JPH0576772A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents
排気ガス浄化装置Info
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- JPH0576772A JPH0576772A JP3243810A JP24381091A JPH0576772A JP H0576772 A JPH0576772 A JP H0576772A JP 3243810 A JP3243810 A JP 3243810A JP 24381091 A JP24381091 A JP 24381091A JP H0576772 A JPH0576772 A JP H0576772A
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- Japan
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- exhaust gas
- exhaust
- temperature
- temp
- nox
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置におい
て、広い温度域の排気ガスに対してNOxの浄化率を高
くし、酸素過剰雰囲気下の自動車のエンジンに実用化さ
せる。 【構成】 排気ガスの排気路2を途中で、銅イオンを含
むイオン交換ゼオライト8を収めた高温用排気路3と、
所定温度以下でNOxを分解する第2触媒9を収めた低
温用排気路4とに分岐する。高温用および低温用排気路
3,4より上流側に、排気ガス温度センサ6を設ける。
高温用排気路3と低温用排気路4との上流側の分岐点近
傍に、両排気路3,4の間で排気ガスの流れを切り換え
る切換え手段5を設ける。切換え手段5と排気ガス温度
センサ6との間に、排気ガスの温度が所定温度以上のと
きと所定温度以下のときとで両排気路3,4の間で排気
ガスの流れを切換えるよう切換え手段5を制御する制御
手段7を接続する。
て、広い温度域の排気ガスに対してNOxの浄化率を高
くし、酸素過剰雰囲気下の自動車のエンジンに実用化さ
せる。 【構成】 排気ガスの排気路2を途中で、銅イオンを含
むイオン交換ゼオライト8を収めた高温用排気路3と、
所定温度以下でNOxを分解する第2触媒9を収めた低
温用排気路4とに分岐する。高温用および低温用排気路
3,4より上流側に、排気ガス温度センサ6を設ける。
高温用排気路3と低温用排気路4との上流側の分岐点近
傍に、両排気路3,4の間で排気ガスの流れを切り換え
る切換え手段5を設ける。切換え手段5と排気ガス温度
センサ6との間に、排気ガスの温度が所定温度以上のと
きと所定温度以下のときとで両排気路3,4の間で排気
ガスの流れを切換えるよう切換え手段5を制御する制御
手段7を接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排気ガス中の
NOx(窒素酸化物)を除去する排気ガス浄化装置に関
する。
NOx(窒素酸化物)を除去する排気ガス浄化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料消費率の低いリーン燃焼エン
ジンの開発が進められている。このリーン燃焼エンジン
を搭載した自動車は、従来のディーゼルエンジンと同
様、エンジン燃焼室を酸素過剰雰囲気下(リーン)に置
いて運転されている。その際、有毒ガスであるNOxが
エンジンから多量に排出されるため、このNOxを除去
し大気中への放出を防がねばならない。
ジンの開発が進められている。このリーン燃焼エンジン
を搭載した自動車は、従来のディーゼルエンジンと同
様、エンジン燃焼室を酸素過剰雰囲気下(リーン)に置
いて運転されている。その際、有毒ガスであるNOxが
エンジンから多量に排出されるため、このNOxを除去
し大気中への放出を防がねばならない。
【0003】従来、排気ガス中のNOxを除去する技術
としては、主に、Pt−Rh系等の三元触媒を用いる方
法、アンモニア,尿素等による選択的還元法、そして各
種吸着剤でNOxを吸着するNOx吸収法がある。とこ
ろが、上記選択的還元法では、装置が大型であるという
問題があり、さらにアンモニアが大気中に排出されて2
次公害を起こすという問題があった。また、上記NOx
吸収法では、吸着剤に吸着したNOxを水洗い等で後処
理しなければならないという問題があった。しかも、上
記3つの従来方法では、酸素過剰雰囲気下においては効
