JPH0576491A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

内視鏡洗浄消毒装置

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JPH0576491A
JPH0576491A JP3241259A JP24125991A JPH0576491A JP H0576491 A JPH0576491 A JP H0576491A JP 3241259 A JP3241259 A JP 3241259A JP 24125991 A JP24125991 A JP 24125991A JP H0576491 A JPH0576491 A JP H0576491A
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JP
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endoscope
cleaning
water
conduit
pipe
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JP3241259A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Nakanishi
信之 中西
Akio Ogawa
章生 小川
Masato Abe
正人 阿部
Mikihiko Nakagawa
幹彦 中川
Daisaku Negoro
大作 根来
Makoto Tsunakawa
誠 綱川
Yutaka Yanagawa
裕 柳川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内視鏡管路内の除水性が容易に行え、乾燥にか
かる時間が短縮できる内視鏡洗浄消毒装置を提供するこ
とにある。 【構成】内視鏡のの管路に洗浄水、消毒液等の液体を送
液し、管路内を洗浄消毒した後、前記管路に内視鏡管路
洗浄用チューブ20を接続し、この内視鏡管路洗浄用チ
ューブ20に電磁弁28a〜28dを設けるとともに、
コンプレッサ22に接続する。このコンプレッサ22を
作動し、電磁弁28a〜28dを切換えて前記管路内に
送気と吸気を繰り返して行うと、管路内壁面に付着した
水滴が内壁面から離れ、その水滴は送気時または吸気時
に管路から排出されて除水される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡の管路内に付
着した汚物などを除去した後、管路を消毒する内視鏡洗
浄消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内の検査や治療の目的に使用される
内視鏡は、体腔内に挿入する挿入部の外表面だけでな
く、送気送水管路、吸引管路あるいは鉗子チャンネルな
どの管路にも汚物が付着する。
【0003】したがって、この内視鏡は使用後、必ず洗
浄及び消毒する必要があり、たとえば特開平1−153
133号公報、特公平3−6811公報に示すような内
視鏡の洗浄消毒装置が使用されている。
【0004】これらの装置は、内視鏡を洗浄槽内にセッ
トした後、洗浄槽内に設けた噴射ノズルから洗浄液を噴
射するとともに、内視鏡管路内へ送液することにより内
視鏡を洗浄するようになっている。その後、消毒液を洗
浄液と同様に噴射及び送液することにより内視鏡の消毒
を行い、さらに清浄水の噴射及び送液によりすすぎを行
なう。最後に内視鏡管路内に送気を行うとともに洗浄槽
内を加熱し、内視鏡の外表面、管路内とも乾燥させる構
成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、内視鏡の管
路は複雑に屈曲したり、段差を有している。したがっ
て、内視鏡の洗浄消毒工程の最終工程で、内視鏡管路内
を除水する際、内視鏡の管路の複雑さから従来は管路内
に清浄水が多く残ってしまい、乾燥工程時間がきわめて
長くかかっていた。さらに、十分乾燥しきれないため細
菌繁殖の原因ともなっていた。
【0006】また、消毒工程では、前の洗浄工程の最後
に水切りが十分に行われないために、管路内に残った清
浄水により消毒液が薄められてしまうという欠点を持っ
ていた。上記のように管路内に清浄水が残ってしまうの
