアルカン Granted JPH02174A (ja)

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