JPH05763A - クレードル - Google Patents
クレードルInfo
- Publication number
- JPH05763A JPH05763A JP18036091A JP18036091A JPH05763A JP H05763 A JPH05763 A JP H05763A JP 18036091 A JP18036091 A JP 18036091A JP 18036091 A JP18036091 A JP 18036091A JP H05763 A JPH05763 A JP H05763A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding rod
- bobbin
- bobbin holding
- cradle
- taper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Winding Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】コーン周面をこすることなく糸を解じょするに
十分なテーパー角度を持ち、端面の平坦なインクリーズ
ドテーパー巻されたコーンを形成し得る糸巻取装置のク
レードルを提供する。 【構成】連結部1aと、その左側のボビン保持杆1cと、右
側の切欠き部1dを有する直立壁1b' を備えたボビン保持
杆1bからなり、右側ボビン保持杆1bが、切欠き部1dの下
方の開口端に掛け渡した軸４に揺動自在に支持したブラ
ケット３を介して、円錐状ボビンのテーパーとインクリ
ーズドテーパーの各角度を加えた角度と方向も含めて同
程度に傾斜した支点軸２に揺動自在に取り付けられ、左
側ボビン保持杆1cが、支点軸２の延長線2'上より前方に
ずれた位置で、一端を機枠に固定したインクリーズレバ
ー５の他端に取付けられている。
十分なテーパー角度を持ち、端面の平坦なインクリーズ
ドテーパー巻されたコーンを形成し得る糸巻取装置のク
レードルを提供する。 【構成】連結部1aと、その左側のボビン保持杆1cと、右
側の切欠き部1dを有する直立壁1b' を備えたボビン保持
杆1bからなり、右側ボビン保持杆1bが、切欠き部1dの下
方の開口端に掛け渡した軸４に揺動自在に支持したブラ
ケット３を介して、円錐状ボビンのテーパーとインクリ
ーズドテーパーの各角度を加えた角度と方向も含めて同
程度に傾斜した支点軸２に揺動自在に取り付けられ、左
側ボビン保持杆1cが、支点軸２の延長線2'上より前方に
ずれた位置で、一端を機枠に固定したインクリーズレバ
ー５の他端に取付けられている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ボビン軸の傾斜角度
を順次増大させるインクリーズドテーパー巻きを行い、
且つ、端面を平坦に形成する自動ワインダー等のコーン
（円錐状ボビンに巻き取られた糸のパッケージ）の糸巻
取装置におけるボビン保持用クレードルに関するもので
ある。
を順次増大させるインクリーズドテーパー巻きを行い、
且つ、端面を平坦に形成する自動ワインダー等のコーン
（円錐状ボビンに巻き取られた糸のパッケージ）の糸巻
取装置におけるボビン保持用クレードルに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】インクリーズドテーパー巻きを行い、且
つ、端面を平坦に形成するコーンのワインダーは、この
出願人が実願平２−４０３５６２の出願において既に提
案している。
つ、端面を平坦に形成するコーンのワインダーは、この
出願人が実願平２−４０３５６２の出願において既に提
案している。
【０００３】それは、図５に示すごとく、クレードルシ
ャフト７を回動自在に貫挿したクレードルホルダー９の
揺動軸８を水平面に対して円錐状ボビンＢのテーパーと
同程度の角度にボビンＢの軸と同様の傾向に傾斜させる
と共に、揺動軸８からわずかに離れた位置にある軸１１
に一端が支持されたインクリーズレバー１３の他端をク
レードルシャフト７に取り付けたものである。機枠に固