は、管路内壁面に張り付いている水滴の表面張力が大き
いこと、従来のコンプレッサのレベルでは能力不足であ
ったことによる。
【0007】しかし、高能力のコンプレッサを使用すれ
ば装置が大型化してしまうという欠点に加え、内視鏡は
非常に精密な機器であり、許容圧力の面から送気送水の
圧力をいたずらに高められないという根本的な問題があ
る。
【0008】この発明は前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、内視鏡管路内の除水が
容易に行え、洗浄消毒時間および乾燥工程時間を短縮で
きる内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】内視鏡に設けられた送気
送水管路、吸引管路あるいは鉗子チャンネル等の管路に
洗浄水、消毒液等の液体を送液し、管路内を洗浄消毒す
る内視鏡洗浄消毒装置において、前記管路に接続される
気体供給管と、この気体供給管に設けられ前記管路内に
送気と吸気を繰り返し除水を行う送吸気手段とを具備し
たことにある。
【0010】
【作用】内視鏡の管路を洗浄消毒した後、コンプレッサ
等の送吸気手段によって管路に送気と吸気を繰り返して
行うと、管路内壁面に付着した水滴が内壁面から離れ、
その水滴は送気時または吸気時に管路から排出されて除
水される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。
【0012】図1〜図6は第1の実施例を示す。図6は
内視鏡洗浄消毒装置の全体構成を示すもので、1は内視
鏡で、この内視鏡1の操作部2には挿入部3およびユニ
バーサルコード4が接続されている。また、操作部2に
は挿入部3に内挿された送気送水管路、吸引管路あるい
は鉗子チャンネル等の管路(図示しない)に連通する口
金5が設けられている。
【0013】洗浄消毒装置本体6には送水系管路8、外
表面洗浄用管路9、管路内洗浄用管路10がそれぞれ設
けられている。この場合、送水系管路8はたとえば水道
水等の給水源11aからの給水を給水弁11を介して洗
浄槽7側に供給する管路である。この送水系管路の途中
には、消毒液タンク12及び洗剤タンク13からの管路
がそれぞれ電磁弁14、15を介して連結されている。
【0014】さらに、外表面洗浄用管路9及び管路内洗
浄用管路10の一端部側は洗浄槽7の循環水排出口7a
に連結されているとともに、他端はそれぞれ外表面洗浄
用ポンプ16及び管路内洗浄用ポンプ17に接続されて
いる。
【0015】外表面洗浄用ポンプ16からは洗浄槽7内
に設けられたノズル18に、管路内洗浄用ポンプ17か
らはチャンネル接続口19にそれぞれ管路が形成されて
いる。このチャンネル接続口19は、気体供給管として
の内視鏡管路洗浄用チューブ20を介して前記内視鏡1
の操作部2に設けられた口金5に接続されるようになっ
ている。
【0016】また、チャンネル接続口19に連結されて
いる管路内洗浄用管路10の途中にはエアー供給管路2
1が連結されている。このエアー供給管路21は送吸気
手段としてのコンプレッサ22の吸気側と送気側の双方
からの管路が第2、第3電磁弁28b,28cを介して
接続されている。さらに、このそれぞれの管路には外気
に開口した2本の管路がそれぞれ第1、第4電磁弁28
a,28dを介して形成されている。
【0017】さらに、前記洗浄層7の排水口7bには排
水管路23の一端部側が接続されているとともに、この
排水管路23の他端部側は排水弁24及び排水ポンプ2
5を介して外部の排水設備に連結されている。さらに、
洗浄槽7にはヒータ26および排気管27が接続される
排気口27aが設けられている。
【0018】次に、前述のように構成された内視鏡洗浄
消毒装置の作用について説明する。まず、使用済みの内
視鏡1を洗浄消毒装置本体6の洗浄槽7に収容して保持
部材にセットし、内視鏡1の操作部2に設けられた口金
5に内視鏡管路洗浄用チューブ20の一端を接続し、他
端をチャンネル接続口19に連結する。
【0019】その後、洗浄消毒装置本体6の各種操作ス
イッチの操作にともない洗浄、消毒、すすぎ、送気、乾
燥の各工程が行われる。まず、洗浄工程では初めに給水
弁11が開き、例えば水道水等の給水源からの洗浄水が
送水系管路8を介して洗浄槽7に供給される。この後、
洗浄槽7の下部のヒータ26が始動され洗浄水を加熱す
