JPH0577099A - 圧縮成形機と圧縮成形方法 - Google Patents

圧縮成形機と圧縮成形方法

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JPH0577099A
JPH0577099A JP26261691A JP26261691A JPH0577099A JP H0577099 A JPH0577099 A JP H0577099A JP 26261691 A JP26261691 A JP 26261691A JP 26261691 A JP26261691 A JP 26261691A JP H0577099 A JPH0577099 A JP H0577099A
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威雄 中川
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英明 鶴
Zenji Inaba
善治 稲葉
Takayuki Taira
尊之 平
Masaki Muranaka
正樹 村中
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/32Discharging presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/005Control arrangements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形後の圧粉体にクラックが生じにくい成形
方法とこれを実行できる圧縮成形機の提供。 【構成】 第1、第2パンチをそれぞれのサーボモータ
ーで駆動し、制御装置に第1パンチおよび第2パンチの
パンチ面を設定位置に移動させる手段および圧粉体の抜
出し工程において第2パンチの移動速度を第1パンチの
移動速度より大きくする速度差付与手段と第2パンチに
よる与圧力を一定に維持する手段を設け、成形後に第1
パンチと第2パンチで圧粉体を挟み付けたまま、与圧し
ながら圧粉体をダイから抜出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、種々の金属粉やセラ
ミック粉などを圧縮して成形する圧縮成形機と圧縮成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粉末圧縮成形機は、油圧ラムやフ
ライホィールとクランクの組み合わせなど、単純な機構
でパンチを駆動しており、ダイとパンチが作る成形空間
に充填された粉体は、一挙に圧縮されて、一挙に抜出さ
れる。しかし、圧縮後の成形品としての圧粉体a(図
5)には内部的に大きな応力が作用しており、これをダ
イbから一挙に抜出すと、図5のように、上記の応力が
一度に開放されて成形品である圧粉体aにクラックを生
じることがある。符号cはダイプレート、符号dはパン
チである。
【0003】これを防止するためには、圧粉体aの応力
の開放を緩やかに行えばよいことは明らかである。しか
し、従来、この様な圧縮成形後の養生を適切に行える圧
縮成形機はなかった。なお、養生の際の与圧の大きさは
成形する粉体の特性や寸法によって異なり、このような
変化にも対応できる成形機が必要とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、成形後の
圧粉体にクラックが生じにくい成形方法とこれを実行で
きる圧縮成形機の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔成形機〕パンチ面を対
向させて移動する第1パンチおよび第2パンチを設け
る。
【0006】第1、第2のパンチを駆動するそれぞれの
サーボモーターおよび制御装置を設ける。制御装置は、
第1パンチおよび第2パンチのパンチ面を設定位置に移
動させる手段および圧粉体の押出し過程において第2パ
ンチの移動速度を第1パンチの移動速度より大きくし、
第1、第2パンチによる圧縮力を設定与圧値に維持する
圧粉体の養生手段を設ける。 〔成形方法〕成形後に第1パンチと第2パンチで圧粉体
を挟み付けたまま、与圧しながら圧粉体をダイから抜出
す。
【0007】
【作用】第1パンチと第2パンチは、圧粉体をダイから
抜出す時、養生手段によって圧粉体を上下から挟み、か
つ、圧粉体に与圧する。
【0008】
【実施例】図1は、縦型の圧縮成形機1(以下、単に成
形機という)を示し、中央部にダイ2、第1パンチ3、
第2パンチ4が成形機1に設定した垂直な一本の圧縮軸
線zを軸線として同軸に配置されている。ダイ2は、ベ
ース5に支持されたダイプレート6の中央に交換可能に
取り付けられており、上下に貫通した孔を有する。ダイ
プレート6の上面にはエアアクチュエーター7によっ
て、図に示すホームポジション位置とダイ2の位置を往
復移動するフィーダー8が配置されている。なお、図示
していないが、フィーダー8には成形用の粉体が常時供
給されている。
【0009】ベース5上には2本または4本の垂直なガ
イドバー9,9が平行に立設されており、その上端は上
機枠10で連結されている。そして、ガイドバー9,9
にはベース5と上機枠10との間で、上方から中機枠1
1、上可動枠12および下可動枠13が平行にそれぞれ
上下に摺動可能に装着され、上機枠10と中機枠11は
クランク機構14で結合され、このクランク機構14は
上機枠10に取り付けられたリンク駆動用サーボモータ
ー15で駆動される。クランク機構14の駆動側軸1
6、従動側軸17は、上記の圧縮軸線zに沿って配置さ
れている。
【0010】中機枠11と上可動枠12は、ボールねじ
18とボールナット19からなるねじ・ナット機構20
で結合され、この機構20は中機枠11に取り付けた上
サーボモーター21でボールねじ18が回動されること
により駆動される。符号22は、そのための伝動機構で
プーリーとタイミングベルトで構成されている。同様
に、下可動枠13とベース5は、ボールねじ24とボー
ルナット23からなるねじ・ナット機構25で結合さ
れ、この機構25は、ベース5に取り付けた下サーボモ
ーター26でボールねじ24が回動されることにより駆
動される。符号27はその伝動機構である。そして、上
記の第1パンチ3は上可動枠12の下面に、第2パンチ
4は下可動枠13の上面にそれぞれ圧力センサー28,
29を介して固定されている。
【0011】成形機1は、コンピューター内蔵数値制御
装置(CNC)30やサーボアンプ31を有する制御装
置32を備え、上記のリンク駆動用サーボモーター1
5、上サーボモーター21、下サーボモーター26、エ
アアクチュエーター7、および上、下の圧力センサー2
8,29が接続されている。CNC30とサーボアンプ
31(第1パンチ3と第2パンチ4のパンチ面を設定位
置に移動させる手段)は図2の構成を備え、リンク駆動
用サーボモーター15のサーボ回路31a、第1パンチ
3のサーボ回路31bおよび第2パンチ4のサーボ回路
31cを備える。なお、上記のサーボモーターはそれぞ
れにエンコーダーPa,Pb,Pcを備え、また、それ
ぞれにブレーキを備える。
【0012】CNC30は、中央処理装置(CPU)3
3、メモリー34、サーボインターフェース35、手操
作入力装置36および入出力回路(DI/DO)37な
どを備え、バス38で相互に接続されている。メモリー
34は成形機1の制御プログラムを記憶したROMや演
算処理などにおいてデータを一時記憶するためなどに使
用されるRAM、その他マクロプログラムや各種設定値
を記憶したメモリーなどからなる。サーボインターフェ
イス35は各サーボ回路31(a〜c)のそれぞれに移
動指令(L)、トルクリミット指令(T)を出力し、ま
た、第2パンチのサーボ回路31cに速度付加指令
(F)を出力できるようになっている。入出力回路(D
I/DO)37には表示装置(CRT)やプリンタが接
続され、成形作動の状況や入力データを目で確認できる
ようになっている。
【0013】各サーボ回路31(a〜c)は、回路31
cのみを具体的に示しているが、この回路31cにおい
てCNC30のサーボインターフェイス35からデジタ
ルアナログ変換器47を介して速度付加指令(F)が伝
達される点を除いて、各サーボ回路31(a〜c)は従
来のサーボ回路と基本的に同じであり、エラーレジスタ
39(a〜b)、デジタルアナログ変換器(D/A変換
器)40(a〜b)、速度電圧変換器(F/V変換器)
41、補正器42、トルクリミット回路43、D/A変
換器44、補正器45および電力増幅器46を備える。
【0014】CNC30からサーボインターフェイス3
5を介して単位時間の移動量であるパルス列で構成され
た移動指令が入力されると、この移動指令とエンコーダ
Pc(Pa,Pb……以下同じ)で検出したサーボモー
ター26の実際の移動量との差分をエラーレジスタ39
(a〜c…以下、上記基本の部分について同じ)で算出
し、これをD/A変換器40で速度指令値としてのアナ
ログ量電圧に変換する。さらに、この回路では応答性を
良くするために速度フィードバックがおこなわており、
エンコーダPcからの信号をF/V変換器41で電圧に
変え、サーボモーター26の実際の速度に対応する電圧
を上記速度指令値から減算し、その差、すなわち、指令
速度と実速度との誤差を補正器42で増幅してトルク指
令として出力する。
【0015】このトルク指令はサーボモーター26の電
機子に流す電流値に対応する電圧として出力されるもの
で、このトルク指令に対し、サーボモーター26の出力
トルクを制限するためのトルクリミット回路43が設け
られており、このトルクリミット回路43の出力に対
し、さらに応答性を良くするため、サーボモーター26
の電機子電流を検出する電流検出器48からの電機子電
流に対応する電圧がフィードバックされ、上記トルク指
令と電機子電流のフィードバック信号との差を補正器4
5で増幅し、電力増幅機46で増幅してサーボモーター
26を駆動制御する。なお、D/A変換器44はCNC
30からのトルクリミット指令値をアナログ信号に変換
してトルクリミット回路43に印加するためのものであ
る。そして、サーボ回路31cには上記の基本構成に加
えて、CNC30の速度付加指令(F)をD/A変換器
47で、付加する速度に対応した電圧に変換して、上記
のD/A変換器40と補正器42の間、すなわち、速度
指令位置(アナログ量電圧)に印加する回路が付加され
ている。
【0016】成形機1の作動について、まず、第1例を
説明する。必要な成形プログラムやデータは入力ずみで
あるとする。また、CNC30内部でのデータや信号の
授受および処理は従来と格別異ならないので作動のみを
記載する。作動は圧縮工程とこれに続く抜出し工程から
なる。作動の当初、第1パンチ3は、ダイプレート6の
上方に退避した位置にあり、上可動枠12はねじナット
機構20が伸長して中機枠11に対して間隔をとった位
置となっている。第2パンチ4はそのパンチ面をダイプ
レート6の上面と一致させている。この位置が第1パン
チ3、第2パンチ4のホームポジションとなっている。
また、フィーダー8もパンチ位置から退避したホームポ
ジション位置にある。
【0017】〔圧縮工程〕下サーボモーター26が駆動
され、伝動機構27を介してねじナット機構25が作動
し、下可動枠13が設定量だけ下降される。これによっ
て、成形空間49が形成された後、サーボモーター26
にはブレーキが作動する。エアアクチュエータ7が駆動
されてダイ2までフイーダー8が往復移動し、上記の成
形空間49に成形用の粉体が充填される。リンク駆動用
サーボモーター15が駆動されてクランク機構14が作
動し、第1パンチ3が設定位置まで下降する。上サーボ
モーター21にはブレーキが掛けられている。これによ
り、成形空間49の粉体が圧縮され、圧粉体aが得られ
る。圧縮の方法としては、この他に、クランク機構14
で押される上パンチ3が押す方向と反対方向にしたサー
ボモーター26の駆動で下パンチ4を押して粉体の圧縮
を行っても良い。
【0018】なお、粉体の圧縮に際しては、圧粉体aの
寸法を重視する場合と粉体密度を重視する場合があり、
寸法を重視する場合は上記のように第1パンチ3の移動
量を設定値とする位置制御で行い、粉体密度を重視する
場合は第1パンチ3が下降するときにサーボモーター1
5のサーボ回路31aに、CNC30から設定圧縮力に
対応するトルクリミット指令が出され、サーボモーター
15の出力、すなわち、圧縮力を設定値として圧縮が行
われる。この場合、圧縮終了は、一例として、リミット
値に到達した後、所定時間の経過後である。さらに、粉
体部分における実際の圧縮力を設定圧縮力に一致させる
ために、第1パンチ3による圧縮力を検出する圧力セン
サー28(または、29)の検出出力を利用して、CN
C30から出力されるトルクリミット指令の値自体をフ
ィードバック制御することもある。
【0019】〔抜出し工程〕圧縮工程が終了すると、リ
ンク駆動用サーボモーター15にブレーキが掛けられて
中機枠11がその位置で固定される。ついで、下可動枠
13に関するサーボモーター26のブレーキが開放され
るとともに、CNC30からサーボ回路31cに、第2
パンチ4のパンチ面がダイプレート6の上面と一致する
位置(ホームポジション)を目標位置とする上方への移
動指令と、設定値に基づく速度付加指令(F)およびト
ルクリミット指令(T)が出力され、また、上可動枠1
2に関するサーボモーター21のブレーキが解除される
と共に、サーボ回路31bに上記のサーボ回路31cに
対するのと同じ移動指令(上方)が出される。しかし、
サーボ回路31bに速度付加回路はなく、また、トルク
リミット指令は出力されない。
【0020】この状態で、下サーボモーター26,上サ
ーボモーター21が駆動されると第2パンチ4の上昇移
動速度は、第1パンチ3の上昇移動速度より速度付加指
令(F)の分だけ大きいから、第2パンチ4は圧粉体a
を介して第1パンチ3を突き上げるような形で上昇す
る。そして、第1パンチ3側の上サーボモーター21の
トルクに制限はないのに対して第2パンチ4側の下サー
ボモーター26のトルクはトルクリミット値(T)に制
限されているから、第1パンチ3が第2パンチ4に押さ
れて移動することはなく、結局、第2パンチ4と第1パ
ンチ4に挟まれた圧粉体aはトルクリミット値(T)に
対応する圧力で与圧されながら設定した速度(第1パン
チ3の移動速度)で上昇する。なお、この場合のトルク
リミット値(T)(すなわち、与圧)の大きさや上昇速
度(パルス分配速度で定まる設定速度)の大きさは成形
する粉体の特性や圧縮力の大きさによって異なる。
【0021】第1パンチ3、第2パンチ4の上方移動
は、第2パンチ4のパンチ面がダイプレート6の上面に
一致したところで停止する。すなわち、圧粉体aは与圧
されながら成形空間49からゆっくりと抜出される。速
度付加指令手段とトルクリミット指令手段およびその関
連構造が圧粉体の養生手段を構成している。抜出し工程
が終了すると、第1パンチ3と第2パンチ4のリンク作
動が解除される。下サーボモーター26にはブレーキが
掛けられ、上サーボモーター21には第1パンチ3をさ
らにホームポジション位置まで戻す移動指令が出力さ
れ、第1パンチ3がダイプレート6の上方に退避する。
以上により、成形後の圧粉体aはダイプレート6の上面
に抜出され、第1パンチ3、第2パンチ4はそれぞれホ
ームポジション位置に復帰し、当初の状態となる。この
作動例は第1パンチ3と第2パンチ4が上下の位置関係
になくても利用することができる。
【0022】作動の第2例について説明する。この例は
第1パンチ3と第2パンチ4が上下の位置関係にあり、
第1パンチ3に関する自重、すなわち、抜出し工程にお
いて第1パンチ3と共に移動する部分(上可動枠12、
ねじナット機構の位置一部)の重量が圧粉体aに対する
押圧力に影響する。したがって、成形機1の作動に関し
上記重量を考慮しなければならない。
【0023】つまり、上記の重量(重力)によって加わ
る与圧をG、設定与圧をPsにすると、Ps≦Gの場合
は、上サーボモーター21で第1パンチ3を上方へ付勢
して重力による与圧Gを軽減してやり、Ps>Gの場合
は第1パンチ3を下方に付勢して重力による与圧Gに加
勢してやる必要がある。
【0024】以下の作動に関する説明を容易とするため
に、ここで仮に上記重力の影響を無視した場合の作動に
付いて説明することとする。上サーボモーター21に所
定のトルクリミット指令を出力し(移動指令は出さな
い。すなわち、0として)、下サーボモーター26をト
ルク制限なしに駆動して第2パンチ4を所定の速度で上
昇させると、上サーボモーター21は指令されたトルク
リミットに相当するブレーキ力を発揮しながら下サーボ
モーター26によって押し上げられる。
【0025】これは次の理由による。下サーボモーター
26によって上サーボモーター21が押し上げられる
と、上サーボモーター21のサーボ回路31b中のエラ
ーレジスタに位置偏差が生じ、生じた位置偏差に対応す
る速度指令電圧が発生する。この速度指令電圧の符号は
上サーボモーター21を下方へ駆動するときに指令する
速度指令電圧の符号と同じである。
【0026】一方、上サーボモーター21は上方へ回転
されているため、F/V変換器41が発生する速度帰還
電圧の符号は、上サーボモーター21の上方回転に対応
した符号になり、上記の速度指令電圧の符号と逆にな
る。このため、速度指令電圧と速度帰還電圧の差から得
られるトルク指令電圧の符号は、上サーボモーター21
を下方へ駆動する時に発生させるトルク指令電圧の符号
と同じになる。そして、このトルク指令電圧は上サーボ
モーター21に指令されたトルクリミット指令によって
制限される。
【0027】また、通常は位置偏差を速度指令電圧に変
換するゲインと、速度指令電圧と速度帰還電圧との差を
トルク指令電圧に変換するゲインは、それぞれ十分大き
な値に設定されているので、小さな位置偏差が生じても
大きなトルク指令電圧が発生する。そのため、下サーボ
モーター26によって上サーボモーター21が押し上げ
られて位置偏差が発生すると上サーボモーター21を下
方へ駆動する大きなトルク指令電圧が発生する。しか
し、このトルク指令電圧は上サーボモーター21に指令
されたトルクリミット指令よりも大きいため、結局、上
サーボモーター21にはトルクリミット指令と同じ大き
さの下方へ駆動する符号のトルク指令が印加される。
【0028】以上のような作用で、上サーボモーター2
1にトルクリミット指令を出し、下サーボモーター26
によって上サーボモーター21を押し上げると、トルク
リミット指令に相当するブレーキ力(与圧)を発生しな
がら、上昇することになる。
【0029】さて、作動に当たって、必要な成形プログ
ラムおよびデータは、上記と同様に入力ずみとする。上
記データには測定によってあらかじめ得られた第1パン
チ3に関する重量(G)が包含されている。圧縮工程に
ついては上記第1例の場合と格別に異ならないので省略
する。
【0030】〔抜出し工程〕CNC30のCPU33に
おいて、第1パンチ3に関する自重Gと設定与圧Psと
の差(G−Ps)が算出され、その絶対値に対応するト
ルクリミット指令(T)がサーボ回路31bのトルクリ
ミット回路43に印加される。また、CPU33は上記
の差(G−Ps)が正か負を判断し、正の場合には第1
パンチ3の上サーボモーター21を上方へ駆動する符号
を持った十分に大きな移動指令とトルクリミット指令
(T)とを出力し、負の場合には上記のトルクリミット
指令(T)のみとする。第2パンチ4に関するサーボ回
路31cには、第2パンチ4のパンチ面をダイプレート
6の上面と一致する位置を目標とした移動指令だけが出
力され、トルクに付いては制限しない。
【0031】したがって、(G−Ps)≧0の場合には
(図3 イ)、上サーボモーター21に上方に駆動する
符号を持った十分に大きな移動指令とトルクリミット指
令(T)とが出力されるから、上サーボモーター21を
上方に駆動する符号を持ったトルク指令電圧が発生す
る。このトルク指令電圧は通常はトルクリミット指令よ
りも大きいので、上サーボモーター21に実際に印加さ
れるトルク指令はトルクリミット指令(T)と同じ値に
なる。このようにして、上サーボモーター21をトルク
リミット指令(T)なるトルクを発生させながら上方へ
駆動する。
【0032】このようにして、上サーボモーター21は
上可動枠12を持ち上げる方向に作動し、圧粉体aに対
する与圧は第1パンチ3の重量による与圧Gから常時
(G−Ps)を減じた設定与圧Ps〔=G−(G−P
s)〕に相当するものとなっている。このように上サー
ボモーター21を所定のトルクを発生させながら上方へ
駆動することによって、重力による与圧Gから上サーボ
モーター21が発生する上方への力を差し引いて重力に
よる与圧Gよりも小さい与圧を発生させ、第1パンチ3
と第2パンチ4の間に挟まれた圧粉体aを結局、設定与
圧力Psで与圧しつつ、上方へ移動する。
【0033】第2パンチ4がダイプレート6の上面と一
致する位置に到達すると(図4)サーボモーター21は
停止し、ブレーキが掛けられる。抜出し工程が終了し、
上サーボモーター21に対するトルクリミット指令は解
除される。以上において、CPU33における(G−P
s)の算出とその正負判断手段と、トルクリミット指令
手段およびその関連構造が圧粉体の養生手段となる。第
1パンチ3にはさらにホームポジションに戻る移動指令
が出力される。これにより、圧縮成形後の圧粉体aは与
圧を受けながら成形空間49から抜出される。なお、上
記において、第1パンチ3を上昇させるには上サーボモ
ーター21のサーボ回路31bに速度指令電圧(サーボ
回路31c中のD/A変換器47相当の回路が必要)を
印加することでも可能である。
【0034】また、(G−Ps)<0の場合(図3
ロ)には、第2パンチ4がトルク値に制限を受けずに上
昇して来ると第1パンチ3は突き上げられて、上記重力
による与圧Gの影響を無視した時のように、第1パンチ
3を下方へ移動させようとするトルクが発生する。しか
し、そのトルクはトルクリミット指令により(Ps−
G)に制限されている。したがって、抜出し工程の間、
圧粉体aには設定与圧Ps〔=G+(Ps−G)〕の与
圧がなされる。
【0035】第2パンチ4がダイプレート6の上面と一
致する位置に到達すると(図4)、サーボモーター21
は停止し、ブレーキが掛けられる。抜出し工程が終了
し、第1パンチ3に対するトルクリミット指令は解除さ
れる。そして、上記同様に第1パンチ3にはさらにホー
ムポジションに戻る移動指令が出力される。これによ
り、圧縮成形後の圧粉体aは与圧を受けながら成形空間
49から抜出される。
【0036】以上、作動の第1例、第2例はいずれも、
ダイと第1パンチおよび第2パンチで成形空間を形成
し、内部に充填した粉体を圧縮して圧粉体を得る方法で
あって、第1パンチと第2パンチの間で粉体を圧縮し、
圧縮完了後に第1パンチと第2パンチで圧粉体を挟み付
けたまま、与圧しながら圧粉体をダイから抜出す方法を
実施しているものである。
【0037】なお、圧力センサー28(または29)の
検出出力を利用して、抜出し工程の与圧をフィードバッ
ク制御することもできる。この場合、一例として、下サ
ーボモーター26によって上サーボモーター21を押上
げながら、圧力センサー28の検出出力が設定与圧Ps
と一致するように、上サーボモーター21に印加するト
ルク指令の大きさと方向を制御する。移動指令、速度指
令電圧、のいずれか(併用も可)を操作してトルク指令
の大きさを制御し、また、移動指令・速度指令電圧のい
ずれか(併用も可)を操作してトルク指令の符号を制御
する。
【0038】以上は、実施例であって、圧粉体を抜出す
に当たって与圧する方法は他の手段によるものであって
も良い。また、実施例では圧粉体aを上方へ抜出す場合
に付いて説明したが、請求項1に記載する構成のもので
は下方に抜出す方式とすることも簡単である。さらに、
上記の例1,2においては第1パンチ3を上サーボモー
ター21でそれぞれの制御方法によって与圧を掛けなが
ら圧粉体aの抜出しを行っているが、上サーボモーター
21は停止した状態とし、リンク駆動用サーボモーター
15で上パンチ3を駆動させ、それぞれの制御方法によ
って与圧しながら圧粉体aを抜出しても良い。
【0039】
【発明の効果】圧縮成形後、圧粉体の抜出しが与圧をも
って行われ、圧粉体にクラックが入るなどの事故が減少
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】機構的に示す正面図。
【図2】制御装置のブロック図。
【図3】断面による要部の正面図。
【図4】断面による要部の正面図。
【図5】断面による要部の正面図(従来例)。
【符号の説明】
1 圧縮成形機 2 ダイ 3 第1パンチ 4 第2パンチ 6 ダイプレート 12 上可動枠 13 下可動枠 15 リンク駆
動用サーボモーター 20 ねじナット機構 21 上サーボ
モーター 25 ねじナット機構 26 下サーボ
モーター 28,29 圧力センサー 32 制御装置 49 成形空間
フロントページの続き (72)発明者 平 尊之 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 フアナツク株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 村中 正樹 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 フアナツク株式会社商品開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチ面を対向させて移動する第1パン
    チおよび第2パンチ、第1、第2のパンチを駆動するそ
    れぞれのサーボモーターおよび制御装置を備え、第1パ
    ンチと第2パンチのパンチ面を設定位置に移動させる手
    段、および圧粉体の抜出し過程において、第1パンチに
    対し第2パンチの移動速度を大きくし第1、第2パンチ
    による圧縮力を設定与圧値に維持する圧粉体の養生手段
    を設けたことを特徴とする圧縮成形機。
  2. 【請求項2】 養生手段が第2パンチを移動するサーボ
    モーターのサーボ回路における速度指令位置に速度付加
    指令を印加すると共に、同回路のトルク指令位置に設定
    与圧値に対応するトルクリミット指令を印加するもので
    あることを特徴とした請求項1に記載の圧縮成形機。
  3. 【請求項3】 養生手段が上方の第1パンチを移動する
    サーボモーターのサーボ回路におけるトルク指令位置
    に、上パンチに関する自重Gと設定与圧力Psとの差
    (G−Ps)の絶対値に対応するトルクリミット値を印
    加すると共に、上記の差が正の場合に上方移動の指令を
    出力し、上記の差が負の場合には移動指令を0とするも
    のであることを特徴とした請求項1に記載の圧縮成形
    機。
  4. 【請求項4】ダイと第1パンチ、第2パンチで成形空間
    を形成し、内部に充填した粉体を圧縮して圧粉体を得る
    方法であって、第1パンチと第2パンチの間で粉体を圧
    縮し、圧縮完了後に第1パンチと第2パンチで圧粉体を
    挟み付けたまま、与圧しながら圧粉体をダイから抜出す
    ことを特徴とした圧縮成形方法。
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