定された軸１２に回動自在に支持されたインクリーズド
ブラケット１０を回転させて軸１１の位置を変えること
により、インクリーズドテーパーを変えることができ
る。
ャフト７を回動自在に貫挿したクレードルホルダー９の
揺動軸８を水平面に対して円錐状ボビンＢのテーパーと
同程度の角度にボビンＢの軸と同様の傾向に傾斜させる
と共に、揺動軸８からわずかに離れた位置にある軸１１
に一端が支持されたインクリーズレバー１３の他端をク
レードルシャフト７に取り付けたものである。機枠に固
定された軸１２に回動自在に支持されたインクリーズド
ブラケット１０を回転させて軸１１の位置を変えること
により、インクリーズドテーパーを変えることができ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このワインダーは、端
面の平坦なインクリーズドテーパー巻きをされたコーン
を形成することはできるが、図７に示すごとく、そのコ
ーンＣは、コーン角度５°５７’ボビンＢ、幅６イン
チ、大径側外径２００mmの標準的なもので、コーン表面
角度が僅かに７、５°に増加するにすぎない。このコー
ンＣを高速織機の緯糸給糸に用いるとすれば、コーンＣ
の小径側端面から約４０cm離れた位置にあるヤーンガイ
ドＧに糸を通してから織機側へ供給することになる。と
ころが、コーンＣの周面の延長線の交点Ａは糸ガイドＧ
より更に６８cmも先の位置に存在する。大径側外径３０
０mmのものであれば、コーン表面の延長線の交点は、更
に先のＡ’となる。このことにより、糸はコーンＣの周
面の糸をこすりながら解じょされる。従って、その解じ
ょ張力は大きくなり、その変動も非常に大きいし、糸は
摩擦によって毛羽立ち、リボン発生径域では糸切れすら
発生する。
面の平坦なインクリーズドテーパー巻きをされたコーン
を形成することはできるが、図７に示すごとく、そのコ
ーンＣは、コーン角度５°５７’ボビンＢ、幅６イン
チ、大径側外径２００mmの標準的なもので、コーン表面
角度が僅かに７、５°に増加するにすぎない。このコー
ンＣを高速織機の緯糸給糸に用いるとすれば、コーンＣ
の小径側端面から約４０cm離れた位置にあるヤーンガイ
ドＧに糸を通してから織機側へ供給することになる。と
ころが、コーンＣの周面の延長線の交点Ａは糸ガイドＧ
より更に６８cmも先の位置に存在する。大径側外径３０
０mmのものであれば、コーン表面の延長線の交点は、更
に先のＡ’となる。このことにより、糸はコーンＣの周
面の糸をこすりながら解じょされる。従って、その解じ
ょ張力は大きくなり、その変動も非常に大きいし、糸は
摩擦によって毛羽立ち、リボン発生径域では糸切れすら
発生する。
【０００５】この発明は、コーン周面をこすることなく
糸を解じょするに十分なテーパー角度を持ち、端面の平
坦なインクリーズドテーパー巻きされたコーンを形成す
ることのできる糸巻取装置のクレードルを提供すること
を目的としている。
糸を解じょするに十分なテーパー角度を持ち、端面の平
坦なインクリーズドテーパー巻きされたコーンを形成す
ることのできる糸巻取装置のクレードルを提供すること
を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のクレードルは、連結部と、その左側のボ
ビン保持杆と、右側の切欠き部を有する直立壁を備えた
ボビン保持杆からなり、右側ボビン保持杆が、上記切欠
き部の下方の開口端に掛け渡した軸に揺動自在に支持し
たブラケットを介して、円錐状ボビンのテーパーとイン
クリーズドテーパーの各角度を加えた角度と方向も含め
て同程度に傾斜した支点軸に揺動自在に取り付けられ、
左側ボビン保持杆が、支点軸の延長線上より前方にずれ
た位置で、一端を機枠に固定したインクリーズレバーの
他端に取付けられたものである。
に、この発明のクレードルは、連結部と、その左側のボ
ビン保持杆と、右側の切欠き部を有する直立壁を備えた
ボビン保持杆からなり、右側ボビン保持杆が、上記切欠
き部の下方の開口端に掛け渡した軸に揺動自在に支持し
たブラケットを介して、円錐状ボビンのテーパーとイン
クリーズドテーパーの各角度を加えた角度と方向も含め
て同程度に傾斜した支点軸に揺動自在に取り付けられ、
左側ボビン保持杆が、支点軸の延長線上より前方にずれ
た位置で、一端を機枠に固定したインクリーズレバーの
他端に取付けられたものである。
【０００７】
【作 用】上記のように構成されたクレードルにおいて
は、巻取りが進み、円錐状ボビンの糸層が増大すると、
クレードルのボビンを支持した各自由端側が上方に少し
づつ移動する。インクリーズレバーの左側ボビン保持杆
への取付け位置が支点軸の延長線上より前方にずれた位
置にあるので、左側ボビン保持杆後端の変位量は、右側
ボビン保持杆後端の変位量よりも大きくなる。その結
果、右側ボビン保持杆は、切欠き部の下方の開口端に掛
け渡した軸を中心にして左側に傾きを増し、円錐状ボビ
ンの軸心は次第に傾斜角度を増大させ、インクリーズド
テーパー巻きが行われる。更に、支点軸が円錐状ボビン
のテーパーとインクリーズドテーパーの各角度を加えた
角度と方向も含めて同程度に傾斜しているので、巻取り
の進行につれて右側ボビン保持杆の自由端は、円錐状ボ
ビンの軸心とほぼ垂直に上昇し、結果的に円錐状ボビン
が小径側方向に順次移動することになり、巻取りの進行
に伴う巻取り位置のボビン小径側への移動傾向が相殺さ
れれ、コーンの端面は平坦なる。
は、巻取りが進み、円錐状ボビンの糸層が増大すると、
クレードルのボビンを支持した各自由端側が上方に少し
づつ移動する。インクリーズレバーの左側ボビン保持杆
への取付け位置が支点軸の延長線上より前方にずれた位
置にあるので、左側ボビン保持杆後端の変位量は、右側
ボビン保持杆後端の変位量よりも大きくなる。その結
果、右側ボビン保持杆は、切欠き部の下方の開口端に掛
け渡した軸を中心にして左側に傾きを増し、円錐状ボビ
ンの軸心は次第に傾斜角度を増大させ、インクリーズド
テーパー巻きが行われる。更に、支点軸が円錐状ボビン
のテーパーとインクリーズドテーパーの各角度を加えた
角度と方向も含めて同程度に傾斜しているので、巻取り
の進行につれて右側ボビン保持杆の自由端は、円錐状ボ
ビンの軸心とほぼ垂直に上昇し、結果的に円錐状ボビン
が小径側方向に順次移動することになり、巻取りの進行
に伴う巻取り位置のボビン小径側への移動傾向が相殺さ
れれ、コーンの端面は平坦なる。
【０００８】
【実施例】図１ないし図４、図６及び図８を参照して、
この発明のインクリーズドテーパー巻きを行う糸巻取装
置のクレードルについて説明する。
この発明のインクリーズドテーパー巻きを行う糸巻取装
置のクレードルについて説明する。
【０００９】このクレードル１は、糸巻取装置のユニッ
トのフレームＦに回動自在に取り付けた支点軸２に固定
したブラケット３に軸４を介して揺動自在に取り付けら
れており、連結部１ａと、その右側の直立壁１ｂ’を有
するボビン保持杆１ｂと、左側のボビン保持杆１ｃとか
らなり、上から見てコ字状をしている。各ボビン保持杆
１ｂ、１ｃの先端の間には、円錐状ボビンＢが保持さ
れ、円錐状ボビンＢは、回転する綾振ドラムＤの上に載
せられる。円錐状ボビンＢの軸心は水平面に対して例え
ば５°５７’傾いている。
トのフレームＦに回動自在に取り付けた支点軸２に固定
したブラケット３に軸４を介して揺動自在に取り付けら
れており、連結部１ａと、その右側の直立壁１ｂ’を有
するボビン保持杆１ｂと、左側のボビン保持杆１ｃとか
らなり、上から見てコ字状をしている。各ボビン保持杆
１ｂ、１ｃの先端の間には、円錐状ボビンＢが保持さ
れ、円錐状ボビンＢは、回転する綾振ドラムＤの上に載
せられる。円錐状ボビンＢの軸心は水平面に対して例え
ば５°５７’傾いている。
【００１０】支点軸２は、フレームＦに回動のみ許容さ
れる状態に支持されており、図３及び図４に示すよう
に、円錐状ボビンＢのテーパー角度と巻取りによるコー
ンのテーパー角度の増加分とを加えた角度と同程度に方
向も含めて、糸巻取装置の長手方向に対して左側が手前
に角度α、水平面に対して左側が下方に角度βだけそれ
ぞれ傾斜している。α、βは、それぞれ例えば３°３
０’、９°とされる。