果を発揮できず、NOxを充分に除去できないという問
題があった。
としては、主に、Pt−Rh系等の三元触媒を用いる方
法、アンモニア,尿素等による選択的還元法、そして各
種吸着剤でNOxを吸着するNOx吸収法がある。とこ
ろが、上記選択的還元法では、装置が大型であるという
問題があり、さらにアンモニアが大気中に排出されて2
次公害を起こすという問題があった。また、上記NOx
吸収法では、吸着剤に吸着したNOxを水洗い等で後処
理しなければならないという問題があった。しかも、上
記3つの従来方法では、酸素過剰雰囲気下においては効
果を発揮できず、NOxを充分に除去できないという問
題があった。
【0004】そこで、NOxを直接N2およびO2等に
接触分解する銅イオン交換ゼオライトが発明され、実験
室段階で90%を越えるNOx浄化率を得ることができ
た。この銅イオン交換ゼオライトは、ゼオライトに銅を
イオン交換担持してなるもので、酸素過剰雰囲気下でN
Oxを浄化し得る還元触媒として注目されており、この
銅イオン交換ゼオライトをエンジンの排気系に設置した
排気ガス浄化装置が既に公知である。
接触分解する銅イオン交換ゼオライトが発明され、実験
室段階で90%を越えるNOx浄化率を得ることができ
た。この銅イオン交換ゼオライトは、ゼオライトに銅を
イオン交換担持してなるもので、酸素過剰雰囲気下でN
Oxを浄化し得る還元触媒として注目されており、この
銅イオン交換ゼオライトをエンジンの排気系に設置した
排気ガス浄化装置が既に公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
排気ガス浄化装置は、走行中の自動車における酸素過剰
雰囲気下では未だ適用されておらず、実用化できないと
いう問題がある。
排気ガス浄化装置は、走行中の自動車における酸素過剰
雰囲気下では未だ適用されておらず、実用化できないと
いう問題がある。
【0006】その理由としては、銅イオン交換ゼオライ
トはNOxを分解する活性温度が、350℃付近と高温
であるため、この温度に達するまではNOxを分解する
能力が発揮されず、350℃以下の時にNOxが充分に
浄化されないということが考えられる。すなわち、銅イ
オン交換ゼオライトでは、広い温度域の排気ガスに対し
て万遍なくNOxが浄化されないからである。
トはNOxを分解する活性温度が、350℃付近と高温
であるため、この温度に達するまではNOxを分解する
能力が発揮されず、350℃以下の時にNOxが充分に
浄化されないということが考えられる。すなわち、銅イ
オン交換ゼオライトでは、広い温度域の排気ガスに対し
て万遍なくNOxが浄化されないからである。
【0007】本願発明者らは、銅イオン交換ゼオライト
のNOx浄化特性をさらに調査するため、実際に、銅イ
オン交換ゼオライトを還元触媒として排気系に設置し走
行条件下で排気ガスのNO浄化率の測定を行った。この
測定は、NOを1400ppmとO2を8%とHCを20
00ppm ・CとN2バランスとで合成した排気ガスに対
して、SO2を添加しない場合Aと、SO2を20ppm
添加した場合Bとで行った。その結果、図2に示すよう
に、SO2を添加した場合Bでは、SO2を添加しない
場合Aと比べて、排気ガスのNOを浄化させ得る浄化温
度域が全体で約100℃高温側に移動するとともに、約
200℃〜400℃付近の低温ではNO浄化率が極端に
低下することが分かった。また、この現象は、銅イオン
交換ゼオライトが低温時の排気ガス中のSO2を一時的
に被毒することにより発生するのであり、SO2が高温
の排気ガスに加熱されて自然に脱着することにより、銅
イオン交換ゼオライトは本来のNOx浄化特性を回復
し、継続的な使用に支障がないことも分かった。
のNOx浄化特性をさらに調査するため、実際に、銅イ
オン交換ゼオライトを還元触媒として排気系に設置し走
行条件下で排気ガスのNO浄化率の測定を行った。この
測定は、NOを1400ppmとO2を8%とHCを20
00ppm ・CとN2バランスとで合成した排気ガスに対
して、SO2を添加しない場合Aと、SO2を20ppm
添加した場合Bとで行った。その結果、図2に示すよう
に、SO2を添加した場合Bでは、SO2を添加しない
場合Aと比べて、排気ガスのNOを浄化させ得る浄化温
度域が全体で約100℃高温側に移動するとともに、約
200℃〜400℃付近の低温ではNO浄化率が極端に
低下することが分かった。また、この現象は、銅イオン
交換ゼオライトが低温時の排気ガス中のSO2を一時的
