JPH057558U - フイン付きワイパ装置 - Google Patents
フイン付きワイパ装置Info
- Publication number
- JPH057558U JPH057558U JP5614091U JP5614091U JPH057558U JP H057558 U JPH057558 U JP H057558U JP 5614091 U JP5614091 U JP 5614091U JP 5614091 U JP5614091 U JP 5614091U JP H057558 U JPH057558 U JP H057558U
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- wiper arm
- arm
- wiper
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- fin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この考案の目的は、回動によってワイパアーム
の向きが変わっても車両の走行時にブレードの浮き上が
りを防止できるフィン付きワイパ装置を提供することに
ある。 【構成】基端部を支点として回動自在なワイパアーム1
とこのワイパアーム1と同様に基端部を支点として回動
自在な補助アーム5を設け、この補助アーム5とワイパ
アーム1の先端部を可動リンク8によって連結して平行
リンク機構1cを構成する。この平行リンク機構1cを
用いることにより、ワイパアーム1が回動しても常に可
動リンク8は水平を保つことになる。さらにこの可動リ
ンク8には浮上防止フィン10が取り付けられており、
ワイパアーム1が回動しても浮上防止フィン10が常に
水平に保たれる。
の向きが変わっても車両の走行時にブレードの浮き上が
りを防止できるフィン付きワイパ装置を提供することに
ある。 【構成】基端部を支点として回動自在なワイパアーム1
とこのワイパアーム1と同様に基端部を支点として回動
自在な補助アーム5を設け、この補助アーム5とワイパ
アーム1の先端部を可動リンク8によって連結して平行
リンク機構1cを構成する。この平行リンク機構1cを
用いることにより、ワイパアーム1が回動しても常に可
動リンク8は水平を保つことになる。さらにこの可動リ
ンク8には浮上防止フィン10が取り付けられており、
ワイパアーム1が回動しても浮上防止フィン10が常に
水平に保たれる。
Description
【0001】
この考案は、例えば車両のフロントガラスに付いた水を払拭するフィン付きワ イパ装置に関する。
【0002】
車両のフロントガラスには、ワイパ装置が設けられ、走行中でもフロントガラ ス面に付着する雨水、雪、泥土、その他の汚物を自動的に払拭し良好な視界を確 保できるようにしてある。
【0003】 通常、こうしたワイパ装置は、ワイパアームに取り付けられたブレードがフロ ントガラス面に密着し、回動することにより払拭を行う。このため、ブレードは フロントガラス面に常時、密着していなければないので、ワイパアームに取り付 けられたスプリングにより、ブレードをフロントガラス面に弾性的に押さえつけ ている。
【0004】 さらに、車両の走行時の空気抵抗を減少させるために、車両のフロントガラス は後方に傾斜している。フロントガラスが後方に傾斜していると、車両の走行時 にフロントガラス表面に当たった空気がフロントガラスの表面に沿って上昇し、 ブレードが大きな空気抵抗を受け、ブレードを浮上させるような気流が生じる。 そこで、空気抵抗によるブレードの浮上を防止するため、フロントガラス面が うける空気力を利用して、ブレードをフロントガラスに押さえ付けるために、ワ イパアームにフィンを付けたフィン付きワイパ装置が知られている。
【0005】 この浮上防止フィンと、前記スプリングの併用により、ブレードをフロントガ ラスに常時、密着させワイパ装置の機能を高速走行時においても確保している。 図4は従来のフィン付きワイパ装置を示すもので、11はワイパアーム、12 はブレードである。ワイパアーム11にはその長手方向に沿って浮上防止フィン 13が取り付けられている。
【0006】 この浮上防止フィン13は、図5に示すように、車両前方が凹面となるように に、横断面形状が円弧形状であり、ワイパアーム11と一体に回動する。ワイパ アーム11の回動により浮上防止フィン13の向きが、図4に示すように水平状 態から、垂直状態へ変化していくと、浮上防止フィン13に対する車両走行時に フロントガラス14に当たる空気との、相対的な向きが変る。
【0007】
このように、従来のフィン付きワイパ装置は、ワイパアーム11に浮上防止フ ィン13が固定されているために、ワイパアーム11が水平時には、ワイパアー ム11に取り付けられた浮上防止フィン13の円弧形状の凹面が空気抵抗を受け 風圧により、ブレード12をフロントガラス14へ押し付ける力を発生する。
