JPH0577169A - 電着砥石の製造方法 - Google Patents

電着砥石の製造方法

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JPH0577169A
JPH0577169A JP24177791A JP24177791A JPH0577169A JP H0577169 A JPH0577169 A JP H0577169A JP 24177791 A JP24177791 A JP 24177791A JP 24177791 A JP24177791 A JP 24177791A JP H0577169 A JPH0577169 A JP H0577169A
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JP
Japan
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iron
abrasive grains
diamond
grinding wheel
diamond abrasive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24177791A
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English (en)
Inventor
Yoshinao Miyoshi
良直 三好
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電着砥石用の超砥粒の加工を安定して且つ確
実・高精度に行う。 【構成】 ダイヤモンド砥粒11を高精度に加された耐
熱性のあるセラミックス等の平板12の上に並べ、高精
度に加工された高温(約600℃)の鉄板13を除々に
圧力Pを加えて平板12と平行に押し付け、該押付け面
に鉄成分を機械的に付着し、鉄付着層を形成する。次い
で無電解メッキを施して電着砥石を形成する際に該鉄付
着層が核となってメッキが進行し、その平面に導電性の
ある薄い膜が形成される。この薄い膜は鉄成物が核とし
て形成された膜ゆえ、鉄成分がアンカー効果を発揮して
密着性が向上し、剥離防止を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電着砥石の製造方法に関
し、特に高精度に且つ安定して超砥粒を加工するように
工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電着砥石は図3に示すように、合
成された超砥粒(CBNやダイヤモンドの総称)01の
一部を平面02とし、該平面02にNi,Fe等のめっ
きを施して導電層03を形成し、めっき処理によって該
導電層03を選択的に台金04の表面に付着するように
して形成されている。尚、05はめっき層を図示する。
【0003】上記電着砥石においては、高精度で切味良
好なものとするために、砥粒の高さを一定に揃える必要
があり、その従来の電着砥石用砥粒の製作方法の一例を
図4を参照して次に説明する。図4に示すように、高精
度に加工した平板06の上面に超砥粒01を設け、二液
混合型の硬化樹脂を用いて樹脂層07が所定高さhとな
るようにして硬化させて固定し、次いで突出した超砥粒
01の突出部01aをダイヤモンド砥石08を用いて平
面研削加工し、平面02を形成すると共に、該平面02
からの高さを所定寸法に揃えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
超砥粒の高さを揃える工程においては以下のような問題
がある。
【0005】 超砥粒01を高精度に加工した平面0
2に揃えたうえで樹脂層07等で固定するが、砥粒が軽
量なために樹脂が砥粒01と平板06との間に流れ込む
場合があり、この状態で硬化すると、砥粒の高さを一定
に揃えることができないという問題がある。
【0006】 超砥粒01を固定する樹脂層07はダ
イヤモンド08による研削加工時の衝撃力に耐えること
ができず、切断すべき超砥粒01がえぐり取られるとい
う問題がある。
【0007】 超砥粒01自身もかなり高硬度の材質
であるので、研削加工するダイヤモンド砥石08等もか
なり摩耗し、切断される超砥粒と同程度の損傷が考えら
れ、高コスト化につながるという問題がある。
【0008】 さらに高さを揃えた砥粒に導電性物質
を附着させる際に、砥粒を固定している樹脂等に附着す
るので、その後砥粒を樹脂からはがし回収するとき、樹
脂についた導電性物質が混入して回収されるが、これを
分離するには手間とコストがかかるという問題がある。
【0009】 また、もともと超砥粒は不活性物質ゆ
え導電性物質等の金属が附着しにくい傾向があり、剥離
し易いという問題がある。
【0010】 従来技術では、非連続的な工程が数多
く重なり、加工に長時間を要するという問題がある。
【0011】本発明は以上述べた事情に鑑み、電着砥石
に用いる超砥粒の加工を安定して且つ確実・高精度に行
い得る電着砥石の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る電着砥石の製作方法は、平板に並べたダイヤモ
ンド砥粒を、上方から圧力を加えつつ高温状態の平鉄板
で押圧し、ダイヤモンド砥粒の上部を溶解すると共に鉄
付着層を形成し、次いで該鉄付着層を核として電解メッ
キを施し電着砥石を形成してなることを特徴とする。
【0013】以下、本発明の内容を説明する。
【0014】本発明においては、超砥粒の中のダイヤモ
ンドに対し耐熱性の低さ(約600℃)と鉄系物質との
親和性の高さを利用して砥粒のカットと導電性物質の附
与の一部までを、同時に一工程できるようにしたもので
ある。
【0015】以下にその工程を説明する。先づ、耐熱性
があり高精度に加工されたセラミック平板等の上面に、
ダイヤモンド砥粒をならべ、上方から高温(約670
℃)の鉄板を押し付ける。この時ダイヤモンド砥粒の先
端が鉄内部に固溶され、カットされて高さが揃えられる
ことになる。また、ダイヤモンドの固溶されカットされ
た平面の部分には反対に鉄分が機械的に付着し残留して
鉄付着層が形成される。次に、これらのダイヤモンド砥
粒を回収後無電解バレルメッキを施す。この時ダイヤモ
ンドのカットされた面の鉄付着層が核となってメッキが
進行し、その平面に導電性を有する薄い膜ができる。特
にこの膜は鉄成分が核として発達した薄膜ゆえ、鉄成分
がアンカー効果を発揮して密着性の良い膜となってい
る。また、無電解メッキゆえ膜厚も高精度に制御でき
る。
【0016】上記平滑な鉄板でダイヤモンド砥粒を固溶
させる際、ダイヤモンドは約600℃以上の鉄に接する
と、ダイヤモンドの炭素成分が鉄にとり込まれることに
なる。これは、ダイヤモンドと鉄との間にみられる特有
の現象であり、他の金属、例えばアルミニウム、チタン
などにはない現像である。よって本発明ではこの鉄との
緩和性を利用し、ダイヤモンドの高さを揃える際の成形
する方法として用いることに特徴がある。
【0017】これにより、従来の砥粒の高さをそろえる
為の方法で樹脂等による砥粒の固定を省略でき、樹脂等
にまつわる問題は生じない。また、従来の研削加工で
は、高さを揃える際、砥粒にクラックが入る危険がある
が、本発明方法は準静的な熱加工によりこの問題は少な
い。また、導電性物質の附着の方法においても、従来の
方法では樹脂等まで余分に附着する問題があるが本発明
方法ではダイヤモンドの必要な加工面のみに鉄成分の核
を残留させ、それを出発点としてメッキを施すのでその
種の問題もなくなる。さらに鉄成分がメッキ膜とダイヤ
モンドとの関係においてアンカー効果を発揮して密着力
を高めている。これは従来の方法の直接導電性物質をつ
けることによる剥離の危険が減少することとなる。
【0018】
【作用】ダイヤモンド砥粒の上方から高温(好適には約
600℃)の鉄板を押し付けてダイヤモンド砥粒の高さ
を揃えると共に、該押付け面に鉄成分が機械的に付着さ
れ、鉄付着層を形成する。次いで無電解メッキを施して
電着砥石を形成する際に該鉄付着層が核となってメッキ
が進行し、その平面に導電性のある薄い膜が形成され
る。この薄い膜は鉄成物が核として形成された膜ゆえ、
鉄成分がアンカー効果を発揮して密着性が向上し、剥離
防止を図ることができる。
【0019】
【実施例】図1はダイヤモンド砥粒の先端を鋏で固溶し
て高さを揃えている例である。ダイヤモンド砥粒11を
高精度に加された耐熱性のあるセラミックス等の平板1
2の上に並べ、高精度に加工された高温(約600℃)
の鉄板13を除々に圧力Pを加えて平板12と平行に押
し付ける。この加圧の際に、ダイヤモンド砥粒11の先
端部11aが鉄板13に固溶される。この加工により全
てのダイヤモンド砥粒11の加工平面11bからの最大
高さhを揃えたダイヤモンド砥粒14ができる。さらに
図2には加工平面11bを有するカットされたダイヤモ
ンド砥粒14に無電解バレルメッキを施した後の断面の
概略を示す。同図に示すように、高温の鉄板を押し付け
たことにより、ダイヤモンド砥粒14に鉄成分を有する
鉄付着層15が機械的に形成されている。そしてメッキ
を施すと該鉄付着層15が核となってメッキが進行して
導電性物質の薄膜16ができる。この薄膜16の膜厚は
無電解メッキより高精度に制御できる。
【0020】
【発明の効果】以上、実施例と共に述べたように本発明
によれば従来法と異なり大幅に工程数を減少させること
ができる。また、ダイヤモンド砥粒の高さをそろえるこ
とができるだけでなく、選択的に導電性物質を附着する
ことができることとなると共に、その導電性物質の剥離
は鉄付着層の鉄成分のアンカー効果により、抑えること
ができる。さらに、従来に比べ、高さを揃えるための研
削加工によるクラックの発生がないので、初期の砥粒の
剛性を損うことがなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る砥粒加工方法を示す概略図であ
る。
【図2】本実施例に係るダイヤモンド砥粒の概略図であ
る。
【図3】電着砥石の要部拡大概略図である。
【図4】従来技術に係る超砥粒の切断方法を示す概略図
である。
【符号の説明】
11、14 ダイヤモンド砥粒 12 平板 13 鉄板 15 鉄付着層 16 薄膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板に並べたダイヤモンド砥粒を、上方
    から圧力を加えつつ高温状態の平鉄板で押圧し、ダイヤ
    モンド砥粒の上部を溶解すると共に鉄付着層を形成し、
    次いで該鉄付着層を核として電解メッキを施し電着砥石
    を形成してなることを特徴とする電着砥石の製造方法。
JP24177791A 1991-09-20 1991-09-20 電着砥石の製造方法 Withdrawn JPH0577169A (ja)

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JPH0577169A true JPH0577169A (ja) 1993-03-30

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981203