れる状態に支持されており、図３及び図４に示すよう
に、円錐状ボビンＢのテーパー角度と巻取りによるコー
ンのテーパー角度の増加分とを加えた角度と同程度に方
向も含めて、糸巻取装置の長手方向に対して左側が手前
に角度α、水平面に対して左側が下方に角度βだけそれ
ぞれ傾斜している。α、βは、それぞれ例えば３°３
０’、９°とされる。
【００１１】ブラケット３は、ボビン保持杆１ｂの直立
壁に形成した切欠き部１ｄより小さめの板状体であり、
切欠き部１ｄの下方の開口端に掛け渡した軸４に揺動自
在に支持され、上端は、支点軸２の端に固定されてい
る。
壁に形成した切欠き部１ｄより小さめの板状体であり、
切欠き部１ｄの下方の開口端に掛け渡した軸４に揺動自
在に支持され、上端は、支点軸２の端に固定されてい
る。
【００１２】左側ボビン保持杆１ｃにおける、支点軸２
の延長線２’上より前方にずれた位置には、一端を機枠
に固定したインクリーズレバー５の他端が、取付け部材
６を介して取付けられている。インクリーズレバー５の
両取付け端部には、それぞれ自在継手が存在する。この
インクリーズレバー５の左側ボビン保持杆１ｃへの取付
け位置を移動させることにより、インクリーズドテーパ
ーを変更することができる。
の延長線２’上より前方にずれた位置には、一端を機枠
に固定したインクリーズレバー５の他端が、取付け部材
６を介して取付けられている。インクリーズレバー５の
両取付け端部には、それぞれ自在継手が存在する。この
インクリーズレバー５の左側ボビン保持杆１ｃへの取付
け位置を移動させることにより、インクリーズドテーパ
ーを変更することができる。
【００１３】このクレードル１を有する巻取り装置によ
って巻取りが進み、円錐状ボビンＢの糸層が増大する
と、クレードル１のボビンＢを支持した自由端側が上方
に少しづつ移動する。仮にインクリーズレバー５の左側
ボビン保持杆１ｃへの取付け位置が支点軸２の延長線
２’上にあるとすれば、クレードル１自由端側の上方へ
の移動時に、左、右のボビン保持杆１ｂ、１ｃは支点軸
２の回りに同じように回動するが、実際には、インクリ
ーズレバー５の左側ボビン保持杆１ｃへの取付け位置が
支点軸２の延長線２’上から前方にずれた位置にあるの
で、左側ボビン保持杆１ｃ後端の変位量は、インクリー
ズレバー５の左側ボビン保持杆１ｃへの取付け位置を支
点軸２の延長線２’上とする場合よりも大きくなる。そ
の結果、連結部１ａを介して左側ボビン保持杆１ｃと一
体になっている右側ボビン保持杆１ｂは、軸４を中心に
して左側に傾きを増すことになり、右側ボビン保持杆１
ｂの自由端は次第に左斜め上方に移動する。即ち、巻取
りの進行と共に円錐状ボビンＢの軸心は次第に傾斜角度
を増大させ、インクリーズドテーパー巻きが行われる。
このクレードルは、インクリーズレバー５の左側ボビン
保持杆１ｃへの取付け位置を支点軸２の延長線２’上の
位置から十分にずらし得るので、コーンＣのテーパー角
度を従来のものより十分に大きくすることができる。例
えば、コーン角度５°５７’のボビンＢに幅６インチ、
大径側外径３５０mmとなるまで巻き上げると、コーンＣ
の表面角度を１３°と、従来のものより大幅に大きくす
ることができる。また、このクレードルは、従来のクレ
ードルに比べてインクリーズの設定を正確、且つ、容易
に行なうことができる。
って巻取りが進み、円錐状ボビンＢの糸層が増大する
と、クレードル１のボビンＢを支持した自由端側が上方
に少しづつ移動する。仮にインクリーズレバー５の左側
ボビン保持杆１ｃへの取付け位置が支点軸２の延長線
２’上にあるとすれば、クレードル１自由端側の上方へ
の移動時に、左、右のボビン保持杆１ｂ、１ｃは支点軸
２の回りに同じように回動するが、実際には、インクリ
ーズレバー５の左側ボビン保持杆１ｃへの取付け位置が
支点軸２の延長線２’上から前方にずれた位置にあるの
で、左側ボビン保持杆１ｃ後端の変位量は、インクリー
ズレバー５の左側ボビン保持杆１ｃへの取付け位置を支
点軸２の延長線２’上とする場合よりも大きくなる。そ
の結果、連結部１ａを介して左側ボビン保持杆１ｃと一