る。そして、洗浄槽7に一定量の水が供給されると、給
水弁11が閉じ、続いて外表面用洗浄ポンプ16及び管
路内洗浄用ポンプ17がオン操作される。
【0020】これらポンプ16,17の駆動にともない
洗浄槽7内の洗浄水がノズル18及びチャンネル接続口
19のそれぞれ供給される。そして、ノズル18から噴
射される洗浄水が洗浄槽7内にセットされた内視鏡1の
外表面に吹き付けられ、チャンネル接続口19に供給さ
れた洗浄水は内視鏡管路洗浄用チューブ20を介して内
視鏡1の操作部2に設けられた口金5を介して各管路に
供給される。
【0021】そして、一定時間後、電磁弁15が開いて
洗剤タンク13内の洗剤が洗浄水中に供給される。ここ
で洗剤タンク13内の洗剤は濃縮液となっており洗浄水
中に混入された状態で適正濃度になるように設定されて
いる。
【0022】さらに、洗浄工程の後半に排水弁24が開
き、同時に排水ポンプ25が駆動され洗浄槽7内の洗浄
水が、外部に排出されるとともに給水弁11が開いて新
しい水が洗浄槽7内に供給される。すなわち洗浄槽7内
の洗浄水が順次新しい水と入れ替わりながら洗浄、つま
りすすぎが行われる。その後、給水弁11が閉じるとと
もに、外表面洗浄用ポンプ16が停止し、洗浄槽7内の
すすぎ液が排出され、一定時間後、排水ポンプ25が停
止する。
【0023】また、この洗浄工程の最終段階では管路内
洗浄用ポンプ17が停止されるとともにコンプレッサ2
2が駆動されてチャンネル接続口19を介して内視鏡1
の各管路内の水切りが行われる。
【0024】すなわち、図2の(a)(b)〜図5に示
すように、第1〜第4電磁弁28a〜28dを切り換え
ることにより内視鏡1の管路30内で送気と吸気を繰り
返す。まず、第1電磁弁28aと第3電磁弁28cが開
き、内視鏡1の管路30内にコンプレッサ22からのエ
アーを流す。管路30内がある程度、除水されたら第1
電磁弁28aおよび第3電磁弁28cが閉じるととも
に、第2電磁弁28bおよび第4電磁弁28dが開く。
この電磁弁の切り換えが例えば1秒に2回というように
一定の割合で繰り返される。これにより管路30内の水
滴31が管路30の長手方向に揺らされ、ついには管路
30の内壁面から離れる。そして例えば10サイクルに
1回というように数サイクルごとに第1電磁弁28aお
よび第3電磁弁28cが数十秒開けられ、この管路30
の内壁面から離れた水滴31を排出する。また、図5に
示すように、管路30が送気の方向に対して絞りとな
り、除水が行われにくい部分の水滴31も吸引方向に流
れが切り換わるため除水が行われやすくなる。
【0025】洗浄工程が終了した後、続いて消毒工程が
行われる。この消毒工程では初めに給水弁11及び電磁
弁14が開く。消毒液タンク12内の消毒液が給水中に
混入された状態で送水系管路8を介して洗浄槽7に供給
される。この場合、消毒液も洗剤と同様に濃縮液になっ
ており給水中に混入された場合で適正濃度になるように
設定されている。その後、所定量の消毒液が供給された
時点で給水弁11、電磁弁14が閉じられる。
【0026】続いて外表面用洗浄ポンプ16及び管路内
洗浄用ポンプ17がオン操作される。これらのポンプ1
6,17の駆動にともない洗浄槽7内の消毒液がノズル
18及びチャンネル接続口19にそれぞれ供給される。
そして、ノズル18から噴射される消毒液が洗浄槽7内
にセットされた内視鏡1に吹き付けられるとともに各管
路30に送液され内視鏡1の消毒が行われる。
【0027】そして、所定時間が経過すると排水弁24
が開き、同時に排水ポンプ25が駆動されて洗浄槽7内
の消毒液が排水管路23を介して外部に排水されるとと
もに外表面洗浄用ポンプ16及び管路内洗浄用ポンプ1
7が停止される。さらに、第1電磁弁28a及び第3電
磁弁28cが開けられるとともにコンプレッサ22が駆
動され内視鏡1の管路30内の消毒液を排出する。
【0028】消毒工程の終了後、続いてすすぎ工程が行
われる。このすすぎ工程ではまず給水弁11が開いたま
まとなり、新しい水が洗浄槽7内に供給される。その
後、排水弁24が開き、同時に排水ポンプ25が駆動さ
れ洗浄槽内7の洗浄液が、外部に排出される。すなわ
ち、洗浄槽7内の洗浄水が順次新しい水と入れ替わりな
がらすすぎが行われる。
【0029】すすぎ工程後半では洗浄工程と同様に洗浄
槽7にすすぎ水を溜め、その状態で外表面洗浄用ポンプ
16及び管路内洗浄用ポンプ17を動作するとともにヒ
ータ26が動作し、温水ですすぎが行われる。そして、
所定時間が経過すると排水ポンプ25が動作されるとと
もに外表面洗浄用ポンプ16及び管路内洗浄用ポンプ1
7が停止される。そして洗浄工程と同様に、第1〜第4
電磁弁28a〜28dの制御及びコンプレッサ22の駆
動により内視鏡1の管路30内の水切りが完全に行われ
る。さらに一定時間経過後、排水ポンプ25が停止す
る。
【0030】また、このすすぎ工程の終了後、続いて乾
燥工程が行われる。乾燥工程では第1電磁弁28a及び
第3電磁弁28cが開けられるとともにコンプレッサ2
2が引き続き駆動され、内視鏡1の管路30内にエアー
を送るとともにヒータ26により洗浄槽7内の温度を上
昇させる。この乾燥工程中には洗浄槽7内の蒸気が排気
口27aから外部に排出されるようになっており、湿度
下げ乾燥を促進させるようになっている。
【0031】なお、本実施例では消毒液を使い捨てにす
るタイプの洗浄装置について説明しているが、こういっ
たタイプのものに限らず、消毒液を回収して、一定期間
中は繰り返し使用するタイプのものでもよい。なお、こ
の発明では、1回当りに消毒液に混入する清浄水の量が
少ないため、この消毒液を繰り返し使用する場合に消毒
液の濃度低下が抑えられ、この発明の効果がきわめて顕
著に現れる。またこの場合、消毒工程の最後に消毒液を
排出する場合においても洗浄、すすぎの各工程と同じよ
うに、電磁弁の切り換えにより確実に消毒液を回収する
ようにしてもよい。
【0032】このような動作を行うことにより、内視鏡
1の管路30内が確実に除水できるため、乾燥工程の時
間が短縮でき、また内視鏡1の管路30内に残った清浄
水により消毒液が薄まることを防止できる。また、1台
のコンプレッサー22によって送気・吸気ができるた
め、洗浄装置がコンパクトに構成でき安価となる。
【0033】図7は第2の実施例を示す。この実施例
は、電磁弁以外の構成は第1実施例と同じである。図7
に示す、32は電磁弁で、この電磁弁32には平行通路
33と交差通路34を有している。電磁弁32のオン時
には平行通路33を介してコンプレッサ22から内視鏡
1の管路に連通する口金5にエアーが送気されるが、電
磁弁32のオフ時には交差通路34を介して内視鏡1の
管路に連通する口金5からエアーを吸引する。したがっ
て、1個の電磁弁32で送気・吸引が可能となり、装置
構成がきわめて簡単かつ小型化できかつ安価にできる。
【0034】図8は第3の実施例を示す。この実施例
は、電磁弁以外の構成は第1実施例と同じである。第1
電磁弁35と第2電磁弁36は、3ポート2ポジション
タイプの切換え弁である。
【0035】第1電磁弁35をオン、第2電磁弁36を
オフすると、コンプレッサ22の吸込み側が第2電磁弁
36を介して外気に連通し、吐出側が第1電磁弁35を
介して内視鏡1の管路に連通する口金5に連通し、管路
に送気される。次に、第1電磁弁35をオフ、第2電磁
弁36をオンすると、コンプレッサ22の吸込み側が第
2電磁弁36を介して内視鏡1の管路に連通する口金5
に連通し、吐出側が第1電磁弁35を介して大気に連通
し、管路からエアーを吸引する。したがって、第2の実
施例と同様に装置構成がきわめて簡単かつ小型化できか
つ安価にできる。
【0036】図9は第4の実施例を示す。この実施例
は、内視鏡1の管路に連通する口金5に接続するエアー
供給管路37を二股に分岐し、一方に電磁弁38を介し
て送気用コンプレッサ39を設け、他方に電磁弁40を
介して吸引用コンプレッサ41を設けたもので、コンプ
レッサ39,41を交互に駆動することによって、送気
・吸引ができる。この実施例によれば、制御系が簡素化
されるという効果がある。
【0037】図10〜図14は、内視鏡管路内を除水す
る際に内視鏡に振動を与えて除水効果を高めるようにし
たものである。すなわち、図10に示すように、内視鏡
1を洗浄消毒する洗浄消毒装置42において振動発生器
43を設けたものである。振動発生器43を駆動する
と、内視鏡1を支持する支持部材45が上下方向に振動
し、この上下振動は内視鏡1に伝達される。
【0038】図11の(a)に示すように、内視鏡1の
管路30の内壁面にはコンプレッサによる送気だけでは
除去できない水滴31が張り付いているが、振動発生器
