JPH0576512A - 画像診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像診断装置において、被検体の位置決めが重
要な要素になっている。本発明の目的は、この位置決め
を容易に且つ正確に行えることにある。 【構成】画像診断装置において、被検体２の位置決めを
するための投光器１を、被検体全体に十字パターン３を
投光できるものにした。これにより、被検体２を全体的
に見て位置決めするため、再位置決めを行うことなく容
易に且つ正確に被検体２の位置決めができるようにし
た。 【効果】被検体の位置決めが容易且つ正確に出来るの
で、位置決めのやり直しがなくなり画像撮影の回転効率
が向上し、必要な部位の診断画像を的確に撮影できると
いった効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像診断装置、特に被検
体の撮影部位を撮影の基準に位置決めするための投光器
を有する画像診断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、画像診断装置は良好な診断画像
を得るために被検体の位置決めを正確に行わなければな
らない。従来、この位置決めを行う時、投光パターンの
投光範囲は、主に被検体の撮影部位の撮影中心部とその
周辺範囲に限られていた。また、投光パターンは一種類
しかなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、被検
体の撮影部位の位置決め時に、被検体の撮影部位の中心
部の一部分にしか投光しない。このため、広い範囲を有
する部位の診断画像を撮影する際に、被検体の位置決め
中心部から離れた位置では、投光パターンが無いので正
確に位置決め出来ず、診断画像の位置ズレが発生する問
題があった。

【０００４】本発明の目的は、前記問題の発生を防ぐた
めに被検体の位置決めを正確に行うことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は広い範囲の投
光パターンの投光が可能な投光器により、被検体全体を
覆う投光パターンを被検体に投光して位置決めすること
により達成される。

【０００６】

【作用】広い撮影部位の撮影の際、広い範囲の投光パタ
ーンの投光が可能な投光器で、被検体全体を覆う投光パ
ターンを被検体に投光して位置決めすることにより、全
撮影部位の位置決めが正確に出来るので、位置ずれの無
い診断画像を得る事ができる。

【０００７】

【実施例】図１に本発明の一実施例を示す。画像診断装
置では必要な診断画像を得るために被検体２に投光器１
より十字パターン３を投光し被検体２の位置決めを行わ
なければならない。

【０００８】図２にその要部である画像診断装置の被検
体２の位置決めをするための投光器１の概略構成を示
す。４はレンズ、５は光源、６はスリット部材であり、
これらは従来と同様構成である。が、本投光器１はスリ
ット部材６にある十字スリット８の中心を図３の様にず
らしてあるものを使用し、レンズ４を図４の様に変則的
な焦点を持つものを使用し、図１の様に投光器１を被検
体２に対し角度を付けて投光することにより被検体２の
画像撮影に必要な中心に十字パターン３の中心を投光し
ながら被検体１全体に十字パターン３を投光することが
できる。

【０００９】このように変則的な十字パターン３を投光
することで、被検体２の必要中心を得て、被検体２の長
手方向のバランスを取ることができるため、被検体２の
位置決めを、画像撮影後再度行うことが無く正確に行う
ことができる。

【００１０】なお、本発明は上述し且つ図面に示す実施
例にのみ限定されることなく、その要旨を変更すること
ない範囲内で種種変形して実施することができる。

【００１１】例えば、図５に示すように、従来の投光器
９に変則焦点レンズ４を使用した延長用投光器１０を追
加して、十字と直線の２パターンの投光により、被検体
２の必要中心を得、長手方向のバランスを取り被検体２
の位置決めをする画像診断装置としてもよい。

【００１２】また、数個の投光器１１を用いて図６のよ
うに、非連続であっても被検体２に全体的に投光して位
置決めをする画像診断装置としてもよい。

【００１３】この他、Ｌａｓｅｒ光線等を投光器１の代
わりに用いても、前述とおおむね同じ本発明を実施する
ことができる。

【００１４】また、本実施例では、長手方向に延ばした
パターンは一方向だけであるが、逆方向の場合も本発明
に含まれる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば被検体の正確な位置決め
が出来るので、位置決めのやり直しがなくなり被検体の
回転効率の向上と、必要な部位の診断画像を的確に撮影
できるといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にもとづく核磁気共鳴画像診断装置での
一実施例の概略構成図である。

【図２】同実施例の要部である投光器の構成図である。

【図３】同実施例の投光器内のスリット部材の十字スリ
ットの従来との違いを表す図である。

【図４】同実施例の投光器に使用しているレンズの光の
屈折を表す図である。

【図５】本発明における他の実施例１を示す図である。

【図６】本発明における他の実施例２を示す図である。

【符号の説明】

１,１１…投光器、２,１４…被検体、３…十字パター
ン、４…レンズ、５…光源、６…スリット部材、７…従
来の十字スリット、８…本発明の十字スリット、９…従
来の投光器、１０…延長用投光器、１２…磁石、１３…
ベット、１５…光線。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被検体の撮影部位を、撮影の基準位置に一
   致させるための位置決めを行うのに、投光パターンを投
   光する投光器を有する画像診断装置において、前記被検
   体の長手方向に全体的に目印を投光することにより位置
   決めをすることを特徴とした画像診断装置。
2. 【請求項２】複数の投光パターンを発生する投光器また
   は投光パターンの異なる複数の投光器を有し、撮影部位
   ごとに投光パターンを切り替えて使用することを特徴と
   した請求項１記載の画像診断装置。