体になっている右側ボビン保持杆１ｂは、軸４を中心に
して左側に傾きを増すことになり、右側ボビン保持杆１
ｂの自由端は次第に左斜め上方に移動する。即ち、巻取
りの進行と共に円錐状ボビンＢの軸心は次第に傾斜角度
を増大させ、インクリーズドテーパー巻きが行われる。
このクレードルは、インクリーズレバー５の左側ボビン
保持杆１ｃへの取付け位置を支点軸２の延長線２’上の
位置から十分にずらし得るので、コーンＣのテーパー角
度を従来のものより十分に大きくすることができる。例
えば、コーン角度５°５７’のボビンＢに幅６インチ、
大径側外径３５０mmとなるまで巻き上げると、コーンＣ
の表面角度を１３°と、従来のものより大幅に大きくす
ることができる。また、このクレードルは、従来のクレ
ードルに比べてインクリーズの設定を正確、且つ、容易
に行なうことができる。
【００１４】しかも、円錐状ボビンＢのテーパー角度と
巻取りによるコーンのテーパー角度の増加分とを加えた
角度と同程度に方向も含めて、支点軸２が、糸巻取装置
の長手方向に対して左側が手前に角度α、水平面に対し
て左側が下方に角度βだけそれぞれ傾斜しているので、
巻取りの進行、即ちコーン径の増大につれて右側ボビン
保持杆１ｂの自由端の上昇軌跡は、円錐状ボビンＢの軸
心とほぼ垂直となる。即ち、巻取りの進行に伴う円錐状
ボビンＢの軸心とコーンＣの大径部端面との交点Ｐの移
動軌跡は、図８に示すごとく、ほぼ円錐状ボビンＢの軸
心に垂直な直線となる。換言すれば、支点軸２を傾斜さ
せていないときには、点Ｐの軌跡は図８の点線のように
なるが、この発明のように支点軸２を傾斜させると、点
線に対して傾いてくる。このような点Ｐの移動軌跡の傾
斜は、巻取りの進行に伴う巻取り位置のボビン小径側へ
の移動傾向を相殺することになる。従って、巻き上げら
れたコーンの端面は平坦になる。
巻取りによるコーンのテーパー角度の増加分とを加えた
角度と同程度に方向も含めて、支点軸２が、糸巻取装置
の長手方向に対して左側が手前に角度α、水平面に対し
て左側が下方に角度βだけそれぞれ傾斜しているので、
巻取りの進行、即ちコーン径の増大につれて右側ボビン
保持杆１ｂの自由端の上昇軌跡は、円錐状ボビンＢの軸
心とほぼ垂直となる。即ち、巻取りの進行に伴う円錐状
ボビンＢの軸心とコーンＣの大径部端面との交点Ｐの移
動軌跡は、図８に示すごとく、ほぼ円錐状ボビンＢの軸
心に垂直な直線となる。換言すれば、支点軸２を傾斜さ
せていないときには、点Ｐの軌跡は図８の点線のように
なるが、この発明のように支点軸２を傾斜させると、点
線に対して傾いてくる。このような点Ｐの移動軌跡の傾
斜は、巻取りの進行に伴う巻取り位置のボビン小径側へ
の移動傾向を相殺することになる。従って、巻き上げら
れたコーンの端面は平坦になる。
【００１５】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【００１６】即ち、このクレードルを備えた巻取り装置
によってコーンを巻き上げると、コーン周面をこするこ
となく糸を解じょするに十分なテーパー角度と、梱包時
等に耳崩れ等の損傷を起こさない平坦な端面を有するイ
ンクリーズドテーパー巻きされたコーンを形成すること
のできる。しかも、従来のクレードルに比べてインクリ
ーズの設定を正確、且つ、容易に行なうことができる。
によってコーンを巻き上げると、コーン周面をこするこ
となく糸を解じょするに十分なテーパー角度と、梱包時
等に耳崩れ等の損傷を起こさない平坦な端面を有するイ
ンクリーズドテーパー巻きされたコーンを形成すること
のできる。しかも、従来のクレードルに比べてインクリ
ーズの設定を正確、且つ、容易に行なうことができる。
【００１７】また、従来のもののようにボビンを上側か
ら支持する部材が存在しないので、満管時の玉揚げがや
りやすく、コーンの巻き径の増大化を妨げることもな
い。
ら支持する部材が存在しないので、満管時の玉揚げがや
りやすく、コーンの巻き径の増大化を妨げることもな
い。
【００１８】
【図１】この発明のクレードルの斜視図である。
