JPH0576336U - キッチンカウンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納ポケットの着脱および配設位置の変更を
自在にし、必要に応じてはシンクを大きく使用すること
を可能とする。 【構成】 シンクと収納ポケットとを別体に形成すると
ともに、シンク内面側と収納ポケット外周面との対応箇
所に夫々嵌合部を形成し、収納ポケットを着脱自在に設
け、さらに前記シンクにあっては、水栓金具等には非干
渉である奥行方向に収納ポケットの横断面形状と対応し
た延長部を形成し、シンク容量をも変更可能に構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キッチンカウンタに関するものであり、特に生ゴミの廃棄や洗剤の 収納等のために設けられている収納ポケットを具備してなるキッチンカウンタに 改良を施すものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４は従来のキッチンカウンタを示すものである。シンク１と収納ポケット２ とは同一のカウンタ面に別設されており、前記収納ポケット２はそのカウンタ面 の所定箇所に穴を開けて配設されシンク用の排水装置とは別の排水装置（図示省 略）が設けられている。前記収納ポケットは着脱可能であるが、不要時において もカウンタ面の一定面積を占有しているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、従来のキッチンカウンタにあっては、収納ポケットはカウンタ面の 所定の穴に配設されることから清掃する場合等に取り外し難く、また、カウンタ 面を占有していることから作業上不要であったり邪魔であっても容易に位置変更 が出来ないといった不都合があり、使用する上での問題点となっていた。 さらに、設備面においても収納ポケット用の排水装置等を設けなければならな いことから、製造コストならびに製造工程がかかるなどといった問題点も生じて いる。

【０００４】 本考案は、上記した事情のもとになされたものであり、その目的とするところ は、収納ポケットの着脱ならびに配置の変更等を可能に設けることにより、カウ ンタ面およびシンクの有効利用が図れ、かつ製造コスト、製造工程においても減 少が見込まれるキッチンカウンタを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成するために、本考案は、シンクと収納ポケットとを別体に 形成するとともに、シンク内面側と収納ポケット外周面との対応箇所に夫々嵌合 部を形成し、収納ポケットを着脱自在に設け、さらに前記シンクにあっては、水 栓金具等には非干渉である奥行方向に収納ポケットの横断面形状と対応した延長 部を形成し、シンク容量をも変更可能に構成するものである。

【０００６】

【作用】

上記構造としたことにより、本考案によれば、シンク内での収納ポケットの着 脱および配置が使用者において選択可能となり、その収納ポケットに係る排水装 置をの不要とする。また延長部を形成したシンクであれば、必要に応じて収納ポ ケットを取り外すことによって大容量のシンクが実現されるものとなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１から図３を参照しながら詳細に説明する。なお、 本実施例において、図 に示す従来構造のものと構成が重複する部分には同一符 号を用い、その説明は省略する。 図１は本考案の一実施例を示すものであり、シンク１と収納ポケット２とを別 体に形成するとともに、シンク内面側と収納ポケット外周面との対応箇所に夫々 嵌合部１０を形成し、シンク１内に収納ポケット２を着脱自在に設けたものであ る。

【０００８】 前記嵌合部１０は図２のように収納ポケット２の開口側外周面２ａに突起部２ １を形成し、シンク１側の前記突起部と対応する縁部１ａには溝部１１を形成し て構成される。図１および図２においてはコーナー用の収納ポケットで説明して おり、符号Ｒ１〜Ｒ４に示すシンク１の任意の各コーナーに前記突起部２１と対 応する溝部１１を適宜設けることで収納ポケット２の配置に選択性が生ずるもの となる。

【０００９】 すなわち、前記収納ポケット２は作業上の都合に応じて着脱自在であるととも に、任意の各コーナーに配置可能であり、また複数個の収納ポケットの配設も可 能としているのである。

【００１０】 したがって収納ポケットがシンク内に配設されるために、収納ポケット２に係 る排水装置等の設備を設ける必要がなくなり、シンク用の排水装置（符号１ｂは 排水口）で兼用されるものとなる。

【００１１】 なお、前記嵌合部１０にあっては、シンク１側に突起部を形成し、収納ポケッ ト２側に対応する溝部を形成しても良く、製造者において任意であり、また、シ ンク内の各辺部に配設されるような収納ポケットである場合にも前記した嵌合部 を形成することにより同様の作用効果が実現される。

【００１２】 さらに図３は、本考案の別の実施例を示すものであり、シンク１において、水 栓金具１ｃ等には非干渉である奥行方向に収納ポケットの横断面形状と対応した 延長部１３を形成してなるものである。該延長部１３ならびに収納ポケット２に は前記した実施例と同様の嵌合部１０が形成され、収納ポケット２は延長部にて 着脱自在となる。延長部１３は図示のように、水栓金具を中心に左右両側に形成 してもいずれか一方側に設けても良い。

【００１３】 このため、収納ポケット２を取り外した場合には前記延長部１３がシンクの一 部となり、シンク容量が増加するものとなり、従来活用されていなかったカウン タの奥行部分が収納部あるいはシンクとして使用可能となる。

【００１４】 前記した夫々の実施例で説明したシンクの製造にあっては、ステンレス等の金 属板をプレス成形する場合でも樹脂等を注型で成形する場合であっても、前記溝 部（あるいは突起部）を同時に形成できることから製造工程数が増加するもので はない。

【００１５】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、シンクと収納ポケットとを別体に形成 するとともに、シンク内面側と収納ポケット外周面との対応箇所に夫々嵌合部を 形成し、収納ポケットを着脱自在に設け、さらに前記シンクにあっては、水栓金 具等には非干渉である奥行方向に収納ポケットの横断面形状と対応した延長部を 形成したことから、作業の都合に応じて収納ポケットの着脱ならびに配置の変更 等が自在であり、また、延長部を形成したシンクであれば大容量のシンクも実現 されることになり、キッチンカウンタを使用するにあたって優れた効果を奏する ものとなる。 さらに、収納ポケット用の排水装置等を設ける必要がなく、シンク等の製造工 程が増加するようなこともないため、製造上の不都合を生じさせることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】 （Ａ）は本考案の一実施例を要部で示す平面
図、（Ｂ）は分解して示す説明図である。

【図３】 本考案の別の実施例を示す平面図である。

【図４】 従来のキッチンカウンタを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１……シンク、２……収納ポケット、１０……嵌合部、
１３……延長部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シンクと収納ポケットとを別体に形成す
   るとともに、シンク内面側と収納ポケット外周面との対
   応箇所に夫々嵌合部を形成し、収納ポケットを着脱自在
   に設けたことを特徴とするキッチンカウンタ。
2. 【請求項２】 水栓金具等には非干渉である奥行方向に
   収納ポケットの横断面形状と対応した延長部を形成して
   なるシンクであることを特徴とする請求項１記載のキッ
   チンカウンタ。