43によって生じた上下振動が内視鏡1に伝達されると
管路30内の水滴31は振動の山aあるいは谷bよりも
節cに集まろうとし、水滴31の表面張力は非常に弱い
ものとなる。したがって、管路30の内壁面から水滴3
1が離れ、従来のようなコンプレッサによる送気でも容
易に除水可能となる。
【0039】図11の(b)は、さらに積極的に水滴3
1を除水しようとしたもので、振動発生器43によって
発生し、内視鏡1に伝達される振動を進行波dにしたも
のである。このため管路30内の水滴31は振動の節c
に集まろうとするが、さらに、振動の節cが移動するた
め、その節cを追うようにして振動の進行方向と同方向
に移動していく。したがって、特にコンプレッサがなく
ても除水が可能となる。
【0040】図12は、振動発生器43に少なくとも1
つの振動子43a,43b,43c…を設置したもので
ある。内視鏡1の挿入部3は支持部材45によって振動
発生器43の上部に螺旋状に固定される。振動発生器4
3を起動すると、振動が内視鏡1に伝達され、管路30
内の水滴31の表面張力が弱くなり、この状態でコンプ
レッサによる送気を行えば除水ができる。
【0041】図13は、振動発生器43には少なくとも
1つの振動子43a,43b,43…が螺旋状に設置さ
れ、内視鏡1は支持部材45によって振動子43a,4
3b,43…に沿うようにして振動発生器43の上部に
螺旋状に固定される。ここで振動子43a,43b,4
3c…が振幅は等しいが、位相が互いにわずかづつずれ
るように制御されると、内視鏡1に伝達される振動は進
行波となる。したがって、管路30内の水滴31は上記
進行波に沿って移動し除水される。
【0042】図14は、螺旋状に固定される内視鏡1に
操作部2から挿入部3にかけて漸次下がっていくように
支持部材45に傾斜を設けたもので、重力による効果も
積極的に利用しようとしたものである。この場合の振動
発生器43は、図12と同じでよいが、図13のもので
も各々の振動子43a,43b,43c…から内視鏡1
までの距離を考慮し、操作部2から挿入部3の方向に進
む進行波が内視鏡1に伝達されるように各々の振動子4
3a,43b,43c…の振幅や位相差、支持部材45
の材費や傾斜等の形状を変えることによって実施でき
る。図15〜図18は内視鏡を洗浄槽内で洗浄・除水す
る際に内視鏡を回転させて遠心力によって洗浄効果・除
水効果を高めるようにしたものである。
【0043】図15及び図16は、洗浄槽46の内部に
垂直状態に回転軸47が立設され、これはモータ48に
よって回転駆動される。回転軸47の中途部には保持網
49が固定され、この保持網49には内視鏡1の挿入部
3およびユニバーサルコード4を湾曲した状態で固定す
る止め具50が設けられている。
【0044】前記回転軸47には保持網49に保持され
た内視鏡1の外表面に散水する散水ノズル51が設けら
れているとともに、管路洗浄用チューブ52の一端が接
続されている。そして、この管路洗浄用チューブ52の
他端は内視鏡1の挿入部3に内挿された送気送水管路、
吸引管路あるいは鉗子チャンネル等の管路(図示しな
い)に連通する口金5に接続されている。
【0045】さらに、前記洗浄槽46の内周壁には複数
個の噴射ノズル53が設けられ、前記回転軸47の回転
と一体に回転する保持網49に保持された内視鏡1に対
して洗浄水を噴射し、内視鏡1の外表面を洗浄するよう
になっている。
【0046】したがって、内視鏡1の外表面および管路
が同時に洗浄され、また内視鏡1の回転によって遠心力
により水滴が飛ばされ、除水も短時間に行えるという利
点がある。
【0047】図17は、基本的構成は図15及び図16
と同一であるが、洗浄槽46に洗浄水を満たし、洗浄水
中で回転軸47を回転させ、保持網49と一緒に内視鏡
1を回転させて洗浄効果を高めるようにしたものであ
る。このように構成することによって、散水ノズル51
および噴射ノズル53が不要となる。
【0048】図18は、洗浄槽46に設けた回転軸47
の中途部に回転軸47に対して直角に支持軸54を突設
し、この支持軸54に保持篭55を固定したものであ
る。この保持篭55には止め具56が設けられ、保持篭
55の内部に収納した内視鏡1の操作部2、挿入部3お
よびユニバーサルコード4を保持している。
【0049】また、支持軸54には管路洗浄用チューブ
57の一端が接続されている。そして、この管路洗浄用
チューブ57の他端は内視鏡1の挿入部3に内挿された
送気送水管路、吸引管路あるいは鉗子チャンネル等の管
路(図示しない)に連通する口金5に接続されている。
【0050】したがって、回転軸47を回転することに
よって、この回転軸47を回転軸心として保持篭55が
旋回し、この旋回中に洗浄槽46に設けた噴射ノズル5
3から洗浄水を噴射することにより、内視鏡1の外表面
を隅々まで洗浄することができ、また洗浄後の除水も遠
心力によって短時間に行える。
【0051】なお、回転軸47の回転とともに支持軸5
4を矢印で示すように回転させてもよく、また回転方向
を一方向にすることなく、一定時間ごとに逆方向にして
もよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内視鏡洗浄消毒時において内視鏡管路内の除水が確
実に行われることにより、消毒効果の低下や細菌繁殖の
ない内視鏡の洗浄消毒が行える。内視鏡管路内の除水性
がアップする。それにより乾燥が確実に行われ、管路内
で細菌が繁殖するのを防止できる。また水滴がほとんど
ない状態で乾燥の工程が始まるので乾燥にかかる時間が
短縮できる。さらに消毒工程開始時に、内視鏡管路内に
残水がないため、消毒液が薄まることもなく確実が消毒
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係わる内視鏡洗浄消
毒装置の要部を示す構成図。
【図2】(a)(b)は同実施例の作用を説明するため
の構成図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのタイムチャー
ト。
【図4】(a)(b)は同実施例の作用説明図。
【図5】同実施例の作用説明図。
【図6】同実施例の内視鏡洗浄消毒装置の全体構成図。
【図7】この発明の第2の実施例に係わる要部の構成
図。
【図8】(a)(b)はこの発明の第3の実施例に係わ
る要部の構成図。
【図9】この発明の第4の実施例に係わる要部の構成
図。
【図10】振動発生器を備えた洗浄槽の斜視図。
【図11】(a)(b)は振動発生器を備えた洗浄槽の
作用説明図。
【図12】振動発生器および内視鏡の支持部材の斜視
図。
【図13】振動発生器および内視鏡の支持部材の斜視
図。
【図14】振動発生器および内視鏡の支持部材の斜視
図。
【図15】回転式保持網を持った洗浄槽の縦断側面図。
【図16】図15の平面図。
【図17】回転式保持網を持った浸水式の洗浄槽の縦断
側面図。
【図18】旋回式保持篭を持った洗浄槽の縦断側面図。
【符号の説明】
1…内視鏡、3…挿入部、22…コンプレッサ、28a
〜28d…電磁弁、30…管路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 幹彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 根来 大作 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 綱川 誠 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 柳川 裕 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡に設けられた送気送水管路、吸引
    管路あるいは鉗子チャンネル等の管路に洗浄水、消毒液
    等の液体を送液し、管路内を洗浄消毒する内視鏡洗浄消
    毒装置において、前記管路に接続される気体供給管と、
    この気体供給管に設けられ前記管路内に送気と吸気を繰
    り返し除水を行う送吸気手段とを具備したことを特徴と
    する内視鏡洗浄消毒装置。
JP3241259A 1991-09-20 1991-09-20 内視鏡洗浄消毒装置 Withdrawn JPH0576491A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113647892A (zh) * 2021-08-31 2021-11-16 广州市顺元医疗器械有限公司 用于内窥镜的水气输送装置

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