【0008】 しかし、図6に示すようにワイパアーム11が垂直時には、フロントガラス1 4の傾斜によってワイパアーム11とともに浮上防止フィン13が後方へ傾斜す る。
【0009】 このため、浮上防止フィン13の円弧形状の凹面で受けた空気が矢印で示すよ うに、凹面の長手方向に沿って逃げてしまい、ブレード12をフロントガラス1 4へ押し付ける力が減少する。
【0010】 このように、浮上防止フィン13がワイパアーム11の長手方向に沿って固定 的に設けられていると、ワイパアーム11の回動によるワイパアーム11の向き によって、浮上防止フィン13の本来の機能を、常時一定に確保することはでき ない。
【0011】 この考案は前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、回 動によってワイパアームの向きが変わっても車両の走行時にブレードの浮き上が りを防止できるフィン付きワイパ装置を提供することにある。
【0012】
上記課題を解決するために、ワイパアームを回動させても、浮上防止フィンの 向きを、水平に保つ必要がある。
【0013】 そのため、基端部を支点として回動自在なワイパアームとこのワイパアームと 同様に基端部を支点として回動自在な補助アームを設け、この補助アームとワイ パアームの先端部を可動リンクによって連結して平行リンク機構を構成する。 この平行リンク機構を用いることにより、ワイパアームが回動しても常に可動 リンクは水平を保つことになる。 さらにこの可動リンクには浮上防止フィンが取り付けられており、ワイパアー ム回動しても浮上防止フィンが常に水平に保たれる。 この水平に保たれた浮上防止フィンは、車両走行時に空気抵抗を受けて、ブレ ードをフロントガラスに押圧する力を生じる。
【0014】
この考案のワイパ装置によると、駆動手段でワイパアームを回動させるとワイ パアームに取り付けられたブレードが、フロントガラス面を払拭する。
【0015】 ワイパアームに連動して可動リンクを介して回動自在に連結されている補助ア ームも回動し可動リンクが常に水平状態を保ちながら回動するため、可動リンク に、取り付けられた浮上防止フィンはブレードを押圧するような力を生ずる。
【0016】 このことにより、車両走行時ワイパアームを回動させても、浮上防止フィンの 向きは変わらず、フロントガラス面上に生ずる気流を、浮上防止フィンの円弧形 状の凹面の中央部に集中させ、ブレードを押圧するような力を常時生じさせるこ とができる。
【0017】
以下、この考案を図面1に示す実施例に基づいて説明する。図1および図2は ワイパ装置を示す。1はワイパアームであり、これは帯状板を折曲して角筒状に 形成したリテーナ1aと、このリテーナ1aに固定されたアームピース1bとか ら構成されている。このワイパアーム1の基端部には枢支軸2が固定され、この 枢支軸2は車体に設けられた固定リンク3に回動自在に軸支されている。
【0018】 さらに、前記枢支軸2は車体に設けられたモータなどの駆動装置(図示しない )と連動しており、枢支軸2を回動支点として前記ワイパアーム1が回動するよ うになっている。
【0019】 前記ワイパアーム1の先端部にはブレードホルダー(図示しない)を介してブ レード4が取り付けられている。さらに、ワイパアーム1と平行に補助アーム5 が設置されている。この補助アーム5は視界を遮らないように比較的細いロッド からなり、この基端部には枢支軸6が固定され、この枢支軸6は前記固定リンク 3に回動自在に軸支されている。
【0020】 また、補助アーム5の先端部には枢支軸7が固定され、この枢支軸7は可動リ ンク8の一端部に回動自在に軸支されている。さらに前記ワイパアーム1の先端 部には枢支軸9が固定され、この枢支軸9は可動リンク8の他端部に回動自在に 軸支されている。
【0021】 このようにして、固定リンク3に回動自在に軸支されたワイパアーム1と補助 アーム5および両アームの先端部に両端部を回動自在に軸支した可動リンク8の 三つの可動部品と一つの固定部品により、平行リンク機構1cを構成している。 さらに、前記可動リンク8の両端部にある軸支点を結ぶ方向を、常時、水平方 向にむけるため、ワイパアーム1の基端部の枢支軸2から先端部の枢支軸9まで の距離と、補助アーム5の基端部の枢支軸6から先端部の枢支軸7までの距離が 等しくなっている。
【0022】 そして、円弧形状に形成した浮上防止フィン10が、フィンの凹面を車両前方 、長手方向を水平方向に向くように、前記可動リンク8の面上に固着されている 。