【図２】巻取りユニットに装備したこの発明のクレード
ルの右側面図である。
ルの右側面図である。
【図３】巻取りユニットに装備したこの発明のクレード
ルの平面図である。
ルの平面図である。
【図４】巻取りユニットに装備したこの発明のクレード
ル正面図である。
ル正面図である。
【図５】従来のクレードルの斜視図である。
【図６】この発明のクレードルを備えた巻取り装置によ
って形成されたコーンを解じょする状態を説明する側面
図である。
って形成されたコーンを解じょする状態を説明する側面
図である。
【図７】従来のクレードルを備えた巻取り装置によって
形成されたコーンを解じょする状態を説明する側面図で
ある。
形成されたコーンを解じょする状態を説明する側面図で
ある。
【図８】この発明のクレードルを備えた巻取り装置によ
るコーンの形成過程を説明する図である。
るコーンの形成過程を説明する図である。
１ クレードル １ａ 連結部 １ｂ 左側ボビン保持杆 １ｂ’切欠き部 １ｃ 左側ボビン保持杆 １ｄ 直立壁 ２ 支点軸 ２’ 支点軸の延長線 ３ ブラケット ４ 軸 ５ インクリーズレバー Ｂ 円錐状ボビン Ｆ フレーム（機枠）
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】連結部と、その左側のボビン保持杆と、右
側の切欠き部を有する直立壁を備えたボビン保持杆から
なり、右側ボビン保持杆が、上記切欠き部の下方の開口
端に掛け渡した軸に揺動自在に支持したブラケットを介
して、円錐状ボビンのテーパーとインクリーズドテーパ
ーの各角度を加えた角度と方向も含めて同程度に傾斜し
た支点軸に揺動自在に取り付けられ、左側ボビン保持杆
が、支点軸の延長線上より前方にずれた位置で、一端を
機枠に固定したインクリーズレバーの他端に取付けられ
たクレードル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18036091A JPH05763A (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | クレードル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18036091A JPH05763A (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | クレードル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05763A true JPH05763A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16081887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18036091A Pending JPH05763A (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | クレードル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05763A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105836527A (zh) * | 2016-03-26 | 2016-08-10 | 国网山东省电力公司莱州市供电公司 | 电线收线机及其工作方法 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP18036091A patent/JPH05763A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105836527A (zh) * | 2016-03-26 | 2016-08-10 | 国网山东省电力公司莱州市供电公司 | 电线收线机及其工作方法 |
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