に被毒することにより発生するのであり、SO2が高温
の排気ガスに加熱されて自然に脱着することにより、銅
イオン交換ゼオライトは本来のNOx浄化特性を回復
し、継続的な使用に支障がないことも分かった。
【0008】本発明はこのような諸点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、排気ガスの広い温度
域でNOxの浄化率を高くし、酸素過剰雰囲気下の自動
車のエンジンに実用化させ得る排気ガス浄化装置を提供
しようとするものである。
もので、その目的とするところは、排気ガスの広い温度
域でNOxの浄化率を高くし、酸素過剰雰囲気下の自動
車のエンジンに実用化させ得る排気ガス浄化装置を提供
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、銅イオン交換ゼオライトの高温域(約4
50℃〜約600℃)における浄化性能を利用して、銅
イオン交換ゼオライトを排気ガスの高温域でNOxを浄
化する手段とするとともに、排気ガスの上記高温域以下
の低温域でNOxを浄化させる手段を別に設け、排気ガ
スの広い温度域でNOxの浄化を行おうとするものであ
る。
め、本発明は、銅イオン交換ゼオライトの高温域(約4
50℃〜約600℃)における浄化性能を利用して、銅
イオン交換ゼオライトを排気ガスの高温域でNOxを浄
化する手段とするとともに、排気ガスの上記高温域以下
の低温域でNOxを浄化させる手段を別に設け、排気ガ
スの広い温度域でNOxの浄化を行おうとするものであ
る。
【0010】具体的には、請求項1記載の発明は、排気
ガスの排気路を途中で分岐させて、ゼオライトに少なく
とも銅をイオン交換担持してなるイオン交換ゼオライト
を収めた高温用排気路と、所定温度以下でNOxを分解
する第2触媒を収めた低温用排気路とを有する。また、
これら高温用排気路および低温用排気路より上流側に設
けられ排気ガスの温度を検知する排気ガス温度センサ
と、上記高温用排気路と上記低温用排気路との上流側の
分岐点近傍に設けられ、上記高温用排気路と上記低温用
排気路との間で排気ガスの流れを切り換える切換え手段
と、この切換え手段と上記排気ガス温度センサとの間に
接続され、上記排気ガス温度センサの検知信号を受けて
排気ガスが所定温度以上の時には上記高温用排気路へ、
排気ガスが所定温度以下の時には上記低温用排気路へそ
れぞれ排気ガスを流すよう上記切換え手段を制御する制
御手段とを備える構成とするものである。
ガスの排気路を途中で分岐させて、ゼオライトに少なく
とも銅をイオン交換担持してなるイオン交換ゼオライト
を収めた高温用排気路と、所定温度以下でNOxを分解
する第2触媒を収めた低温用排気路とを有する。また、
これら高温用排気路および低温用排気路より上流側に設
けられ排気ガスの温度を検知する排気ガス温度センサ
と、上記高温用排気路と上記低温用排気路との上流側の
分岐点近傍に設けられ、上記高温用排気路と上記低温用
排気路との間で排気ガスの流れを切り換える切換え手段
と、この切換え手段と上記排気ガス温度センサとの間に
接続され、上記排気ガス温度センサの検知信号を受けて
排気ガスが所定温度以上の時には上記高温用排気路へ、
排気ガスが所定温度以下の時には上記低温用排気路へそ
れぞれ排気ガスを流すよう上記切換え手段を制御する制
御手段とを備える構成とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、上記第2触媒とし
て、ゼオライトに、マンガン、ニッケルまたはコバルト
をイオン交換担持してなるイオン交換ゼオライトを使用
するものである。
て、ゼオライトに、マンガン、ニッケルまたはコバルト
をイオン交換担持してなるイオン交換ゼオライトを使用
するものである。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
排気ガスの温度が排気ガス温度センサにより所定温度以
上に検知されると、その検知信号を受けた制御手段が排
気ガスを高温用排気路へ流すよう切換え手段を制御し、
銅イオンを含むイオン交換ゼオライトが排気ガス中のN
Oxを分解するので、大気中にはNOxが浄化された排
気ガスが放出される。また、排気ガスの温度が排気ガス
温度センサにより所定温度以下に検知されると、制御手
段が排気ガスを低温用排気路へ流すよう切換え手段を制
御し、第2触媒が排気ガス中のNOxを分解するので、
大気中にはNOxが浄化された排気ガスが放出される。
排気ガスの温度が排気ガス温度センサにより所定温度以
上に検知されると、その検知信号を受けた制御手段が排
気ガスを高温用排気路へ流すよう切換え手段を制御し、
銅イオンを含むイオン交換ゼオライトが排気ガス中のN
Oxを分解するので、大気中にはNOxが浄化された排
気ガスが放出される。また、排気ガスの温度が排気ガス
温度センサにより所定温度以下に検知されると、制御手
段が排気ガスを低温用排気路へ流すよう切換え手段を制
御し、第2触媒が排気ガス中のNOxを分解するので、
大気中にはNOxが浄化された排気ガスが放出される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0014】図1は、本発明の実施例に係る排気ガス浄
化装置を示し、1はエンジン、2はエンジン1から排出
される排気ガスが流れる排気路である。この排気路2
は、途中で、高温用排気路3と、この高温用排気路3か
ら分かれて迂回する低温用排気路4とに分岐し、下流側
で再び合流した後、排気口(図示せず)まで到達するよ
うになっている。
化装置を示し、1はエンジン、2はエンジン1から排出
される排気ガスが流れる排気路である。この排気路2
は、途中で、高温用排気路3と、この高温用排気路3か
ら分かれて迂回する低温用排気路4とに分岐し、下流側
で再び合流した後、排気口(図示せず)まで到達するよ
うになっている。
【0015】上記排気路2が上記高温用排気路3と上記
低温用排気路4とに分岐する分岐点には、高温用排気路
3と低温用排気路4との間で排気ガスの流れを切り換え
る切換え弁5が設けられている。そして、この切換え弁
5より上流側の排気路2には、排気ガスの温度を測定す
る排気ガス温度センサ6が取り付けられている。この排
気ガス温度センサ6と上記切換え弁5との間には、制御
手段であるCPU7が接続されている。
低温用排気路4とに分岐する分岐点には、高温用排気路
3と低温用排気路4との間で排気ガスの流れを切り換え
る切換え弁5が設けられている。そして、この切換え弁
5より上流側の排気路2には、排気ガスの温度を測定す
る排気ガス温度センサ6が取り付けられている。この排
気ガス温度センサ6と上記切換え弁5との間には、制御
手段であるCPU7が接続されている。
【0016】上記CPU7は、上記排気ガス温度センサ
6の検知信号を受けて、排気ガスが450℃以上の時に
は、上記切換え弁5が上記低温用排気路4を閉じるとと
もに上記高温用排気路3を開くよう切換え弁5に対して
制御信号を送り、排気ガスが450℃以下の時には、上
記切換え弁5が上記高温用排気路3を閉じるとともに上
記低温用排気路4を開くよう切換え弁5に対して制御信
号を送るようになっている。
6の検知信号を受けて、排気ガスが450℃以上の時に
は、上記切換え弁5が上記低温用排気路4を閉じるとと
もに上記高温用排気路3を開くよう切換え弁5に対して
制御信号を送り、排気ガスが450℃以下の時には、上
記切換え弁5が上記高温用排気路3を閉じるとともに上
記低温用排気路4を開くよう切換え弁5に対して制御信
号を送るようになっている。
【0017】上記高温用排気路3には、還元触媒とし
て、銅イオン交換ゼオライト8が収められている。この
銅イオン交換ゼオライト8は、高温時、特に、約450
℃〜約600℃の排気ガスに対して高いNOx浄化率を
有する。
て、銅イオン交換ゼオライト8が収められている。この
銅イオン交換ゼオライト8は、高温時、特に、約450
℃〜約600℃の排気ガスに対して高いNOx浄化率を
有する。
【0018】上記低温用排気路4には、約450℃以下
の低温域の排気ガスに対してNOxを浄化させる第2触
媒9が収められている。
の低温域の排気ガスに対してNOxを浄化させる第2触
媒9が収められている。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
排気ガスの温度が排気ガス温度センサ6により450℃
以上に検知されると、その検知信号を受けたCPU7に
制御されることにより、切換え弁5が排気ガスを高温用
排気路3へ流し、銅イオン交換ゼオライト8が排気ガス
中のNOxを分解するので、大気中にはNOxが浄化さ
れた排気ガスが放出される。また、排気ガスの温度が排
気ガス温度センサ6により450℃以下に検知される
と、その検知信号を受けたCPU7に制御されることに
より、切換え弁5が排気ガスを低温用排気路4へ流し、
第2触媒9が排気ガス中のNOxを分解するので、大気
中にはNOxが浄化された排気ガスが放出される。した
がって、広い温度域の排気ガス中のNOxを万遍なく効
率的に浄化することができ、酸素過剰雰囲気下のエンジ