【0023】 このようにして構成されたワイパ装置おいて、車体に取り付けた駆動装置によ りワイパアーム1を回動させる。このワイパアーム1の回動によりブレード2が 連動して本来の目的であるフロントガラス面上の、雨水、雪、泥土、その他の汚 物を自動的に払拭できる。
【0024】 さらに、ワイパア−ム1の回動により可動リンク8および補助アーム5が連動 して回動する。ワイパアーム1と補助アーム5が平行状態を保って回動し、その 両先端部の可動リンク3は両端部にある軸支点を結ぶ方向を、常に水平を保つ。 従って図3に示すように、前記可動リンク3に固着されている浮上防止フィン 10も凹面を車両前方に向けて常時、フィン長手方向を水平に保つことができる 。 このように、ワイパ装置が作動してワイパアーム1とブレード4がどのような 位置にあつても、浮上防止フィン10は、常に水平方向を向いている。
【0025】 したがって、浮上防止フィン10の凹面が気流を受けたとき、その曲面に沿っ て凹面の中央方向に気流を集めることができる。この結果、浮上防止フィン10 がその背面側から押圧され、ワイパアーム1を介してブレード4をフロントガラ スに対して押し付ける方向に作用する。 したがって、車両の高速走行時においても、浮上防止フィン10によるブレー ド4の浮上防止効果を保つことができる。
【0026】 なお、上記一実施例においては、固定リンク3にワイパアーム1と補助アーム 5の基端部を回動自在に枢支したが、固定リンク3を介さずに直接車体にワイパ アーム1と補助アーム5を枢支軸を介して取り付けることもできる。
【0027】
以上説明したように、この考案によれば、浮上防止フィンを常時、水平状態に 保つことができる。したがって、従来のように浮上防止フィンの向きが変わって しまうものに比べ、浮上防止フィンは常に同じ方向の気流を受けることができる 。 それ故、走行時において浮上防止フィンの機能を、有効かつ効果的に使用する ことができる。
【図1】この考案の一実施例のワイパ装置の構成を示す
正面図。
正面図。
【図2】同実施例のワイパ装置の側面図。
【図3】同実施例の浮上防止フィンの作用を説明するた
めの正面図および側面図。
めの正面図および側面図。
【図4】従来のフィン付きワイパ装置の正面図。
【図5】従来の浮上防止フィンの斜視図。
【図6】同従来例の浮上防止フィンの作用を説明するた
めの正面図および側面図。
めの正面図および側面図。
1・・・ワイパアーム 4・・・ブレード 5
・・・補助アーム 8・・・可動リンク 10・・・浮上防止フィン
・・・補助アーム 8・・・可動リンク 10・・・浮上防止フィン
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基端部を支点として回動自在なワイパア
ームと、このワイパアームの先端部に設けられフロント
ガラスを払拭するブレードと、前記ワイパアームと平行
に配置され基端部を支点として回動自在な補助アーム及
びワイパアームと補助アームの先端部相互を連結する可
動リンクによって形成された平行リンク機構と、この平
行リンク機構の可動リンクに取り付けられた浮上防止フ
ィンとを具備したことを特徴とするフィン付きワイパ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5614091U JPH057558U (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | フイン付きワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5614091U JPH057558U (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | フイン付きワイパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057558U true JPH057558U (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=13018776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5614091U Withdrawn JPH057558U (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | フイン付きワイパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057558U (ja) |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP5614091U patent/JPH057558U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |