JPH0575231U - マガジンラックの位置調整システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】マガジンラックに対しチェーンコンベア上でそ
の収納幅を調整すべく機械的作業を実施する作業システ
ムに連結ないし連動させることによって、該作業システ
ムを円滑且つ確実に稼働させ、結果として生産工場にお
けるＦＡ化やＣＩＭ化の実現を図ろうとするとともに、
また、その機構ないし方式を簡略化することによって安
価に製作し、上記ＦＡ化やＣＩＭ化の経済的効果をより
高めようとするものである。 【構成】チェーンコンベア上のマガジンラック２０の横
方向の位置を調整する横方向調整機構と、同じくマガジ
ンラックの縦方向の位置を調整する縦方向調整機構とに
より構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板を収納するマガジンラックをプリント基板の自動実装 ライン中で使用するチェーンコンベアで搬送する作業において、チェーンコンベ アが停止した状態でマガジンラックの収納幅を調整すべく機械的作業をチェーン コンベア上のマガジンラックに対して実施する際に、マガジンラックのチェーン コンベア上での位置を正確な位置まで移動するとともに、移動後の位置に一時的 に保持するために使用するマガジンラックの位置調整システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、チェーンコンベアで搬送した物体に対してチェーンコンベア上で作業を 実施するために該物体のチェーンコンベア上での位置を調整するシステムに関し ては、物体の大きさ、形状、重量、その作業内容によって様々なものがある。 また、マガジンラックに関しては、チェーンコンベア上に置いた状態で機械的 に実施する必要がある作業はほとんどなかった。しかしながら、生産工場の省力 化が叫ばれる昨今、工場のＦＡ化やＣＩＭ化を推進する上でマガジンラックに係 わる諸作業を自動化するシステムが開発されたことに伴い、該作業を円滑且つ確 実に実施すべく本考案の如き付随システムが不可欠となってきた。 上記マガジンラックに係わる作業の自動化システムの一例として、マガジンラ ック収納幅自動調節システムがある。（実願平４−１００４０）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の技術で述べたもののうち、マガジンラックに対しチェーンコ ンベア上でその収納幅を調整すべく機械的作業を実施する作業システムに連結な いし連動させることによって、該作業システムを円滑且つ確実に稼働させ、結果 として生産工場におけるＦＡ化やＣＩＭ化の実現を図ろうとするとともに、また 、その機構ないし方式を簡略化することによって安価に製作し、上記ＦＡ化やＣ ＩＭ化の経済的効果をより高めようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案におけるマガジンラックの位置調整システム は、チェーンコンベア上のマガジンラックの横方向の位置を調整する横方向調整 機構と、同じくマガジンラックの縦方向の位置を調整する縦方向調整機構とによ り構成される。

【０００５】

【実施例】

次に、本考案につき、その一実施例を示す添付図面を参照して説明する。 図１において、横方向調整機構はアーム１、アーム連結板２、ラックギヤー３ 、移動ユニット４、５、ガイドレール６、ピニオンギヤー７、タイミングベルト 用ギヤー８、９、タイミングベルト１０、駆動軸１１、駆動ギヤー１２、モータ ーギヤー１３、アーム駆動モーター１４、固定部２６、側板２７より成る。 また、図３ないし図４において、縦方向調整機構は支柱押え１５、リダクショ ンギヤー１６、ウォームギヤー１７、回転軸１８、支柱押え駆動モーター１９よ り成る。 尚、アーム連結板２、駆動軸１１、駆動ギヤー１２、モーターギヤー１３、ア ーム駆動モーター１４、固定部２６、側板２７を除き各調整機構とも上記構成部 をそれぞれ２組有して成る。 図１において、チェーンコンベアがマガジンラック２０を搬送し所定の位置で チェーン２２、２３の動きを停止すると、本システムは以下の如く動作を開始す る。 まず、アーム駆動モーター１４が回転を開始し、同モーターからの回転動力は モーターギヤー１３、駆動ギヤー１２、駆動軸１１、タイミングベルト用ギヤー ９、タイミングベルト１０、タイミングベルト用ギヤー８、ピニオンギヤー７を 経てアーム１に固着してなるラックギヤー３に伝達される。アーム１とガイドレ ール６の間は移動ユニット５、６が渡設され、さらにガイドレール６は固定部２ ６に固着していることから、上記ラックギヤー３に伝達された動力は移動ユニッ ト４、５をガイドレール６上で水平移動すべく作用し、同時にアーム１をマガジ ンラック２０の方向に水平移動する。 図１において、チェーン２２、２３上のマガジンラック２０の位置が、引続き マガジンラック２０に対して機械的な作業を実施するのに充分に正確な位置では なかった場合、上記アーム１の水平移動はマガジンラック２０に対し以下の如き 位置調整を行うこととなる。 即ち図２において、アーム１が水平移動すると、マガジンラック２０の一角が アーム１のラックギヤー３側の側面の湾曲部分に接し、マガジンラック２０全体 はアーム１の湾曲に沿って固定部２６の方向に寄せられる。引続きアーム１が移 動してマガジンラック２０の側面の一部がアーム１の平面部分に達すると、アー ム駆動モーター１４の回転が停止しアーム１の水平移動は停止する。 以上の動作により、チェーンコンベア上のマガジンラックの横方向の位置調整 を行うが、本考案においては、引続き縦方向の位置調整を実施すべく以下の如き 縦方向調整機構が作動する。 図２、図３ないし図４において、前述の横方向の位置調整が完了すると、アー ム１の外側面上に設置された支柱押え駆動モーター１９が回転を開始し、同モー ターの回転に伴いウォームギヤー１７が回転する。さらにウォームギヤー１７の 回転はリダクションギヤー１６に伝達され、回転軸１８を介して支柱押え１５が 回転する。 支柱押え１５がマガジンラック２０の支柱２１の一側面を押圧すると、手前側 のコンベアレール２５の内側面に対しマガジンラック２０の下部縁辺部が接面す る。また、同時に支柱押え駆動モーター１９の回転は停止する。 以上により、チェーンコンベア上のマガジンラックに対して機械的作業を実施 すべくマガジンラックの位置を縦横両方向から調整ないし一時的に保持する作業 は完了し、この状態で引続き該機械的作業を実施することとなる。 また、当該マガジンラックに対する機械的作業が終了すると、本システムは縦 方向調整機構を作動して支柱押えを初期の位置に復帰させた後、横方向調整機構 を作動してアームを初期の位置に復帰させ、該作業が終了したマガジンラックが 先に搬送されて次のマガジンラックが所定の位置にまで運搬されるのを待つこと となる。 以上、ひとつの実施例について図面を参照して説明したが、本考案は、上記実 施例に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内においてそれらに各種の 改変を施して実施することができるものである。 例えば、アームの数を３本以上使用し、より高精度の調整機能を持たせること が可能である。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、上記の如く構成されているので、以下に記載される如き効果を奏す る。 第一に、マガジンラックに対しチェーンコンベア上でその収納幅を調整すべく 機械的作業を実施する作業システムにおいて、マガジンラックの位置にある程度 の精度が要求される場合、本考案におけるシステムを連結ないし連動させること によって、該作業を円滑且つ確実に稼働させることが可能となり、生産工場にお けるＦＡ化やＣＩＭ化の確立に寄与する。 第二に、その機構ないし方式が非常に簡略であることから安価に製作できると ともに、その保守及び運用に係わる費用も安い。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を透視した要部平面図。

【図２】一部を透視したシステムの動作を示す要部平面
図。

【図３】縦方向調整機構の拡大図。

【図４】一部を透視したアームの拡大図。

【符号の説明】

１ アーム ２ アーム連結板 ３ ラックギヤー ４、５ 移動ユニット ６ ガイドレール ７ ピニオンギヤー ８、９ タイミングベルト用ギヤー １０ タイミングベルト １１ 駆動軸 １２ 駆動ギヤー １３ モーターギヤー １４ アーム駆動モーター １５ 支柱押え １６ リダクションギヤー １７ ウォームギヤー １８ 回転軸 １９ 支柱押え駆動モーター ２０ マガジンラック ２１ 支柱 ２２、２３ チェーン ２４、２５ コンベアレール ２６ 固定部 ２７ 側板

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０５Ｋ 13/02 Ｕ 8509−4Ｅ // Ｂ６５Ｇ 43/00 Ａ 43/08 Ｚ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プリント基板の自動実装ライン中で使用す
   るチェーンコンベアで搬送されるマガジンラックの横方
   向の位置を調整する横方向調整機構と、同じくマガジン
   ラックの縦方向の位置を調整する縦方向調整機構とによ
   り構成され、チェーンコンベアの停止時にチェーンコン
   ベア上のマガジンラックに対し収納幅調整のための機械
   的作業を実施すべくマガジンラックの位置を縦横両方向
   から特定の位置にまで移動し、一時的に保持することを
   特徴とするマガジンラックの位置調整システム。
2. 【請求項２】上記横方向調整機構において、複数本のア
   ームを有し同アームが一体的に動作してマガジンラック
   を狭接すること、各アームの先端部は同挟接部ないし狭
   接面に対して反対方向に湾曲して成形されてなることと
   をさらに特徴とする請求項１に記載のマガジンラックの
   位置調整システム。
3. 【請求項３】上記縦方向調整機構において、上記アーム
   上に設置されて作動することをさらに特徴とする請求項
   １ないし請求項２に記載のマガジンラックの位置調整シ
   ステム。