ンに実用化することができる。
排気ガスの温度が排気ガス温度センサ6により450℃
以上に検知されると、その検知信号を受けたCPU7に
制御されることにより、切換え弁5が排気ガスを高温用
排気路3へ流し、銅イオン交換ゼオライト8が排気ガス
中のNOxを分解するので、大気中にはNOxが浄化さ
れた排気ガスが放出される。また、排気ガスの温度が排
気ガス温度センサ6により450℃以下に検知される
と、その検知信号を受けたCPU7に制御されることに
より、切換え弁5が排気ガスを低温用排気路4へ流し、
第2触媒9が排気ガス中のNOxを分解するので、大気
中にはNOxが浄化された排気ガスが放出される。した
がって、広い温度域の排気ガス中のNOxを万遍なく効
率的に浄化することができ、酸素過剰雰囲気下のエンジ
ンに実用化することができる。
【0020】さらに、NOxを除去するに当たり、触媒
による接触分解作用を利用するので、NOxが排気ガス
の経路中に残ることはなく、定期的に触媒を取り外して
NOx除去のための後処理を行う手間を省くことができ
る。
による接触分解作用を利用するので、NOxが排気ガス
の経路中に残ることはなく、定期的に触媒を取り外して
NOx除去のための後処理を行う手間を省くことができ
る。
【0021】その上、本実施例の排気ガス浄化装置は、
排気ガスの排気路2の途中を高温用と低温用との2本に
分け、これら高温用排気路3および低温用排気路4それ
ぞれに収められる触媒8,9と、排気路2中に設けられ
る排気ガス温度センサ6および切換え弁5と、排気ガス
温度センサ6と切換え弁5との間に接続されるCPU7
とで構成された簡単な構造であるため、装置全体を極め
て小型に済ますことができ、しかも安価に製造すること
ができる。
排気ガスの排気路2の途中を高温用と低温用との2本に
分け、これら高温用排気路3および低温用排気路4それ
ぞれに収められる触媒8,9と、排気路2中に設けられ
る排気ガス温度センサ6および切換え弁5と、排気ガス
温度センサ6と切換え弁5との間に接続されるCPU7
とで構成された簡単な構造であるため、装置全体を極め
て小型に済ますことができ、しかも安価に製造すること
ができる。
【0022】なお、上記銅イオン交換ゼオライト8は次
のようにして製造した。
のようにして製造した。
【0023】すなわち、触媒材料として、合成ゼオライ
ト、具体的には、SiO2/Al2O3のモル比が20
のNa型モルデナイトを使用した。この合成ゼオライト
80gを0.02mol /lの2リットルの酢酸銅水溶液
に浸漬し、85℃で24時間攪拌しながら、銅イオン交
換処理を行った。イオン交換率は100%であった。
ト、具体的には、SiO2/Al2O3のモル比が20
のNa型モルデナイトを使用した。この合成ゼオライト
80gを0.02mol /lの2リットルの酢酸銅水溶液
に浸漬し、85℃で24時間攪拌しながら、銅イオン交
換処理を行った。イオン交換率は100%であった。
【0024】その後、これを引上げ水洗した後、130
℃で10時間乾燥させてから、350℃で2時間焼成
し、触媒量10重量%でモノリス担持した。
℃で10時間乾燥させてから、350℃で2時間焼成
し、触媒量10重量%でモノリス担持した。
【0025】上記第2触媒9は、コバルト(Co)イオ
ン、マンガン(Mn)イオン、あるいはニッケル(N
i)イオンの各イオンで交換したイオン交換ゼオライト
である。これらのゼオライトは次のようにして製造し
た。
ン、マンガン(Mn)イオン、あるいはニッケル(N
i)イオンの各イオンで交換したイオン交換ゼオライト
である。これらのゼオライトは次のようにして製造し
た。
【0026】すなわち、上記と同様の合成ゼオライトを
使用し、Co,Mn,Niをそれぞれ塩基とする3種類
の酢酸塩水溶液に浸漬し、上記と同一条件でそれぞれイ
オン交換処理を行い、その後、上記と同様の処理を行う
ことにより得られた。各イオン交換率は、Coが76
%、Mnが76%、Niが68%であった。
使用し、Co,Mn,Niをそれぞれ塩基とする3種類
の酢酸塩水溶液に浸漬し、上記と同一条件でそれぞれイ
オン交換処理を行い、その後、上記と同様の処理を行う
ことにより得られた。各イオン交換率は、Coが76
%、Mnが76%、Niが68%であった。
【0027】こうして得られたCoイオン交換ゼオライ
ト、Mnイオン交換ゼオライト、Niイオン交換ゼオラ
イトをそれぞれ触媒としてエンジンの排気路に収め、N
O浄化率を測定した。この測定は、NOを1400ppm
とO2を8%とHCを2000ppm ・CとN2バランス
とで合成した排気ガスに対して、SO2を添加しない場
合Aと、SO2を20ppm添加した場合Bとで行った。
その結果、図3〜図5に示す測定結果を得た。いずれ
も、SO2による被毒現象は見られず、約200℃〜約
450℃の低温域でNOを浄化させることができた。
ト、Mnイオン交換ゼオライト、Niイオン交換ゼオラ
イトをそれぞれ触媒としてエンジンの排気路に収め、N
O浄化率を測定した。この測定は、NOを1400ppm
とO2を8%とHCを2000ppm ・CとN2バランス
とで合成した排気ガスに対して、SO2を添加しない場
合Aと、SO2を20ppm添加した場合Bとで行った。
その結果、図3〜図5に示す測定結果を得た。いずれ
も、SO2による被毒現象は見られず、約200℃〜約
450℃の低温域でNOを浄化させることができた。
【0028】そこで、上記Coイオン交換ゼオライト、
上記Mnイオン交換ゼオライト、あるいは上記Niイオ
ン交換ゼオライトをそれぞれ第2触媒として、上記銅イ
オン交換ゼオライトとともに本実施例の排気ガス浄化装
置で使用し、排気ガスに対するNO浄化率を測定したと
ころ、図6に示すように、排気ガス中のSO2の影響を
受けることなく、約200℃〜約600℃の広い温度域
でNOを効率的に浄化することができた。
上記Mnイオン交換ゼオライト、あるいは上記Niイオ
ン交換ゼオライトをそれぞれ第2触媒として、上記銅イ
オン交換ゼオライトとともに本実施例の排気ガス浄化装
置で使用し、排気ガスに対するNO浄化率を測定したと
ころ、図6に示すように、排気ガス中のSO2の影響を
受けることなく、約200℃〜約600℃の広い温度域
でNOを効率的に浄化することができた。
【0029】なお、上記実施例では、NOx除去のため
に有害物質を使用しておらず、有害物質が大気中に放出
されることがないので、2次公害を発生させることがな
い。
に有害物質を使用しておらず、有害物質が大気中に放出
されることがないので、2次公害を発生させることがな
い。
【0030】また、上記実施例では、高温用排気路3と
低温用排気路4とを切換える排気ガスの温度を、450
℃に設定したが、この温度に限られるものではなく、排
気路や触媒等の諸条件を考慮して適宜設定される。
低温用排気路4とを切換える排気ガスの温度を、450
℃に設定したが、この温度に限られるものではなく、排
気路や触媒等の諸条件を考慮して適宜設定される。
【0031】また、上記実施例では、切換え弁5を、排
気路2が高温用排気路3と低温用排気路4とに分岐する
分岐点に設けたが、これに限られるものではなく、高温
用排気路の銅イオン交換ゼオライトより上流側および低
温用排気路の第2触媒より上流側にそれぞれ弁を設け、
2つの弁で各排気路を開閉するよう構成されていても良
い。
気路2が高温用排気路3と低温用排気路4とに分岐する
分岐点に設けたが、これに限られるものではなく、高温
用排気路の銅イオン交換ゼオライトより上流側および低
温用排気路の第2触媒より上流側にそれぞれ弁を設け、
2つの弁で各排気路を開閉するよう構成されていても良
い。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の排気ガス浄化装
置によれば、低温用排気路内の第2触媒が低温域の排気
ガスを受け持ってそのNOxを分解するとともに、高温
用排気路内の銅イオンを含むイオン交換ゼオライトは高
温域の排気ガス中のNOxを分解するので、広い温度域
の排気ガス中のNOxを万遍なく効率的に浄化すること
ができ、酸素過剰雰囲気下のエンジンに実用化すること
ができる。また、排気ガスの排気路を高温用と低温用と
の2本に分け、これら高温用排気路および低温用排気路
それぞれに収められる触媒と、排気路中に設けられる排
気ガス温度センサおよび切換え手段と、排気ガス温度セ
ンサと切換え手段との間に接続される制御手段とで構成
された簡単な構造であるため、装置全体を極めて小型に
済ますことができ、しかも安価に製造することができ
る。さらに、NOxを除去するに当たり、触媒による接
触分解作用を利用するので、NOxが排気ガスの経路中
に残ることはなく、定期的に触媒を取り外してNOx除
去のための後処理を行う手間を省くことができる。
置によれば、低温用排気路内の第2触媒が低温域の排気
ガスを受け持ってそのNOxを分解するとともに、高温
用排気路内の銅イオンを含むイオン交換ゼオライトは高
温域の排気ガス中のNOxを分解するので、広い温度域
の排気ガス中のNOxを万遍なく効率的に浄化すること
ができ、酸素過剰雰囲気下のエンジンに実用化すること
ができる。また、排気ガスの排気路を高温用と低温用と
の2本に分け、これら高温用排気路および低温用排気路
それぞれに収められる触媒と、排気路中に設けられる排
気ガス温度センサおよび切換え手段と、排気ガス温度セ
ンサと切換え手段との間に接続される制御手段とで構成
された簡単な構造であるため、装置全体を極めて小型に
済ますことができ、しかも安価に製造することができ
る。さらに、NOxを除去するに当たり、触媒による接
触分解作用を利用するので、NOxが排気ガスの経路中
に残ることはなく、定期的に触媒を取り外してNOx除
去のための後処理を行う手間を省くことができる。
【図1】本発明の実施例を示す排気ガス浄化装置の構成
図である。
図である。
【図2】銅イオン交換ゼオライトによる排気ガスのNO
浄化率を示すグラフである。
浄化率を示すグラフである。
【図3】Coイオン交換ゼオライトによる排気ガスのN
O浄化率を示すグラフである。
O浄化率を示すグラフである。
【図4】Mnイオン交換ゼオライトによる排気ガスのN
O浄化率を示すグラフである。
O浄化率を示すグラフである。
【図5】Niイオン交換ゼオライトによる排気ガスのN
O浄化率を示すグラフである。
O浄化率を示すグラフである。
【図6】図1の排気ガス浄化装置による排気ガスのNO
浄化率を示すグラフである。
浄化率を示すグラフである。
2 排気路 3 高温用排気路 4 低温用排気路 5 切換え弁(切換え手段) 6 排気ガス温度センサ 7 CPU(制御手段) 8 銅イオン交換ゼオライト 9 第2触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/28 301 H 9150−3G
Claims (2)
- 【請求項1】 排気ガスの排気路が途中で分岐して、ゼ
オライトに少なくとも銅をイオン交換担持してなるイオ
ン交換ゼオライトが収められた高温用排気路と、所定温
度以下でNOxを分解する第2触媒が収められた低温用
排気路とを有しており、 これら高温用排気路および低温用排気路より上流側に設
けられ排気ガスの温度を検知する排気ガス温度センサ
と、 上記高温用排気路と上記低温用排気路との上流側の分岐
点近傍に設けられ、上記高温用排気路と上記低温用排気
路との間で排気ガスの流れを切り換える切換え手段と、 この切換え手段と上記排気ガス温度センサとに接続さ
れ、上記排気ガス温度センサの検知信号を受けて排気ガ
スが所定温度以上の時には上記高温用排気路へ、排気ガ
スが所定温度以下の時には上記低温用排気路へそれぞれ
排気ガスを流すよう上記切換え手段を制御する制御手段
とを備えている排気ガス浄化装置。 - 【請求項2】 第2触媒は、ゼオライトに、マンガン、
ニッケルまたはコバルトをイオン交換担持してなるイオ
ン交換ゼオライトである請求項1記載の排気ガス浄化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243810A JPH0576772A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 排気ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243810A JPH0576772A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 排気ガス浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576772A true JPH0576772A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17109274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3243810A Withdrawn JPH0576772A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 排気ガス浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0576772A (ja) |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243810A patent/JPH0576772A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |